おとぎ話
残業
「用意したハンドアウトはあれで良かったですか??」
「ありがとう完璧だったよ。急な会議の進行がスムーズだったのは佐伯さんが用意してくれた資料のお陰です。出先からの連絡だったのに助かった、ありがとう」
「感謝してくれますか??」
「いつも助けてもらって本当にありがとう」
「じゃ、飲みに連れて行ってください・・・だめですか??」
「いや、それで良いなら行きましょう」
「約束ですよ。今日は金曜だから帰りが遅くなっても大丈夫だし・・・」
「フフフッ、お手柔らかにね。待ち合わせは18時、駅の向こう側、シャノアールで良いかい??」
「判りました。残業にならないように頑張って仕事します」
「千春、今日はデートでしょ??」
「判る??」
「判るわよ。でも、デートを隠さないのは千春らしくないね」
「ウフフッ、みんなには内緒だよ。秘密にしといてね・・・オネガイ」
「あらあら、今の千春を見たら誰でも何か良い事があったんだなって思うよ」
「えぇ~、そんなに浮かれてる??」
「見ちゃいらんないくらいウキウキ、ニヤニヤしてるよ。遠くを見て思い出し笑いもするし」
「ごめん、気を付ける。仕事では迷惑を掛けないようにするから・・・」
「うぅうん。それは大丈夫、いつもより張り切っているから仕事は捗っているし・・・」
「おまちどうさま、出ようと思ったら電話が入っちゃって・・・」
「いいえ、電話は気が付いていましたから・・・断りのメールが入ったらどうしようってケータイばかり見ていました」
「すぐに終わるってメールしたほうが良かったね。気がつかなくって、ごめんね」
「いいえ、そんなこと・・・無理なお願いをしてすみませんでした」
「夕食は何がいい??」
「う~ん、一人じゃ食べられない鍋もいいし・・・ステーキで元気もつけたいし・・・中華もいいし・・・」
「すごい食欲だね。今日は何がいいか、コーヒーを飲み終わるまでゆっくり考えていいよ」
「えっ、今日はって・・・この次もありですか??」
「いつもお世話になっているし、残業になるような無理も聞いてもらっているし・・・これをきっかけに月1くらいはお礼をしなきゃね」
「嬉しい。じゃ、今日は中華がいい・・・ちょっと質問してもいいですか??」
「いいよ、何かな??」
「駅の反対側って言うのは、私と一緒のところを見られたくないからですか??」
「私と一緒のところを見られるのも、どうかなって思ったんだけど」
「私は構わないですよ。別に悪いことをしているわけじゃないですから・・・まずいですか??」
「佐伯さんに憧れている人たちに恨まれたくないからな」
「そんな事はないです。それに私としては誰かに見られたいくらいです・・・あっ、ごめんなさい」
「ごちそうさまでした。フカヒレも車海老のチリソースも美味しかったです・・・ウフフッ、これからも厄介な仕事をどんどん頼んでくださいね」
「これからもお世話になるね。駅まで歩こうか??」
「えっ、約束しました・・・飲みに行く約束です」
「もうすぐ9時だし大丈夫なの??」
「言ったはずです、金曜だから帰りが遅くなってもいいって・・・」
「それじゃ、このホテルのバーでいいかな??」
「出来れば・・・柏木さんの馴染みの店がいいな、だめですか??」
「判った、お世話になってるお礼だからね。佐伯さんが望むところへ案内しよう」
「良かった、手を組んでもいいですか??・・・アッ、変な意味じゃないですよ。カップルはみんな手や腕を組んでいるから、その方が自然かなって・・・」
「女性と手を組むのは、久しぶりだから照れちゃうな」
「これって知ってます??恋人つなぎって言うんですよ」
「酒は強いんだね」
「知らないんですか、私は高知の出身ですよ。酒は少々です」
「それは聞いたことあるよ。酒升升で二升のことだろ」
「そうです。飲み比べしましょうか・・・負けたら何でも言うことを聞くって言うのはどうですか??」
「大丈夫??そろそろ帰ろうか??」
「私が勝ちなら止めますけど・・・参りましたか??」
「参った、負けました」
「それならよろしい。これからは2人の時は佐伯じゃなく千春って呼ぶこと。最後に、もう1杯飲ませてください」
「ほんとに最後の1杯だよ。同じカクテルでいいかい??」
「あっ、ごめんなさい。ここは・・・??」
「タクシーに乗ったら自分で住所を言って、直ぐ寝ちゃったんだよ、部屋の鍵を出してもらうのが大変だったんだから」
「ホントにごめんなさい。寝てないんですか??」
「女性が一人住まいの部屋は慣れてないから落ち着かないよ・・・千春の寝顔は可愛かったよ」
「千春って呼んでくれるんですか??」
「飲み比べで負けたからね、約束は守んないと」
「優しいから、必ず負けてくれると思っていました。ウフフッ、私は千春で・・・雅之って呼びますよ・・・雅之に髪を撫でられるのって気持ちいい」
「謝んなきゃ、上着とスカート、ブラウスとパンストは脱がせたよ」
「全部脱がされたかった・・・いま何時頃ですか??」
「8時過ぎだよ」
「お風呂に入りませんか??そのあと朝食を作りますから」
「お酒は??残ってない??」
「大丈夫です、酔ったふりです。ごめんなさい・・・升升ほども飲んでなかったですから・・・」
「そうか、騙されちゃたんだ。でも直ぐに寝ちゃたよ」
「作戦成功で安心したからです。お湯を入れてきますね」
「お風呂でキレイになったし、すべてを見られちゃったし・・・朝食の前に私を食べてみませんか・・・恥しい・・・」
「そんなとこ・・・ウッウゥゥ~、舐められると気持いいの・・・挿れて・・・」
「アゥッ、アァァ~、気持ちいぃ・・・イックゥゥ~」
「ごちそうさま。美味しかったよ。しかし朝からすごいごちそうだったね」
「男の人のために料理を作るのは久しぶりだったので張り切り過ぎました。お礼のキスを・・・おねがい」
「あうっ、じょうず・・・」
「それじゃ、月曜日・・・」
「家まで送ってくれたお礼を受け取ってくれますか??」
「何かな??」
「この次、送ってもらう時のために合鍵を持っていてください」
「送った時だけかな??使っていいのは??」
「フフフッ、嬉しい。いつでもいいです・・・待たせちゃ悪いから、来てくれる日はメールをください」
「うん。それじゃ、美味しい朝食と・・・千春も美味しかった・・・ありがとう」
「用意したハンドアウトはあれで良かったですか??」
「ありがとう完璧だったよ。急な会議の進行がスムーズだったのは佐伯さんが用意してくれた資料のお陰です。出先からの連絡だったのに助かった、ありがとう」
「感謝してくれますか??」
「いつも助けてもらって本当にありがとう」
「じゃ、飲みに連れて行ってください・・・だめですか??」
「いや、それで良いなら行きましょう」
「約束ですよ。今日は金曜だから帰りが遅くなっても大丈夫だし・・・」
「フフフッ、お手柔らかにね。待ち合わせは18時、駅の向こう側、シャノアールで良いかい??」
「判りました。残業にならないように頑張って仕事します」
「千春、今日はデートでしょ??」
「判る??」
「判るわよ。でも、デートを隠さないのは千春らしくないね」
「ウフフッ、みんなには内緒だよ。秘密にしといてね・・・オネガイ」
「あらあら、今の千春を見たら誰でも何か良い事があったんだなって思うよ」
「えぇ~、そんなに浮かれてる??」
「見ちゃいらんないくらいウキウキ、ニヤニヤしてるよ。遠くを見て思い出し笑いもするし」
「ごめん、気を付ける。仕事では迷惑を掛けないようにするから・・・」
「うぅうん。それは大丈夫、いつもより張り切っているから仕事は捗っているし・・・」
「おまちどうさま、出ようと思ったら電話が入っちゃって・・・」
「いいえ、電話は気が付いていましたから・・・断りのメールが入ったらどうしようってケータイばかり見ていました」
「すぐに終わるってメールしたほうが良かったね。気がつかなくって、ごめんね」
「いいえ、そんなこと・・・無理なお願いをしてすみませんでした」
「夕食は何がいい??」
「う~ん、一人じゃ食べられない鍋もいいし・・・ステーキで元気もつけたいし・・・中華もいいし・・・」
「すごい食欲だね。今日は何がいいか、コーヒーを飲み終わるまでゆっくり考えていいよ」
「えっ、今日はって・・・この次もありですか??」
「いつもお世話になっているし、残業になるような無理も聞いてもらっているし・・・これをきっかけに月1くらいはお礼をしなきゃね」
「嬉しい。じゃ、今日は中華がいい・・・ちょっと質問してもいいですか??」
「いいよ、何かな??」
「駅の反対側って言うのは、私と一緒のところを見られたくないからですか??」
「私と一緒のところを見られるのも、どうかなって思ったんだけど」
「私は構わないですよ。別に悪いことをしているわけじゃないですから・・・まずいですか??」
「佐伯さんに憧れている人たちに恨まれたくないからな」
「そんな事はないです。それに私としては誰かに見られたいくらいです・・・あっ、ごめんなさい」
「ごちそうさまでした。フカヒレも車海老のチリソースも美味しかったです・・・ウフフッ、これからも厄介な仕事をどんどん頼んでくださいね」
「これからもお世話になるね。駅まで歩こうか??」
「えっ、約束しました・・・飲みに行く約束です」
「もうすぐ9時だし大丈夫なの??」
「言ったはずです、金曜だから帰りが遅くなってもいいって・・・」
「それじゃ、このホテルのバーでいいかな??」
「出来れば・・・柏木さんの馴染みの店がいいな、だめですか??」
「判った、お世話になってるお礼だからね。佐伯さんが望むところへ案内しよう」
「良かった、手を組んでもいいですか??・・・アッ、変な意味じゃないですよ。カップルはみんな手や腕を組んでいるから、その方が自然かなって・・・」
「女性と手を組むのは、久しぶりだから照れちゃうな」
「これって知ってます??恋人つなぎって言うんですよ」
「酒は強いんだね」
「知らないんですか、私は高知の出身ですよ。酒は少々です」
「それは聞いたことあるよ。酒升升で二升のことだろ」
「そうです。飲み比べしましょうか・・・負けたら何でも言うことを聞くって言うのはどうですか??」
「大丈夫??そろそろ帰ろうか??」
「私が勝ちなら止めますけど・・・参りましたか??」
「参った、負けました」
「それならよろしい。これからは2人の時は佐伯じゃなく千春って呼ぶこと。最後に、もう1杯飲ませてください」
「ほんとに最後の1杯だよ。同じカクテルでいいかい??」
「あっ、ごめんなさい。ここは・・・??」
「タクシーに乗ったら自分で住所を言って、直ぐ寝ちゃったんだよ、部屋の鍵を出してもらうのが大変だったんだから」
「ホントにごめんなさい。寝てないんですか??」
「女性が一人住まいの部屋は慣れてないから落ち着かないよ・・・千春の寝顔は可愛かったよ」
「千春って呼んでくれるんですか??」
「飲み比べで負けたからね、約束は守んないと」
「優しいから、必ず負けてくれると思っていました。ウフフッ、私は千春で・・・雅之って呼びますよ・・・雅之に髪を撫でられるのって気持ちいい」
「謝んなきゃ、上着とスカート、ブラウスとパンストは脱がせたよ」
「全部脱がされたかった・・・いま何時頃ですか??」
「8時過ぎだよ」
「お風呂に入りませんか??そのあと朝食を作りますから」
「お酒は??残ってない??」
「大丈夫です、酔ったふりです。ごめんなさい・・・升升ほども飲んでなかったですから・・・」
「そうか、騙されちゃたんだ。でも直ぐに寝ちゃたよ」
「作戦成功で安心したからです。お湯を入れてきますね」
「お風呂でキレイになったし、すべてを見られちゃったし・・・朝食の前に私を食べてみませんか・・・恥しい・・・」
「そんなとこ・・・ウッウゥゥ~、舐められると気持いいの・・・挿れて・・・」
「アゥッ、アァァ~、気持ちいぃ・・・イックゥゥ~」
「ごちそうさま。美味しかったよ。しかし朝からすごいごちそうだったね」
「男の人のために料理を作るのは久しぶりだったので張り切り過ぎました。お礼のキスを・・・おねがい」
「あうっ、じょうず・・・」
「それじゃ、月曜日・・・」
「家まで送ってくれたお礼を受け取ってくれますか??」
「何かな??」
「この次、送ってもらう時のために合鍵を持っていてください」
「送った時だけかな??使っていいのは??」
「フフフッ、嬉しい。いつでもいいです・・・待たせちゃ悪いから、来てくれる日はメールをください」
「うん。それじゃ、美味しい朝食と・・・千春も美味しかった・・・ありがとう」