獣欲 -12
「彩、これは特注なの??これを昼間も付けているの??ねぇ、教えてくれないと穿かせてあげないよ。ノーパンで食事はできないでしょう??」
「いじわる……健志がプレゼントしてくれた特注品。健志とは月に一度も会えないことがあるけど離れているときも心を縛られているから寂しくない」
「ふ~ん、身体は自由で心を縛られているのか。でも、鍵が付いているから身体も縛られているんじゃないの??」
「鍵は健志じゃなく彩が持っているから外そうと思えばいつでも脱ぐことができる。でも外しちゃうと健志と離れてしまいそうで着けたまま……仕事中も何かの拍子で触れたり、トイレに行ったりすると健志に心を抱かれているようで嬉しくなっちゃう」
「ウフフッ、自由の中で見えない拘束を感じ、身体や心を縛られているからこそ感じる自由もある。彩のMッ気は相当なもののようね、食べちゃいたくなるほど可愛い」
アンッ……プラチナチェーン下着を着けられて最後に鍵がカチッと小さな金属音を立てると、アンッと吐息が漏れる。
目の縁を朱に染めて立っているのも覚束ない彩を三人は取り囲む。
正面に立つサクラに見つめられる羞恥は耐えがたく、横を向くとアキラがニコッと微笑み身体を反転すると健志が抱きかかえてくれる。
「ひどい、プラチナチェーン下着だけを着けてオッパイ丸見えで三人の笑い者にされている。可哀そうな彩……」
小柄な彩は胸にすっぽり抱きかかえられて上目遣いに見つめ、その瞳にはアキラに抱かれても満たされなかった欲望が残り火となって妖しく燃えている。
「サクラ、彩は腹ペコで早く食事をしたいらしい。今日はありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました。彩さん、先ほどもお話ししましたが一人でも大歓迎しますよ……それと、こんなに素晴らしい下着を着けているんだからジーンズじゃ勿体ないでしょう。気分の高揚したお客様の帰宅用にスカートの用意もしてあるのでお召し替えをお勧めします」
用意してくれたのはデニムの膝丈スカートでフロントボタンと一見なにもなさそうだが、健志と二人で歩くことを考えると適度なスリルも楽しめそうだと上気する。
サクラがこれはサービスだと言って胸の膨らみを強調するカップレスブラを着けてくれる。
大きさを自慢することはないけれど決して小さいわけでもないEカップの乳房は、健志が手の平に吸い付くように収まる大好きなオッパイだと喜んでくれるし、横になった彩を背後から抱きかかえて右手を太腿の間に差し入れてムッチリ感を楽しみ、左手でオッパイを包み込んで耳元で、大好きだよと囁いてくれると心が熱くなる。
「彩、どうしたの??心ここにあらずって感じだけど??」
「えっ、ごめんなさい。健志と二人きりの時間を思い出しちゃった、ウフフッ」
「そうなの、私たちはお邪魔なようね。食事でもどこにでも行きなさい……このブラでTシャツだとポッチンが目立っちゃうね,隠しとこうか」
ニップレスを貼られて熱くなったような違和感はオンナの急所も上も下も隠しているようで隠していない下着のせいで興奮しているのだろうと無理やり納得する。
「彩、一人でも歓迎するわよ。その時の料金はタケに付けとくからいつでも来てね」
サクラの言葉と、施術中とは一変してはにかんだような笑顔のアキラに見送られた二人は店を後にする。
「何か変な感じがする。オッパイの先端がジンジンするの」
「そうか??」
健志の手が腰を抱いて指先がチェーンを探るような動きをすると、アンッ、彩の口から艶めかしい声が漏れる。
「バンッと張り出した腰、スカートとシャツ越しにでも分かるウェストの括れに続くエロっぽいライン、大好きだよ……見てごらん」
ウィンドーに飾られた秋物スーツを指さした健志は偶然を装って乳房の先端を指先で押す。
「ウッ、いやっ……おかしいの、オッパイの芯がジンジンする」
「おかしくないさ。サクラが貼ってくれたニップレスのせいだと思うよ」
「えっ、何か塗ってあるの??そうでしょう??」
「外してあげようか」
健志の指がTシャツの裾にかかると、「このままでいい、我慢する。気持ちいいかも」と呟く。
食事は任せてもらうよと言う健志が指さしたのは和食の店で、個室もあると表示があるのにカウンターに座る。
「個室を用意できますよ」
「今日は此処でいいです。次は個室を予約してから来るから」と軽口をたたく。
料理をオーダーし終わると、彩はライチオレンジ、健志はジントニックと海鮮サラダを頼む。
フルーティーな甘さの中にオレンジの酸味が心地好く食前酒として彩の食欲を刺激する。
梅酒の水割りを飲みながら、炭火焼の和牛や鶏、イカの一夜干しは性欲に続いて食欲も満足させてくれるし、いくらでも食べられそうな気がする。
「美味しい、料理が美味しいのは間違いないけどサクラのお陰かもしれない、ウフフッ」
「そうか、サクラとアキラにお礼を言わないといけないな」
健志の左手が彩の膝に伸びて妖しく蠢き、スカートのフロントボタンを一つ、また一つと外してしまう。
「えっ、止めて。こんなところで恥ずかしい」
顔を伏せ、カウンターの中の料理人に聞こえないように手で口を覆って懇願する。
ここで止めるようなら空いている個室ではなくカウンターに座るはずもない。
「鮭ハラスと出汁巻き卵をお願いします」
にこやかに話す健志の左手は三つ目のボタンを外して内腿を擦る。
ゴクッ……箸を置き、梅酒を飲む彩の手は震えを帯びる。
「お客様、どうかされましたか??」
「えっ、いえ、大丈夫です。美味しい料理に胃袋が感激しています……梅酒の水割りのお代わりをください」
内腿を擦る健志の手に添えて動きを封じようとしていた彩の右手は離れて箸をとる。
獣欲 -11
「ねぇ、何しているの??どうしたの??……サクラ、気持ちいいの??裂けちゃいそうってオマンコのことなの??どうしたの??ウッウッ、きつい、アキラのオチンポが子宮を突いている、クゥッ~」
松葉崩しで責めるアキラのペニスを彩の子宮口を突き、それに合わせて自然と恥骨がクリトリスを刺激する。
「イヤンッ、気持ちいい……だめっ、タケ、許して、彩には見られたくない……イヤァ~、ヒィッ~、だめぇ~」
彩が横たわる施術台に手をついて尻を突き出し、背面立位で責められるサクラは上半身を起こされて結合部を彩に見られる羞恥で悲鳴を上げる。
「すごいっ……サクラのオマンコ……大丈夫なの??健志のオチンポだけじゃなく指も飲み込んでいる。それも二本も、ゴクッ、裂けちゃうって叫んでいたけど平気なの??」
「彩、見ているの??アンッ、気持ちいいの。裂けちゃうんじゃないかと思う不安でゾクゾクするほど気持ちいい」
剛毛に隠れてはっきり見えるわけではないけどペニスと一緒に侵入した指が膣壁を擦り、親指がクリトリスを刺激する快感で身悶えるサクラは言葉の通り嫌がっているようには見えない。
「気持ちいい……だめっ、逝っちゃう……突いて、もっと激しく、クゥッ~、いい、気持ちいい」
パンパンッ……指を引き抜いた健志はサクラの腰を掴んで股間を打ちつけ、マン汁にまみれたままの中指をアナルに挿入する」
「ヒィッ~……そんなことをされたら……クゥッ~、イク、イク、逝っちゃうぅ~」
指が白くなるほど固く握り、しどけなく開いた口はハァハァッと荒い息を漏らして小鼻を膨らませるサクラは全身を震わせて昇りつめ、健志が、
「ダメだ、イク、出ちゃうよ。オレのモノを受け止めてくれ」
最後の一突きと共に腰の動きを止めるとサクラは、
「ダメッ、お口で受けるの」と、叫んで跪くと同時に振り返ってペニスを頬張る。
「逝っちゃうよ、限界だ……出る、ウッウゥゥッ~」
サクラの頭に手を添えて動きを封じ、腰を突き出した健志は宙を睨んで下半身を震わせる。
「ウッ、ウッ、ウグッ、グゥッ~、ゲボッ……ハァハァッ……火傷しそうなほど熱くて濃いのが口に一杯……」
口腔に吐き出された男汁を飲み込むことなく口に溜めたままくぐもり声を漏らしたサクラは彩の乱れ髪を整えて頬を擦り、顔を近付ける。
松葉崩しで子宮口に届くほど奥深くを責められる快感とサクラと健志の激しいセックスで平静を保つことができなくなった彩はサクラのキスを求めて口を突き出す。
ヌチャ、ニュルッ……唇を合わせると同時にサクラの舌が栗の花の匂いと共に侵入し、ドロリと健志の吐き出したモノが注ぎ込まれる。
「ウグッ、ウッ、ヴボッ……ウッウッ……」
頬を膨らませて口移しでサクラが注ぎ込んだ精液を溜めると鼻に抜けるような栗の花の匂いに健志を感じる。
「彩、飲み込んでもいいよ。私がお口で受け止めた精液だけどタケのチンポが吐き出したモノだから彩に返してあげる、クククッ……好い匂い」
口の周りに痕跡を残す栗の花の匂いの元を指で拭い、顔に近付けたサクラをうっとりした表情を見せる。
「彩さん、僕はもう我慢できない。彩さんが良すぎる……ごめんなさい」
彩の右脚を抱えた松葉崩しから正常位に戻り、右手を腰に回してムッチリした感触に酔い、抱き寄せて結合部を起点にして密着感を高める。
彩もまた股間を押し付けて快感を貪り、首に回した手に力を込めてキスをねだる。
ウッ、ヌチャヌチャ、ニュルニュルッ……サワサワ……ゴクッ……彩とアキラは肌を密着させて濃厚なキスを交わし、粘膜が触れる音と施術台に敷いたシーツが擦れる思わせぶりな摩擦音が部屋を支配してサクラと健志はゴクッと唾を飲む。
「ウッウッ、ウゥッ~、気持ちいい、もっと強く押し付けて……アンッ、いぃ、逝っちゃう、ダメ、イクイク、逝っちゃう……」
「僕もだ、我慢できない。出ちゃうよ……」
「彩、口で受けなさい。早くっ」
サクラの声でアキラは結合を解いたペニスを摘まんで口に突き出し、彩は躊躇うことなくヌラヌラ濡れる怒張を咥えて顔を前後する。
「ウッ、イク、出るよ、彩さん、受けてくれ」
「ウッウッ、フグフグッ……」
良いよと返事する代わりにペニスの根元に添えた指の動きを速め、濡れる瞳をアキラに向けて頷くように顔を振り、次の瞬間、
「ウッウッ、ウゥッ~……ウッ……
背中を丸めて上半身を震わせ、喉の奥にまで届く迸りを受け止める。
「ハァハァッ、彩さん、口で受け止めてくれてありがとう……最高だ、気持ちいい」
「フグッ、ウッウゥッ~……」
彩は頬を膨らませたままどうすればいいのかと言いたげにアキラを見つめ、健志に視線を移す。
「アキラの吐き出したモノをどうするか困っているようね。いいわよ、私がもらってあげる……」
横たわる彩と唇を合わせて口腔に溜めた精液をズルズルと音を立てて啜り取ったサクラは満足そうに笑みを浮かべる。
「ウフフッ、ごちそうさま。栗の花の匂いは成分のカダベリンのせい、精子が卵子を求めて動くのは含まれている果糖のお陰。気分が高揚し女性が鬱的症状になりにくくなるという研究結果もあるらしいね。タンパク質も多いらしいからオマンコで飲んでも口で受け止めても身体に好いはず、セックスが嫌いじゃないしね、ウフフッ」
栗の花の匂いを残したまま彩とサクラは唇を重ね、互いの乳房をまさぐり股間に指を伸ばす。
「グチョグチョ、クククッ、クリがこんなに膨らんだまま……彩、気持ち善かった??うちはお一人様も歓迎、寂しくなったらいつでも来てね。アキラ一人で不足なら男の子を一人でも二人でも追加してあげる。もちろん私もお相手できるよ」
シャワーで淫猥遊戯の残滓を洗い流した彩はガウンを着けて施術室に戻る。
「彩、これから食事に行くのにノーパンじゃ行儀が悪いからサクラに穿かせてもらいなさい……このパンツだけど頼むよ」
プラチナチェーン製下着を手渡されたサクラは矯めつ眇めつ確かめて彩の身体を守るガウンを脱がせてしまう。
獣欲 -10
「入れて、我慢できない。これ以上焦らされると狂っちゃう……」
喉の奥まで飲み込んでいた怒張を吐き出して自らの欲情に屈服する言葉を吐いた彩は両足を開き、静かに目を閉じて挿入の瞬間を待つ。
彩の言葉で相好を崩したアキラは自らのペニスを摘まんでバギナに押し付け、円を描くように腰を動かして十分に馴染ませる。
「彩さん、入れるよ」
熱い蜜を溢れさせる泥濘にペニスを押し当てて腰を突き出すとニュルッと音を立てて姿を隠し、アキラは喜悦の表情を浮かべ、一瞬顔を顰めた彩の表情も柔らかなものになる。
彩の表情に悦びが浮かぶと対面座位でつながるサクラを抱く健志の手に力が入る。
「彩さんが気になる??アキラに貫かれて気持ちよさそう……妬ける??」
「彩は好きだよ。他人棒を食べてみたいと言う彩の言葉をオレは受け入れた。妬いたりしないよ……今日のサクラはいつもと違う。肌がしっとりして吸い付くような感じがする」
「保湿クリームを替えたからかなぁ……今度のは効果があるんだ、よかった」
「なんだよ、色気のねぇことを言うなよ。クククッ……ウッ、サクラが腰を振ると逝きそうになっちゃうよ、気持ちいい」
「やっぱり、いつものタケとは違う。動かなくていいからキスして……タケと私がキスすると彩さんがどう思うか気になるでしょう……」
言い終わるや否やサクラは健志の首に手を回して抱き寄せ、濃厚なキスをする。
ジュルジュルッ、ジュボジュボッ……サワサワ……健志とサクラの粘膜が触れる滑り音や肌をまさぐる気配に気付いた彩は潤んだ瞳を逸らすことなく見つめ、両手をアキラの背中に回して抱きつき両足も絡めて嫉妬交じりの欲望を増幅させる。
「もっと、奥を突いて。彩のアソコが壊れるくらい強いのがいぃ……クゥッ~、すごい、壊れちゃう」
正常位でつながるアキラは彩の腰を抱きかかえるようにして下半身を浮かせ、そのまま恥骨をぶつけるように挿入を深くする。
亀頭がコリッと感じるくらい奥まで突き入れても容赦することなく、股間を押し付けてグリグリと蠢かす。
「ヒィッ~、壊れちゃう。彩のアソコがゴリゴリされている……ウグッ、グゥッ~、こんなの初めて、スゴイッ……ウッウッ、ウググッ、ハァハァッ……」
眉間に刻んだ皺を深くし、しどけなく開いた口からは悦びとも苦痛ともつかない声が間断なく漏れて上半身を仰け反らす。
上へ逃げようとして足を突っ張っても腰を抱きかかえられていてはそれも叶わず、顔を左右に振って手の甲を口に押し付ける。
「ハァハァッ、大丈夫??彩さん。気持ちいいよ、彩さんの身体が吸い付くように身体に馴染む。オマンコだけじゃなく身体のすべてが性器のようだ」
「すごい、彩さんの全身が性器のようだって……若いけどアキラは決して経験が少ないわけじゃないし、あの表情でお世辞を言う余裕もないはず」
「アキラのお陰で彩の性感は高みに昇っちゃったようだ……性的欲求が強くなっちゃうな」
「振られちゃうんじゃないかって心配なの??」
「そうじゃないよ。仕事で責任のある地位に就いているらしいんだよ。大丈夫だと思うけど、セックスもだけど今の彩は仕事の方が大切なはずだから……」
「あらっ、私にもそんな心配してくれる??……クククッ、冗談。ねぇ、立ちバックで、ねっ」
結合を解かれたサクラは施術台を降りて彩と顔を突き合わせる位置に移動し、両手をついて突き出した尻を蠢かして挿入を催促する
「彩さん、タケに入れてもらう私を見てね。アキラのモノをオシャブリして子宮口をゴリゴリされて身悶える彩さんは可愛かったよ……タケ、ボウボウモジャモジャ毛が生えているオマンコにぶち込んで掻きまわしてちょうだい」
彩に話しかけた時は冷静でタケと結ばれるから嫉妬しなさいと揶揄うつもりもあったが、剛毛を掻き分けられてペニスを押し付けられると余裕がなくなり声が上ずる。
「入れるよ」の声とともに健志が腰を突き出すと「ウッ……」と一声漏らして目を閉じ、彩のすぐ近くで施術台に置いた手を握る。
ニュル、ヌチャヌチャッ……サクラが気付かないこといいことにして健志の視線は彩から離れることはなく、彩もまた健志を見つめる。
彩が見つめる先にいる健志にアキラが視線を向けると女性二人に視線を向けて頷いて見せる。
健志の意を汲んだアキラは正常位から松葉崩しに変化して結合部をサクラに見せつける。
グチュグチュ、ヌチャヌチャッ……左向きにされてサクラと顔を見合わす彩は、右脚を抱えこまれた格好で突き入れられた結合部を見せつける。
「ゴクッ……彩、すごいよ。ツルマンを押し広げて出入りするチンポが丸見え……ハァハァッ、見ている私が恥ずかしくなるほどいやらしい」
「そんなことを言わないで、恥ずかしいのは私……アンッ、気持ちいい……こんなあさましい格好をサクラに見られて気持ち善くなるなんて……ウッウッ、クゥッ~」
彩さんと呼んでいたのが彩になり、彩もまたサクラと呼んで二人の仲が急速に縮まる。
「触っちゃおうかな……彩のオッパイは大きさも形も可愛い。乳輪も突起もクスミがなくてきれいなピンク。フフフッ、揉み揉みする私の手の平に吸い付く」
「アンッ、イヤッ、オッパイをモミモミされると気持ち善くなっちゃう……イヤァ~ン」
「彩のオッパイが私の手の平に吸い付く。アキラも言っていたよね、彩の身体が吸い付くように馴染むって……服を着ていると清楚な女性って感じだけど、スッポンポンになると男を誘ってやまないスケベな女。彩、私は女の子の相手もできるって覚えておいてね。突いて、タケ、もっと激しく……」
パンパンッ、背面立位でつながるサクラを打ち付ける健志は両の乳房を揉みながら首筋に舌を這わせて温かい息を吹きかける。
「ウッ、クゥッ~、いぃ、クリも苛めて、激しいのがいいの」
彩が横たわる施術台を掴んでいたサクラの両手は固く握られ、彩とアキラの結合部を見つめていた目も閉じる。
健志の左手は剛毛を掻き分けて右手指の腹がクリトリスを撫でたり叩いたりを繰り返し、サクラが甘い悦びの声を漏らすとコリコリとクリを摘まみ中指と薬指が膣口で戯れる。
「アァ~ン、たまんない……アレをして、激しいのが好き」
「入れるよ」
ズブズブッ……自らのペニスに添うようにして膣口に捻じ込んだ指が膣壁を掻き、親指がクリトリスを刺激する。
「ヒィッ~、スゴイ、裂けちゃう、スゴイの気持ちいぃ」
彩には見えない処での刺激でサクラは身悶える。
「いらっしゃい。待ちくたびれちゃった」
「10時で遅いと言われると辛いな。色んな事情に目をつぶって、アユの顔を思い浮かべながら急いで来たんだよ」
「そうなの、信じる。ごめんなさい。わがまま言っちゃだめだよね…………それはそうと、昨日は14日。バレンタインデーで何か面白いことがあった??」
「家族以外は明らかにギリチョコとギリとは言えないチョコレートをいくつか貰った」
「えっ、どんなチョコなの??」
「ホワイトデーのお返しが条件のチョコ」
「ウフフッ、キャバ嬢でしょう。あなたはオミズの女性にもてるから……で、どんなお返しなの??」
「同伴付き食事が二口」
「ふ~ん、ディナーはお任せなの??」
「秘密じゃダメか??」
「聞きたい。言いたくないならいいよ、拗ねてイジケルだけだから」
「しょうがねぇな、一人はお任せ。もう一人は、これはゴディバのチョコで5000円位だと値段を教えられたから、倍返し、三倍返し、あるいはそれ以上、食事をどうするか一か月悩むことにする」
「ふ~ん、一か月も悩むことができて幸せだね。可愛い人なんでしょう……それはそうとして、ほかに面白いプレゼントがなかったの??」
「面白いプレゼントか、特になかったな」
「そうなの、ふ~ん……そうか、なかったのか……一日遅れだけど私からのバレンタインチョコを受け取ってくれる??」
「うん??アユからのプレゼントは昨日受け取ったよ。あれはアユじゃなかったのかなぁ……クククッ、可愛かったよ」
「なんだ、私だって分かっちゃったんだ。誰も見ていないところでハダカンボになって撮影するって恥ずかしかったんだから……ほんとに可愛かった??」
「可愛いよ。それより、今、ハダカンボって言ったけどオッパイだけじゃないんだろ??その他は見せてくれないのか??」
「それはいずれ順番にね、楽しみにしていて……それより、抱っこしてくれないの??いつものように、おいでって呼ばれたい」
アユの部屋に入った男はいつもの通り、ソファを背にして寄りかかるように座り、アユはちらちらその姿を見ながら電子レンジにカップを二つ入れて紅茶を淹れている。
「アユを感じたいから、ここにおいで」
「うん、もうすぐ出来るから待っていて。一日遅れのバレンタインデー」
チン……電子レンジから取り出したカップと淹れたての紅茶を載せたトレーを持ったアユは背中を向けて胡坐座りの男に近付き、抱きかかえられるように腰を下ろしテーブルにトレーを置く。
「ア~ンして、食べさせてあげる……熱いから気をつけてね」
「うっ、熱いっ……美味いよ、チョコの甘さがちょうどいいしブランデーも大人のバレンタインデーを感じさせてくれる」
「チョコもブランデーも残っているからあなたが望む方を口移しで食べさせてあげる。でも後でね……胡坐座りで抱っこしているのにキスしたくないの??」
背後から抱きしめるアユを横抱きにするとそっと目を閉じ、目の縁を朱に染める。
フォンダンショコラに混ぜたブランデーのせいではなく、オレのキスを待つ期待と羞恥だと思うとアユの健気さに心が熱くなる。
左手で身体を支えてキスをしながら胸の膨らみに手を伸ばすとアユの手は剥ぎ取るように自らの衣服を脱いで下着姿になり、男の首に手を回して抱き寄せ舌を侵入させて妖しく絡ませ、ズズッと音を立てて唾液を啜る。
「ウフフッ、チョコとブランデーの匂いがする。ねぇ抱いて、ボディーソープの匂いがするでしょう、シャワーは済ませているの。あなたはこのままでいいから……我慢できないの」
週に二回のペースで会いながら今年は一度しかしていなかったなと苦笑いを浮かべた男はブラジャーのホックを外す。
「何がおかしいの??嫌な感じ、今は私のことだけ考えて……」
「そうじゃないよ、今年は最初に会った時以来だなと思って」
「女の30台はさせ頃って言うでしょう、構ってもらえないと嫌いになっちゃうよ」
アユの欲情を受け止めて悦びの絶頂に導いた男は自らも満足しても結合を解こうとせず、全身を弛緩させて目の縁を朱に染めるアユの髪に手櫛を入れて頬を擦り、チュッと音を立てて唇を合わせる。
「アユの口に入ってトロトロに蕩けるモノで、チで始まってコで終わる三文字のモノってなんだ??」
「えっ、オシャブリしなかったから怒っているの??ごめんなさい、舐めてきれいにするから許してくれる??」
「オレの出した問題の答えを聞かせてくれよ。はっきりとアユの言葉でね」
「クククッ、やっぱり怒っているんだ。分かりました、チンコでしょう。私の大切なあなたのオチンポのことだよね。ナメナメするから怒らないで」
「何か勘違いしているようだけど、答えはチョコ。アユの口の中でトロトロに蕩ける甘~いチョコだよ」
「えっ、クククッ、そうだ、チョコだった……欲求不満の女みたいで恥ずかしい」
「アユは可愛いよ。昼はどこかに食べに行こうか??」
「うん、バレンタインプレゼントで今日は私が奢る」
「昨日のオッパイ写真、フォンダンショコラに昼食じゃホワイトデーが怖いよ」
「だって、5000円のゴディバをプレゼントした女がいるんでしょう。負けたくないもん……アンッ、抜けちゃう」
アユとつながったまま抱き上げた男はバスルームに向かい、ドアを開けると湯気が充満している。
「ウフフッ、今日は直ぐに抱いてもらうつもりだったからお風呂の用意もしといたよ」
臆面もなく告げるアユが愛おしい。
今年もバレンタインデーは好いものだと思うことができたが、こんな2月14日をいつまで迎えられるかと思うと自分の年齢に畏怖も感じる。
<< おわり >>
獣欲 -9
グチュグチュ、ヌチャヌチャ……アウッ、ウッウッ、クゥッ~……黒々と生い茂る恥毛を掻き分けてサクラのオンナノコにむしゃぶりつく健志は髭を生やしたようで、アキラに乳房を揉まれて身も世もなく身悶えていた彩の顔に思わず笑みが浮かぶ。
フフフッ、ウッ、ゴホンッ……容姿と雰囲気からは想像もできないサクラの剛毛に顔を埋めた健志はフルビアードスタイルに髭を伸ばしたようだと感じた彩は吹き出しそうになるのを空咳で誤魔化そうとする。
「彩さん、笑ったでしょう??おかしい??正直に言いなさい、フフフッ」
「ごめんなさい……健志が髭モジャに見えたので、つい。本当にごめんなさい」
「いいわよ、許してあげる。その代り、タケを借りるね」
顔を跨いでクンニリングスされていたサクラは剛毛で上半身を擦りながら下腹部に移動して舌を伸ばし、健志の口の周囲に付いた唾液交じりの花蜜を舐めとる。る
「彩さんの許可を得たから入れちゃうよ」と、嫣然と微笑む。
摘まんだ怒張を剛毛のジャングルに導いて泥濘に馴染ませ、ウッ、ウンッ……唇を噛んで宙を睨み、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「ウグッ、グゥッ~……くる、くる、アウッ、ぶっといのが入ってくる……フゥッ~、ハァハァッ、たまんない」
ジュルジュル、ニュルッ……怒張を根元まで飲み込んだサクラは再び唇を噛んで目を閉じ、下半身で円を描くようにしながら股間を押し付ける。
「気持ちいいよ。オレのモノを包み込んだ襞が、芋虫が這うようにヤワヤワ蠢いて奥へ奥へと誘ってくる……サクラ自慢のマン毛が下腹部や内腿をくすぐるから気持ちいい。クククッ」
「だめっ、サクラさんで気持ち善くなっちゃダメ」
「彩さん、僕たちも気持ちよくなろう……いいね」
施術台に横たわる彩の頭の方に位置していたアキラは胸を撫でながら位置を変えて足元に移り、ローションを垂らした手の平で足の甲から撫で上がって膝から内腿を経て付け根に向かって揉みこんでいく。
「ハァッ~、いぃ……こんなことって、気持ち善くなってもいいの??ダメッ、クゥッ~、健志、怒らないでね??」
アキラの手は鼠径部を撫でて割れ目の縁を擦り、ペーパーショーツに指をかけて引き下ろす。
「イヤンッ、パンツを脱がしちゃ、ダメ」
「気持ち善くなりたくないんだ。分かりました、お客様の意思を大切にするのが僕たちの仕事……そういうことなので、タケさん、ここで終わります」
「えっ、ウソ。パンツを脱がされたままじゃ嫌。気持ち善くしてください、おねがい……アァ~ン、いぃ、もっと……」
安堵の笑みを浮かべたアキラは剥き出しにした股間を見つめ、赤ちゃんのようにツルツルの恥丘から大陰唇に指を這わせる。
「可愛い、清楚な雰囲気の彩さんによく似合っています……サクラさん、見えますか??」
「なに、彩さんと私を比べているの??ボウボウモジャモジャをアキラに気に入ってもらおうと思ってないよ。ねぇ、タケはボウボウが好きでしょう??」
「マン毛はどうでもいいけど、オレは彩が好きだ。クククッ」
彩の両足の間に身体を入れたアキラは腰を抱えて股間に顔を近付けたかと思うと割れ目に吸い付く。
ジュルジュルッ、チュルチュルッ、ローションと花蜜の区別なく啜り、丸めた舌を膣口に押し込んで出し入れさせ、ヒィッ~と彩の口から悲鳴にも似た喘ぎ声が漏れると、舌はクリトリスに向かってベロリと舐め上がる。
「アグッ、グゥッ~、いや……たまんない」
彩の左手はシーツを握りしめ、右手は施術台の縁を掴んで足を突っ張らせる。
「入れて、欲しいの。オチンポを入れて、我慢できない……入れてもらってもいいでしょう??」
彩の瞳は昂奮を隠そうともせずに潤み、霞がかかったように焦点が合わない視線を健志に向ける。
「彩、気持ち善くなりなさい。アキラのチンポをオシャブリしたいだろう??舐めさせてくださいとお願いしないと入れてもらえないよ……」
「ハァハァッ、オチンポをください、オシャブリしたいの……」
「彩さんにオシャブリしてもらえるとは夢のようです……お願いします」
施術着もろとも下着も脱ぎ捨てたアキラはマッサージ台に乗って彩の顔を跨ぎ、膝をついて自らは濡れそぼつ股間に顔を埋める。
横たわった彩の顔を跨ぐアキラのオトコは大きな氷柱のように垂れ下がり、亀頭に伸ばした指で滲み出る先走り汁を塗り広げる。
「アキラさんのオチンポが嬉し涙を流している。彩にオシャブリされるのが嬉しいの??……ウフフッ、可愛い」
すっかりこの場の雰囲気に慣れ、本当の姿の優子のことは忘れて性的好奇心の化身である彩になり切りペニスをパクリと頬張る。
ジュボジュボ、グチャグチャッ……根元を摘まんで激しく顔を上下する彩の口から先走り汁交じりの唾液が滴り、口いっぱいに頬張ったせいで出なくなった声の代わりに怒張が口腔を擦る滑り音が漏れて凄惨な色気を撒き散らす。
「クゥッ~、彩さんの温かい口が気持ちいい。僕のお返しを受けてください」
ヌチャヌチャ、チュルチュルッ……無毛の股間にむしゃぶりつくアキラは綻びに侵入させた舌を躍らせて花弁と戯れ、音を立てて溢れ出る花蜜を啜る。
「ウッウッ、クゥッ~、たまんない……いやぁ~ン、ヒィッ~、いやっ、止めて、もっとぉ~……」
間断なく喘ぎ声を漏らす彩は快感から逃れようとしても太腿を抱え込むようにして顔を埋められていては逃れる術もなく、口に含んだ怒張をオシャブリすることも忘れて身悶える。
そんな彩を見つめるサクラは騎乗位から対面座位に変化し、抱きしめてくれる健志に身体を委ねて髪を振り乱す。
ヒィッ~、いぃ、気持ちいい……ウッウッ、アウッ、アワワッ、すごい、もっと、もっと舐めて……彩とサクラは互いを見つめ合い、身悶え漏らす喘ぎ声に我が身を重ねて昂奮を新たにする。