彩―隠し事 423
変転-1
「あっ,優子、おはよう……」
「おはよう、栞。今日は早いんだね」
「うん、昨日、一昨日と色々あったから旦那様と二人だけの時間を堪えられなくて……」
「そうか、撮影だったんだ」
「最後は緊縛モノ希望だったから縄の痕が残っても気にならない季節待ちだったからね……私のAV最終出演予定を忘れるほど好いことがあったんだ。そうか、名前はなんだっけ、恋人と過ごしたんだ。そうでしょう??」
「そうだよ。夫が出張で留守だったから健志と二人で温泉に行ってきたよ。今朝は彼の家から出勤、ウフフッ……でも、最終出演ではなく予定ってのは気になる言葉だね」
「それは何れね…今日は大切な日でしょう??優子は勿論だけど、私や松本さんの将来にも係るミーティング、結論は直ぐに出るの??」
「会議だと結論を出さなきゃいけないから、私に一度は逃げ道を用意するためにミーティング名目にしてくれたと思う……栞だけじゃなく愛美や吉田さんも今日のために準備をしてくれた。私は今日、結論をもらう準備をした積り」
「頑張りすぎず、普段通りの優子で臨めば優子や私たちの夢が現実になると思う……吉報を待っているよ」
「おはようございます。課長」
「おはようございます」
「おはよう。今日は二人に迎えられて何かいいことがある予感がする……そうだ、今日は君たちにとって大切な門出になる日だったよな。気負わず普段通りの鍬田さんなら大願成就間違いナシだよ」
「ほら、課長も同じことを言ったよ。頑張りすぎないようにね、ウフフッ」
ミーティング開始時刻を待つ間も冷静でいられることを訝しく思う優子が背後から呼ぶ松本の声で振り返ると股間がキュンとなる。
「愛美と吉田さん……あなたたちの準備をムダにしないよう頑張るから安心してね」
「僕は鍬田さんの下で深沢さんや松本さんと一緒に仕事をすることに些かの不安も抱いていません。それを伝えたかっただけです……あっ、松本さんを差し置いて出過ぎたことを言いました。申し訳ありません」
「いいのよ、気にしないで。今の吉田さんの言葉は私の気持ちを代弁してくれています。それを優子さんに伝えたかっただけです……失礼します」
フゥッ~、離れる二人の後ろ姿を見る優子は息を吐き、股間をキュンとさせる健志からの贈り物を思い出して頬を緩める。
金属製の下着とも言えないアクセサリーが割れ目を妖しく刺激し、大切な日にも身体と心を抱いてくれる健志に守られているから安心していられるのだと不謹慎なことを考える。
10時20分、用意した資料を持って会議室に向かう。
この日のミーティングに備えてあらかじめ先週末に配布しておいたレジュメに沿って進行する優子は役員や関連部長を前にしても動じることはなく、予想外の質問を受けても、自然な動きでスカート越しにアクセサリーに触れたり、座ったままで下半身を蠢かして股間の感触を意識したりすると健志に抱かれる安心感で動じることなく質問に応じることができた。
「このミーティングに参加した者の総意として、鍬田君を長として新規事業の立ち上げを認めることにします……その上でこの資料にある要望に沿った組織作りや予算など詰めなければいけないので二か月程度の準備期間を経て正式に活動してもらいたい。それまでは鍬田君を長とする準備室で活動してほしい……以上、何か質問はありますか??」
戻った優子を栞、愛美、吉田に加えて課長も迎えてくれる。
「早かったということは認められたの??そうだよね??」
栞の質問に答える優子は課長に一礼し、
「課長、役員や部長など参加の皆様から立ち上げを認めていただきました。準備期間は二か月、その間は準備室として活動します。ご助成、ありがとうございました。栞、愛美、吉田さん、これからもよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる優子の肩を課長は労わりを持って叩き、愛美と吉田は笑顔で拍手し、栞は自然と滲む涙を隠そうともせずに優子の手を握る。
「お祝いの会をしたいけど、少し時間を置いて来週末辺りでどうだろう??」
一歩引いたところでお祝いを提案する課長の優しさを受け取った四人は声を揃えて、
「課長の奢りですか??ありがとうございます」と,笑顔で一礼する。
その後、課長から、
「鍬田さん、準備で色々大変だっただろう。明日は出社しなくてもいいよ……在宅勤務で考えを整理するといいよ」
「優子、色々と話したいことがあるけど今日は真っすぐ帰ることにする。仕事も大切だし親友に聞いてほしいこともあるけど旦那様との時間を大切にしたい」
「うん、それがいいよ。愛するご主人との間にできたらしいわずかな隙間を埋めることが大切。栞の幸せが私の幸せでもあるからね」
「ありがとう。私も笑顔でいる優子と一緒にいるのが好き。健志さんと仲睦まじくね……クククッ」
「アァ~、いやらしいことを想像しているでしょう??」
「ただいま……いい匂い。夕食の用意をしてくれたの??」
「ただいまって帰って来る彩の笑顔を見たいから、どうしようかって考えたんだよ……準備するからシャワーを浴びてきなよ」
素肌に健志のシャツを着けただけの彩はテーブルに並んだ、肉じゃが、鮭のムニエル、鯵の南蛮漬け、水菜のお浸し、キャベツとシラスの塩昆布和え、具たっぷり味噌汁を見て、
「これを彩のために……仕事で最良の結果が出たことを知って用意してくれたの??」
「なんだか分からないけど、昨晩の準備が実ったらしいね。おめでとう」
「クククッ、昨夜の準備や一緒に仕事をした仲間もだけど、一番の功労者は健志だよ……ありがとう」と、告げて軽くキスをする。
「えっ、知らない間にオレも何か協力したの??光栄だなぁ」
「クククッ、言ったでしょう。健志が一番の功労者……理由を聞きたい??」
「聞きたいような、聞きたくないような……お腹が空いただろう??食べながら聞くよ。いただきます」
笑顔と共に食べる食事ほど楽しいことはなく、一口食べるごとに疲れが消えて元気が戻り、交わす会話で幸せを満喫し、食べ終わる頃には健志は彩が喜んでくれたことに顔を綻ばせ、彩は長い夜に思いを馳せて瞳に淫蕩な光を宿す。
和食に合わせて用意した、黄桜Sと鯛のカルパッチョは身体を接する位置に座り直して乾杯する。
「カルパッチョに使ったのはチャイブでしょう。チャイブクラッカーもそうだけど食べ物にこだわりがあるよね……それより、聞いて。彩の提案で重要な会議があったんだけど、金属製の下着が股間を擦るたびに健志に守られている気がして冷静に進行することが出来たんだよ」
「あのスケベな下着のお陰でオレが一番の功労者って事だったんだ。クククッ、昼間の彩はエッチな気配を見せずに出来る女だと思っていたけど違うんだ…ふ~ん、そうなんだ」
「クククッ、知らなかったの??あの下着を着けた日は昼間も機会があるたびにアソコは濡れ濡れ、夜は……ほら見て、これが健志と一緒にいる時の彩」
青いシャツのボタンを外した身体を健志に突きつけると、乳白色の胸の膨らみや無毛のツルツル股間を見つめてゴクッと唾を飲む。
「彩と夕食を摂って一緒に朝を迎えることで満足できるだろうから、それ以上のことは何も考えていなかったのに……こんなにスケベな女だと思わなかったよ」
「スケベでエッチな女は嫌い??彩を嫌いなの??どうなの??」
「クククッ、可愛いなぁ……彩が何か話すたびにオレは彩のことが大好きなんだなぁと思うよ」
「態度で示してくれるでしょう??言葉だけで騙されたくない……この身体を存分に召し上がれ……」
「しょうがねぇな、彩と過ごすにはオレの凸を彩の凹に突っ込むしかないか」
官能的でエキゾチックなお香に火を点け、キャンドルを燈して部屋の灯りを消し、妖艶な雰囲気にした部屋で再び冷酒を口にする。
「あっ,優子、おはよう……」
「おはよう、栞。今日は早いんだね」
「うん、昨日、一昨日と色々あったから旦那様と二人だけの時間を堪えられなくて……」
「そうか、撮影だったんだ」
「最後は緊縛モノ希望だったから縄の痕が残っても気にならない季節待ちだったからね……私のAV最終出演予定を忘れるほど好いことがあったんだ。そうか、名前はなんだっけ、恋人と過ごしたんだ。そうでしょう??」
「そうだよ。夫が出張で留守だったから健志と二人で温泉に行ってきたよ。今朝は彼の家から出勤、ウフフッ……でも、最終出演ではなく予定ってのは気になる言葉だね」
「それは何れね…今日は大切な日でしょう??優子は勿論だけど、私や松本さんの将来にも係るミーティング、結論は直ぐに出るの??」
「会議だと結論を出さなきゃいけないから、私に一度は逃げ道を用意するためにミーティング名目にしてくれたと思う……栞だけじゃなく愛美や吉田さんも今日のために準備をしてくれた。私は今日、結論をもらう準備をした積り」
「頑張りすぎず、普段通りの優子で臨めば優子や私たちの夢が現実になると思う……吉報を待っているよ」
「おはようございます。課長」
「おはようございます」
「おはよう。今日は二人に迎えられて何かいいことがある予感がする……そうだ、今日は君たちにとって大切な門出になる日だったよな。気負わず普段通りの鍬田さんなら大願成就間違いナシだよ」
「ほら、課長も同じことを言ったよ。頑張りすぎないようにね、ウフフッ」
ミーティング開始時刻を待つ間も冷静でいられることを訝しく思う優子が背後から呼ぶ松本の声で振り返ると股間がキュンとなる。
「愛美と吉田さん……あなたたちの準備をムダにしないよう頑張るから安心してね」
「僕は鍬田さんの下で深沢さんや松本さんと一緒に仕事をすることに些かの不安も抱いていません。それを伝えたかっただけです……あっ、松本さんを差し置いて出過ぎたことを言いました。申し訳ありません」
「いいのよ、気にしないで。今の吉田さんの言葉は私の気持ちを代弁してくれています。それを優子さんに伝えたかっただけです……失礼します」
フゥッ~、離れる二人の後ろ姿を見る優子は息を吐き、股間をキュンとさせる健志からの贈り物を思い出して頬を緩める。
金属製の下着とも言えないアクセサリーが割れ目を妖しく刺激し、大切な日にも身体と心を抱いてくれる健志に守られているから安心していられるのだと不謹慎なことを考える。
10時20分、用意した資料を持って会議室に向かう。
この日のミーティングに備えてあらかじめ先週末に配布しておいたレジュメに沿って進行する優子は役員や関連部長を前にしても動じることはなく、予想外の質問を受けても、自然な動きでスカート越しにアクセサリーに触れたり、座ったままで下半身を蠢かして股間の感触を意識したりすると健志に抱かれる安心感で動じることなく質問に応じることができた。
「このミーティングに参加した者の総意として、鍬田君を長として新規事業の立ち上げを認めることにします……その上でこの資料にある要望に沿った組織作りや予算など詰めなければいけないので二か月程度の準備期間を経て正式に活動してもらいたい。それまでは鍬田君を長とする準備室で活動してほしい……以上、何か質問はありますか??」
戻った優子を栞、愛美、吉田に加えて課長も迎えてくれる。
「早かったということは認められたの??そうだよね??」
栞の質問に答える優子は課長に一礼し、
「課長、役員や部長など参加の皆様から立ち上げを認めていただきました。準備期間は二か月、その間は準備室として活動します。ご助成、ありがとうございました。栞、愛美、吉田さん、これからもよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる優子の肩を課長は労わりを持って叩き、愛美と吉田は笑顔で拍手し、栞は自然と滲む涙を隠そうともせずに優子の手を握る。
「お祝いの会をしたいけど、少し時間を置いて来週末辺りでどうだろう??」
一歩引いたところでお祝いを提案する課長の優しさを受け取った四人は声を揃えて、
「課長の奢りですか??ありがとうございます」と,笑顔で一礼する。
その後、課長から、
「鍬田さん、準備で色々大変だっただろう。明日は出社しなくてもいいよ……在宅勤務で考えを整理するといいよ」
「優子、色々と話したいことがあるけど今日は真っすぐ帰ることにする。仕事も大切だし親友に聞いてほしいこともあるけど旦那様との時間を大切にしたい」
「うん、それがいいよ。愛するご主人との間にできたらしいわずかな隙間を埋めることが大切。栞の幸せが私の幸せでもあるからね」
「ありがとう。私も笑顔でいる優子と一緒にいるのが好き。健志さんと仲睦まじくね……クククッ」
「アァ~、いやらしいことを想像しているでしょう??」
「ただいま……いい匂い。夕食の用意をしてくれたの??」
「ただいまって帰って来る彩の笑顔を見たいから、どうしようかって考えたんだよ……準備するからシャワーを浴びてきなよ」
素肌に健志のシャツを着けただけの彩はテーブルに並んだ、肉じゃが、鮭のムニエル、鯵の南蛮漬け、水菜のお浸し、キャベツとシラスの塩昆布和え、具たっぷり味噌汁を見て、
「これを彩のために……仕事で最良の結果が出たことを知って用意してくれたの??」
「なんだか分からないけど、昨晩の準備が実ったらしいね。おめでとう」
「クククッ、昨夜の準備や一緒に仕事をした仲間もだけど、一番の功労者は健志だよ……ありがとう」と、告げて軽くキスをする。
「えっ、知らない間にオレも何か協力したの??光栄だなぁ」
「クククッ、言ったでしょう。健志が一番の功労者……理由を聞きたい??」
「聞きたいような、聞きたくないような……お腹が空いただろう??食べながら聞くよ。いただきます」
笑顔と共に食べる食事ほど楽しいことはなく、一口食べるごとに疲れが消えて元気が戻り、交わす会話で幸せを満喫し、食べ終わる頃には健志は彩が喜んでくれたことに顔を綻ばせ、彩は長い夜に思いを馳せて瞳に淫蕩な光を宿す。
和食に合わせて用意した、黄桜Sと鯛のカルパッチョは身体を接する位置に座り直して乾杯する。
「カルパッチョに使ったのはチャイブでしょう。チャイブクラッカーもそうだけど食べ物にこだわりがあるよね……それより、聞いて。彩の提案で重要な会議があったんだけど、金属製の下着が股間を擦るたびに健志に守られている気がして冷静に進行することが出来たんだよ」
「あのスケベな下着のお陰でオレが一番の功労者って事だったんだ。クククッ、昼間の彩はエッチな気配を見せずに出来る女だと思っていたけど違うんだ…ふ~ん、そうなんだ」
「クククッ、知らなかったの??あの下着を着けた日は昼間も機会があるたびにアソコは濡れ濡れ、夜は……ほら見て、これが健志と一緒にいる時の彩」
青いシャツのボタンを外した身体を健志に突きつけると、乳白色の胸の膨らみや無毛のツルツル股間を見つめてゴクッと唾を飲む。
「彩と夕食を摂って一緒に朝を迎えることで満足できるだろうから、それ以上のことは何も考えていなかったのに……こんなにスケベな女だと思わなかったよ」
「スケベでエッチな女は嫌い??彩を嫌いなの??どうなの??」
「クククッ、可愛いなぁ……彩が何か話すたびにオレは彩のことが大好きなんだなぁと思うよ」
「態度で示してくれるでしょう??言葉だけで騙されたくない……この身体を存分に召し上がれ……」
「しょうがねぇな、彩と過ごすにはオレの凸を彩の凹に突っ込むしかないか」
官能的でエキゾチックなお香に火を点け、キャンドルを燈して部屋の灯りを消し、妖艶な雰囲気にした部屋で再び冷酒を口にする。