転身
―3
昂ぶる獣欲に支配される二人は唇を合わせ。互いの肌を擦り下半身を押し付け合う。
ウッウッ、ウグッ、ジュルジュルッ、クゥッ~、ハァハァッ……息をすることも忘れて貪り、唾液を啜りあった二人は唇を離すと赤く燃える互いの瞳を覗き込み、思いを共有していることに安堵する。
「ニーチェが、深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗くと言ったでしょう。あなたの瞳の奥を見たけど、私と同じような思いで見つめていたと感じた……間違っている??」
「ニーチェは肯定的に使った言葉じゃないと思うけど、言葉の真意を別にしてオレの気持ちを表現するのに間違いがない。オレはこんなに桜子のことが好きだけど、桜子はどうかなって覗き込んだ」
「ウフフッ、私も……あなたが私と同じくらい好きだと思ってくれているかなって、瞳の奥に隠れている思いを探ろうとした。あなたには奥さんがいる……ニーチェの真意と違うと言ったけど、浮気や不倫を怪物と考えれば間違えてないよ」
「そうか、そうだな……風呂に入ろうか」
男は衣服を脱ぎ捨てて裸になり、桜子を横抱きにしてバスルームに向かう。
「フゥッ~、背中越しに抱っこしてもらうのは久しぶり。私が連絡しなきゃ、縁が切れちゃったの??」
「う~ん、どうかな。何度も言うけどオレは自信家じゃないし傷つきやすいから、桜子ほどの好い女を誘って断れたらどうしようって考えると踏ん切りがつかなかった」
男の足を跨いで胸に背中を預け、背後から抱きかかえてくれる腕に手を添えてリラックスしていた桜子は向きを変えて両手を首に回し、男の瞳を覗き込む。
「ほんとう??信じてもいいの??」
「嘘じゃない。縁を切られるのを恐れていた」
「女はね、好きな男の言葉なら何でも信じたいの……二人のルールを提案するから聞いてくれる??」
「従うよ……聞かせてもらおうか」
「その前にキスして……」言い終えた桜子は口元を緩めて静かに目を閉じる。
そっと、唇を合わせると、
「ダメ、大人のキスが欲しい……」
閉じた目を開いて見つめる桜子は、男の瞳の奥にまで届く妖しい光を宿して欲情を隠そうともしない。
一瞬、たじろいだ男は桜子の欲情に吸い寄せられるように抱き寄せて濃厚なキスをする。
ジュルジュル、ニュルニュルッ、舌を絡ませて擦りあったり、唾液を啜ったり、流し込んだりを繰り返した二人が唇を離すと、離れがたい思いから唾液が一本の細い糸となって二人をつなぐ。
「ハァハァッ……あなたのキスは、いつでも私を幸せな気持ちにしてくれる。そして私は際限なく欲張りになる」
「オレとキスする度に幸せな気持ちになる。もっともっとキスして、もっと幸せになりたいと思ってくれるのか??」
「そうだよ、それで提案なんだけど……これから毎週、日曜日に連絡する。大好きって一行だけでも書く、それが途絶えた時はあなたと会いたくないと思った時……この提案はどう??」
「分かった、オレも桜子が好きだって返信するよ」
「ウフフッ、奥様に申し訳ないけど二人のルールができて安心した。これからは、いつ連絡が来るかなって心配しなくても済みそう」
ジュルジュルッ……ウッウッ、アンッ…手の平に吸い付くような気がするこの感触が懐かしい……ハァハァッ、もっと……安心した二人は一年半に及ぶ空白を埋めようとして濃厚なキスをしながら肌をまさぐり、息を弾ませる。
「我慢できない。オチンチン頂戴……口に入れてくれれば落ち着けるような気がする」
男は桜子の頬に両手を添えて表情を緩め、バスタブの縁に座って股間を突き出す。
桜子は両足の間ににじり寄り、半立ちのオトコを見つめたまま内腿を擦り、見せつけるようにして乾いた唇に舌を這わせて滑りを与える。
計算し尽くしたような色っぽい行為は男を刺激してやまず、半立ちのオトコがムクムクと起き上がる。
「まだ何もしていないのに、オチンチンがこんなに元気に……どうしたの??」
「オレの言うことを聞かずに桜子に従う親不孝モノだよ」
「この子は素直に私の言うことを聞いてくれる、ウフフッ……好い子にはご褒美をあげるね」
宙を睨むペニスに伸ばした指で鈴口から滲み出る先走り汁を亀頭部に塗り広げた桜子は、
「偉そうに踏ん反り返って宙を睨むこの子はよく見ると可愛い……ウフフッ、ソーセージのようだけど、ウインナーほど小さくはない、フランクフルトとボロニアソーセージ、どっちかなぁ??大切なのは、味だよね。確かめてみよう」
楽しそうに亀頭を撫でて竿を擦り、上目遣いに見つめる桜子の瞳はねっとりと男に絡み、視線の愛撫で手の中のオトコは一層猛り、火傷するほど熱くなる。
根元から亀頭までペロリと舐め、尖らせた舌先が鈴口を押し広げようとするかのようにツンツンつつく。
「ガマン汁がダラダラ涸れることなく出てくる。私の手で可愛がってほしいの??それとも、お口の中に入りたいの??……はっきり答えないと遊んであげない。もう一度聞くよ、お返事しなさい」
竿を握った右手を上下しながら、
「このまま、手の中で爆発したいの??……お返事がないね……それでは、ジュボッ、ジュルジュルッ……フゥッ~、このまま、お口の中で気持ち善くなりたい??お返事は??」
一旦、口に含んで卑猥な音と共に顔を上下した桜子は、右手に握った竿を上下しながら話しかけると手の中のオトコは意思を持っているかのようにピクピクと反応する。
「ウフフッ、好い子ね。私のお口の中で気持ち善くなりたいとお返事できたもんね」
男の顔を一切見ることなく左手の指先で亀頭をニュルニュルと撫で、再びパクリと口腔に収めて喉の奥まで飲み込んでいく。
頬を閉じたり膨らませたりしながら顔を上下し、唾液まみれにした舌を絡めると男は桜子の頭に手を添えて、
「ダメだ、これ以上されると我慢できなくなる」
「プファッ~、ハァハァッ……ベッドに連れてって……」
「その前に……」
ボディソープを振りかけた肌を擦り、互いを思う気持ちだけを残して汗と共に流した二人はバスルームを後にする。
昂ぶる獣欲に支配される二人は唇を合わせ。互いの肌を擦り下半身を押し付け合う。
ウッウッ、ウグッ、ジュルジュルッ、クゥッ~、ハァハァッ……息をすることも忘れて貪り、唾液を啜りあった二人は唇を離すと赤く燃える互いの瞳を覗き込み、思いを共有していることに安堵する。
「ニーチェが、深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗くと言ったでしょう。あなたの瞳の奥を見たけど、私と同じような思いで見つめていたと感じた……間違っている??」
「ニーチェは肯定的に使った言葉じゃないと思うけど、言葉の真意を別にしてオレの気持ちを表現するのに間違いがない。オレはこんなに桜子のことが好きだけど、桜子はどうかなって覗き込んだ」
「ウフフッ、私も……あなたが私と同じくらい好きだと思ってくれているかなって、瞳の奥に隠れている思いを探ろうとした。あなたには奥さんがいる……ニーチェの真意と違うと言ったけど、浮気や不倫を怪物と考えれば間違えてないよ」
「そうか、そうだな……風呂に入ろうか」
男は衣服を脱ぎ捨てて裸になり、桜子を横抱きにしてバスルームに向かう。
「フゥッ~、背中越しに抱っこしてもらうのは久しぶり。私が連絡しなきゃ、縁が切れちゃったの??」
「う~ん、どうかな。何度も言うけどオレは自信家じゃないし傷つきやすいから、桜子ほどの好い女を誘って断れたらどうしようって考えると踏ん切りがつかなかった」
男の足を跨いで胸に背中を預け、背後から抱きかかえてくれる腕に手を添えてリラックスしていた桜子は向きを変えて両手を首に回し、男の瞳を覗き込む。
「ほんとう??信じてもいいの??」
「嘘じゃない。縁を切られるのを恐れていた」
「女はね、好きな男の言葉なら何でも信じたいの……二人のルールを提案するから聞いてくれる??」
「従うよ……聞かせてもらおうか」
「その前にキスして……」言い終えた桜子は口元を緩めて静かに目を閉じる。
そっと、唇を合わせると、
「ダメ、大人のキスが欲しい……」
閉じた目を開いて見つめる桜子は、男の瞳の奥にまで届く妖しい光を宿して欲情を隠そうともしない。
一瞬、たじろいだ男は桜子の欲情に吸い寄せられるように抱き寄せて濃厚なキスをする。
ジュルジュル、ニュルニュルッ、舌を絡ませて擦りあったり、唾液を啜ったり、流し込んだりを繰り返した二人が唇を離すと、離れがたい思いから唾液が一本の細い糸となって二人をつなぐ。
「ハァハァッ……あなたのキスは、いつでも私を幸せな気持ちにしてくれる。そして私は際限なく欲張りになる」
「オレとキスする度に幸せな気持ちになる。もっともっとキスして、もっと幸せになりたいと思ってくれるのか??」
「そうだよ、それで提案なんだけど……これから毎週、日曜日に連絡する。大好きって一行だけでも書く、それが途絶えた時はあなたと会いたくないと思った時……この提案はどう??」
「分かった、オレも桜子が好きだって返信するよ」
「ウフフッ、奥様に申し訳ないけど二人のルールができて安心した。これからは、いつ連絡が来るかなって心配しなくても済みそう」
ジュルジュルッ……ウッウッ、アンッ…手の平に吸い付くような気がするこの感触が懐かしい……ハァハァッ、もっと……安心した二人は一年半に及ぶ空白を埋めようとして濃厚なキスをしながら肌をまさぐり、息を弾ませる。
「我慢できない。オチンチン頂戴……口に入れてくれれば落ち着けるような気がする」
男は桜子の頬に両手を添えて表情を緩め、バスタブの縁に座って股間を突き出す。
桜子は両足の間ににじり寄り、半立ちのオトコを見つめたまま内腿を擦り、見せつけるようにして乾いた唇に舌を這わせて滑りを与える。
計算し尽くしたような色っぽい行為は男を刺激してやまず、半立ちのオトコがムクムクと起き上がる。
「まだ何もしていないのに、オチンチンがこんなに元気に……どうしたの??」
「オレの言うことを聞かずに桜子に従う親不孝モノだよ」
「この子は素直に私の言うことを聞いてくれる、ウフフッ……好い子にはご褒美をあげるね」
宙を睨むペニスに伸ばした指で鈴口から滲み出る先走り汁を亀頭部に塗り広げた桜子は、
「偉そうに踏ん反り返って宙を睨むこの子はよく見ると可愛い……ウフフッ、ソーセージのようだけど、ウインナーほど小さくはない、フランクフルトとボロニアソーセージ、どっちかなぁ??大切なのは、味だよね。確かめてみよう」
楽しそうに亀頭を撫でて竿を擦り、上目遣いに見つめる桜子の瞳はねっとりと男に絡み、視線の愛撫で手の中のオトコは一層猛り、火傷するほど熱くなる。
根元から亀頭までペロリと舐め、尖らせた舌先が鈴口を押し広げようとするかのようにツンツンつつく。
「ガマン汁がダラダラ涸れることなく出てくる。私の手で可愛がってほしいの??それとも、お口の中に入りたいの??……はっきり答えないと遊んであげない。もう一度聞くよ、お返事しなさい」
竿を握った右手を上下しながら、
「このまま、手の中で爆発したいの??……お返事がないね……それでは、ジュボッ、ジュルジュルッ……フゥッ~、このまま、お口の中で気持ち善くなりたい??お返事は??」
一旦、口に含んで卑猥な音と共に顔を上下した桜子は、右手に握った竿を上下しながら話しかけると手の中のオトコは意思を持っているかのようにピクピクと反応する。
「ウフフッ、好い子ね。私のお口の中で気持ち善くなりたいとお返事できたもんね」
男の顔を一切見ることなく左手の指先で亀頭をニュルニュルと撫で、再びパクリと口腔に収めて喉の奥まで飲み込んでいく。
頬を閉じたり膨らませたりしながら顔を上下し、唾液まみれにした舌を絡めると男は桜子の頭に手を添えて、
「ダメだ、これ以上されると我慢できなくなる」
「プファッ~、ハァハァッ……ベッドに連れてって……」
「その前に……」
ボディソープを振りかけた肌を擦り、互いを思う気持ちだけを残して汗と共に流した二人はバスルームを後にする。