2ntブログ

彩―隠し事 243

余韻 -11

「優子んちにお泊りするのを許してもらうのは久しぶり、旦那様は私の身体に夢中で放してくれないから困っちゃう。優子、今日はオッパイをクチュクチュ、オマンコをナメナメしながら隠し事を問い詰めちゃうからね、覚悟してよ」
「栞の質問には正直に答えるから、もう少し小さい声でお願い。聞こえたのかどうか分からないけど、すれ違った女の人が顔を顰めたよ」
「クククッ、久しぶりに優子の白い肌に触れることが出来るから昂奮しているのかなぁ……長袖の季節になったら英子さんの肌を赤い縄で飾るAVはどうですかって言われた旦那様はその気になっていたけど、レズもいいな。相手が優子なら最高だけど、どう思う??」
「バカなことを言わないでよ。冗談でもそんなことを言うと怒るよ」
「おおコワ、むきになる優子を久しぶりに見たけど根が真面目なんだから考えちゃダメだよ。思い詰めるとびっくりするようなことをするんだから……いいわね」
自分のことを性的に奔放なところがあると自覚し、根が真面目な優子を気遣う栞が鍵で留めたプラチナチェーン下着を見るとどんな表情になるかと思うと込みあげる笑みをこらえるのに苦労する。

昨夜、栞が来ると夫に話すと、気を利かせてくれたのかそれとも好いチャンスだと思ったのか分からないが夕食は外で摂ると言ってくれた。
健志と付き合う前なら浮気相手と過ごすのだろうと想像を膨らませて自分を追い込むようなこともあったが、今は平静でいられるどころか気を遣わせちゃってごめんねと素直に言える。
時間はたっぷりあるからと最寄り駅近くの居酒屋で一杯のビールと共に夕食を済ませる。

「ふぅ~、旦那様に可愛がってもらうのもいいけど優子と居酒屋でビールを飲むのもいいな……あっ…………私のお願いが叶いますように」
店を出て歩き始めた栞は両手を広げて身体を伸ばし気持ちよさそうに空を見上げ、次の瞬間足元を見つめて再び空を見上げて何かを呟き、最後に願いが叶いますようにと願をかける。
「どうしたの??栞、大丈夫??」
「早く、優子も何かお願いをしなきゃ、空を見てごらん流れ星だよ」
栞が指さす空に飛行機の灯りが見える。
「あれ??あれが流れ星なの??ウフフッ、たくさん願い事が出来そう」
栞をまねて地面を見つめて願い事を決め、胸の前で両手を組んで空を見上げて願い事を唱えて最後にお願いしますと頭を垂れる。
「私もお願いをしたよ」
「私はね、同性婚が正式に認められる時代になりますようにってお願いしたの、優子は??」
「同性婚??栞はご主人を愛しているんでしょう??」
「旦那様は一番大切な人、二番目は優子。同性婚を認められて時計を戻せるなら
旦那様と優子、私が結婚相手に選ぶのはどっちかなぁ……優子はどうなの??私と結婚したいと思う??」
「ウ~ン、そうね……なにバカなことを言っているの、あのコンビニでアイスを買おうか……」
栞の言葉で、やり直せるなら夫でもなく栞でもなく健志だよと答えそうになるのを飲み込んでコンビニに向かって走る。
「待って、待ってよ。私は優子のようにスポーツ少女じゃないんだから……」
マンゴーアイスバーを舐めながら歩くと学生時代、栞と二人で大学からの帰りに将来を語り合った昔を想い出す。

「ただいま」
「おじゃまします」
夫が帰宅しているはずがなく、二人を迎える人がいるはずもないのに帰宅と訪問の挨拶をしながら入る。
ウフフッ……二人は見つめ合って笑みを交わし、
「久しぶりだから照れちゃうね」
「そうだよね、学生時代からの長い付き合いなのに……ウフフッ、私はAVだとか乱交だとかイロエロあったし優子にも隠し事がるようだし、そのせいだよね」
「そうか、そうだね。栞、先にお風呂に入ってくれる……ワインと何か用意するから」
「うん、分かった。シャワーで済ませちゃう……ビールじゃなくワインか、いいね。あまり気を遣わないでね、聞きたいことが聞けなくなっちゃうから」
プラチナチェーン下着を着けた姿を見せる積りでいるものの、いざとなると躊躇してしまう。

二人分のタオルとパジャマを用意してバスルームで声をかけた優子は、チャイブクラッカーと生ハムやチーズ、スモークサーモンとケッパーなどとオリーブオイルでカナッペを作り、栞と入れ替わりでバスルームに向かう。

彩―隠し事 242

余韻 -10

飲んであげると言って口で受けた精液をハンカチに吐き出し、ポリ袋に入れて持ち帰った彩は栗の花に似た匂いで胸を満たす。
「好い匂い……自分の放出したモノがこんな使われ方をすると思っていないでしょう、ウフフッ」
優子と彩は表裏一体、優子は昼の顔で貞淑な妻であり外では出来る女と言われる淑女。栞に連れられて行ったSMショークラブに一人で行ったときに名乗った彩はもう一つの顔で夜の顔。
高校生だった頃の思い出、隣家の男子が着替えしているのを覗き見しているのを気付いた時のハラハラ、ドキドキしながら得体のしれないモノが身体の中で沸々と煮えたぎるような興奮に襲われた。
その時の記憶が身体と心の奥に密かに棲みつき優子が持て余すほど成長していた。
ブログで何も身につけない姿をさらし、美しい、きれい、ポーズが素晴らしいと称賛を浴びると匿名の安心感もあってオモチャをバギナやアナルに挿入し、自縛と言うらしいが縄に抱かれる自撮り写真もアップするようになった、
彩と名乗って身体の奥に檻のように溜まっていた卑猥な思いを発散するうち読者の要求が過激になり、これからどうしようかと迷っている時期に栞にSMショークラブに連れていかれ、健志と巡り合うことになった。

それほど遠くない昔を想い出すためにブログを開く。
更新することもなくそのままにしてあるエログは自分が見ても輝きを失うことなく白くてムッチリとした肌は魅力に溢れている。
健志に見せて、
「これは顔が映っていないけど彩だよ。なかなかのモノでしょう??……それともただの己惚れだと思う??」
「彩に言われるまでもなくオレには分かるよ。この辺りのムッチリ感やここにも面影がある」とブログの乳房や顎の辺りを指さし、続けて、
「今はオレの精を吸い取ったせいもあるけど大理石のように肌理が細かくねっとりとした感触はブログの写真を通じても感じられる。撮影の腕がいいから本当の彩に勝るとも劣らない好い出来だと思う。それに謙遜が過ぎると嫌みになる、自惚れのはずがないよ」

そんな健志の言葉を思い出すと自然と顔がほころび、再びポリ袋を開いて健志のオトコの匂いを胸いっぱいに吸い込む。
ベッドに入り灯りを消して目を閉じると手は自然と着けたままのプラチナチェーン下着に伸びる。
栞の言葉が蘇る。
「……そうだ、木曜日なら優子んちにお泊りしてもいいってお許しが出た、いいでしょう、木曜日」
栞のことだから明後日は泊まるよと言ってやってくるだろう。
いつものように、お風呂に一緒に入ろうと言うだろうし眠るのはベッドで互いの身体に触れあってということになるだろう。

プラチナチェーン下着を見せる積りでいる。
栞は転勤した課長との浮気を告白し最後は課長が用意した男たちと乱交パーティで関係を清算したと言い、複数の男たちのペニスで羽化登仙の世界に追いやられて善がり啼きする場面を録音し、それを聞いたご主人は寝取られ願望を満足させて嫉妬交じりに愛のあるSM行為に耽ったという。
その後、栞の企みに乗せられたご主人は栞の思惑通りにAV出演を希望し撮影は終わったらしい。

栞の反応次第ではゴールドチェーン下着も見せるし健志の名前や住所はともかく付き合っている男がいると告げる積りだ、
明後日の夜には栞への隠し事がなくなる。
学生時代から親友と呼べる栞は誰とでもすぐに友達になれる快活な性格で性的に奔放なところがある。
それに対して優子は芯の強さを持ち時に思い切ったことをするものの普段は目立つことを好まず人見知りする性格と栞とは正反対ともいえる性格だからこそ、ぶつかることもなく理解し合うことができると思っている……本当のところは二人ともセックスに貪欲だという共通点があるからかもしれない。


「おはよう。今日は早いね、栞。課長よりも早いのは初めてじゃない??」
「おはよう、優子。いい仕事をすれば出世する。地位が高くなれば求められることも重くなってそれに応えようとすれば早く準備しなきゃならない。旦那様に可愛がってもらいながら考えたの」
「今まで以上に仕事に精魂を込めるんだ……えらい、えらい、ウフフッ」
「なんか勘違いしてない??今日は優子んちでお泊りする約束でしょう。さっさと仕事を片付けないとね、そういうこと……あっ、おはようございます、課長」
「おはようございます」
「おはよう、深沢さんもやる気満々ですね」

「ふぅ~、終わった。さぁ、帰るよ、優子」

彩―隠し事 241

余韻 -9

健志に思いを打ち明けた彩は地鶏と野菜の蒸し物や唐揚げを頬張り、白い喉を上下してワインを飲み干しグラスを突き出す。
健志がグラスを満たすとすぐに口に含み、美味そうに嚥下する。
「どうなの、構わないでしょう??……同じモノを欲しいって言うかもしれない。クククッ、彼女はご主人が大好きだからプレゼントだと言って自分の身体をエロク飾りたいって言ったらどうする??そうだ、新規の注文が入ると彩にお礼が言いたいからもう一度お店に来てくれって言われるかもしれない」
地鶏料理やローストビーフを頬張り、よく冷えた白ワインを旨そうに飲みながら雄弁になる彩を見つめる健志の表情が緩む。
「彩が望むなら反対はしない」
「あまり嬉しくなさそうだね……それに今日の健志は食欲がないようだけど身体の調子が悪いの??」
「改めて彩に惚れているって気付かされた」
「そうなの??クククッ……彩と健志の関係で惚れるってルール違反なんでしょう??」

さりげなく意地の悪い言葉で健志を挑発する彩の表情から笑みが消えることはなく、胸の内を曝す健志はわざとらしくしかめっ面で話す。
「彩にはご主人がいるから好きになるのはともかく惚れちゃダメだと思っているし、それが関係を長続きさせる条件だと思う」
「身体を求めあうだけでいいの??健志は彩の身体が目当てなの??」
「今日の彩は絡むなぁ……オレの目の前にはスカートスーツ姿でいかにも清潔で仕事ができる風の女性がいる。話題も豊富、デートすると飽きることがない。ところがスーツの下にはムッチリとして妖艶な白い肌を隠して一度でも触れた男は離れることができなくなる。オンナの源泉からは芳しい香りを放つ花蜜が滴り、それを口にした男は好い処を見せようとしてある者は見栄を張り、ある者は自信に満ちた行いをするようになる」
「クククッ、すごい。それが彩のことなら、彩は魔性の女。近付く男を虜にしてある男は彩のために間違いを犯し、別の男は彩に接したおかげで自信満々になるの??……健志はどっちの男なの??」
「クククッ、自分で言うのはおこがましいけど、彩と付き合うようになって男として自信満々、嫌なヤツになっていないか心配するほどだよ」
「良かった、彩のせいで健志が嫌な男になっちゃうと困るもん……もう少し食べたいな。ワインじゃなくカクテルを飲みたい」
「時間はいいの??」
「そうだ、忘れていた。そんなに時間はないからカクテルは諦める」

ローストビーフ丼を食べ終え、アイスクリームを食べる彩は笑みを封印して真顔になる。
「急に食事をしたいなんて迷惑だった??」
「迷惑じゃないよ。嬉しかったって言うのは本当だよ。彩との出会いは他人に話すのを憚られるけど、一緒にいるだけで楽しい。彩を抱いて善がり啼きを聞くのも幸せだけど、それだけじゃないって思いもある。これからもオレから連絡することはないけど、いつでも歓迎だよ」
「ふ~ん、やっぱり健志は彩に惚れているね……クククッ、もう一度見せてあげる」

スカートを捲り上げてM字に開いた両足を開き、
「満足できる??」
「悪いけど不十分。淑女の彩と食事をして、娼婦の彩を記憶にとどめて独り寝の寂しさをオナニーで紛らすんだよ、これじゃぁ、出るモノも出なくなっちゃうよ」
「クククッ、彩を想い出して独りエッチするの??クククッ、そうだね、こんな彩を見ただけじゃスケベな健志は満足できないね」
壁を背にする場所に移動した彩は皺になる嫌だから脱いじゃうねと口にしてスーツを脱ぎ、重ねた座布団に座ってハァハァッと息を荒げる。
「こんなことをするために健志を誘ったんじゃないのに……見てね、恥ずかしいことをするから」
個室の入り口に目をやる彩に、
「大丈夫だよ。新規のオーダーだとか呼ばないと誰も来ない」

壁に寄りかかって目を閉じ、左手で胸の膨らみを擦り、その手の動きが徐々に卑猥さを増すと口はしどけなく開き乾いた唇に舌を這わす頃には健志の息も荒くなる。
右手は割れ目に沿って上下になぞり、乳房を揉んでいた左手が割れ目を開いて真っ赤に濡れそぼつ花弁を曝すと舐めて滑りを与えた右手指を股間に伸ばしてクチュクチュと滑り音を出し始める。
「アンッ、いやっ、こんなところでオナオナするのは彩のほかにはいない……そうでしょう、こんな事をする人はいないよね??」
「あぁ、いないよ。彩のほかに食事をしながらオナニーする人がいるわけがない。エッチでスケベな彩が好きだよ」
「アァ~ン、もっと言って、スケベな彩が好きだと言って、早く」
「スケベな彩が好きだよ。思いもしない場所でスカートスーツを脱いでオナニーをする彩が大好きだ」
「アウッ、ウッウッ……こんな風にすると気持ちいいの、オッパイもクチュクチュしちゃうの……」
右手は花蜜を溢れせる源泉に侵入して卑猥な動きを見せ、左手は再び胸の膨らみの先端を摘まんでコリコリ刺激する。

「ハァハァッ、気持ち善かった。ウフフッ、我慢できなくなっちゃった。食事だけでなく抱いてもらいたかったんだなぁって思う、笑わないでね」
「笑ったりしないよ。今の言葉はオレの琴線に触れる」
「そうなの、ねぇ、ここへ来て……ウフフッ、出してもいいよ。飲んであげる」
近付いた健志のズボンを下ろし、宙を睨んで先走り汁を滴らせるペニスを咥えた彩は上目遣いに見つめて思いもよらない言葉を口にする。
彩に咥えられて脳天にまで電気が走るような気持ち善さに浸る健志に我慢という言葉を口にする余裕がなく、両手を頭に添えて腰を前後し、アッと思う間もなく満足の証を吐き出してしまう。

健志の吐き出したモノをハンカチに吐き出して袋に入れ、バッグにしまい込んだ彩は嫣然と微笑んで身支度を整える。

彩―隠し事 240

余韻 -8

「ウフフッ、元のままだったら食事の途中でも帰ろうと思っていた」
健志の股間に伸ばした指がズボンを突き上げるほど膨張した熱い棒に触れて彩は満面に笑みを浮かべる。
「彩のツルマンを前にして平静でいられるほど野暮じゃないよ」
「そうなの??ご褒美をあげる……ローストビーフの蜜漬けをどうぞ。蜜壺から取り出すのに指を使っちゃダメだよ」
上半身を起こして手を伸ばし、摘まんだローストビーフをバギナに押し込んで目元を朱に染める。
「クククッ、せっかくの蜜漬けローストビーフだけど、これじゃぁ食べられないよ。足を開いてくれる??」
「イヤッ、自分でお股を開いてマンチャンを丸見えになんてできない」
「見たいんじゃなくてローストビーフを食べたい。早く食わせろ、食べさせてください。お股を開いてください」
「そんなに大きな声で……やめてよ、クククッ、外に聞こえちゃうよ」
「彩は恥ずかしい姿を見られるかもしれないっていうスリルに昂奮するんだろう??」
「そうだけど、思うことと実行することは違う。彩は今まで妄想の世界で楽しんでいたのに……」

言い訳がましい言葉を口にする彩を見つめる健志の表情は柔和なままで卑猥な雰囲気を感じられず、それが彩には面白くない。
「彩だけこんな恥ずかしい格好をさせて楽しいの??早く食べて、漬かりすぎのローストビーフは美味しくないよ」
オレが頼んだわけじゃないとでも言ってくれれば反応のしようもあるが、何を言っても笑みを絶やすことなく見つめられては怒ることは勿論、催促することもはしたなく思えて固く脚を閉じることしかできない。
「クククッ、可愛いな彩は。お腹が空いたからローストビーフの蜜壺漬けを食べさせてもらうよ」
固く閉じた両膝に手をかけてわずかに力を込め、白い太腿に息を吹きかけて舌を這わせると抗う膝から力が抜けて両足がしどけなく開いていく。
「アウッ、イヤンッ、そんなことをされたら自然と開いちゃう。早く食べて、舌でクチュクチュしてお肉を引っ張り出して、早く、おねがい」

そんな彩を焦らすように両足の間に潜り込んで腹這いになった健志はプラチナチェーン下着に沿って舌を滑らせ、上目遣いに見つめて表情を緩める。
「恥ずかしいのを我慢して健志のためにハニーローストビーフを用意したんだよ、早く食べてくれないと嫌いになるよ」
ジュボジュボッ、チュウ~チュウ~……イヤァ~ン、くすぐったい……股間に吸い付きローストビーフを食べようとして舌を捻じ込むと彩の手は健志の髪を掴み両足を捩って逃げようとする。
「早く食べろと言ったり逃げようとしたり、彩の言うことを信じられないよ、足を閉じちゃダメだよ」
両手で足を抱え込んで動きを封じ、膣口の入り口で戯れていた舌を捻じ込みローストビーフを引きずり出すようにむしゃぶりつく。
「独り占めしないで彩にもちょうだい、ハニーローストビーフを食べたいの」
「どうぞ、彩特製の蜜壺漬けローストビーフを口移しでどうぞ……」
「……クククッ、彩のマン壺で蜜に漬けたローストビーフだから美味しい」

「彩はね本当の姿に戻ってもこのプラチナチェーン下着を外すことなく、いつも健志と一緒だった。仕事中も家で夫と食事をするときもだよ……嬉しい??」
「嬉しいけど、それが目的だから外されたらガッカリするな」
「ふ~ん、銚子のホテルで話した浮気相手と乱交まがいのことをした友人が近いうちにお泊りに来るの……この鶏皮ポン酢が美味しい、ワインに合うなんて意外……彼女が来たときはお風呂に一緒に入って同じベッドで抱き合って寝るの。誤解しないでよ、彩も彼女もレズじゃない、フフフッ、少しだけ興味があるのは否定しないけどね」
「まさか、プラチナチェーンを着けた姿を見せるって言うんじゃないよな??」
「その積りだよ。彼女は愛するご主人にも秘密にする事を話してくれた。交換条件って言うわけじゃないけど彩も隠し事を見せることにしたの、いいでしょう??」



彩―隠し事 239

余韻 -7

18時前のホテルラウンジは待ち合わせの人たちが多く、健志を探す彩にも多くの視線が注がれる。
壁際の席でグラスを掲げて合図する健志に微笑みと共に手を振り、笑みを絶やさずに近付いていく。

「遅れてごめんなさい」
「しょうがないよ、オレの方が近いんだから。そばに座って太腿の感触を思い出させてくれよ」
「クククッ、もっと小さい声で……聞かれちゃうでしょう。それはジントニック??」
「違うよ、食事前だから炭酸水。彩との食事は大切にしないとね」
「食事だけ付き合ってほしいなんて、わがまま言ってゴメンね」
「誘ってくれて嬉しかった。オレが白くてムッチムチの身体だけが目当てだなんて思ってないだろう??」
「あらっ、そうじゃないの??下着とも言えないエッチなモノを着けさせて健志以外の男に抱かれないようにするなんて……私の恋の邪魔をしているんだよ。それとも、彩のすべてを好きだと言ってくれるの??」
「何度も言っただろう、オレは彩のすべてが好き。彩の本当の姿を知ろうとすると全てを失うような気がするから知りたくない……プラチナチェーン下着で彩の気持ちを縛っているけど鍵を渡しているだろう??彩の自由を縛るつもりはないよ」
「鍵を持たせても外すはずがないと思っているでしょう??そう、仕事中も家にいるときも外そうと思ったことはない……彩は健志に惚れちゃったかもしれない」
「そんな言葉を聞かされると照れちゃうな……オレは彩に惚れている。改めて口にしなくても気付いているだろうけどな」
「ウフフッ、お腹が空いた、何を食べさせてくれるの??……静かな雰囲気で気軽に味わいたい。誤解しないでね、エッチな気持ちじゃないよ」

「二人だけど部屋はある??……ありがとう、10分ほどで着くと思います……行こうか」
彩を促して目的の店に向かう健志は、
「気軽にって言うから居酒屋にしたけど好いよね??」
「うん、いいよ。個室らしいからリラックスできそう。今日はほんの少し気疲れしたから嬉しい」
遠慮がちに手をつなぐ健志を見上げて笑みを浮かべた彩は、指を絡ませて肩を寄せる。
「クククッ、可愛いな。彩といると初めてデートした頃を思い出すよ」
「今と同じでスケベでエッチだった??ねぇ、初デートはいつ??」
「高校2年のクリスマス前」
「うそ、本当はいつなの??」
「ほんとうだよ。男のダチと遊んでいるが楽しかったし、女子と付き合うのは面倒なモンだと思っていた……着いたよ、このビルの5階」

木をふんだんに使った個室は間接照明が優しく照らして落ち着きがあり、大人のカップルが食事を楽しみ、愛を語る雰囲気に満ちている。
店自慢の地鶏料理をいくつかとローストビーフ、刺身の盛り合わせなどとスパークリングワインの白をオーダーする。

夕食を一緒にしようと誘った彩の健啖ぶりに頬を緩める健志に、
「大食い女は嫌いになる??今よりももっとプクになるかなぁ、クククッ」
「反感を持たれるかもしれないけどオレは見た目というか直感を大切にする。彩は食事中も姿勢がいいし箸やナイフ、フォークの使い方がきれいで両親に愛されて育ったんだなぁと思う……モデル体型の女子は昼間のデート相手にいいけどディナーが終われば解散。彩は昼夜問わずいつも一緒にいたい」
「ムッチリ好きは分かったけど、おチビちゃんでもいいの??」
「ここへ来てごらん」
立ち上がった健志は両手を広げて彩を胸に迎えて抱きかかえる。
「こんな風にすると彩の身体も心も全て抱きかかえたような気がして落ち着く」
「ふ~ん……落ち着いちゃうの??彩は興奮してほしいな、確かめてみよう……なんだ、チンチンは小っちゃいまま。久しぶりに会ったのに、ガッカリだよ」
「久しぶりに彩と食事をできる、それだけで満足だよ。オレはそんなに強欲じゃない」
「久しぶり??ウフフッ、健志に抱かれたのは前の前の日曜日だから9日前だよ。彩がどれほど会いたかったか証拠を見せてあげる」
健志の両手の間からすり抜けた彩はその場で横たわり、スカートを捲り上げて目を閉じる。
「確かめろってこと??……クククッ、彩のことをウサギのようだって言ったけど間違いないな。何もしてないのにヌレヌレのグッチャグチャ」
「そうだよ、彩はウサギと同じでいつでも発情期……健志のそばにいる時や健志のことを考えている時も彩はウサチャン」

健志の指は無毛の恥丘を撫でて割れ目の縁をなぞる。
「アンッ、こんなところでいつまでこんな恥ずかしい格好をさせとくの??……お腹がペコペコなのに」
「ゴメン、喉が渇いたから白ワインを飲ませてもらうよ……ズズズズッ……さすが彩、温かい白ワインも旨いな」
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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