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依存

―6
ベッドに放り投げられた洸希は性的好奇と期待に満ちた視線を向け、受け止める雅之は無言のまま手を伸ばしてガウンを開き、胸の膨らみを露わにして裾野から頂上に向かって指を這わして先端にチュッと唇を合わせる。
「イヤァ~ン…オッパイとオンナノコはつながっているからアソコがジュンとなっちゃう」
「感度がいいなぁ……大好きだよ」
雅之の指は膨らみの先端から谷間に下りて、そのまま下腹部に向かって滑り降りていく。
「ウフフッ、くすぐったい…大好きな男が私の身体で遊んでくれるのって嬉しい……真っ暗な部屋でオナニーさせられて、すごく昂奮した。目隠しされて遊ばれたいの…私って変??おかしい??」
「変じゃないよ。洸希はいつでも頑張るから緊張を解いて素の自分を曝け出す時間が必要なんだよ、オレはそう思う」
「うん、安心した。今日は大人しく寝ることにする……明日、雅之の部屋で遊んでもらうからね、約束だよ」
「分かっているよ。オレはいつでも洸希の仰せの通りにすると約束するよ」
「雅之が私の執事になってくれるの??ウフフッ、私といつでも一緒に居られるから嬉しいでしょう??」

他愛のない会話は二人の信頼と安心感を深めて意識しないまま優しさに触れて互いに依存する気持ちを深くし、眠りに誘われていく。


「う~ん…えっ、なに??なに??どうしたの??……顔に何か付いている??」
眩しそうに目を細める洸希は自分を見つめる雅之に羞恥を隠しようもなく頬は紅潮し声は上擦る。
「大好きで可愛い洸希の寝顔を見ているだけで幸せな気持ちになる」
「信じるけど恥ずかしい。寝顔って無防備でしょう??嫌いにならないでくれる??」
「幸せな気持ちになるって言っただろう。オレを信じてくれよ」
「そうだった、ごめんなさい……う~ん」
目を閉じた洸希は唇を尖らして、おはようのキスを催促する。
「クククッ…おはよう、大切なお姫様。朝食の用意が出来ていますが何処で召し上がりますか??」
「えっ、そうか、雅之は私の執事だったんだ……先ずは洗面所、その後はベランダで朝食にする」
「分かりました、お姫様」
抱きかかえて洗面所に運び、その後、ベランダに移動すると椅子にそっと下ろし、直ぐに用意するからねと声を掛けてキッチンに向かう。

タマゴサンド、ソーセージと温野菜、ブルーベリーヨーグルト、ミルクティを載せたトレーを持った雅之が戻ると洸希は、
「絶対に雅之を離さない。朝食を用意して優しいキスで起こしてくれる人がほかにいると思えないもん」
「嬉しいね、おはチュー、お出かけチュー、お帰りチュー、おやすみチューを忘れないようにするよ……」
「早くみんなに宣言したいなぁ…私は雅之のお嫁さんになります……どんな顔をするか想像するだけで楽しくなっちゃう」
「洸希が望むなら月曜日でもいいよ。上司である洸希さんにお任せします」
意地悪な笑みを浮かべた雅之の言葉に動ずる様子もなく洸希が口を開く。
「クククッ、言わない。宣言すると会社に引き離されるような気がする…もっと、一緒に仕事をしたいもん、雅之だってそうでしょう??」
「もちろんだよ…梶原課長の下で仕事をするのが楽しいからね」
会話は想定通りに終わり二人は満足の笑みと共に唇を合わせる。
「以前の私は失敗を恐れて消極的になることがあったけど雅之を知ってからは変わったような気がする」
「嬉しい言葉だよ。梶原課長が下がっている時は前で頑張るし、課長が前に出た時は後ろをしっかりカバーする」
二人の生活は勿論、仕事においても信頼する二人は何の不安もなく明日以降に思いを馳せ土曜朝の朝陽を全身に浴びて幸せな気持ちになる。

「美味しい。明日の朝は雅之の部屋で迎えるけど私はキッチンの様子を良く知らない。だから、朝食は任せちゃおうかな……だめ??」
「洸希お姫様の執事である私は何事であれ仰せの通りにいたします」
「クククッ、執事に惚れちゃう私ってエロイ…ウインナーを食べさせて、自分で食べるよりも美味しく食べられそう」
「はいはい、お姫様……」
フォークを手にして見つめた洸希の顔に卑猥な思いが宿るのを確かめた雅之は素手でフランクフルトソーセージを摘まんで閉じた唇に近付ける。
「ウインナーソーセージもあるのにフランクフルトを食べさせようとするなんて…太くて長いのが好きかも、イヤンッ、何を言っているんだろう」
「洸希の心の声だろう……だからオレが好きなんだろう??」
「えっ??クククッ、そうかもしれない。何本も知っているわけじゃないけど雅之のは立派だと思う……ウフフッ、大好き」

フランクフルトを摘まんだ右手を伸ばして洸希の唇をなぞるとパクッと咥えて顔を前後する。
「いやらしいなぁ…オレと会う前の洸希がどうだったのか知りたくなっちゃうよ」
「言ったでしょう。何本ものフランクフルトやウインナーを見たわけじゃないって…それと、雅之に会う前は仕事でも今ほど余裕があった訳じゃないとも言ったでしょう。雅之に会ったことで私の人生がガラッと変わった。本当だよ」
「洸希ほどの好い女にそんなことを言われて幸せだよ。オレはそれほど女性を知っているわけじゃないけどね」
「ほんとう??私にとってはどうでもいいけどね…今は二人でいるし、これからも一緒に生きていくことを約束したんだもん……アンッ、ジュボジュボ,ジュルジュルッ、フゥッ~、朝食でフェラの真似事をするなんて想像も出来なかった、クククッ……」
「仕事も遊びも食事や睡眠、セックスもオレたちの生活の一部。楽しく過ごしたいよな」
「うん、雅之のモノに似ているフランクフルトソーセージはやっぱり美味しいし作ってくれたタマゴサンドも美味しい。楽しいことばかり……」

ベランダで陽光を浴びながら食べるサンドイッチやソーセージは身体を動かすエネルギーの元になるだけではなく、二人の明るく楽しい未来を信じさせてくれる基にもなる。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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