心花 -19
悪戯心を滲ませた心花の挑発に一瞬考えた典哉は公園の周囲に視線を走らせ、
「手を洗いたい・・・一緒に行こう」
心花の手を引き公園の隅にある手洗い場を目指す。
公園の隅であるばかりか背後は鬱蒼とした木々に覆われ、そのまた向こうは公園と道路を分けるフェンスになっている。
公園全体を見渡す手洗い場の裏側に立った典哉は、イヤイヤをする心花の手を引いて抱き寄せる。
ボール遊びをする親子連れの視線を気にしながらも、唇を合わされて舌先を挿入されると性的な心地良さに包まれて抗う気持ちがなくなってしまう。
「ダメッ、こんな処で、恥ずかしいよ」
「見られると恥ずかしいだろ、変な声を出しちゃダメだよ」
言うが早いか手洗い場に手を突かせてワンピース越しに尻を撫で、
「ミカ、このプリンとした尻は誰のモノだ??」
「ハァハァッ、フミヤがこんなに大胆な事をするとは思わなかった・・・ねぇ、ここでワンピを捲り上げられてお尻や太腿を撫でたりアソコを触ったりされるのでしょう??・・・だめっ、立ってるのが辛い」
「尻を撫でただけじゃ満足できずにワンピを捲り上げて白くてムッチリな尻を剥き出しにされたいのか・・・ミカがこんなにスケベだとは思わなかったよ」
心花の声は上擦り、不安と昂奮が入り混じって白い太腿はフルフルと震えを帯びる。
「怖いの、立ってるのがやっと・・・私は変なの??あそこにいる親子連れも昔はこんな事をしたの??ねぇ、教えて??」
「さぁ、どうだろう・・・ミカは仕事で疲れているんだろう??緊張を解き放って自由なミカを取り戻すには自分に正直にならなきゃ」
「本当の私はエッチでセックス好きなの??」
「そういう事を言いたいんじゃないよ。ミカは仕事を頑張りすぎて性的な欲求を発散させずにため込み過ぎたんだよ」
「そうかも知れない・・・セックスだけじゃなく色んな事を犠牲にして仕事をしたかもしれない」
「多分ね。セックスも含めて他の事を開放してやれば仕事をするときも余裕が出来て視野が広くなると思うよ」
「何だか上手く誤魔化されたような気がするけど信じることにする。仕事人間の私を開放して・・・フミヤの方法で」
手洗い場の背後は公園で遊ぶ人たちの視線に晒される事はなく、公園外の人からも背後の木々が守ってくれる。
不自然にならないように手洗い場に手を突く心花のワンピースを捲り上げると、ヒィッ~っと驚きの声をあげて自らの手の甲を口に押し付けて声が漏れるのを防ぐ。
声を出せないのをいいことに典哉の行為は一層大胆になり、白い尻を撫で回して下着の中に手を入れて割れ目をなぞる。
「ダメ、止めて。気付かれちゃう・・・恥ずかしい」
「大丈夫だよ、此処は全体を見渡せるし後ろは木に守られているから見えない。ミカが変な声をあげたり暴れたりしなければ大丈夫・・・ミカのように清楚な美人がパンツを丸出しにして悦んでいるとは思わないよ」
「イヤッ、そんな事を言わないで。私はそんな女じゃない」
そんな女とはどんな女の人だと聞きたくなるのを呑み込んでその場にしゃがみ込み、腿の裏側に唇を合わせてチュッと音を立て、ゾロリと舌が舐め上げる。
アウッ、ウッウッウゥッ~・・・右足の内腿を指先が触れるか触れないかの微妙なタッチで撫でると、右半身が崩れそうになるほどガクッと傾いて切ない吐息が漏れる。
典哉の指が容赦することなく左内腿を同じように刺激すると公園で遊ぶ人たちの視線を忘れて身悶える。
「ミカ、下着姿を見られちゃうよ。我慢しなさい」
「我慢できない、フミヤが悪戯するんだもん・・・気持ち良くなっちゃうの、公園だって分ってるのに、知らない人がいるって分かってるのに・・・ダメ、だめっ、変になっちゃう」
ヒィッ~・・・尻を撫で回す手の平が下着の縁に掛かると引き下ろされるのじゃないかと恐怖に襲われる。
わざとらしく何度か繰り返されるうちに恐怖が妖しい期待に姿を変えて焦燥感が募り、滲み出た蜜が下着を濡らすのを意識する。
尻を撫で、腰を撫でていた手が腿の裏側を撫で下りて膝裏を擦り、手の平を追うように息を引きかけられる。
立っている事さえ辛くなった心花の腿はフルフル震え、手洗い場についた手を固く握り唇を噛んで目を閉じる。
膝裏を擦っていた手が内腿を撫で上がる。
乾いて冷たくさえ感じる指先の繊細な動きは公園にいる誰にも知られずにめくるめく悦びを与えてくれる。
握り締めた手を解くと自らの意思に反して乳房を揉みそうで離す事が出来ない。
見られるか見られないかのスリルが快感に火を点け、口から飛び出そうになるほどドキドキする心臓の音が聞こえはしないかと閉じた目を開いて周囲を見回す。
鬼ごっこをする親子連れ、滑り台で遊ぶ母子、サッカーに興じる男の子たち、不審な動きはなく休日を存分に楽しんでいる。
内腿を撫で擦っていた手が尻を掴み、割れ目が裂けてしまいそうになるほど左右に開かれたり上下に蠢かしたりと荒い刺激を与えられる。
公園の片隅とは言え、蜜を滴らせるほど身体は一層の刺激を求めて下半身をくねらせる。
「ハァッ~・・・どうした??いやらしい動きをしてるぞ・・・まさか、こんな処でパンツを脱がせて可愛がってくれなんて言わないだろうな??」
背後から心花に覆い被さるようにして耳に温かい息を吹きかけ、羞恥を煽るような言葉を口にする。
典哉の言葉は悪魔の囁きとなって、清楚な心花に禁断の言葉を口にさせる。
「焦らしちゃ嫌、もっと気持ち善くして・・・誰にも見えないでしょう??脱がされるのは怖いけど下着の中に手を入れてもいいよ。フミヤがしたいって言うなら我慢する・・・アワワッ、いやぁ~ン・・・」
心花 -18
追加の買い物を終えるとそのままウインドーショッピングを楽しみ、通りを歩く人たちを見ながらガリガリ君を食べてゆったりと流れる時間を楽しむ。
「久しぶり、こんなにゆったり過ごすのは・・・男性に負けまいとして頑張りすぎてたんだね」
「このガリガリ君に感謝するかい??あの日、オレがガリガリ君をかじってなければ、今日、この瞬間を別の場所でこれまでと同じように過ごしていたんだろ??」
「そうね・・・私は偶然を信じない生き方をしていたの。頑張ればそれに見合う成果は必ず現れる。努力をしないで成果を望むのは厚かましいってね」
「今は??」
「やっぱり偶然は信じない・・・偶然を信じるって事は今までの私の行き方を否定することになっちゃうもん」
「そうか・・・もう少し歩こうか」
穏やかな日差しが二人の背後に影を作り、眩しそうに目を細める心花は見慣れたはずの景色に新鮮な感動を覚える。
12月が近くなれば煌びやかなイルミネーションで飾られる街路樹や街灯も本来の姿のままで佇んでいる。
目を閉じると光のアーチの下を典哉に寄り添って歩く自分の姿が目に浮かぶ。
先日、仕事帰りに見て可愛いと思ったモコモココートを買おうと密かに決める。
男性に美しいとか可愛いと言われるのは見下されているように思えて不快に感じる事もあったが典哉に会ってからはそんな風に思う事は少なくなった。
モコモココートを着た私を可愛いと思ってくれるだろうか、そんな事を思うと知らず知らずの内に口元が緩む。
「どうしたの??」
「秘密、ちょっと考え事をしてたの・・・今までの生き方を否定したくないけど、もしも、もしもだよ、偶然が神様からのプレゼントなら信じるよ」
「・・・うん、そうだね。人知れず頑張った人に神様が偶然を装ってプレゼントする・・・ウン??オレは神さまからミカへのプレゼントって事になるのか??」
「クククッ、そうだよ。嬉しい??」
一歩前に出た心花は振り返り、典哉を見つめて楽しそうに話しかける。
「可愛いな、ミカは・・・」
「フフフッ、フミヤに会う前はね、男性に可愛いって言われるとすごく嫌だったの・・・セクハラって叫びたくなるほどだったんだよ」
「おやおや、今は??」
「ほかの男性はどうか分からないけど、フミヤに言われると嬉しい。言われる度にドキドキするもん」
「・・・キスしてもいい??」
「・・・いいよ。後ろを歩く人の邪魔にならない所でなら・・・」
歩道の端に避けて建物を背にして立つ典哉は心花を抱き寄せて軽く唇を合わせる。
心花は典哉の腰に手を回して身体を支え、上体を反らせて抗議の言葉を口にする。
「そんなじゃダメ。真面目にキスして」
見つめる心花の瞳に欲情が宿り、妖しい光が典哉の心を貫き通す。
目を閉じて首を傾げる心花を支えた典哉は唇を挟んで舌先でなぞり、鼻を擦り付ける。
自然と心花の唇は開いて典哉の舌を受け入れ、侵入してきた舌に自ら積極的に絡ませて流し込まれた唾液をゴクッと音を立てて飲み干す。
「ハァハァッ、エッチ・・・」
窓に映る人の群れを見た心花は振り向くことも出来ずに典哉の胸に顔を埋める。
横目で見ながら非難がましい視線を送る人はいても立ち止まる人はいないので、しばらくそのままでいるとキスした事を知る人はいなくなる。
信号が赤から青に変わった瞬間、二人に視線を送る人はいなくなり、足早に横断歩道を渡る人たちに紛れて歩き始める。
「お腹が空いた。何か食べようよ」
前夜のセックスで満足して土曜の朝の惰眠を貪っていた処を性的な悪戯で目覚め、カーテンを開け放たれた窓から差し込む陽光の中で、女に生まれて良かったと思えるほど満たされた身体にフレンチトーストの食事だけでは足りなかったのか心花は食事をしたいと言う。
「そうだね、昼食にしようか。何を食べようかな・・・」
「クククッ、ホテルに戻ったら私のベビードール姿を見て欲情するんでしょう??違うの??」
「う~ん、避けがたい欲求だね・・・ウナギにしようか??」
「任せる。土用のウナギじゃなく、土曜日のウナギ」
線路沿いに数分歩き、住宅街で隠れるような佇まいの店に入る。
うな重を頼み、焼き上がりを待つ時間を肝焼きと骨せんべい、うまきを冷酒で楽しむことにする。
猪口グラスの感触が心地良く冷酒が身体の隅々まで染みていく。
「グラスの冷たさが逆にフミヤの熱いモノを思い出させて昂奮する」
「クククッ、ねっとりと甘くさえ感じる酒はミカのアソコから溢れ出る蜜のようだね」
「うそ、この酒はスッキリと切れがいいよ、舌がおかしいんじゃないの」
「クククッ、ベビードール姿のミカを想像すると、どんなに旨いものを出されても味わうどころじゃないな」
「フフフッ・・・せっかくのウナギ、ちゃんと味わわなきゃ。私を味わう時間はたっぷりあるわよ」
胸の内にあるドロドロとした思いを旨い蒲焼と共に飲み込んで満足した二人は来た道を戻る。
「フミヤは近くに住んでるの??」
「この間の公園のチョイと先だよ。ミカは??」
「モノレールで3駅の所。先日は公園の近くに住む友人を訪ねるところだったの」
「ふ~ん、そうか・・・」
「公園に行ってみたい。行こうよ、ねっ」
土曜日の公園は小さな子供連れの親子やサッカーに興じる男の子達の喧騒で溢れ、二人が会った時の住宅街の静かな公園という趣は感じられない。
自動販売機で紅茶を買って先日と同じ公園の全景を見渡せるベンチに座る。
「運って信じる??」
「運か・・・オレは信じるよ。努力をすれば必ず報われるって事でもないし、努力の結果を左右するのは運だと思ってる。その運を司るのは女神さまで、女神さまに愛された人に幸運はついて回ると信じてる」
「フミヤは女神さまに愛されてるの??」
「愛されていると思っていたし、間違いないって確信したよ。ミカとこうやって並んで座っていられるんだからね・・・しかも、ミニ丈のワンピースから覗く白くてムッチリの太腿を撫でる権利まで与えられているんだから」
「クククッ、ここで、撫でることができる??」
心花 -17
前夜に続き二度目のセックスで満足した典哉はシャワーで汗を流してゴクゴクと音を立ててスポーツドリンクを飲み干し、出掛ける準備をする心花の後ろ姿を見つめる。
「もう少しだから・・・」
鏡の中の心花は微笑みで典哉を魅了する。
ショートボブの髪は快活な上品さを醸し出し、黒目と白目のコントラストがくっきりして聡明さを感じさせる心花に見つめられる典哉は視線を逸らせて青空を見て、落ち着けと自らに呟く。
初対面の時は如何にも仕事に疲れた風だった心花も今は一切の憂いを浮かべず、清潔感のある香りが鼻をくすぐる。
「どうしたの??珍しいモノを見るような目をして・・・」
「ミカはシャワーでエッチな気持ちも洗い流して清潔感のある女性に変身したなぁと感心するよ」
「あぁ、その言い方は傷つくなぁ。エッチな女は嫌いってことなの??私を好きって言ったのはウソなの??
「そんな事は言ってないだろ。昼間は淑女で二人きりの夜は娼婦、オレにとっては理想の女性だな・・・拗ねた振りも可愛いよ」
「ウフフッ、許す」
準備を終えた心花は右手を差し出し、その手を握る典哉に導かれるように近付いて唇を合わせる。
「ウフフッ、フミヤのキスが大好き」
ゆったりとしたシルエットでブラウンのオフタートルニットワンピースに包まれた心花は、初対面の時のテーラードスーツを身に着けていかにも出来る女といった様子を感じさせる事は無く、優雅さの中にミニ丈のためセクシーな雰囲気も残す。
「どうしたの、値踏みされてるような気がするけど」
自信に満ちた言葉は、変身ぶりを見つめるだけだった典哉を正気に戻す。
「きれいだよ。何かをする度にミカには驚かされる」
「女は化けるんだよ。知ってるでしょう・・・お腹空いた、行こうよ」
徒歩で5分ほどのカフェを目指してペディストリアンデッキを歩くと頭上をモノレールが走り、デッキの下をバスや乗用車が規則正しく一方向に走っている。
平日の出勤時と逆に駅へ向かう午前中の景色に新鮮さを感じて四方を見回す心花はいかにも楽しそうに歩き、握った手に伝わる感触で典哉の頬が自然と緩む。
「会って困る人はいないの??」
「私は大丈夫、何も困らないよ。フミヤはどうなの??」
「オレも困る事は何もないよ。困らないどころか、ミカのような好い女と歩いてるのを誇らしく思うよ」
「クククッ、嬉しい事を言うね・・・どんなご褒美を上げようかな??」
わざとらしく覗き込む心花に好色な雰囲気を感じ、視線を前方に向けて急ぎ足になる。
「あぁ、照れてる・・・もっと、ゆっくり歩いてよ」
フレンチトースト・ハムチーズと卵セットを二つと心花は小松菜やクレソンのスムージー、典哉は黒糖ミルクティをオーダーする。
明るく清潔な店内は、これから出かけようとするカップルや家族、買い物や映画を目的とする人たち、ウインズや競輪場へ行こうとする人などで席は埋まり、ガラス越しに見る通りにも土曜日を楽しむ人たちがいる。
フワフワのフレンチトーストを幸せな気分で食べた心花は右手に持ったマグカップを左手で支え、オフタートルに顔を埋めようとするかのように首をすくめてスムージーを飲む。
通りを歩く人たちを見つめる瞳は優しさに満ち、典哉と時間や空間を共有する事に満足する様子が見て取れる。
マグカップを離した唇は緑色の液体が付き、笑みを浮かべた典哉は指を伸ばして拭い取り、そのまま口に運んで舐め取ってしまう。
ありがとう、と言った心花はプレートのハムに視線を移し、気付いた典哉はフォークで刺して手を伸ばす。
「おいしい・・・朝は家でしっかり食べてくるし、昼食には遠いし夕食には物足りない。気になってた店だったけど来ることができた。ウフフッ、幸せ」
「お腹は満足したけど、これからどうしようか??」
「買い物をしたい。一泊分のお泊りセットは用意してたけど二晩も私を抱きたいと思ってるなんて・・・昨日の下着は洗ったけど、エロイ私を見たくない??」
秘めやかな声で囁く心花を抱きしめたくなるのを我慢してミルクティを飲み干し、
「オレに選ばせてくれる??」
「スケベ、いいよ、フミヤのエッチ度が分かるね」
数分歩いてランジェリーショップに入り、心花の耳元で任せてくれるねと言った典哉は店員に声をかける。
「肌が白いし雰囲気から赤が映えると思うんだけど、ハンケツ・・・Tバックの方が好いな。ベビードールも欲しい・・・決まったら教えてくれる。あれこれ見ると鼻血が出そうだからボゥッ~としてるよ」
「選ぶのを任せてくれるかって聞かなかった??」
「ミカが選ぶか、オレの指名した人が決めるかを任せてくれるか聞いたんだよ。この店にあるすべての商品を知ってる上に、色々なお客様に接しているからミカに似合うランジェリーを選ぶのは誰が一番か・・・分るだろう??」
「上手く騙されたような気がするけど分かったよ、店員さんに任せる。最後は決めてくれる??」
「それも止めとこう。最終的にミカが決めたベビードール姿を見るのが楽しみだよ、それを奪わないでくれるね」
「クククッ、スケベ・・・それじゃ、おねがいします」
「承知しました。私の知識のすべてとありったけのセンスでランジェリー選びのお手伝いさせていただきます」
早速、サイズを測り始めた二人に背を向けて通りを歩く人からも見えない位置で静かに佇む。
心花 -16
窓の外には陽光が満ち溢れ、土曜の朝の気怠ささえ感じさせるのどかな景色が広がっている。
そんな景色を背にして羞恥を捨て去った女が股間を濡らして男の股間を見つめている。
成熟した身体の奥底に隠れていた卑猥な思いが止めようのないほど育ち始め、それに合わせて幸せな気持ちも大きくなってくる。
目の前でそそり立ち宙を睨む男根は怖気を催すほど猛々しく、これが秘所に侵入して快感を与えてくれるモノとは到底思えない。
「こんなに憎たらしく見えるモノが幸せな気持ちにしてくれるなんて、やっぱり私は変なのかなぁ」
先端を指で押さえ、手前に引いて指を離すとソレはバネ仕掛けのように元の位置に戻る。
再び指で押さえ、右に倒して離すとピンと元の位置に戻る。
「ミカ。ミカには面白いオモチャかもしれないけど痛いよ」
「ごめんなさい・・・こんなに憎たらしく見える棒に惚れるんだから今までの私は何だったんだろうって考え事してたの」
「おいおい、チンチンさえあればオレはどうでも良いってことかよ??」
「えっ、あっ、違う、冗談だよ、あなたのチンチンだから惚れたの。他の男のモノがフミヤより立派でも惚れたりしない・・・分かって怒った振りをするフミヤはやっぱり嫌な奴」
亀頭に滲む先走り汁を指先で塗り広げて舐め取り、竿にまとわりつく滑りを集めてズズズッと音を立てて吸い尽くす。
クククッ・・・竿にまとわりつく粘液を舐め取った心花は意味不明の笑みを浮かべて上目遣いに見つめ、パクリと口に含んで顔を上下する。
「フグフグッ、好いの??気持ち良い??ねぇ、どうすればいいの??」
「気持ちいいよ、ミカの口は温かくて柔らかい感触がいい」
股間の目の前で蹲り髪を乱して白い尻を上下させ、一心不乱にオシャブリする姿を見つめる典哉は秘かに嗜虐心を目覚めさせる。
ファラチオに没頭する心花の髪を掴み、腰を突き上げる。
「ウグッ、グッ、グエッ・・・ウッ、ハァハァッ・・・苦しい、息が出来なくなっちゃったし、もどしそうになった」
「ごめん、気持ち良くしてくれるミカを見ていたら興奮しちゃった。ごめん・・・大丈夫??」
「ウフフッ、平気だよ。フミヤに支配されたようで嬉しいし私のオシャブリで昂奮してくれたんでしょう、お礼を言いたくなっちゃう」
心花は喉を開くように意識して静かに奥深くに飲み込み、典哉を悦ばせる。
心花が望んでしたこととは言え、支配されたようで嬉しいと言う言葉を思い出して征服欲を満足させる。
口腔に唾液を溜めてグチュグチュ、ヌチャヌチャと卑猥な音を立てて上下し、下唇にカリ部を引っ掛けるように意識して刺激する。
「いいよ、ミカの口でオシャブリされるのは最高だよ」
「フグフグッ・・・ほんとう??気持ち良くなってね。もっと、もっとナメナメしちゃう」
左手で根元を摘まんだ竿を口に含み、陰嚢を支えた右手をヤワヤワと動かす心花は女に生まれた幸せに酔っているとしか思えない。
尻を突き上げるようにして蹲った心花が施すフェラチオに快感を刺激されながら、白くて染み一つない背中やウェストの括れに続くムッチリとした腰、適度な丸みを帯びた白い尻を見つめて静かに息を吐く。
フゥッ~・・・支配欲を満たして心花の喉を突いた事を思い出して気を静め、穏やかな気持ちで髪を撫でる。
「アンッ、髪を撫でられると気持ちいい。私のオシャブリはどう??」
「ほんとに気持ちいい。朝日がふんだんに射す明るい部屋で寝転がり、ハダカンボのミカの温かい口に含まれてオシャブリしてもらってるんだよ。今のこの時刻、オレより幸せな男はいないだろうな・・・幸せだなぁって思うよ」
「ウフフッ、オシャブリするのが楽しくなる。いっぱい気持ち良くなってね」
亀頭に舌を這わせて右手で陰嚢を擦り、カリ部をなぞって裏筋の辺りをゾロリと舐める。
チロチロ、ジュルジュルッ・・・久しぶりと言いながら舌や手の動きに迷いはなく典哉の快感が逸らされる事はない。
「たまんないよ・・・ミカにオシャブリしてもらうのが初めてとは思えないほど、気持ちいいし安心できる」
「ジュルジュルッ・・・私も、懐かしいって気がする。ずっと、いつまでもオシャブリしていたいほどコレが愛おしい」
ウッ・・・舌先で鈴口をつつかれると典哉の口から声が漏れ、気を良くした心花は陰嚢を刺激していた右手を会陰部に這わせて、指先が二度三度と行き来する。
「ここも気持ち良いんでしょう??・・・ここは??」
ウッ、クゥッ~・・・会陰部を撫でると陰嚢が反応し、それに満足した心花の指が伸びてキュッと締まった窄まりに伸びると鈴口を刺激した時以上の声が漏れ、上目遣いの心花は喜悦の表情で顔を顰めた典哉を見て笑みを漏らす。
ズズズッ、ジュルジュルッ・・・根元を摘まんだ竿を口に含んで咥え込み、カリ部を引っ掛けるように意識して顔を上下する。
頬を膨らませて舌を絡め、温かい口が気持ちいいと言った典哉に精一杯のサービスをする。
「ウッ、クゥッ~・・・上手だよ、気持ちいい。オレにも挨拶させてくれるね。こっちに足を向けて・・・」
「いや、今は舐めるだけ。クンニされると気持ち良くてオシャブリが出来そうにないもん、もっともっと味見したいの・・・マグロのフミヤでいて、ねっ」
口元を緩めた典哉は枕の上で両手を組んで頭を乗せ、黒髪越しに見えるヴィーナスのエクボに見惚れる。
ジュルジュル、ジュボジュボッ・・・左手で根元を掴んでしごきながら顔を上下する心花の右手は股間に伸びる。
ジュルジュル、ジュボジュボッ・・・フグフグッ、ングングッ・・・ペニスをしごく左手とフェラチオを施す口の動きが激しさを増し、右手が蠢くたびに顔を顰める。
背中が邪魔になって見えないもののオナニーを見せてくれとも言い難く、妄想を膨らませて昂奮を新たにする。
「ウグッ、大きくなった。はちきれそうだよ、オシャブリだけじゃないでしょう??オナニーを想像したでしょう??・・・スケベ、見せてあげないよ」
「見せてくれないのか・・・焦らされてばかりだな。ミカは本当に好い女だよ」
「あぁ~ン、ダメ。指でクチュクチュするとたまんない・・・入れて、こんなに大きくなってるんだから我慢出来ないでしょう??」
心花 -15
心花が涎を流さんばかりに見つめるペニスはバギナから抜け出たばかりのために愛液にまみれて宙を睨み、指先で滑りを伸ばして舌先で舐め取る。
ジュルジュル、クチュクチュッ・・・音を立てて舐め取るさまを見る典哉は益々興奮してペニスはピクピク跳ねる。
「いやんっ、おとなしくしなさい・・・美味しい。これって、ほとんど私の蜜だよね、クククッ、自分のモノを舐めるとは思わなかった」
「一つ聞くけどミカのマン汁とオレの男汁だと、どちらが美味いと思う??」
「いやだ、そんな事、答えたくない。答えると変態フミヤは絶対に精液を飲めって言うはず・・・一度も飲んだ事はないし、口で受けた事もないもん」
「そんな積りはないよ。変な事を聞いて、ゴメン」
「いやだ、ごめんなさい。フミヤの事をすべて知ってるわけじゃないし嫌われたくないから、真面目に考え過ぎちゃった・・・ごめんなさい」
典哉の上半身まで這いあがり、硬くて小さい乳首をつつきながら見つめる心花の瞳はキラキラ輝いて悪戯心を滲ませる。
「今、私の下腹部をつついてる堅い棒は誰のモノ??」
「固い棒がオレのを指してるなら、ミカのモノに間違いないと思うよ。ミカが要らないって言うなら別だけど」
「素直じゃない言い方は嫌いだよ・・・私はフミヤが好き、フミヤのチンチンはもっと好き。フミヤは??」
「ミカのマンコが好き、ムッチリ太腿や腰はもっと好き、一番好きなのはそれらをひっくるめてミカのすべて」
「クククッ、許してあげる。私もフミヤのすべてが好き・・・ご褒美を上げなきゃね」
ウグッ、痛いっ・・・堅くて小さい乳首を摘まんで捻り、残る乳首を甘噛みした歯にゆっくり力を込める。
「痛かった??ごめんなさい・・・自分の気持ちを抑えきれなくなっちゃう。男って信用できないと思っていたと言ったけど、フミヤといると好きっていう気持ちがどんどん強くなる・・・ごめんね、素直になりきれないの」
「気にしなくていいよ。オレはミカが好きになってくれるから好きなんじゃない。オレがミカを好きなんだよ。正直に気持ちを吐露するミカが好きだよ」
「うん、ありがとう。フミヤが好きっていうのは本当だよ・・・ねぇ、どうすれば気持ち良いの、教えて。久しぶりだし、元々経験も多くないから」
「舌先で下腹部までチロチロ舐めて指先か爪の先で脇腹を撫でる・・・そう、そうだよ、気持ち良い」
「フミヤのがピクピクするのを感じる。悦んでくれてるってわかる、他は??」
「オッパイの先、乳首が触れるか触れないかの微妙な感じで同時に刺激すると気持ちいいよ、騎乗位で覆い被さってきた時、髪の毛が胸をくすぐるけど同じように気持ち良いんだよ」
「憶えてる、下から突き上げられて我慢できなくなって覆い被さった時でしょう??髪の毛が胸を撫でると目を細めてたけど気持ち良いんだ??」
「愛し合う男と女はどんな事でも受け入れて、すべてが快感スイッチにつながっているんだと思うよ」
「イヤンッ、オッパイの先で刺激しようとすると私も我慢できないほど気持ち良い。オナニーしてるような感じ・・・アウッ、ウッ、ねぇ、フミヤも気持ちいい??」
ウッウッ、いぃの、気持ちいい・・・行きつ戻りつしながら乳房の先端が触れるか触れないかの微妙なタッチで典哉の胸から腹部を撫でる心花は甘い声を漏らし、言葉通りオナニーなのか愛撫なのか区別のしようがない。
「こんなのは、どう??」
竿を摘まみ、反対の手で乳房を掴んで先端を亀頭に擦り付けた心花は昂奮のあまり裏返った声で問いかける。
「いいよ、ミカのピンクのサクランボでチンコを刺激されるなんて思いもよらなかったよ、気持ちいい」
陰嚢に手を添えてヤワヤワと揉み、陰毛を咥えて左右に揺する。
上目遣いに見つめて典哉が浮かべる喜悦の表情に笑みを浮かべた心花は、亀頭を舐めて竿の裏から陰嚢まで舌を這わせて陰嚢を口に含む。
ウグウグッ、プファッ~・・・ウフフッ、痛くないでしょう??・・・口の中で球を転がし、典哉を見つめて残る片方も同じように刺激しながら竿を掴んで上下する。
「たまんない、ミカのフェラは最高だよ」
「嬉しい、私は褒められて育つ女の子。エッチが大好きなスケベっ子になっても可愛がってくれるよね??」
「ミカ、・・・・・」
典哉が答えようとすると、いいの、返事が欲しいわけじゃないと言葉を繋いで股間に顔を埋める。