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彩―隠し事 119

萌芽 -15

汗を流してナイトウェアに着替えた彩はビール、健志はジントニックを持って再びベランダに出る。
ほんの少し前、この場所で欲情を満足させた痕跡はなく、吹く風がシャワーのせいだけではない身体の火照りを冷ましてくれると気持ちも穏やかになってくるのが感じられる。
来週末は夫が不在ということで健志と遠出する約束を取り付けたものの、親友の栞が課長との最後のデートに赴き見知らぬ男性も含めて抱かれると聞いて気持ちの昂ぶりを抑えることが出来ずに今ここにいる。

「彩は高台のここから見るこの景色が好き。この部屋に来るたびにそう思う……駅周辺の煌びやかな灯りは欲望を満たそうとこの街に集う人たちの道標。光があれば陰が出来るし明るければ明るいほど陰も濃くなる。陰は邪な思いを持つ人たちを迎え入れる……健志と会う前、不倫などする気もなかった時の彩はこの景色を見ても華やかな夜景に感嘆するだけだったと思う。今の彩は陰で戯れることを厭わない女になっちゃった」
「後悔しているのか??」
「後悔なんかしていないよ……浮気をされても夫を嫌いになれないことで憤懣の処理がうまくできずにいたんだけど、健志と付き合うようになって夫に優しくなれたような気がするし、浮気相手とお泊りをしていると思っても以前のようにイライラすることはなくなったから家庭はそれなりに円満、仕事も順調。この子のお陰だよ、ありがとう」
彩の手は萎れて見る影もなくなった健志の股間を覆う。
「それを聞いて安心した……ご主人との関係は元通りになったの??」
「ウフフッ、妬いている??相手は彩の夫だよ。夫の浮気が原因で肌を重ねることはなくなったけど生涯ともに過ごそうと誓った人だから嫌いになれない。つかず離れずの関係で時間が解決してくれるのを待つことにしたの」
「そうか、どんな結果になってもオレは彩の決めた事に賛成するし味方だよ。たとえ彩と二度と会えなくなってもね」
「急にそんな事を言われても返事のしようがない……それより、彼女はどうしているかなぁ」
「乱交パーティーに参加している友人の事??いつ会うの??違うか、終わったら連絡が来るの??」
「彼女は家に帰って録音を再生したご主人に責められると思うの。夫婦の生き方は一つじゃないってことね、彩ンチとは全然違うけど仲は好いみたい……彩が話を聞くのはたぶん月曜。自分の事じゃないけど学生時代からの親友が心配で一人でいたくなかったの」
「それで連絡してくれたんだ。嬉しかったよ……散歩しようか、夜の散歩。行こうよ」
「クククッ、いやらしい事を考えているでしょう??……変な事をされるのは嫌だけど、付き合う」

「これ、それともこっちが好い??」
前開きのワンピースとミニスカートを手にした彩は両手をヒラヒラさせる。
淫蕩な気配を隠そうともせずに下半身を艶めかしく蠢かし、唇に舌を這わせて滑りを与える。
「ミニスカートから延びるムッチリアンヨもそそられるけど、彩が望む悪戯はワンピの方が都合好いな」
「やっぱり、悪戯をしようと思っているんだ。ウフフッ……健志は彩の事を独占したいというような言いかたをしたよね、憶えているよ。だから彩が嫌がることはしない、健志のことを信じているよ」

健志に背を向けてナイトウェアを脱ぎ、七分の前開きワンピースを直接着けようとする彩に声をかける。
「彩、下着を忘れているよ」
「えっ、下着を着けていいの??」
「当然だろう。オレの大切な彩をノーパンノーブラで連れ出すような真似はしたくないよ……紐パンがあれば嬉しいな、オレだけがワンピの中にエロイ恰好の彩がいるって知っているのは昂奮する」
紐パンとブラジャーを付けた彩は前開きワンピースを付けて、
「準備が出来たよ。これでいいの??」と、囁く。
チノパンとパーカーに着替えた健志は、上半身を仰け反るようにして目の前の彩を見つめ、可愛いよと呟いて頬にキスをする。

マンション内では誰にも会わず、住人に私が健志の女だと見せつけてやりたいと思っていた彩は少しがっかりする。
夜の住宅街を歩く人もなく、二人は身体を寄せ合って互いの腰に手を回して眩いばかりの灯りを撒き散らす方角を目指す。
「彩は健志に守られて恥ずかしい姿を見知らぬ人に見られるか見られないかのスリルを味わいたかったのに、健志に邪魔されちゃった」
「そうか、それは申し訳ない事をしたね」
そんな二人を空の高い処で月が優しく見つめる。

彩―隠し事 118

萌芽 -14

背面立位でつながる彩を見るだけで健志の昂ぶりは止まることがない。
大理石と見紛うばかりに妖しい滑りを帯びる肌は染み一つなく水泳やマリンスポーツを好む跡を、肩を含む上半身に残し、柔らかな曲線が肩からウェストの括れを経てムッチリと張り出した腰から太腿に続いている。
コカ・コーラのコンツァーボトルはこの身体をモデルにしたのではないかと思うほど色っぽい。
ペニスが膣奥をつつくほど出入りを繰り返して膣壁を擦ると艶めかしい喘ぎ声を漏らし、快感で上半身を蠢かすと黒髪がハラハラ揺れて女性らしい婀娜っぽさを撒き散らす。

「イヤッ、立ちバックで健志に犯されるのって嫌いじゃない。彩は腰を振るだけで何もできない、健志の女にされたようで嬉しい」
「彩はオレの女だ、他の誰にも触れさせない」
「アンッ、もっと言って。彩はオレの女だって言われると子宮がドクドクする」
「感じるよ。彩の奥を突くとビクビクするのをチンコの先が感じる。間違えていたら申し訳ないけど彩とオレは相性がいいと思う」
「クククッ、今頃気付いたの??彩はとっくに気付いていたよ」

健志はペニスを突き入れたまま背中に覆いかぶさり、決して小さくはない乳房を掬うようにして手の中に収めヤワヤワと揉みしだく。
「彩はオッパイも腰も太腿もムチムチとして気持ちいい。いつまでもこのままでいたい」
「彩もこのままでいたいと思うけど、アソコが許してくれない……もっと気持ち善くなりたいって言っている」
覆い被さったまま手を添えて彩の両足の開きを大きくし、挿入を深くして腰をひねり膣壁への刺激を新たにする。
「やっぱり、彩の此処はクイクイと奥へ引き込もうとする……温かくてウネウネする生き物に包み込まれるようで気持ちいい」
「ウッウッ、いやっ、気持ち善くして、彩は健志の女だって実感させて……おねがい」

健志は背中に覆いかぶさったまま腰を蠢かして性的刺激を与え続け、右手を伸ばして結合部を擦りクリトリスを摘まむ。
「クリちゃんが勃起しているから摘まみやすい。これでどうだ??」
クリトリスの根元を摘まんだ指に力を込めたり緩めたりして圧迫し、手の平を恥丘に押し当てて軽く押し込んでいく。
「イヤッ~ン、そんな処を圧迫されるとオシッコが漏れちゃう。やめて、おねがい……立ちバックで獣のように犯されるのもいいけど健志の顔を見ながら逝きたい」
背面立位から体位を変えようとしてペニスを引き抜くと彩はその場で蹲り、花蜜や先走り汁で濡れそぼつペニスをパクリと口に含む。
額にかかる髪を掻き揚げ、嫣然として上目遣いに健志を見つめる彩は顔を前後する。
ヌチャヌチャ、ジュルジュルッ……ジュボジュボ、ジュボジュボッ……口元に滴る汚れを気にすることなくフェラチオに耽り、健志の腰に手を回して引き付ける。
「ウッ、彩、それ以上される我慢の限界を超えてしまう。吐き出しちゃうよ」
「ダメッ、逝くのは彩のアソコで……今は口マンコに吐き出されても満足できない」

口の周囲を拭おうともせずに立ち上がった彩を抱き寄せ、舌を這わせて汚れを舐めとり唇を合わせてドロッと唾液を流し込む。
右手で彩の左足を抱え込み、腰を落としてグイッと突き上げるとペニスはズルッと侵入する。
「ウッ、ウググッ、すごいっ、健志のぶっとい杭を打ち込まれたような感じがする……酷い顔、彩と健志の汚れが交じり合ったモノを舐めとったんだよ、平気なの??」
健志の口の周囲に付いた滑りを指先で拭い取り、ペロリと舐めとった彩は覗き込む。
「汚れじゃない……彩とオレがつながって悦びを感じた証だろう。オレには汚れなんかじゃないよ」
「ウフフッ、キスして」
唇を合わせたまま彩を抱きかかえて椅子に座り、対面座位に戻る。

改めて刺激を与えなくとも互いを見つめて唇を合わせ、二十本の指が肌を這い回ると股間が熱くなり絶頂を迎える。
「ダメだ、出ちゃうよ。ゴメン」
「彩もいいの、逝くときは一緒に、ねっ」
健志の目の縁が赤くなって彩を抱く手に力がこもり、彩は健志に寄りかかって最後の瞬間を迎えようとする。
「クゥッ~、逝くよ、逝っちゃうよ。気持ちいい」
「彩も、いいの、ギュッと抱いて……ウッウッ、クゥッ~……」
健志は快感を解き放ち、子宮でそれを感じた彩は健志の両手が身体を支えてくれると信じて歓喜の表情で仰け反り悦びを露わにする。

彩―隠し事 117

萌芽 -13

高台にあるマンションの夜のベランダで椅子に座り対面座位でつながる二人は息を荒げ、雲に隠れていた月が姿を現して優しい光で包み込む。
今は身体で感じようとする二人の瞳は焦点を合わせようともせずに身体を擦り合わせる。
四本の手が互いの肌をまさぐり、彩は股間を押し広げて侵入する健志のオトコに突き上げられて身悶え、健志は吸い込まれそうになるほど艶っぽい肌の感触に酔いしれる。
月明りに照らされて乳白色に輝く彩の肌はしっとりとして染みひとつなく、どれほど触れても飽きることがない。
「アンッ、気持ちいい。いつまでも、このままつながっていたい」
「彩、これはどうだ??」
「ヒィッ~、きつい、そんな、奥まで……ウグッ、グゥッ~、子宮に届いている」
閉じて跨がせた両足を開くと何もしなくとも自然に挿入が深くなり、股間を突き上げると彩はベランダにいることも忘れて躊躇いのない声を漏らして健志にしがみつく。
そんな彩を愛おしく思う健志は背中に回した手に力を込めてギュッと抱きしめる。
「彩をいつまでも抱きしめていたい……本音を言うと、彩の身体を誰にも触れさせたくない」
「えっ、ほんとうなの??信じる……彩を健志だけの女にしてくれるって信じる」
言葉の通りに思いを遂げることは出来るはずもないし、仮に無理を通せば社会常識に反することになり築き上げた現状を自ら捨てなければならなくなる。
彩も健志も見つめる相手を愛おしく思うものの、そこまでのリスクを冒して思いを遂げようとは思わない。

背中に回した健志の両手で身体を支えられていると信じて疑わない彩は身体を仰け反らしたり、しがみつくように抱きついて下半身を擦りつけたりと深い悦びを得ようとして妖しく蠢く。
彩の動きに合わせると爆ぜそうになるほど快感が昂っている健志は、いつまでもつながっていたいという気持ちの要求に応えようとして気持ち善さから逃れようとする。

彩は黒髪を撫でられて額に唇を合わせてチュッと音を立てるキスをされると、言葉で表現してくれなくとも愛されているという満足感で性的な高揚感とは違った温かい気持ちに包まれる。
健志は額に唇を押し付けたまま髪を撫でる手を開いて手櫛をいれて髪を梳き、薬指と小指の繊細な動きで耳の裏を撫でる。
彩は下半身を蠢かすことを止めて上半身を押し付け、胸の膨らみの感触を感じさせようとする。
「クククッ、ムッチリとして色っぽい腰から太腿のラインを愛でたい気持ちになるけどオッパイも気持ちいい。彩の身体は何処をとってもオレを捉えて飽きさせることがない」

「さっきの電話だけど、学生時代からの親友が不倫相手の用意した男たちに抱かれるって連絡があったの。今頃は……ゴクッ」
「えっ、いわゆる乱交ってこと??」
「そうらしい……彼女が言うには不倫相手の転勤が決まったらしくて不倫という社会常識に悖る行為の最後は乱交で締めくくるみたい」
「彼女のご主人は寝取られ願望があるって聞いたような気がするけど……」
「そうらしいの……ボイスレコーダーで愛する妻が他人に抱かれて善がるのを確認して昂奮するらしいよ。だから見知らぬ男たちに弄ばれるのはご主人のためだって言い訳していた……健志は彩の夫じゃないけど、私が他人に抱かれたいって言ったらどうする??」
「うん??不倫の不倫か……オレは嫌だな。さっきも言ったけど、ご主人と一つ屋根の下で暮らしていることも嬉しくないもん」
「クククッ、独占欲が強いんだ。本当かなぁ、信じられないような気もするけど、ウフフッ、彩を満足させてくれないと別の男を探すかもよ……来週、どこに連れて行ってくれるか楽しみにしているよ」
「あまりハードルを高くしてほしくないな。彩が好きだという海のそばを探すことにするよ」
「期待するよ……本当のことを言うと何処でもいいの。この部屋でもいいのが本音、二人でいられるならね」
「他人の目を気にいせずに気持ちを解放するには見知らぬ土地が好い、そうだろう??」
「周囲にいる誰も気にせずに健志と腕を組んで歩きたい。そんな処が好いな……アンッ、いやっ,気持ち善くなっちゃう」

椅子に座ったままの健志が無理に腰を突き上げようとしなくても両足を開いたり閉じたりするだけでペニスが膣壁を擦る角度が変化し、わずかだけどピストン運動を彩に意識させるに十分な動きになる。
「彩のアソコがウネウネしてオレを引き込もうとする、彩のオマンコは貪欲な底なし沼のようだよ。クゥッ~、気持ちいい」
「底なし沼はヒドイ。せめて食虫植物って言ってほしい」
「可憐な花を咲かせてオレを誘い、妖しい香りで虜にする……もう逃げる気もなくすほど惚れちゃったかもしれないな」
「ウフフッ、嬉しい。彩も惚れちゃったかもしれない……何もかも忘れさせて、今は健志の事だけを考えていたい」

両足を跨いだ彩を抱き上げて柵に両手をつかせて尻を突き出させ、股間をグイッと突き出すとペニスはあっけなく姿を隠す。
「ウッ、クゥッ~、健志を感じる。壊れちゃうほど激しくついて」
ニュルニュル、グチャグチャッ……ピシッ……「ヒィッ~、叩いちゃ嫌。クゥッ~、気持ちいい」
腰を掴んでゆっくりとペニスを付け根まで押し入れてグリグリ押し付け、抜け出る寸前まで引き抜いて膣壁がペニスにまとわりつく感触に目を細める。
気持ち善さを隠そうとして照れ隠しのように音を立てて尻を打つと艶めかしい下半身を揺すり、切なげな喘ぎ声を漏らす。

彩―隠し事 116

萌芽 -12

二本の指を膣口に潜らせて親指でクリトリスを弄る彩は漏れそうになる喘ぎ声を堪えようとして唇を噛み、平静でいられるはずもないほどの昂奮が身体だけではなく気持ちまで苛む。
ヌチャヌチャ、ジュルジュルッ、滴る花蜜が動きに激しさを増す指と絡んで卑猥な音を奏で、姿を現した欲望を抑える術は彩も健志も持ち合わせていない。

「欲しい……健志を欲しいの」
高台にあるマンションの夜のベランダということで覗き見られる可能性は少ないものの、それでも誰かに見られるかもしれないという不安が彩の性感を刺激する。
記憶の奥底に隠していた隣家の少年を挑発した昔の淫靡な記憶が蘇り、指を股間に伸ばしたまま健志を挑発するように両足を閉じたり開いたりを繰り返す。
閉じた両足を開くと雲の切れ間から覗く月明りで濡れそぼつ股間が妖しく揺らめく。
「欲しい……」
再び隠し切れない欲望を言葉にした彩を抱きよせた健志は腿を跨がせる。
彩の瞳は期待で真っ赤に燃え、健志は昂奮でいきり立つ股間を鎮めようとして抱き寄せた彩とつながろうとする。
宙を睨んで先走り汁を滲ませるペニスは膣口を探り当てると苦もなく侵入し、その瞬間に彩はアァッ~ンと艶めかしい声を漏らして仰け反り、健志は仰け反る彩が倒れないように背中と首に回した手に力を込める。

「健志は知らないだろうけど普段の私は仕事に全力を尽くして十分じゃないかもしれないけど成果も得ている。会社を離れれば好い奥さんって言われているのに健志と付き合うようになって欲望に火が点いちゃった。いけない妻になったのは健志のせい……ヒィッ~、奥まで、きついっ」
「普段の彩は見なくても想像がつく。スーツが似合っているのは仕事が一流の証、立ち居振る舞いを見ているだけで昼間の彩は淑女だと思えるよ」
「ウフフッ、彩はエッチでスケベだけじゃないって思ってくれているんだ……でも、エッチな彩しか見ようとしない。どうして??」
「彩のすべてを知ろうとすると本名も知りたくなるし、仕事やご主人の事も知りたくなると思う。それは彩にとって幸せな事じゃないだろう……オレは夜の彩を知るだけでもいい。ほんのつかの間だけど昼間の彩を垣間見ることもあるからそれで満足するよ」
「セフレって関係ね、セックスの相性を求めるけど本当の愛を求めない。切なくけど、それもいいかもしれない……キスして」

鳥が餌を啄むように互いの唇をつつき合い、舌を重ねたり絡めたりして戯れて唇を甘噛みする。
瞳は真っ赤に燃えて彩の右手と健志の左手はしっかりと握られ、唇が合わされて舌が絡み合い健志の右手が彩の頬を擦る。
繋がる彩の右手が健志の左手を自らの股間の泥濘に誘導して我慢の限界に達していることを知らせる。
「ねっ、健志を欲しいって言っているでしょう??我慢できない、入れて……」

シャツを剥ぎ取って片足に引っかかる紐パンだけの姿にした彩をベランダの手すりを支えにして立たせる。
「彩、足を開いて尻を突き出しなさい。後ろから犯してやるよ」
「これでいいの??早く、健志のぶっといオチンポで串刺しにして」
ウネウネと蠢かして挿入を催促する彩の下半身は雲の切れ間から顔を覗かせた月明りを受けて乳白色に輝き、ムチムチとして妖しい魅力を湛える。
背後から見つめるムッチリと丸みを帯びた彩の身体は染み一つなく、妖艶さと共に普段から自らの身体の手入れを怠らない努力を感じさせる。
頬を擦りつけたくなる衝動をこらえて左手を彩の腰に添え、花蜜を溢れさせる源泉に右手で摘まんだペニスを擦りつけて馴染ませ、ウッと呻いて腰を突き出すと易々と侵入を許してくれる。

「アウッ、ウゥッ~、来る、来る、奥まで健志が入ってくる……ヒィッ~、すごい、こんなに激しく突くなんて……」
パンパンッ、ジュルジュル、ニュルニュルッ……両手を腰に添えて激しく腰を打ち付けると溢れ出た花蜜が彩の内腿に滴り落ちて卑猥な快感を増幅させる。
「アワワッ、クゥッ~、壊れちゃう……もっと激しく、何もかも忘れさせて、今は健志とつながるだけで幸せ……ヒィッ~」
「ウッウッ、気持ちいい。彩を独り占めして誰にも渡したくない」
「アウッ、ウググッ、ほんと??本当なの??信じるよ。彩は健志の女、誰にも渡さないで」
激しい情交で久しぶりに満足を得た彩は憚りのない喘ぎ声を漏らす自分に気付き、誰も見ている人がいないか闇の中に視線を巡らす。
「見る人はいないよね??大丈夫だよね??」
「どうかな??彩の声は叫び声のように激しかったからなぁ……歩く人がいれば聞こえただろうから上を見上げただろうし、酔狂な隣人が窓を開けていれば何事かとベランダに出ただろうな」
「えっ、ほんとう??」
ベランダの柵を掴んで身体を支えていた彩は両手で胸を抱き、両隣と道路を確かめて人がいないことに安堵する。

「見られてないようで安心した。健志が激しいから我を忘れちゃった……ウフフッ、立っているのが辛いから座位で、ねっ、いいでしょう??」
「わがままは好い女の条件。オレも膝が疲れたから少し休もう」
背後から彩を抱きしめて結合を解くことなく椅子に座り、誘導して対面座位に変化する。
「イヤッ、恥ずかしい。叫ぶような悦びの声を漏らした後だもん」
羞恥で朱に染まる顔を背けようとしても後頭部に添えた手が自由を奪い、健志が腰を軽く突きあげると、アンッと艶めかしい声を漏らして抵抗は直ぐに止む。
「可愛いよ、彩」
健志の手が乱れ髪を整えて頬を撫でると彩は目を閉じ、唇を奪われるのを静かに待つ。

彩―隠し事 115

萌芽 -11

恥毛が生えていた気配も感じさせないほどツルツルとした股間に右手を滑らせ、
左手で胸の膨らみの先端を摘まむ。
「こんな事をするために……独りエッチを見せるために来たんじゃないのに嫌な男と付き合ったばかりに……見ているの??」
「あぁ、見ているよ。彩の女はバラの花のように芳しい匂いを撒き散らして男を招き寄せ、可憐な美しさで虜にしてしまう」
「アンッ、男は誰でも吸い寄せちゃうの??」
「そうだよ。彩の誘いを断るような男は居ない……でもオレといる時はそんなことは許さない。彩はオレだけを見ていればいい」
「嬉しい、もっと言って。彩はオレの女だって言って、健志の女でいたい」
「彩はオレの女、オレは彩だけを見る」

「ハァハァッ、ヌチャヌチャしてきた……イヤンッ」
股間を擦る右手に刺激されたバラの花は芳香と共に花蜜を滲ませて指先でそれを感じた彩は羞恥で頬を染める。
乳首を摘まんでいた指が胸から下腹部に撫で下りて無毛の恥丘を擦り右手は割れ目の縁を上下する。
「すごいよ、彩。オレのモノを見てごらん……指一本触れていないのにこんなになっちゃった、エッチな彩を見たからだよ。もっと昂奮させてくれるね」
ルームウェアのパンツを下げて宙を睨むオトコを見せつけた健志は、しごく真似をして彩の性感を刺激する。
「ダメッ、健志のオチンポは彩のモノ。触っちゃダメ……パンツは下げたままでオチンポを出しといて……ハァハァッ、昂奮する」

欲望を隠すことなく健志の股間に視線を向ける彩は昂奮で乾いた唇に滑りを与えるために赤い舌を這わせる。
舌が通った跡はリップグロスを塗ったように艶めかしく、健志は抱きしめたくなる欲望を固く手を握ることで堪えようとする。
そんなことに気付く余裕もなくした彩は左手を大陰唇の縁に添えて右手は割れ目をなぞり始める。
「我慢できない。見ている??ねぇ、見てる??ベランダでオナオナをする彩を見ているの??エッチな彩が好きなの??……アァ~ン、我慢できない」
見ているかと聞く彩は瞳を閉じ眉間に皴を寄せてベランダにいることも忘れたように憚りのない声を漏らす。
下唇を軽く噛んで顔を顰め、割れ目を上下する指にわずかな力を込めると花弁に吸い込まれるように姿を隠して花蜜がドロッと滲み出る。

二本の指が膣口に侵入して出入りを繰り返し、赤い舌もチロチロと唇を割って出入りする。
「ハァハァッ、見ている??……ベランダでオナニーをするのって気持ちいい。誰か見ている人がいるかなぁ??ハァハァッ、ドキドキする、息をするのも苦しくなってきた、ハァハァッ」
「部屋の灯りを煌々と点けて、このシェードを外しちゃおうか……もう少しスリルを味わうには見られるか見られないかの不安がなきゃ……どうだ??」

健志の言葉で胸の奥に封じ込めた記憶が走馬灯のように蘇る。
遠い記憶の中に隠した中学生だか高校生だった頃、隣家に住む一つ年下の男子
が覗き見しているのを知りながら着替えをし、一糸まとわぬ姿を見せつけてドキドキする高揚感を味わった。
忘れようとしても忘れられず、夫の浮気が切っ掛けで二人の関係に隙間風が吹き始めた頃からオナニーをするたびにその記憶が蘇った。
学生時代からの親友の栞に連れて行かれたSMショークラブで下着一枚になって縛られたことや、それを見た健志と付き合うようになったこと。
その健志と行った多摩川緑地公園で人目を忍んで素っ裸になり、他人に痴態を見られるか見られないかのスリルを味わい股間を濡らした。
オナニーに耽る際のオモチャはネット通販で買っていたが健志に連れられてオモチャ屋さんに行き、幾つか買ったこと。
ペットショップで健志に命じられるまま、犬用の首輪を買いそれを付けて夜の歩道を歩いたことや街路樹に隠れて衣服を脱いだこともある。
会員制のバーで何人もの男性を相手にして善がり泣く女性を見ながら健志に貫かれる姿を他人に見られることも経験した。
栞の誘いでアダルトビデオの撮影現場を見学し、お世辞ともスカウトともとれる言葉で勧誘されもした。
今頃、栞は課長と知らない男性に身体中をまさぐられて浅ましくも淫らな姿で悦んでいるかもしれない。

「ハァハァッ、指を入れてもいいの??彩のアソコが我慢できないって言っている」
彩に変身する前の優子を知る人は清楚で上品な奥様だと言ってくれるし、仕事で付き合いのある人はクリエイティブなだけではなくコーデネーターとしても才能を発揮すると過分な褒め言葉を貰ったこともある。
健志の前で優子という女の事はすっかり忘れて、性的好奇心の化身である彩になり切ってオナニーに耽る。

ジュルジュル、ニュルニュルッ、中指と薬指の二本の指が出入りを繰り返し、溢れる花蜜が卑猥な音を奏でる。
シャツの前をはだけて乳房を晒し、ピンクの紐パンを片足に絡ませる姿は色っぽい事この上ない。
ゴクッ……唾を飲み伸ばしかけた手を必死の思いで堪える健志の気持ちを知ってか知らずにか彩は手の動きを止めることなく、バギナを弄る二本の指に加えて親指がクリトリスを擦り始める。
ウッウッ、クゥッ~、気持ちいい……ヌチャヌチャ、グチャグチャッ……成熟した女性特有の柔らかで丸みを帯びた彩の身体が健志の股間を一層刺激する。

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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