幸子の悲劇-13
「イヤッ、やめて・・・私のお尻は指を吸いこんだりしない・・・なんか、アンッ、変な感じ、動かさないで、お願い・・・」
「どうしたの??幸子。尻の穴を弄ってもらっても気持ちよくないの??そうなの??」
何を言っても聞いてもらえると思わないものの、妖子の言葉に優しさを感じた幸子はそっと頷いて見せる。
「三人がかりで幸子一人啼かせることも出来ないの??嬉し泣きでもいいし、辛くて泣くのもいい。中途半端が一番ダメ・・・あなたたちのテストも兼ねているのを忘れてないよね??」
幸子の調教に参加していると思っていただけの男たちは自分たちのテストも兼ねていると聞かされ、新田と妖子の視線に急かされるように動きが激しくなる。
アナルに指を挿入したまま新たなローションを垂らして出し入れを激しくする。
排出液に汚れがなくなるまで繰り返された浣腸のせいでアナルは十分すぎるほど解れて指の出入りに何らの抵抗をすることもない。
グチュグチュ、ニュルニュルッ・・・アンッ、イヤンッ、ウッウゥッ~・・・滑らかな動きで指は出入りを繰り返して幸子の表情にも苦痛が浮かぶ気配もなく、いつの間にか唇がしどけなく開いて甘い吐息を漏らし始める。
二人目の男はベッドに上がらずに脇にしゃがんで乳房を揉みしだき、三人目の男はベッドに額を押しつけて尻を突き上げた姿勢の幸子の目の前に腰を下ろして猛り狂った怒張を握らせて髪を撫で、首筋を指先が擦り耳朶を揉む。
アンッ、イヤッ、こんな事って・・・アナルに挿入した指の動きが激しくなるにつれて甘い吐息を漏らし始めた幸子は無意識のうちに腰を艶めかしく揺すり、前後に蠢き始める。
「幸子、正直に答えてくれよ。尻の穴を弄られるのは初めてじゃないだろう??気持ちいいんだろう??」
妖子と新田は誰にも気づかれないように顔を見合わせて、やっと気付いてくれたようだと口元を緩める。
「そうなの??本当なの、幸子??気持ち良いなら自分から動きなさい。男たちを挑発しなさい」
ハァッ~・・・息を吐いて目を閉じた幸子は、
「笑わないでね・・・私はスケベな女。アナルセックスの経験はないけどオナニーでアナル快感を好きになっちゃったの・・・」
肘と腕で尻を突き上げた身体を支えて喘ぎ声を漏らすまいとして唇を噛み、目を閉じて腰を前後に動かし始める。
「ウッウッ、ウゥッ~・・・どうして??こんな事で気持ちよくなるなんて」
ピシッ・・・
「ヒィッ~・・・痛いことは許して。打っちゃ、イヤンッ」
指の痕が残るほどムッチリとした尻を打たれると顔を顰めて下半身を艶めかしく揺する。
アナルを蹂躙されて乳房を揉まれ、首筋や耳朶を優しく愛撫されるだけで白い太腿にまで蜜が滲み出てナメクジが這ったような跡を作る。
新田に近付いた妖子が声を潜めて話しかける。
「幸子は天性の責められ上手ですね・・・白い肌は染みもなく、触れる者は男女の区別なく吸いこまれるような感触が忘れられなくなって離れられない」
「それじゃぁ、亭主の説明がつかないだろ??虜になってれば妻をオレたちに売るような事をしないだろう??」
「ウフフッ、自分の妻の値打ちも分からない亭主じゃ幸子も可哀そう、別れるって決断は正しいわね」
「そうだな・・・それに、あの上目遣いの視線。やわな男じゃ絡め取られてしまうよ」
新田が視線で指し示したのは幸子が目の前に座り込んだ三人目の男の怒張を握り、上目遣いの視線を男に向ける色っぽさ。
幸子の視線に絡め取られたように男は一瞬とはいえ役目を忘れて動きを止める。
直ぐに新田と妖子の視線を感じた男は二人に視線を合わせることなく幸子の髪を掴んで股間の怒張を唇に押し付ける。
自然な格好で男を性的に挑発する事に長けた幸子は固く口を閉じ、嫌々をするかのように顔を左右に振って咥えようとしない。
右手で掴んだ髪に左手も添えて幸子の動きを封じて腰を突き出し、一層強く怒張を押し付ける。
フグフグッ、ウググッ・・・クゥッ~、ゲボッ、ウググッグゥッ~・・・いくら拒否しても男の力に適うはずもなく、息をしないわけにもいかず一瞬開いた隙に乗じて怒張を喉の奥深くめがけて押し込んでしまう。
フグフグッ、ジュボジュボッ・・・ウググッググッ、ゲボッ・・・ヌチュヌチュッ・・・クゥッ~・・・猛り狂うペニスで涙が滲むほど喉の奥を突かれても許されることなく、アナルの指も付け根まで押し込まれて指先がアナル壁をクチュクチュ刺激する。
ヒィッ~・・・快感とも苦痛ともつかない悲鳴に似た喘ぎ声と共に四つん這いの身体が崩れ落ちそうになると、アナルを弄る男に尻を打たれ、乳房を揉む男が身体を支えるので姿勢を崩すことも許されない。
アナルの指と唇を割る怒張がリズムよく出入りを繰り返すので、巨大なペニスが口から侵入してアナルまで串刺しにされて蹂躙されているような思いに捉われる。
ズボッ、音を立てて引き抜かれた指に代わって黒いアナルパールが挿入される。
元々、アナルオナニーに興じて開発されていたアナルは抵抗なく大ぶりのパールを一つ、また一つと飲み込んで残りは尻尾となって垂れ下がる。
幸子の悲劇-12
ワンピースだけではなくブラジャーも外されて何も身にまとうことのない裸身をテーブルに突っ伏して諦めの境地で空を見上げる。
好い事も悪い事も何もかも吸いこんでくれそうな青い空を見ていると将来を諦観していたことが馬鹿々々しくなり、夫に別れの言葉を叩きつける場面を想像して堪える決意をする。
牛乳を使いつくすと微温湯で浣腸され、排出液の汚れがなくなるまで繰り返される。
「もういいだろう。よく堪えた、えらいぞ幸子・・・尻の穴に入れた指を舐めても何の香りも味もしないほどきれいになったはずだよ。確かめてみるか??」
「だめっ、そんな事よりオシッコを我慢できない。トイレに行かせて・・・足の枷はこのままでもいいからトイレに、お願い」
「幸子は可愛いな、浣腸が終わると次は放尿シーンを見てもらいたいと俺たちを挑発する。娼婦の鑑・・・いや、変態の極みだな。待ってなさい、準備をするから」
「いやっ、オシッコするところなんか見ても面白くないよ。トイレに行かせてください。すぐに戻ってきます、約束します」
「クククッ、幸子は自分の値打ちを分かってないな・・・Sっ気があるなしにかかわらず幸子のような好い女が羞恥で頬を朱に染めて放尿するところを見ると昂奮するんだよ・・・おっと、こんな事を言ってる場合じゃないな、漏らすんじゃないよ」
排出した浣腸液を受けたモノと同じ洗面器を用意して幸子の足元に置き、
「尻を打たれたくなければ、どうすればいいか分かるね??時間をおけば許してもらえると思うのは間違いだよ」
声を荒げるわけでもなく淡々と当たり前のように命じられることに慣れつつある幸子は、逆らうこともせずに易々と洗面器を跨いで躊躇することなく放出する。
バシャバシャッ、シュッシュゥ~・・・迸りは激しく洗面器をたたいて飛沫が飛び散る。
「しょうがないね、拭いてあげて」
妖子に命じられた男はいやな顔をすることなく、ウェットティッシュを手にして撒き散らした液体を拭き、股間を拭う。
屋上で朝食とアナルの洗浄を終えた幸子は素肌にワンピースだけを羽織って地下の調教ルームに向かう。
屋上へ向かう時は静寂に包まれて不気味とさえ感じた重厚なつくりの建物内は廊下ですれ違う人もいるしドアを開閉する気配も伝わってくる。
足枷を付けられたまま廊下をヨロヨロ歩く姿は、もともと持つ幸子の清楚にして自信に裏付けられた凛とした佇まいに加えて三十代半ばの人妻が持つ色気で人目を惹く。
すれ違いざまに見る男性の視線は抱いてみたいと言う好色さを宿し、女性の視線はワンピースの中を射通して魅力的な身体に嫉妬する。
バタンッ・・・悪魔の棲む部屋のドアは重々しい音を残して廊下との境を遮断する。
「幸子、少し休憩してもいいわよ。昨日は三人分の男汁を飲んだでしょう、今日は尻の穴のトンネル工事をするからね。アナル専用のネバネバローションを塗りこめて指や可愛いオモチャで解していく。徐々にオモチャを太くして指も二本三本と増やすの・・・分かるわね??チンポの挿入を催促するようになれば成功ってわけ、がんばるのよ??」
ガシャガシャッ・・・両足を肩幅よりも広めに拘束されていては自由に動くことも出来ず、それは同時に囚われの身であることを意識させる。
腰を下ろして休憩したいと思ってもソファや椅子は妖子や男たちが座り、ベッドは陵辱される場所になると思うと近づく気にもならずに立ち尽くす。
妖子が時計を見ると同時に静かにドアが開いて新田が入ってくる。
「おはよう」・・・「おはようございます」
「おはようございます。それでは始めます」
妖子の始めますと言う言葉を合図にして男三人は責め具を用意する。
「幸子の調教の進み具合と共に君たち三人の調教師としての完成度も確かめさせてもらうからね」
新田は男三人に話し、最後に妖子に視線を合わせて言葉をかけることなく頷く。
三人の男はベッドに上げた幸子に尻を突き上げた四つん這いの格好をさせ、言葉もなく唐突に尻の割れ目にローションを垂らす。
生温かいローションを窄まりに塗り広げられる違和感は時間を於かずにあろうことか快感に変化していく。
元々、被虐感を心地良いと思う幸子の気持ちが好色責めを拒否しても身体は易々と受け入れてしまい、浣腸で解されたアナルはより強い刺激を求めてフルフルと震えを帯びる。
ウグッ、グッ・・・洩れそうになる甘い吐息を我慢しようと唇を噛んでも堪え切ることはできず、唇では効果がないと奥歯を噛み締めて指が白くなるほど握りしめる。
広く割れ目全体をマッサージするかのような動きの指が窄まりの中心で蠢き、くすぐったいとも気持ちいいとも区別しようのない違和感で下半身を揺するとツルンッと指先がアナルに吸い込まれる。
「アッ、いやっ・・・クゥッ~・・・やめて、嫌。入れちゃイヤッ」
「俺は何もしてないよ。幸子の尻の穴が指を吸いこんじゃうんだろ・・・」
幸子の悲劇-11
ワンピースの中にブラジャーを着けたままでショーツを脱がされ、足首を肩幅よりもやや広く棒に拘束されて自由に歩くことも出来ない。
何があっても堪えるしかないと覚悟を決めているので不思議と悲しい気持ちが湧いてこない。
フゥッ~・・・息を吐いて空を見ると果てしなく続く青い空が広がり、綿菓子のような白い雲が誰にも邪魔されることなく浮かんでいるのを見ると羨ましく思う。
視線を落とすと緑で飾る木々の爽やかさがこれから我が身に起こる卑猥な行いとの対比でおかれた立場を思い知らされる。
下半身を突き出す格好でテーブルに上半身を押し付けられると閉じることを許されない両足のせいで尻の割れ目をくすぐる微風を感じる。
「幸子、いい格好だ。尻の穴の入り口が丸見えになってる、そのままでいろよ」
キィキィッ~・・・幸子の目の前でガラス浣腸器のシリンダーを出し入れして軋み音を聞かせる。
「いやっ、止めて。こんなところで浣腸なんかされたくない」
「幸子、よく聞きなさい。くっちゃい匂いをあの部屋に充満させたくないでしょう??ここで尻の穴をきれいにして部屋へ戻るの、分かるわね??」
妖子の言葉が理にかなっているかどうかではなく、自分自身を無理やりにでも納得させるために不合理な言い分でもいいから欲しかった幸子は諾々として従い抗うことをやめる。
キュッキュッ~・・・男の操る浣腸器が幸子の目の前でポットから牛乳を吸い上げていき、妖子は目の前の出来事に笑みを浮かべて見守るばかりか美味しそうに牛乳を飲んで意地の悪い言葉を吐く。
「この牛乳は美味しいよ。幸子も尻の穴で味わいなさい」
「嫌と言っても許してくれないんでしょう??早くして、言葉で嬲られるのはイヤッ」
「好い覚悟だ。尻を突き出しなさい」
ワンピースの裾を捲り上げた男が白くてムッチリとした尻を撫でて最後にピシッと音を立てて打ち、窄まりにローションを塗りこめる。
「いやっ、やめて・・・恥ずかしい」
嫌と言っても聞いてもらえるわけもなく、恥ずかしいと言っても許してもらえるはずもない。
「力を抜きなさい、怪我をしたくないだろう・・・息を大きく、ゆっくりと繰り返しなさい」
ローションで滑る窄まりの中心に浣腸器の筒先を突き立ててシリンダーを押し込んでいく。
キュッキュッ・・・チュルチュルッ・・・ヒィッ~・・・牛乳がアナルに飲み込まれていくと幸子の顔が歪み、それを見る妖子は目元を緩めてグラスに残る牛乳を飲み干して、この牛乳は美味しいと嫌味な言葉を吐く。
「ヒィッ~、いやぁ~ン、入ってくる・・・アァ~ン、変な感じ、ウグッ、グググッ、ウゥッ~・・・」
表情を歪めて額に汗を滲ませる幸子は、好い女が壊れる瞬間の色っぽさを見せていることに気付かない。
「ウッ、ダメ・・・お腹が痛い・・・トイレに行かせてください、お願いします」
「幸子、嘘を言ってもダメ。まだまだ我慢できるでしょう??・・・浣腸で意地悪をしてるんじゃないの、尻の穴にオモチャや指、いずれチンポも入れるのよ。オモチャや指の先にウンチが付いているのを見られるのは恥ずかしいでしょう??」
テーブルに置いた手が白くなるほど握りしめて堪える幸子を覗き込むようにして、当然のことのように残酷な言葉をかける妖子は唇を重ねて挿入した舌を躍らせ唾液を流し込む。
ゴクッ・・・ハァハァッ・・・妖子を見つめる幸子の瞳は真っ赤に燃えてアナルを嬲られ、唇を奪われて被虐感を募らせる。
ポットに残る牛乳を吸い上げて二度目の注入を終えた男は、
「もしかすると娼婦になるために生まれてきたのかもしれないな、妖子さんはどう思いますか??」
「昨日の素っ裸で縛られたことやあなたたちのクッサイ精液を飲まされたこと、そして太陽の下で浣腸されても泣いたり喚いたりすることがない。嬉し涙を流したかもしれないけどね・・・確かに、責めがいがあるっていうか最高の娼婦に育てなきゃって責任があるわね」
「我慢できない、トイレに行かせてください。早く、もうダメッ・・・」
「遠慮する事はないよ。せっかくだから青空の下で晴れやかな気持ちになるように出しちゃいなさい・・・準備してあげて」
洗面器で迸りを受ける準備をした男が幸子の尻を軽く叩いて、準備できたよ出しなさいと声をかける。
「いやっ、こんなところで出せない・・・ねぇ、トイレに行かせて。お願いします」
右手で下腹部を擦眉間に寄せた皺を深くして哀願しても妖子は笑みを消すこともなく浣腸器を持ったままの男に目配せする。
「浣腸が足りないようだな。三度目を入れてあげるから待っていなさい」
「だめっ、三度目は嫌っ・・・出します。我慢できない、出ちゃう・・・いやぁ~・・・見ないで、目を閉じて、お願い」
「分かったよ、目を閉じて見ないようにしてあげるから出しちゃいなさい」
バシャバシャッ、ビシュビシュッ、ピュゥッ~・・・ピュピュッ・・・ハァハァッ・・・自ら下腹部を揉んで排出を終えた幸子は真っ赤に染めた頬に涙を滲ませる。
涙を見せたからといって許されるはずもなく、開いた両足を長い棒に繋がれたままワンピースを脱がされてブラジャーを剥ぎ取られる。
幸子の悲劇-10
監視カメラで寝姿を覗かれることを恐れて真っ暗にした部屋でベッドに横たわり、眠ろうとすればするほど目が冴えて三人の男たちにアソコばかりか口も心も犯されたことが蘇る。
身体も口も十分に汚れを落としたはずなのに心に残る穢れが邪魔になって気が晴れることがない。
明日はどんなことをされるのだろうと自然と思いは悲劇に導いていく。
よしっ・・・誰もいない真っ暗な部屋で自分を励ますように掛け声もろとも跳ね起き、煌々と明かりを点けてテレビもつける。
テレビのリモコンを意味もなく操作すると、
「アンッ、いや、堪忍してください・・・浣腸は許してください。お尻を苛めるられるのは堪えられない・・・」
白い肌を朱に染めた女性が後ろ手に縛られて天井から下がる鎖につながれ、目の前のテーブルで浣腸の用意をする男の手元を見つめて哀願している。
女性の声は無視されて浣腸され、あろうことか背後からアナルを犯されてしまった。
最初は鎖を引きちぎらんばかりに抵抗していた女性もいつの間にか艶めかしい喘ぎ声を漏らし、オッパイとオマンコへの愛撫をねだり始めていた。
ありえない・・・あんなことをされて気持ちいいはずがないと思うものの、昼間の自分を思い出すと猛り狂ったペニスにバギナと口を犯されて無抵抗に嵐の過ぎるのをひたすら堪えるだけだったのが、いつしか悲劇の主人公になって可哀そうな自分を幸せだろうと言うもう一人の自分が姿を現していた。
後ろ手に縛られはしなかったものの新田が自分を拘束した時と同じような光景に見えて、見れば見るほど女性の顔が自分に見え始めてくる。
遠くはない未来に自分も同じような事をされると思うと、女性が鎖を引きちぎらんばかりに抵抗する姿を見ただけに恐怖が募る。
映像は自分の将来を暗示するどころか、顔が入れ替わって見えるだけに明日の自分を見ているようで視線を外すことが出来ない。
ハァハァッ・・・ウッウゥッ~・・・不安と恐怖、性的好奇心がないまぜになって幸子自身が気付かないうちに指が自らの乳房と股間に伸びて息を荒げている。
邪魔になるほどの量の陰毛が股間を弄る指にまとわりつき、自らの性的強欲さを思い知らされる。
高校時代にある事がきっかけで自らの性的好奇心の強さを思い知ったものの今までそれを隠し通してきた。
別れると決めた夫は、陰毛の濃い女は情が深いらしいから幸子に惚れてもらった俺は幸せな男だなと言った時も、そうなの、そんなことは初めて聞いたと返事した。
そんな事を思い出したり考えたりしているうちに不安が霧散したわけではないけれど睡魔に襲われ、監視カメラの向こうに寝息を伝える。
爽やかと言いかねるものの十分な睡眠をとり目覚めた幸子は、いつもの習慣でカーテンを開けようとして窓を探すものの地下室という事を思い出して囚われの身であることを痛感する。
監視カメラを見ていたかのように内線電話で妖子が朝食に誘ってくれる。
「今日も辛い調教をこなさなきゃいけないから気分転換に屋上で朝食を摂りましょう。迎えに行くから用意しなさい」
薄化粧を施して手早く下着を着けて前開きのワンピースをまとう。
ノックもなくドアが開いて妖子が入ってくるのを見ると囚われの身であることを意識させられる。
「似合っているわよ、清楚で上品。エレガントで涼やかな女性に惹かれるお客様は幸子の虜になるわね、きっと」
妖子に導かれるまま後に続いて屋上に着くと二人で食事をするには大きすぎるテーブルに朝食の用意がされている。
屋上から見える景色は建物を通りから遮蔽する木々の緑が爽やかで卑猥な気持ちを忘れさせてくれる。
ハーブフランクフルトソーセージとベーコン、長芋を炒めて卵料理とボール一杯のサラダ、香り豊かなクロワッサン、ジュースジャーで用意されたフレッシュジュースが数種類や牛乳など朝日を浴びながら香りや色どりに食欲をそそられて貪るように胃の中に収めていく。
「フフフッ・・・美味しいでしょう。中身はカジノだけど看板はレストランだったでしょう。シェフが幸子のために腕を振るった朝食だからね」
お腹がくちくなりコーヒーを飲みながら景色に溶け込むようにして穏やかな幸福感に浸っていると、悪夢をもたらす三人の男が近づいてくる。
「おはようございます。私たちにもコーヒーを頂けますか??」
慇懃無礼という言葉を表情にみなぎらせた男が幸子に話しかける。
「失礼よ、あなたたちを見た瞬間の幸子の表情に気付いた??それに、それは何??」
「これですか??妖子さんもご存じの浣腸器です。今日は幸子のアナル調教を施す予定と聞いていましたので用意したのですが必要なかったのでしょうか??」
「いいえ・・・せっかくだから、そうね、この牛乳を浣腸液代わりに使うのもいいわね。あっためた牛乳が程よい温度の内にやっちゃおうか。私はコーヒーを飲んでいるから、あなたたちに任せる」
男たちは立ち上がらせた幸子にショーツを脱ぎなさいと命じ、枷の付いた棒を足首に取りつけて自由を奪って立ち上がらせる。
幸子の悲劇-9
バギナに挿入したペニスの律動を激しくする男の命じるまま、口腔に溜めた精液をゴクリと嚥下して唇の周囲の穢れを舌で舐め取ると、
「口を開けろ、今度はオレのモノを飲ましてやるぞ」
淫汁焼けしたペニスはゴツゴツと節くれだって宙を睨み、先走り汁と愛液が混じる滑りが灯りを反射して太々しさを増して見せる。
幸子は両手で身体を支えて上半身を持ち上げ、口を開けてペニスの侵入を待ち受ける。
「やめろ・・・やめてくれ。これ以上、幸子を弄ばないでくれぇ・・・」
突如として夫の叫び声が響く。
「生意気な事を言うんじゃないの・・・あんたにすべての責任があるんだよ。止めてくれなんて言う資格はない、奥さんが懇願するなら考えないでもないけど・・・あら、間に合わない。口の中をチンポがあんなに激しく犯したんじゃ精液を吐き出すのもすぐだね。チンポをしごいて吐き出しちゃいなさい、口の中の放出の方が早いと三人でもう一度、奥さんをオモチャにするよ」
妖子の言葉を聞いた夫は幸子を守るために手の動きを激しくして、ウッウッっと吐息を漏らして目を閉じる。
「ウッウッ、クゥッ~、出る・・・紙、ティッシュ・・・」
「そのまま出していいのよ。早く出しなさい・・・奥さんがフェラしてるチンポよりも遅いともう一回り三人の相手をしてもらうよ」
「ウッウッウゥゥッ~・・・ハァハァ、これで妻を、幸子を許してくれますね??」
「ウフフッ、約束だもんね。あなたたち、終わっていいよ。休憩しなさい」
三人の男は素っ裸のまま身体を丸めて荒い息を漏らす幸子にシーツをかけてグラス一杯の水を手渡す。
「約束通り奥さんは一休みさせてあげた。問題はあなた、汚い精液で汚した床をきれいにしなさい。奥さんは男たちのチンポが吐き出したモノをすべて口で受けて汚す事はなかったのよ・・・さぁ、早く」
周囲を見てもティッシュはおろか床を拭くようなものが見つからなかった夫は、自らの上着で拭こうとする。
「聞いてなかったの??奥さんは放出した精液を口で受け止めたのよ、ダメ亭主の尻拭いをしてくれた奥さんに報いなさい。わかるわね??・・・こっちを向きなさい、口枷を外してあげるから」
新たに滴る涙をぬぐいもせずに四つん這いになって自ら撒き散らした精液を舐め取っていく。
ウグッ、ウゥッ~・・・ピチャピチャッ、ペロペロ・・・一滴も残すことなく舐め取った夫は恨みがましい表情を妖子に向ける。
「何よ、その眼は。すべてはアンタが蒔いた種、恨むなら愚かな自分を恨みなさい・・・さァ、これで可愛い奥さんとはしばらくお別れよ」
妖子はドアを開けて外で待機する男に夫を引き渡し連れて行くようにと指示する。
情け容赦のない妖子の手際に新田は感嘆の視線を向ける。
「ごめんなさい。あんな男を見ると我慢できなくなっちゃうの」
「幸子さん、今日はここまでにしましょう。明日に備えて早めに寝るように、分かったね」
あくまで事務的に話した新田は三人の男たちに目配せして部屋を出る。
残った妖子は、
「幸子、しばらくこの部屋で暮らすんだよ。あのドアの向こうは居住スペースになっているからそちらを使いなさい。風呂やトイレもあるし衣類も幾つか用意してある・・・但し、見張られていることを忘れちゃだめよ。幸子は身体だけじゃなく心も私たちが管理させてもらう、分かったわね??・・・それと、今から言うことは私からの忠告だから覚えておいてね。女はね身体を売ることに慣れてそれが惰性になると身体だけじゃなく心が壊れることがあるの、目的や気分転換の方法をしっかり意識してほしいの、覚えておいて」
妖子も退室した部屋に一人残された幸子はシーツにくるまったまま走馬灯のように浮かんでは消える出来事に思いを巡らす。
三人の男に口とアソコを犯され吐き出した男汁を飲まされたことに不思議と腹が立たない。
誰よりも信じていたし愛した夫に裏切られたのが腹立たしい。
闇カジノに出入りしていたことは許すことが出来るし返済しきれない借金を背負ったことも魔が差したという事で理解することもできる。
借金の返済に窮余の一策として私の身体を差し出したことも愛する夫のために私が出来ることはそんな事しかないと覚悟を決めた。
逃げようと言ったのは私だったけれど捕まった際に妻にそそのかされて逃げただけで自分はそんなことを考えたこともなかったと言った一言が許せないし、それまでの愛情や信頼が一瞬にして音を立てて崩れ去った。
今は別れることしか考えていない。
夫の借金を自分の身体で精算して、あなたの借金は私が返済しましたと告げて後腐れなく追い出す日を楽しみに頑張る決意をする。
フゥッ~・・・裸のまま隣室へ続くドアを開けると拍子抜けして自然と安堵の息が漏れる。
独身時代に住んでいた部屋を思い出させるような作りで卑猥な器具があるわけでもなく壁に大きな鏡もない。
ドアを一つ一つ開けてみると最初は清潔で何の変哲もないトイレ、次は広々としたバスルームでバスタブは手足を伸ばしてゆっくりと入れそうな大きさがあり、ウォークインクローゼットは押入れを兼ねて十分な広さがある。
バスタブに湯を張りながら皮膚一枚を削り取るほど執拗に擦り、歯磨きも三度繰り返して三人の男たちの痕跡を無くしてバスタブで手足を伸ばす。