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お見合い -9

アユが見つめる鏡の中には自分にそっくりの女が素っ裸で逆さにしたテーブルに座り、テーブルの脚が邪魔をして両脚を閉じる術もなく女の秘所を晒している。
「アユ、なにが見えているか言葉で説明してくれるね」
両脚の間で華やかに咲く花は食虫植物にも似て可憐な花弁の奥に妖しい香りの蜜を湛え、可憐な容姿と芳しい匂いで男を誘う……一瞬、過ったそんな思いを追い出して男の言葉に従う。

「私のオンナの子が丸見え……ウフフッ、あなたに悪戯されて嬉し涙を流している。スケッチするんでしょう??違うの??……ハァハァッ、昂奮する」
スケッチブックと色鉛筆を受け取ったアユが見つめる鏡の中には妖しい花を凝視する男もいて羞恥は治まることがない。
「全身が映っているんだから物欲しげにしどけなく開いた下の口だけではなく、色っぽい表情や乱れ髪もしっかり描くんだよ。いいね」
「うん……描き終えたスケッチはどうするの??この部屋に飾っとくの??ねぇ、どうするの??……ハァハァッ」
「そうだなぁ……この部屋でもいいけど、オレが持って帰ってベッドの中で妻と観賞したり、背面座位でチンポを打ち込んで二人で鑑賞したりするのもいいな」
「いやっ、奥様にこんな格好のスケッチを見られたくない。許して」
「妻には見られたくないか……それじゃぁ店に飾るのがいいか??客が増えるぞ。ママのオマンコはチンポを欲しがってこんなに濡れているんだってね。どうだ??」
「ハァハァッ、そんなの嫌。あなただけでいいの、あなたのオチンポで十分満足しているのを知っているくせに、いじわる……」
揶揄するような男の軽口の相手をしながらも瞳を朱に染めたアユは鏡の中のわが身とスケッチブックから目を逸らすことなく、何かに取りつかれたように色鉛筆を走らせる。
「何か物足りないな。こんなにエロっぽいアユマンコがスケベっぷりを強調する何かが欲しいな……そうだ、この恰好のまま待っているんだよ」

「イヤッ、そんなモノを入れないで……ハァハァッ、足の震えが止まらない」
戻ってきた男が手にするキュウリを見つめるアユの瞳は妖しい光を宿し、内腿はフルフル震えてテーブルの脚に掛けた両脚を引き抜こうともせずに腰を突き出し、隠しきれない昂奮をあからさまにする。
秘所は途切れることなくトロトロと花蜜を滴らせ、折り畳んで椅子代わりにした毛布に巻いたタオルが吸い取っていく。
いつもは清潔感のある白い肌が妖艶な色気に満ちて息を吸い込むと沈丁花に似た艶めかしい匂いが鼻腔をくすぐる。
「ウフフッ、どうしたの??私は変なの??」
「そうじゃねぇよ」
照れ隠しのような言葉を吐いた男は溢れ出る花蜜の源泉にキュウリを押し付けて馴染ませ、わずかに力を込めると先端が姿を消して二度三度と出し入れする。
「ウグッ、アンッ、気持ち善くなっちゃう。こんなモノで善くなるなんて……ハァハァッ」

息を荒げるアユの視線は鏡の中の妖しい花から離れることはなく、食虫植物が出入りするキュウリを食べ尽くそうとしているように見える。
じっと見つめているとキュウリはイモムシのように思えて、男のペニスを連想させる。
女郎蜘蛛やカマキリは交尾の後で子孫を残す役目を終えたオスはメスに食べられるという。
イモムシから視線を移してキュウリを操る男を見ると考えが変わり、目を閉じて頭を振りイモムシに変身したペニスを脳裏から振り払う。
セックスは男との愛を確かめる手段。
セックスがなくても困るが今は男がそばにいてくれることを大切にしたい。

男はそんなアユの想いを知ることもなく、溢れ出る花蜜を掬い取って口に含む。
「アユの味がする。気持ちいいのは分かるけどスケッチを忘れるんじゃないよ」
「ヒィッ~、やめて……そんな事をされると描けなくなる。気持ち善くなっちゃうんだもん」
浅く出し入れしていたキュウリをグイと押し込むと悲鳴にも似た喘ぎ声を漏らして脚を突っ張り、ベッドに預けた上半身を仰け反らして快感に震える。
押し込んだキュウリが手を離しても抜け出ることはないと確認した男はベッドとアユの間に入り込んで抱きしめる。
「描くところを見せてもらうよ……エロっぽいアユでいるために手助けもしてあげる」
乳房に手を添えてヤワヤワと揉みしだき、鏡の中の表情が天女のように柔らかくなると先端を摘まんでクチュクチュ刺激する。
「ウッウッ、イヤァ~ン、描けない、こんな意地悪されると気持ち善くて描くことを忘れちゃう……意地悪するからキュウリにあなたのお顔を描いちゃう、ウフフッ」

胸の膨らみを揉まれて先端を摘ままれたり、耳に息を吹きかけられ首筋に舌を這わされたりする気持ち善さに堪えてスケッチを完成させる。
「アユのあぶな絵が完成したな……オレの顔がついているキュウリか、アユは絵が上手だから可愛く仕上がって気に入ったよ。持って帰って寝室に飾っとくよ、嬉しいだろう??」
「イヤンッ、こんな絵を描いたって奥様が知ると絶対に怒る。私のオチンポをこんな風に書くなんて許さないって言われそうだもん」
「大丈夫だよ。アユのことを気に入っているから上手に描けたねって褒めてくれるよ」

スケッチブックに描かれた絵を見て男の股間が反応する。
乱れ髪を直そうともせずに物憂げな表情のアユが焦点の合わない視線を何かに向け、しどけなく開いた口から這い出た赤い舌が唇を舐める様子が物欲しげにさえ見えて色っぽい。
色鉛筆でここまで表現できるのか思える肌は滑りを帯びてしっとり潤う様子まで描かれて頬ずりしたくなるほど愛おしい。
アユのオンナを犯すキュウリは尻尾から侵入して命があるように活き活きとして躍動し、顔は微笑を浮かべて快感に歪むアユを見上げている。
「アユ、鳥獣人物戯画は国宝指定されているらしいけど、アユの描いたキュウリ人物戯画も大した出来栄えだよ。アユとオレ、二人だけの秘密にするには勿体ないよ」
「いや、絶対いや。奥様には見られたくない」
「クククッ、分かったよ。これは二人の秘宝にしよう」

胸の膨らみは誇張が過ぎると思うほど大きくて苦笑いが浮かび、鏡の中でそれを見たアユは目を吊り上げて頬を膨らませ抗議する。
「ごめん、アユの身体にバランスのとれた丁度いいオッパイなのに見栄を張るから、つい……ごめん」
「フンッ、時には巨乳に憧れることもあるの、わるい??」
「オレには今のままのアユが好い」
直接、胸の膨らみに触れることなく抱きしめて首筋に唇を這わせ、吐く息を吹きかけながら髪の生え際を甘噛みする。
「アウッ、フゥッ~ン……ねぇ、入れて。夕食や店を開ける準備をしなくちゃいけないの……それに日曜から今日まで我慢していたんだもん。啼かせてくれるでしょう??」
囁くように甘く尾を引く言葉に男の我慢も限界に達する。

お見合い -8

絵を描くことの好きなアユは自らが愛用する筆で全身を愛撫されて身悶える。
「イヤンッ、ウッウッ、クゥッ~……早くに諦めたけど画家になりたいと思っていた時期もあるの。それなのに筆の愛撫で気持ち善くなるなんて……」
「いまでも絵を愛しているから筆の愛撫で燃えるんだろう。絵に対する情熱が消えていないってことだよ……またヌードモデルになろうか??」
「アンッ、笑わせないでよ。あなたがヌードモデルになってくれても絵が完成したことがない」
「クククッ、オレに理由があるわけじゃなくアユがチンポを見て昂奮するからだろう」
「そうだけど、あなたがそそり立つオチンポをピクピクさせたり、しごく振りをしたりするからでしょう??これからは寝顔のスケッチで我慢する」

引っくり返したテーブルの四本の脚に四肢を縛られたアユはシャツを脱がされた上半身をブラジャーが守り、下半身は白いフレアーミニスカが捲れてブラジャーとセットのショーツが見えている。
総レース製でパープルの下着はアユが本来持っている清潔感を損なうことなく清楚な
色気が滲み出て楚々とした魅力を汚すことを恐れた男は責めを躊躇する。
「こんな格好でいるのを見られるだけじゃ恥ずかしい。もっと気持ち善くして……オッパイを可愛がってくれなきゃ、イヤッ」

白い肌をわずかに朱に染めて悪戯を乞うアユの声で淫らな思いを呼び起こした男はブラジャーをずらし、胸の膨らみの先端でひっそりと佇むピンクの乳輪と乳首を筆がなぞり、快感を堪えるアユが唇を噛んで顔を仰け反らせると乳首をつつく。
筆の先端で膨らみの先端をつつかれると痛痒さが妖しい快感を呼び起こす。
「ねぇ、もっと恥ずかしいことをされたい。あなたに苛められると一緒にいることが実感できて悦びに代わるの、おねがい」
「クククッ、可愛いな、アユは……アユの白い肌をキャンバスにしてオレも絵を描いてみよう。下手な絵で汚すのは申し訳ないから見えない絵を描くことにしよう」
男は笑みを消した真面目な表情で白い肌に筆を走らせる。
おそらく前衛的な絵を描いているのか筆の動きは早く、題材や何を表現しようとしているのか想像もできない。

右乳房の麓でクルリと一周した筆は勢いよく左側に移って円を描きながら頂上を目指し、乳輪をなぞり先端の膨らみを筆の腹で撫でる。
「ウッウッ、クゥッ~……イヤンッ、くすぐったい……やめて、苦しい、ヒッ、ヒィッ~、ハハハッ、イヤァ~ン」
四肢を縛られて自由を奪われた身体を捩っても逃げられるわけもなく、頬を朱に染めてくすぐったさを耐える。
筆は肌に跡を残すことなく動きに変化をつけながら自由に動き回り、妖しいときめきが芽生えて身体が芯から熱を持ち拍動が早くなり息苦しくなる。
ハァハァッ……アユの腹部が激しく上下して息をするのも苦しそうなのが見えた男は筆の動きを止めてスカートを捲りあげる。

露わになったパープルのショーツにわずかな染みが出来ていることは口にせず、下着と肌の境目をゆっくりなぞり、会陰部から内腿へと撫でていく。
「ヒィッ、クゥッ~、今は焦らされるのもいい。虫が腿を這っているようなムズムズする感じが気持ちいいの……イヤァ~ン」
内腿を筆が這い回ると目に見えて染みが広がり、縛られた両手指が白くなるほど握り締めて快感を堪え、両足の指も伸ばしたり折ったりと言葉に出来ぬ思いを身体が示す。

焦らすことに飽きた筆が染みをなぞると、
「イヤァ~ン、だめ、ダメッ、そんな事をされたら狂っちゃう」と、憚りなく叫ぶ。
「アユ、そんな声で叫ぶと外に聞こえちゃうよ」
「ウグッ、そんな事を言わないで、気持ち善いのに冷めちゃうよ」
「気付いているだろう??ここがどうなっていると思う??」
筆が染みをつつくと、
「イヤッ、そんな事は口に出来ない……いじわる。ねぇ、もっと恥をかかせて、あなただけに私の恥ずかしい姿を見られたいの」
「アユは言葉でオレの気持ちを蕩かしてチンポを興奮させる名人だな」
筆は上半身を構わなくなり股間を刺激することに集中してショーツの縁に沿って鼠径部をなぞり、割れ目に沿って上下する。
「ハァハァッ、もっと、激しくして、焦らされているようでムズムズする」
男は筆を置いてペインティングナイフを手に取りエッジで胸の膨らみの先端をつつく。
「油絵なんて見るだけで描くことはないと思っていた。それが絵筆の次にペインティングナイフまで手にするんだから不思議だな……アユの白い肌がキャンバスならオレの制作意欲も湧いてくる」

乳房で戯れていたペインティングナイフが下腹部から股間を目指して滑り降り、金属の冷たい感触が這い回ると肌がキュッと締り全身の血が逆巻き欲情が駆け巡る。

小さい時から絵を描いて褒められた記憶のない男はアユの作業を思い出しながらペインティングナイフを滑らせる。
しなりを利かせて割れ目の縁をなぞるとアユの表情が苦痛を示し、掬い取った絵の具をキャンバスに塗り広げるアユを思い出しながら左右に滑らせると表情から険が消えて悦楽に支配されてしっとりと情感に満ちた表情に変化する。
「クゥッ~、いやっ、ダメッ、ヒィッ~……ダメ、アソコがグチョグチョになっている。これ以上我慢させられると狂っちゃう」
「ダメだよ、今日のオレは意地悪だよ。こんなことで許したりしない……両手両足の拘束を解いてあげるから着ているモノをすべて脱ぎなさい」

自由になった両手首を擦りながらすがるような視線を向け、
「あなたが脱がせて……ダメなの??恥ずかしい。後ろ向きでもいい??」
背を向けちゃダメだと告げられたアユは、天井を見つめて羞恥を吹っ切る様に息を吐き、スカートを脱いでブラジャーを外して一瞬の躊躇の後にショーツを脱いで素っ裸になる。
両手で胸と股間を隠して立ち尽くすアユは前屈みになり、恥ずかしさを耐えるアユに憐憫の情を覚えた男は抱きしめて、
「やめようか??」と囁く。
「イヤッ、そんな事を言わないで。頭の中は真っ白になって何も考えられないけど嫌じゃない。あなたにだけ本当の私、エッチで恥ずかしい姿を見てもらいたいの」
「分かった、アユが恥ずかしい事をするのを見せてもらうよ」
毛布を折り畳んでタオルで巻き、逆さにしたままのテーブルの奥に置いて、
「椅子代わりにして坐りなさい……そうだそれでいい。両脚をテーブルの脚の外に出してマンコを丸見えにするんだよ。そうだ、それでいい、よく見える。グショグショに濡れているね」
最後に脱いで折り畳んだスカートに挟んで隠したつもりのショーツを取り出して股間を見つめ、
「スゴイ染みだな……味はどうかな??」
ショーツの汚れた場所を口に含んでチューチュー音を立てて吸うとアユは顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「まだまだ、これからだよ。恥ずかしいことをいっぱいしてほしいと言っただろ。このままの恰好で待っているんだよ」

椅子の脚を使ってグショグショに濡らす股間を丸出しにされたまま男の動きを追う。
スケッチブックと色鉛筆を用意してスタンドミラーをアユの前に置いた男はアユの顔のそばに位置して角度を調節する。
「よし、これでいい、準備は出来た……アユ、どうするか分かるだろう??」
鏡の中のアユを見つめて現実のアユの耳元で囁き、息を吹きかける。

お見合い -7

卑猥な思いを心の内に隠したまま笑みを絶やすことのない時間が過ぎていき、わだかまりが融けて愛おしさが気持ちと身体を満たす。
川遊びをする子供たちや家族連れの歓声に自然と気持ちが湧きたち、ワンコが自然と戯れる様子に頬が緩む。
男を求めて伸びるアユの手をしっかりと握り、見つめ合うと吸い寄せられるように二人の距離が縮まり自然と唇が重なり合う。
「ウフフッ、連絡しなさいと言ってくれた奥様に感謝しなきゃ……」
「そうだな、明日は感謝の気持ちを込めて妻とデートしよう」
「妬ける……ウソ、嘘だよ」

以心伝心、時刻を確かめた男は妻からの連絡が来る頃だろうと思い、アユを自宅まで送りサヨナラのキスを終えたタイミングでスマホが着信を知らせてくれる。
「妻からだ。水曜日、家を出るときに連絡するよ」
「うん、今日は楽しかった。鰻重も美味しかったよ、ワンちゃんバイバイ」
もしもし……奥様と話し始めた男を振り返ることなくエントランスに入る手前で顔の横まで上げた手を振る。

男に抱かれたワンコは家族との再会を喜んで尻尾を振り身体を揺すって顔を左右に振り続ける。
地面に下すと尻を振りながら一人ずつ足にまとわりついて喜びを露わにし、ワンコと暮らす幸せを思い出させてくれる。
妻と姪を乗せた車はワンと吠える声を合図にして走り出し、息子たちの家族が後に続く。

「連絡があった??」
「あったよ、ありがとう」
「クククッ、こんな面倒なことを妻にさせないでよね。分かった??」
「分かりました。明日、デートに付き合ってください」
「いいよ、理解のある妻でよかったね」
「ねぇ、どうしたの??お兄ちゃんの後始末をお姉さんがしたように聞こえるけど……誰にも言わないから教えて」
「悪いけど、オレの名誉にかかわるから秘密」
姪の問いには二人とも笑みを浮かべるだけで答えをはぐらかし、すべてを知っているはずのワンコは妻に抱かれて気持ち良さそうに目を閉じている。

月曜は夫婦で馴染みのバーに行き、アユを話題にすることなくバーテンダーを相手に暑い夏やお盆休みの出来事などを話す。
そして水曜日……
15時半頃、部屋を訪れた男を満面の笑みで迎えたアユは白いフレアーミニスカと青いシャツという扇情的な恰好で迎える。
「この前は真夏のサンタクロースが衣装の中にじっとりと汗を掻くエロっぽいアユ、
今日はいかにも夏でございますという格好でムッチムチの太腿とムニムニの二の腕をを強調するアユ」
「ねぇ、褒めてくれてる??ムッチムチとかムニムニとかレディに対して言うかな……嫌な男」
「そうか、嫌な男か。もっと嫌いになってもらおうか……」
アユを抱き寄せて唇を合わせ、侵入させた舌で口腔を舐めまわして唾液を注ぎ込む。
ゴクッ、ハァハァッ……目の縁を朱く染めて昂奮を露わにするアユの両手を背中で左手だけで掴んだ男は、
「この間、とびっきりエッチな事をしたいと言ったよな。憶えているだろう??」
「うん、秋川でそう言ったよ。前は会うたびに抱いてくれたのに、最近は……身体目当てじゃないって嬉しいけど物足りなく思うこともあるんだもん」

左手でアユの両手の自由を奪った男は右手でシャツを捲り上げてブラジャーをずらし、ピョンと飛び出した膨らみの先端を口に含んでチューチュー音を立てて吸い、舌先でツンツンつつくとアユの身体が弛緩して崩れ落ちそうになる。
「立っているのが辛い。今日は一杯エッチな事をしてほしい……何をされてもいい」
「アユ……恥ずかしい事と痛い事ならどっちを選ぶ??答えないと何もしてあげないよ」
「そんな事を選ばせるなんて、やっぱり嫌な男……痛いことは嫌い、恥ずかしいことをしてほしい」
「分かった、恥ずかしい姿を見せてオレのモノがビンビンに勃起したらアユのいやらしいオマンコに打ち込んであげる。ボッキッキ~ってならないとセックスはお預けだよ、いいね」
「クククッ、ボッキッキ~チンコなら何枚かスケッチしてあるよ、見せてあげようか」
「ウフフッ、可愛いな。キスさせてくれよ……」
「好いわよ、あなたの好きなだけキスさせてあげる」
しな垂れかかる様に身体を寄せるアユを抱きしめて唇を合わせ、上下の唇に舌を這わせたり甘噛みしたりとアユを感じると下半身に力が漲り始める。

「アンッ、気持ちいい。キスだけでアソコが濡れてきちゃう。恥ずかしい」
「もっと恥ずかしい姿を見せてくれるね……シャツを脱ぎなさい」
躊躇いながらも背を向けてシャツを脱ぐアユを横目で見ながら男はガラステーブルを逆さにしてベッドの近くに置き、毛布を用意する。
バイオレットのブラジャーを残して白い肌を晒した上半身は夏の陽光を受けて健康的に輝き、アユの身体の奥で妖しい想いが育ち始めたことを感じさせることがない。

逆さにしたガラステーブルに毛布を敷いた男は、
「アユ、そのままの恰好で座りなさい」
毛布に座ったアユの両腕と両脚を逆さにしたテーブルの脚に縛って自由を奪う。
背中をベッドに預けて四肢の自由を奪われたアユは真っ赤に燃える瞳を男に向けて、
「大好き……昂奮して心臓が爆発しちゃいそう。息をするのが苦しい、ハァハァッ」
「アユはこれも大好きだろう??」
絵筆を手に取ってブラジャーの縁をゆっくりなぞり、
「上品で清楚、落ち着いた色味はアユによく似合っている」
胸の膨らみを確かめた後は鎖骨の窪みに沿って筆を動かして、首から顎へと撫で上がる。
ウッ、ハァハァッ……ゴクッ……筆が大きな力を持っているかのように喉を撫でると自然と顎を突き出して白い喉を見せる。
筆は肩を刷き、腕を撫でてテーブルの脚に縛った腕や結び目をなぞる。
「筆の動きに合わせて肌がピクッとなる。アユと筆は本当に仲良しだね」
「イヤッ、筆で遊ばれて気持ち善くなるなんて恥ずかしい。鳥肌がスゴイでしょう??ゾクゾクする」
「クククッ、ゾクゾクしてオシッコをちびりそうか??」
男は手を伸ばして前髪の乱れを整えてチュッと唇を合わせ、可愛いよと囁く。
筆は腹部に下りて臍の周囲で円を描き、スカートの縁をなぞると縛られた両脚がフルフル震える。
「アユは感度がいいね。下腹部を撫でると内腿が反応するよ」
スカートの裾から入り込んで内腿を撫でる。
「クゥッ~、焦らされているような感じがたまんない。もっと恥ずかし事をして感じさせて、おねがい」

お見合い -6

家族やワンコと共に学生時代の友人を訪ねた男は酒を酌み交わしながら近況や想い出話に花を咲かせ、妻は家族ぐるみの付き合いになっている友人の奥さんと料理をしながら、またいつかのようにみんなで旅行をしようと話し、息子の家族は子供たちの希望に従い海で遊びそれぞれの時間を楽しく過ごす。
男とワンコは友人宅、妻と息子たちはホテルで金曜、土曜と二泊して日曜日は友人を訪ねた後の恒例となっているディズニーランドで遊ぶことにする。

ディズニーランドでは混合ワクチン接種証明書を用意すればワンコを預かってくれるが19歳の誕生日を間近にする彼女を独りにすることは避けて昨年と同様、男とワンコは一旦家に帰り連絡があり次第迎えに戻ることにする。
一時間ほどかけて帰宅した男がワンコ散歩を済ませて夕方までどうしようかと思案を巡らせているとスマホがアユからの着信を知らせる。
「アユさ……アユ、どうした??元気にしている??」
男がこれまでのアユではなく、アユさんと呼びそうになったことを気付かぬふりで返事をする。
「うん、元気が有るような、無いような……」
「声に元気がないようだね。暑いからって食事や睡眠をいい加減にしちゃダメだよ」
「ありがとう、心配してくれるの??」
「えっ……あたりまえだろ……」
「じゃぁ、食事をご馳走してくれる??今はワンちゃんと二人だけでしょう。ハンバーガーやおにぎり、コンビニ弁当でもいいよ」
「オレがワンコと二人だとどうして知っているの??」
「奥様が電話で教えてくれた。鮎ちゃんがもう会わないって決めたのなら余計なお節介だけど、そうでないなら鮎ちゃんから連絡しないとダメだよ。あの人は肝心な時に優柔不断だからって……お腹空いた、何か食べたい」
「そうか、お腹が空いているのか……ありがとう、迎えに行くからドライブの準備をして待っていてくれる??」
「うん、分かった、待っている」

小首を傾げてほんの少し考えた男は電話を一本入れ、散歩を済ませてお気に入りの場所で横たわっているワンコにハーネスを付けてリードをつなぎ、
「お腹を空かせて倒れそうな女子がいるから助けに行こう」と、声をかけて抱き上げる。
もうすぐ19歳になる白柴のおばあちゃんワンコで柴犬のブリーダーをしている友人宅で生まれたのだが、毛色が白ということで引き取り手がなく1年分の食事を付けるから引き取ってくれないかと頼まれたので引き受けることにした。
十年ほど前にはテレビCMで”お父さん犬“として有名になったワンコのお陰もあって散歩中に、よく似ていますねとか触ってもいいですかと声をかけられることもしばしばあった。
CMのワンコは北海道犬なので犬種は違うが、柴犬の方が馴染みがあるので白柴が人気になったと聞いたことがある。
元々抱っこが好きで寝る時は同じベッドで腕枕、寒くなると潜り込んで男の股間を枕にして寝るので、チンコ枕と男とその妻は呼んでいる。

「待たせちゃって、ゴメン」
「私ンチの近くだからしょうがないでしょう。それより、ごめんなさい、ワンちゃんと楽しんでいる処を邪魔しちゃって」
「連絡してもらって嬉しかった。今まで通り付き合ってくれと言えなかったから……」
「ウフフッ、奥様もそう言っていた。連絡を待っているだけじゃダメだよって、さすがに奥様はあなたのことをよく分かっている……ご主人の浮気を奨励する奥様はすごいよね」
「浮気じゃないって、オレは常に本気。妻と過ごす時間もこれ以上はないほど濃厚」
「例えば……教えられる範囲でいいよ」
「妻の背後を通るときは必ず尻を撫でるか胸を揉む。可能な限りチュッとキスをする」
「えっ、私の時と同じなの??常に本気って言葉を信じる」
夜寝る時は必ず腕枕、それを外した後は手を握るか身体に必ず触れるとはさすがに言えない……アユの笑顔は癒される。

「アユ、運転するのとワンコを抱っこするのとどっちがいい??」
「ワンちゃんを抱っこする。噛んだりしないでしょう??」
「大丈夫だよ。人間好き、ワンコ好きのワンコだから」
走り出した車は鰻屋の前で止まり、すぐに戻ると言いおいた男は店に入る。

アユの腕の中で大人しくしていたワンコが男の持つ紙袋に反応し、頭を上げて鼻をクンクンさせ早く見せろ、食べさせろと催促する。
「昭和公園、秋川渓谷、多摩湖、奥多摩湖、鰻重をどこで食べようか??」
「ワンちゃんが我慢できるか不安だけど、秋川渓谷に行きたい」
秋川まで車を走らせて河原に下り、レジャーシートを広げて鰻重を広げるとお座りをするワンコの口からタラァ~と涎が滴る。
男はそんなワンコに構うことなくポットに入れてもらった肝吸いを紙コップに移して鰻重の蓋を取る。
ハァハァッ、ゴクッ……ワンコは蒲焼と男の顔を交互に見て、ヨシと声がかかるのを今や遅しと待ち構える。
ワンコ用皿に蒲焼を移してヨシと言うと、もうすぐ19歳とは思えぬ食欲であっという間に平らげて皿をペロペロ舐めて口の周りを舌で拭う。
満足したワンコはその場に伏せて鼻をヒクヒクさせていたかと思うと横になり、目を閉じる。
本能のまま正直に行動するワンコを見ていると、アユも男も気持ちの隅に引っかかる澱のようなモノが氷解して晴れやかな気持ちになってくる。

「アユ、この間、8月最終週は予定がないって言ったけど、どうだろう、一緒に過ごしてもらえないだろうか??」
「えっ、クククッ、水曜日の午後か土曜日ならいいよ。予定はないから付き合ってあげても……とびっきりエッチな事をしてみたいなって思っていたの」
「大好きだよ。善は急げって言うから水曜日の午後を予約したい」
「分かった、水曜の午後の予約を受けとくね。あなたと付き合うようになって絵を描くのと同じくらいエッチなことが好きな女になったの……責任取ってもらうよ」

大好きな蒲焼を食べて腹がくちくなったワンコは暑さを忘れたかのように眠り、それを確かめた男はアユを抱き寄せる。
「ダメ、ワンちゃんは寝たけど川遊びしている子供たちが見ているよ」
「正しい男女の付き合いを教えてあげるのは大人の責任だろ……そんなに嫌がるなら我慢するよ」
立ち上がった男は石を選んで拾い上げ、水切りをして得意そうな笑みをアユに向ける。
石の選び方や投げ方を教わったアユが水切りを始めると周りで遊んでいた子供たちも始める。

お見合い -5

当日夜の出発で翌朝、実家へ着いた男は家族や幼馴染、古い友人たちと過ごす時間はアユの事を忘れて楽しく過ごしていても何かのきっかけでふと思い出すことがある。こんな日を迎えることを覚悟していたとはいえ、一度ならず経験する別れを受け入れる時間に慣れることはない。

夫の様子に違和感を覚えた妻が、
「何か変だよ、鮎ちゃんと別れることにでもなったの??」
「そうだよ」
妻に問われるまま、アユが見合いをするらしいと伝えると、
「そうなんだ、寂しいけど鮎ちゃんが幸せになるといいね」

妻のお腹に息子が宿ったのが大学三年生の時、25歳の妻との学生結婚はすべての人がもろ手を挙げて賛成ということにはならなかったが妹の、
「お姉さんが欲しかった」の一言で場は和み結婚することになった。
父の、「結婚は親の見栄、葬儀は子の見栄。結婚は当人だけではなく家族にとっても重要な行事。仕切りは任せてもらう」という言葉に異論を唱えることなく従った。
その妻は、水商売の経験から男には二種類いる。立小便を他人が見ていなければ平気でする人と、悪い事は何があってもしない人。
浮気を立小便に例えるとオレは前者、その代わり相手は水商売で私よりも年上に限ると条件を付けられた。
妻以外の女性とオレが付き合うことについての嗅覚はたいしたもので隠し通すことはムリだと理解している。

実家での時間は終わり、自宅に戻った男は約束の日の約束の時刻に約束の場所に向かう。
猛暑日が続いた今年の夏も8月中旬を過ぎて30度は超えるものの35度を記録する日は少なくなった。
それでも真夏日の今日は雲が広がっているのに16時近くなっても相変わらず暑い。
アユとの最後のデートはお見合いの結果を聞くためであり、良かったね、おめでとうと笑顔で伝えられるかどうか自信がない。
約束のホテルが近付き、空を見上げると雲の隙間から顔を出した太陽が周囲のビルの窓に反射してキラキラ輝き、暑さだけではなく眩しさで頭がくらくらする。

「おまたせ、遅れてゴメン」
「うぅうん、約束の10分前。私が早すぎたので謝られると申し訳なくて辛い」
「とりあえず謝って誤魔化そうとしたことを、ゴメン」
「クククッ、私も誤魔化すのを止めるね。お見合いは、ダメだった」
「えっ、ダメ……そうか、ダメだったのか」
「うん……喜んでくれる??」
「オレをそんな風に見ていたのか……アユの幸せを願っているんだから微妙だな。何とも言いようがない」
「ふ~ん……」
男の発言に明らかに不満を表すアユの表情は曇る。

「で、どんな人だった??」
「思い出したくもない、嫌な男」
「えっ、アユがそこまで言うのは珍しいな。びっくりした」
「初めて会った私に、結婚式は11月までに済ませたい。すぐにでも店をたたんで、今の仕事をしていたことは黙っていてほしいって言うの……プロポーズはナシ。今の私を全否定されたような気になったから、本人には言わなかったけど、帰宅後すぐに紹介してくれた叔母さんに断りたいと伝えた」
「そうか、残念だったな。アユに相応しい男はいるさ……」
その後、夕食を共にしたものの気まずい時間を過ごし、男が時折見せる苦渋に満ちた顔にアユは本音をちらつかせながらも付き合いを続けたいとはっきり口にできない。
やがてアユが開店の準備をする時刻が近付くと男は、
「後で店に行くよ」と告げてタクシー乗り場に向かいアユを見送る。

叔母さんの紹介で断りづらかったのかもしれないが、お見合いを承諾したということはオレとの別れを決断する意思があったということでそれを思うと付き合いを続けることに逡巡するのもやむを得ないだろう。
一時の寂しさでオレとの別れを受け入れがたいと思うのであれば、少し時間をおいてアユに考える余裕を与えてあげるのがいいのではないかと思う。
今までと同様、二人の関係を決める選択権はアユにあると思い定めるオレは気持ちを整理するために歩いて店に向かう。

「いらっしゃいませ……ママ、待ち人が来ましたよ」
アユの結論がどうなっても、これからもこの店の客でいると伝えるために新しいボトルを入れる。
目を合わせることもなく、言葉を交わすこともなく三杯目の水割りを飲む男の前に立ったアユは他の客に関係を気付かれないように話しかける。
「週末は何か予定があるのですか??」
「金曜夜出発で家族ぐるみの付き合いをしている学生時代の友人を訪ねる予定だよ。毎年のことだからみんな楽しみにしているしね」
「ふ~ん、その次は??」
「八月最終週の週末か……今んところ予定がないな。静かに過ごすよ」
「なんだ、ママ、デートに誘ってくれとでも言わんばかりだな。僕でよければお相手しますよ」
「えっ、そんな積りじゃないですよ。いつもよりも静かだから話しかけて見ただけです」
男性客は安堵と酔いもあってさりげなくデートの可能性を探り、ママであるアユと共に店を切り盛りする女の子はママと男を見比べて怪訝な表情を浮かべる。

男はいつものように三杯目の水割りを飲み干して22時前に帰路につき、2時間余り過ぎて最後の客を見送ったアユは、
「閉めようか、疲れちゃった」
「ママ、また何かあったんですか??」
「うん、そうね、今度は終わりかもしれない」
「どうして??理由を聞いてもいいですか??」
「叔母さんの勧めでお見合いをしたの。人妻や彼氏のいる女性は避けるって言うのが彼だから……お見合い相手が結婚前提で付き合ってくれと言うのを断ったけど彼との付き合いはダメかもしれない」
「ママは付き合いを続けたいんでしょう??」
「そうだけど、二度目だしね。一度目は私の勘違いで、彼の意図を理解せずに顔も見たくないって言っちゃったし……あの時は、あなたの勧めでゴメンナサイって謝って許してもらったけど、二回目じゃね」
「お見合いしたことをダメだなんて言う人じゃないでしょう??」
「そうだけど、何か引っかかる処があるらしい……将来も含めてもう少し考えてみる」

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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