2ntブログ

男と女のお話

土砂降り ―2/2

背後から抱きしめた摩耶の向きを変えさせて両肩に手を置き、
「紳士でいようとしたけど無理だ、もう限界」
そっと抱き寄せて唇を合わせ、濃厚になり過ぎないように気遣いながらキスをする。
「ハァハァッ、待っていたの、こんな風にしてもらいたかった。ファミレスで会った瞬間から……はしたない女は嫌い??」
「オレも一目見た瞬間に抱きたいと思った。一目惚れってヤツだね」
「ほんとう??悦ばせようとして嘘を吐く男は嫌い」
「クククッ、言葉に嘘を含めないと約束するし身体は嘘を吐かない」
「ウフフッ、気付いていた。熱い棒が私をつついているんだもん」
摩耶が身体を引いて抑えつけていたペニスを解放するとピョンとそそり立ち、満面の笑みが男の気持ちを蕩かす。

「摩耶の身体を洗うから立ってごらん」
「うん……これでいいの??手入れをしていないから恥ずかしい、笑わないでね」
「ファミレスで初めて見た時は好い女で近寄りがたいと思ったけど、近くで見ると可愛いよ」
「ハダカンボだから??」
「そうかもしれない。気が散るから黙ってくれないか」
「しゃべってないと恥ずかしさを堪えられないんだもん」
「そうか、摩耶はハダカンボになるとやっぱり可愛い女だよ」
立ち上がった男はボディシャンプーを手の中で泡立てて摩耶の肩から腕を擦り、指も一本一本優しく擦っていく。
「気持ちいいけど恥ずかしい……あなたの熱い棒が私の下腹部をつついてる、クククッ、いやんっ」
笑みを浮かべた男は摩耶の身体を反転させ、再び泡にまみれさせた手で背中越しに胸の膨らみを掬うようにして擦り、先端を摘まんでクチュクチュと転がし、髪に顔を埋めるようにして耳元で息を吹きかけながら囁く。
「可愛いよ。食事とカクテルを飲んで楽しかったし、土砂降りの雨のお陰でハダカンボの摩耶とこんな事をしている。雨が大好きになったよ」
「ダメッ、そんなことを言われると立っているのが辛くなるほど幸せな気持ちになる」

「摩耶、両手でオレの首を抱えるようにしてごらん……苦しい??大丈夫??」
「平気……こんな格好をするとあなたの手が私の肌を這い回っても防ぎようがなく、されるがまま堪えるしかなくなっちゃう。アンッ、いやっ、気持ちいい」
乳房で戯れていた両手が下腹部に這い下りてわざとか自然になのか広げた両手の指先が割れ目の縁や鼠径部を撫でると甘い声を漏らす。
後ろ手に男の首に回した両手を結んで離そうとしないので自然と胸を張り、下腹部も隠しようもなく突き出すように晒している摩耶はその恰好を変えようともせずに身悶える。
「摩耶、ここはどうする??洗って欲しければ言わなきゃ分からないよ」
「ハァハァッ、ウグッ、クゥッ~……いじわる……嫌だって言っても思い通りにするでしょう??」
声を震わせ、身体を震わせて立っているのが辛そうな摩耶を支えて上半身を泡まみれにした男は、新たなボディソープを泡立たせて下半身を撫でまわし足指も一本一本丁寧に洗って内腿と女の部分と尻を残すだけになる。

「会ったばかりの男の人に足の指まで洗われるのって恥ずかしい。オッパイもクチュクチュされたし足指まで……私のすべてを知られたような気がする、いやっ、ダメッ、ハァハァッ」
「まだだよ、摩耶のすべてを確かめたわけじゃない……内腿を洗っていないし、アソコもまだだよ」
しゃがみ込んだ男は摩耶には肩に手を置いて身体を支えるように命じ、内腿に手を這わせて泡だらけになるとシャワー浴びせて下半身を洗い流す。
「きれいになったよ、ベッドでベロベロするのが楽しみだ」
「イヤンッ、そんな言いかたをしないで。くすぐったいけど気持ちいい、昂奮する」
「残るのは摩耶の女の子とお尻だね。足を開いて……腿に力を入れて閉じていちゃ洗えないだろう」
「イヤッ、ごめんなさい、許して。自分で洗うから先に出て待っていて、おねがい」
摩耶は立場を逆転させて泡立てた両手で男の身体を洗い、その場に蹲って両足に手を這わせて、ゴクッと唾を飲む。

「腹を打つほど屹立して嬉し涙を流すのは私を欲しいからなの??ねぇ、そうなの??」
「そうだよ、一目見た時に抱きたいと思った」
「嬉しい……ハァハァッ、こんなになっちゃって、ウフフッ、可愛い」
亀頭に滲む先走り汁を指先で塗り広げ、額にかかる髪を掻き揚げて上目遣いに見つめる摩耶の瞳は妖しい光を宿して淫蕩さを露わにする。
「美味しそう……食べちゃおう」
宙を睨む怒張の根元を摘まんでパクリと口に含み、舌を絡ませてジュルジュル音を立てながら顔を前後する。
ジュルジュルッ、グジュグジュッ……根元を摘まんだ指でしごき、口元から滴る汚れを気にすることもなく前後する顔の動きが激しくなる。
「ウグッ、グゥッ~、ハァハァッ……気持ちいい??」
「摩耶の温かい口に含まれて気持ち善くしてもらっている。可愛いよ、おいで」
「まだダメ、ここもきれいにしないと……ウフフッ、気持ちいいの??エッチな男性は好きよ」
根元を摘まんでいた指が陰嚢をヤワヤワと揉み、そのまま会陰部を撫でて尻の割れ目に潜り込んで窄まりを泡だらけにして指先に力を込める。
「ウッ、ウグッ、いぃ……気持ちいいけど止めてくれ」
「クククッ、可愛い。先に出て待っていてくれる……冷蔵庫に何か飲み物があると思う」

洗濯機を見た男はタオルを腰に巻いて冷蔵庫を開け、自炊をするに十分な食材のある事に頬を緩めてミネラルウォーターを手にする。
それほど待つ間もなく青紫の下着を着けた摩耶が妖艶な香りとともに姿を現すし、男の隣に腰を下ろす。
「そんなに見つめないで、恥ずかしいから。これはね、勝負することなくランジェリーボックスに隠れていた下着、ようやく日の目を見た」
「ふ~ん、光栄だね。冷蔵庫を見て料理も得意なんだなと感心したよ」
「毎日、外食すると財布が大変でしょう。料理は嫌いじゃないし、出来るだけ自炊するようにしてる」
バスルームで卑猥に戯れた事も忘れたかのようにぎこちなく時間が過ぎていく。
「喉が渇いた。飲ませて」
その言葉を切っ掛けにして男はミネラルウォーターを口に含み、摩耶の顎に指をかけるとそっと目を閉じて唇が重なるのを待っている。
ゴクッ……喉を鳴らして流し込まれた液体を嚥下すると、男の動きは豹変して舌を侵入させて絡ませ、左手で摩耶の身体を支えて右手は胸の膨らみに伸びる。
「アウッ、クゥッ~、久しぶり、やっぱり男性が好い」
「えっ、両刀使いなの??」
「そうじゃない……ヤな事を聞かないでよ。オナニーで満足する日が続いていたの」
「クククッ、摩耶のような好い女をそのままにしとくなんてだらしのない男が多いんだな」
「あなたは??私が強引に誘わなければ、どうしたの??空き地に引っ張り込んで犯そうと思った??」

言葉では摩耶に勝てないと思った男は腰に巻いたタオルを投げ捨て、足を垂らした格好でベッドに寝かせて内腿を擦りながら再びキスをする。
唇を貪り内腿を擦って胸の膨らみを揉みしだき、摩耶の両足の間に押し込んだ腿で股間を刺激する。
ブラジャーの縁に沿って舌と指先を這わせ、
「スケベな摩耶はこんな風にしてくれる男を探していたのか??」
「アンッ、分かっているでしょう。誰でもいいわけじゃない、オチンチンがあればいいわけじゃない。あなたを待っていたの、雨が会わせてくれた」
「オレも雨が好きになった。摩耶に会わせてくれた土砂降りの雨に乾杯したいよ」
「土砂降りの雨か、下着も何もかも洗濯機に入れたから乾燥が終わるまで帰れないしね……時間はたっぷりある。蜘蛛の糸であなたを絡めとったような気がする」
「嘘か本当なのか、交尾の終わったジョロウグモの雌はオスを食べるって言うだろ……摩耶もそうなのか??」
「さぁ、どうかしら。満足させてもらえなかったら、雨の中に素っ裸で放り出しちゃうかもしれない」
「それは大変だ、気持ち善くなってもらわなきゃ……」
鳥が餌を啄むように唇をつつきながら言葉を交わした男は首から耳の裏に舌を這わせて温かい息を吹きかけ、右手は脇腹を擦って反対の耳を小指の先で刺激する。
「ウッ、耳を弄られると音が脳に反響してボゥッとなる。放り出すのが勿体ないほど気持ちいい」
ショーツ越しに女の部分を擦ったり軽く圧迫したりを繰り返すと顔を仰け反らせて白い喉を見せ、鼻腔が開いて息が荒くなってくる。
摩耶は男の右手を掴んで股間に押し付け、
「直接、ねっ、もっともっと気持ち善くなりたい」
男の指がショーツを潜るとそこはすでに濡れそぼち、熱い蜜を滴らせて愛撫を待っている。
土砂降りの雨は止む気配もなく、悦びの声も雨が隠してくれるとあっては何も気にすることなく快感を貪ることが出来る。


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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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