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偽者 ~PRETENDER~ -60

佐緒里と内藤 -32

座る事も許されない佐緒里は身に着けていたシャツで両手を後ろ手に拘束されて立ち尽くす。
期待と不安で心が震え、新たな責めを待つ身体は艶めかしく輝く。
部屋は性感を刺激する香りで満たされ、身体と気持ちのバランスが崩れそうになる。

シャッターを下ろしたままカーテンを開けた内藤は佐緒里の背後に立って懐中電灯で照らす。
佐緒里を照らしながら距離を広げていくとぼやっとしていた影が、身体の輪郭をはっきりと窓ガラスに映す。
「イヤァ~ン、いやらしい。あそこにいるのは私なの??」
「そうだよ、窓ガラスの中にいるのは佐緒里だ。色っぽいだろう??踊ってごらん」
スローテンポで性感を刺激するような色っぽい曲に合わせ、両手を遣えない事を感じさせずに佐緒里は身体を揺する。
窓ガラスを鏡代わりにして仄かな灯りの中で影となって踊る佐緒里は艶っぽく、懐中電灯を放り投げて抱きしめたくなるのを内藤は唇を噛んで我慢する。
「自分で言うのもなんだけど、色っぽい。けっこうイケてる感じがする」
「感じがするんじゃなくて佐緒里は好い女。だから、さおり目当ての客が引きも切らず列をなす……ウフフッ、さおりがこんな格好でオレを挑発していると知ったらどう思うだろうな??」
懐中電灯を消した内藤は背後から佐緒里を抱きしめて耳元で囁く。
「イヤンッ、二人きりの時はさおりじゃなくて佐緒里なの。スケベでエッチ、このオチンポにご奉仕するいやらしい女なの」
両手を遣えない佐緒里は尻を突き出して内藤の股間に擦りつける。
「クククッ、くすぐったいよ」
「大きくなっているし熱い。熟睡したから元気になっている……腕枕されるのが嬉しくて興奮して眠れなかったのに、あなたは気持ち良さそうに寝ているの。癪に障るから息を吹きかけたり、くすぐったりしても気にする様子もなく寝ていたんだよ。男の人の寝顔を見るって、こんなに幸せなのかと思ったら余計に眠れなくなっちゃった」

「可愛いな。この姿勢を崩すんじゃないよ」
腰の辺りから手を回して内腿から鼠径部を撫でて割れ目の縁に指を這わせると顎を突き出して顔を寄せ、
「気持ちいい……失敗を一つしちゃったな」
「うん、どうした??」
「あなたを美香ちゃんのお客にしたのは失敗だったかも……」
「そのスリルが好いんだろう??」
「堂々と、この人は私の彼氏ですって言えないのは少し辛くなっちゃうかも。少し意味が違うけど……しのぶれど、色に出にけり、わが恋は、ものや思うと、人の問うまで……美香ちゃんに好きな人が出来たでしょう、会わせてって言われるたらどうしよう」
「平兼盛の歌だね……やっぱり、三人でやっちゃうしかないか」
「……それはダメ。美香ちゃんが男性不信になるような事は出来ない。やっぱり秘めたセックスで済ませるしかないね」
自らの言葉に酔い、切ない思いで性感を高める佐緒里は下半身を蠢かして性欲を貪ろうとする。

うなじに息を吹きかけ、髪の生え際を舌先でなぞりながらショーツ越しに割れ目を擦ると、滲み出た花蜜がねっとり指先に絡む。
「いやらしいな、もう嬉し涙を流しているぞ」
「好いんだもん。あなたの腕の中で啼けるなら、こんなに嬉しいことはない、もっと」
首筋をベロリと舐められると全身の産毛まで逆立ち、汗腺から悦びが噴き出す。
「ヒィッ~、たまんない」
崩れ落ちそうになる身体を股間に伸ばした内藤の手で支えられて胸の膨らみを揉みしだかれる。
乳房が感じる痛痒い快感で身体を捩らせると、股間に添えた手が微妙な動きをして疼く身体に淫らな悦びを与える。
荒々しく乳房を揉みしだいていた手がピンクの乳首を摘まんでコリコリ転がし、全身に散らばる性感帯を揉み解されて言葉で表現できない悦びが湧いてくる。

「窓ガラスの中のスケベな女を見なさい。目を閉じちゃ見えないだろう」
「上品な女性かと思ったけど成熟した身体は魅力的だと思う。男性の目にはどう映るんだろう??」
「他の男は知らないけど、オレには十分に魅力的でそそられるよ。確かめてみるかい??」
後ろ手に拘束された手で背後から抱きかかえる内藤の股間をまさぐると、嘘ではない証拠がそこにある。
「クククッ、大きくなっているし火傷しそうなほど熱い……ハァハァッ、ご褒美に大切なモノを見せてあげようか??見たい??ねぇ、見たいでしょう??」
「あぁ、見たいよ」と言いながら、シャツの結び目を解いて両手から抜き取ると、やにわに向きなおって首に両手を巻いて唇を押し付ける。
股間を押し付けてジュルジュルと淫らな音を立て、貪るようにキスをする佐緒里の股間から滲み出る花蜜はショーツにはっきりと染みを作る。
股間に添えた内藤の手にも滑りが伝わり、指先を押し付けて掬い取り佐緒里の唇に擦りつける。
「いじわる……でも、いやじゃない。自分で脱ぐの??それとも、脱がせてくれる??」

そんな佐緒里を無視してシャッターを上げて陽光を導き入れる。
横抱きに抱きかかえてベッドに運び、
「佐緒里の本当の姿は明るい処が似合う。産毛一本まで見逃さないよ」
「恥ずかしいけど嬉しい。最初は優しくしてね」

偽者 ~PRETENDER~ -59

佐緒里と内藤 -31

「えっ、ウフフッ、なんか照れちゃうし、雰囲気に酔っちゃう」
これ以上はないほど磨き上げた身体にシンプルなデザインのピンクのショーツと内藤の白いシャツを着けた佐緒里は、真っ暗な部屋で揺らめくローソクの炎に歓声を上げる。

先に出た内藤は窓のシャッターを下ろしてカーテンを引き、アロマキャンドルを点けてお香を焚いた。
キャンドルとお香から漂うムスクベースのオリエンタルノートの香りは、バスルームの性的遊戯でくすぐられていた佐緒里の性感に火を点ける。
内藤の身体が炎の揺らめきに同調し、佐緒里の性感も妖しく揺れる。
「暗いし妖しい匂い……期待と不安でクラクラする。どうにかなっちゃいそう」
「どうにかなっちゃいなよ。佐緒里が乱れる姿を見せてくれるね??」
「イヤッ、そんな恥ずかしい事に答えられないし、女は男次第でどうにでもなるって言ったでしょう」
「よし、それじゃ、オレの佐緒里への思いを受け止めてもらおうか……オレの前で立ってくれ」
「ハァハァッ、立たなきゃダメなの??クラクラして立っているのが辛い」
佐緒里の声は上ずり、足が震えて上半身が揺れる。

「縛っちゃおうか……と、言っても、ここじゃ無理だな。昨日のレンタルルームなら佐緒里の手首をまとめて縛って、天井から下がる鎖につなげばいいんだけどな」
「いやっ、ハァハァッ、昨日の部屋を思い出しちゃう。今度、あの部屋に行くときは私が先に入って、あなたに連絡しなきゃダメなんだよね??意地悪なあなたは、そう言ったよね」
「そうだよ。縛られたり吊るされたりしたい時やオモチャで嬲られたり蝋を垂らされたい時は、佐緒里が部屋を取ってオレを呼べばいいんだよ」
「お店の人にバレない??エッチでスケベな女だって分かっちゃうんじゃないの??」
「仕方ないだろう。SMルームを指定するんだから、こんなに好い女なのに変態のスケベなんだって思われるのは……嫌なのか??」
「アァッ~、いやっ、ドキドキする。私が連絡したら本当に来てよね。素っ裸で待ってろって言われれば従うし、待っている時も昂奮して待ちきれないかもしれない」
「その時は、オモチャをオーダーすればいいんだよ。嬲ってくれる男を待っているんだけど、待ちきれないからオナニーグッズを大至急持ってきてくださいって……」
「ハァハァッ、待ちきれない時はそうする……早く、我慢できない」

内藤の言葉に従って立ち尽くす佐緒里の背後に立ち、うなじに息を吹きかけると、ヒィッ~と悲鳴に似た悦びの声を漏らす。
背中越しに胸に回した手で胸の膨らみを優しく揉むと上半身を捩り、シャツのボタンを外していくと、ウッウッ、クゥッ~と艶めかしい声を漏らす。
「クゥッ~、いや、やめて。怖い……」
全てのボタンを解き放ってシャツ越しに乳房を擦り、先端を指の腹で転がすと尖ってくるのが伝わってくる。
「佐緒里、怖いと言いながら声は悦びで震え、乳房の先端が膨らんでオレのチンチンのように勃起しているぞ、クククッ」
肩を抜いたシャツを脱がせることなく背後で結び、後ろ手に拘束したように手の自由を奪う。
「イヤッ、ハァハァッ、昨日の部屋に行かなくても拘束されてオモチャにされるの??」
「マゾの佐緒里はそれが好いんだろう??違うなら止めても好いんだよ、どうする??」
「そんな事、答えられない。私はあなたが好き、あなたがしたいって言うなら私は我慢する。命令して欲しい」
別れた亭主にも隠していた被虐心を露わにして内藤に責めを催促する。

晴れた日の朝で窓を開ければ清々しい陽光が差し込むはずの部屋はシャッターを下ろし、アロマキャンドルの灯りとオリエンタルノートの艶めかしい香りで妖艶な雰囲気を醸し出す。
「立ってなきゃいけないの??ドキドキするし足が震えて辛い……ウフフッ、我慢すれば気持ち善くなるんだよね、私はあなたに責められて悦ぶマゾっ子だから……ハァハァッ、フゥッ~……スゥッ~」
息を荒げる佐緒里は自らを落ち着かせようとして息を吐き、空になった胸いっぱいに吸い込むと艶めかしい香りが身体中を駆け巡る。

「キャンドルの灯りだけの中に立つ佐緒里の妖艶さを自分でも気付かないだろう??オレだけの景色だな……きれいだよ」
「イヤンッ、言葉の愛撫で逝っちゃいそう」
内藤の手の平が背中を這い、後ろ手に拘束した腕を撫でて腹部を撫で、上に行こうか下に行こうか一瞬の逡巡の後に胸を目指す。
膨らみを確かめるように胸を撫でると目を閉じて乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、顎を突き出すようにキスをねだる唇を指先でつつく。
「佐緒里はここも可愛いよ」
「言葉だけじゃ嫌、私に魅力がないの??」
閉じた目を開けて挑発するように睨む佐緒里に唇を合わせると再び目は閉じられる。
唇を合わせたまま内藤の右手は佐緒里の身体をまさぐり、左手はシャツを巻き付けた腕を擦る。
「気持ちいい……」
「今日はSM遊びをしないよ。佐緒里の身体を味わうだけにする」

偽者 ~PRETENDER~ -58

佐緒里と内藤 -30

窓から忍び込んだ朝陽は佐緒里の肌を艶めかしく照らし、見つめる内藤の頬が自然と緩む。
「含み笑いなんかして嫌な男、私の事をバカにしている。起きて直ぐにこんな格好する私がそんなにおかしい??こんな事をさせたのは、あなただよ」
「バカにするわけがないのを知っていて、そんな事を言う佐緒里はなかなかの自信家だね。自画自賛したい、自分で褒めることのできる絵を描きたいと思うよ」
「自画自賛できればいいけど、私はそこまで自信がない。あなたには私が好い女に見える??見えるなら褒めて、好きな男に褒められると自信が持てるような気がする」
「言葉で飾ろうとすると嘘が混じるような気がするけど佐緒里は本当に好い女だよ。若い女性の肌は磨いた鏡や金属の表面のようにツルツル、ピカピカしているけど佐緒里は違う。大理石の滑りのように身体の奥から滲み出る色気を感じるし、滑りと光沢ある身体の虜になっちゃうよ」
「ウフフッ、身体だけでも褒められると嬉しい。自信喪失気味だったから」
「決して身体だけじゃないよ、ご両親の愛情を受けて好い女に育ったんだと思う。話し方や身のこなしが上品だし食事中の姿勢が好いよ。厳しくされたかどうかじゃなく、きちんと育てられたと思える」
「ウフフッ、両親まで褒めてもらってありがとう……こんな格好させて見るだけで終わりなんて言わないでしょう??」

ボディソープを下腹部に垂らすと、佐緒里はウッと驚きの声を漏らし、内藤の指がソープを塗り広げると、イヤンッと艶めかしい声を漏らして足を閉じようとする。
声は出さずに佐緒里を睨むと、
「ごめんなさい。ツルンってされるとドキドキして気持ちいいんだもん」
「じゃぁ、目を閉じて何も見ない。朝陽の温かさを肌で感じて遠くを走る車の音や風呂の湯の囁きに注意を向けなさい、いいね」
バスタブの縁に乗せて身体を支える首や足と手の感触さえ忘れるために目を閉じて深く息をすると、動物や植物の命の源となる陽光の温かさを肌が感じて意識が身体の内側に向き、内藤の手が肌を這う感触がこれまでよりも穏やかに感じ始める。

目を閉じて視覚を遮ると聴覚と触覚が敏感になり、内藤の動きにつれて風呂の湯の囁きや道路を走る車の音だけではなく佐緒里自身の息を吸ったり吐いたりする音までが鮮明になり、ボディソープをローション代わりして肌を撫でる手の動きが身体の芯に澱む日頃の疲れを解きほぐしてくれる。
穏やかな気持ちに浸っているとドキドキしていた鼓動さえもがゆっくりとなり、身体だけではなく頭からも疲れが抜けてリラックスしていくのが分かる。
バスルームを覆う華やかなフローラルの香りが嗅覚を刺激すると姿を隠していた性感が高まり、
「すごく穏やかで幸福感に浸っているけど女の幸せがどっかに行っちゃったような気がするんだけど……」
「クククッ、オレといるときの佐緒里はセックスの化身。二人きりの時はいつも……クククッ」
「二人きりの時はいつも何よ……でも言われてみるとセックスか食べているかしかないね。あなたといるときの私はセックス好きの女、嫌いになる??」

恥丘を撫でていた指が鼠径部から内腿をマッサージするように移動すると佐緒里は悦びの声を漏らすまいとして唇を噛む。
「入れてくれ、舐めさせろって言う時の表情もいいけど快感を堪える今の表情も可愛いよ」
「揶揄っちゃいやっ、気持ち好いんだから……冷めちゃうよ」
「やっぱり、二人きりの時は気持ちいい事をするしかねぇな」
「ウフフッ、身体は正直……もっと遊んで、おねがい」
羞恥と朝日に照らされて赤みを帯びた顔を背ける佐緒里は、腿や鼠径部をマッサージされる心地良さとバスルームの熱気も加わって身体の芯から心地良く火照るのを感じる。
「気持ちいぃ……朝起きて直ぐに好きな男と戯れるのがこんなに素敵な事だって忘れていた。女は男で変わるよね……ウフフッ」
「男だって同じだよ。好い女と付き合えば幸せにしてあげようとか、良いところを見せようとして頑張るもんだよ。実力がないのに頑張って、から回りする事もあるだろうけどな」
「あなたに褒めてもらうと嬉しいし、自信になる……アウッ、ヒィッ~、堪んない」
フゥッ~……鼠径部を撫で上がった指が割れ目の縁を行き来すると綻びが大きくなり、真っ赤に濡れそぼつ花弁に息を吹きかけられると悲鳴にも似た嬌声がバスルームに響く。

シャワーヘッドを掴んで胸の膨らみを目がけて湯をかける。
「クククッ、くすぐったい。もう少し強いのが好い……」
水流を調節して止めたり、出したりと変化させながら乳房で戯れ、かけられる事に慣れた佐緒里が新たな要求をするとシャワーを顔に向けて口を開くこともできないほど水圧を上げた湯をかける。
目を開けられないほどシャワーをかけられ、髪は首や頬に張りついて息をするのも苦しさを感じる中で心が弾むのを感じる。

「水も滴る好い女。びっくりしただろう??」
「びっくりなんかしないよ。あなたが私の身体で遊ぶことは想像していたし、何かされないとつまんないもん……オッパイや顔や頭だけじゃなく、ここにもかけて遊ぶんでしょう??はやく」
バスタブの縁を支えにして内藤に向かって突き出す大股開きの股間にシャワーをかけながら恥丘や大陰唇の周辺に指を這わせ、
「佐緒里にマン毛が残っていればソリソリする楽しみがあったのになぁ、残念だよ」
「ソリソリしたいの??脱毛じゃなくて剃毛だから次に会うまで伸ばしてみようか……決めた、今日からボウボウになるまで伸ばすことにする。必ず剃ってよね」
「クククッ、楽しみにしているよ」
「美香ちゃんには内緒だよ。絶対に言っちゃダメだよ、約束だよ」
他愛のない話を楽しみながら股間にシャワーをかけ続けられる佐緒里は顔を顰めて唇を噛む。
「ウッ、クゥッ~……イヤンッ、そんなところばかり、漏れちゃいそう。温かくて変な気持ちになっちゃう。今、漏らしちゃうと、あなたに掛かっちゃうよ」
「小便をかけたり、かけられたりして悦ぶ趣味はないから、出ようか」
「なんだつまんない。私の黄金シャワーをかけちゃおうと思っていたのに、ウフフッ」

「湯は流さなくてもいいだろう。もう一度、入ることになるだろうからな」
「クククッ、いやらしい……先に出てくれる。きれいに洗いたいから」
「腹いっぱいになっちゃうとヤル気が失せちゃうから、朝食は後だよ」
「もう、朝食はセックスの後だなんて色気のない事を言わないでよ」
「そんな直接的な表現をしてないだろうオレは……先に出るよ」

偽者 ~PRETENDER~ -57

佐緒里と内藤 -29

腕枕された佐緒里は不安なく男に寄り添って寝るのはいつ以来だろうと記憶をたどる。
別れた夫の記憶が蘇った時、過去を思い出すのはやめて今は目の前にいる男の事だけを考えようと思い定める。

「重くない??大丈夫??」
「大丈夫だよ。可愛い佐緒里がオレの腕の中で穏やかな時間を過ごしてくれる、こんな幸せな事はないよ」
「ねぇ、くどいって自分でも分かっているんだけど、こんな関係を美香ちゃんに知られたらどうする??」
「そうだなぁ、バレた時は面倒だから、ここに連れ込んで二人とも裸にひん剥いちゃう。その後は、この関係をいつまでも続けてくださいって懇願するまでやりまくっちゃうことにする。私も可愛がってくれって佐緒里が言えば、キュウリを投げて、これで我慢しろって言うことにする……どうだ??」
「ひどい、酷い言いかただけど昂奮する。ねぇ胸を触ってみて……ドキドキしているのが分かるでしょう??私ってやっぱり変かなぁ??」
「竿姉妹を楽しむ佐緒里とたぶん拒否する美香ちゃん、変なのは佐緒里だろうな」
「クククッ、どう考えてもそうだよね……もしバレたら、本当に二人並べて素っ裸にしてやりまくってよね。私はキュウリでもオモチャでも我慢するから」
「それには条件がある。美香ちゃんの中に出した子種を佐緒里がきれいに舐めとって、オマンコもシャワーの必要がないくらいにきれいにするって約束するんだよ、出来るだろう??」
「美香ちゃんのオマンコに吐き出したあなたの精子を啜って、キレイに舐めとるの??もちろん、出来るよ。美香ちゃんが、もう一度してほしいって言うくらい気持ち善く、丁寧に隅々まで舐めてあげる」
「よし、分かった。美香ちゃんがオレたちの秘密を知った時はここに連れ込んじゃおう」
「冗談とは思えないくらい真に迫っている。本音じゃないよね??」
「バカ、例え話は現実ではないし、絶対にこうありたいって言う願望でもないよ……あっ、もしかしてオレの事を信じてないのか??」
「もし信じていないって言うと、どうする??美香ちゃんの前で罰を与えられるの??」

おとなしく眠ろうと思っていた佐緒里は卑猥な会話を楽しみ、眠気を忘れて妄想の世界で戯れる。
「当然だろう。美香ちゃんの衣服を剥ぐのをやめて佐緒里一人だけ素っ裸にする。ソファに座るオレと美香ちゃんの前で立たせて例の犬の首輪をつけてそうだなぁ……リードを持つ美香ちゃんに誘導されてワンちゃん歩きする。オレの前で止まってチンチンしておねだりする」
「妹分の美香ちゃんに命令されてワンちゃん歩きするの??」
「あぁ、そうだよ。そんな姿を想像するだけでドキドキするだろう??昂奮した美香ちゃんは佐緒里のグショグショマンコをキュウリで犯すかもしれないな」
「私の部屋で美香ちゃんの身体で遊んじゃったから仕返しされちゃうかなぁ??」
「当然だろう、美香ちゃんの身体をオモチャにしちゃったんだからな、少しくらい酷い事をされても文句は言えないだろう」
「イヤッ、ハァハァッ……ダメ、これ以上、堪えられない。妄想と現実の区別がつかなくなっちゃいそう」
「クククッ……オレのモノは一眠りするまで役に立ちそうもないから勘弁してくれよ。腕枕を解いて離れて寝ようか??」
「いやっ、意地悪。腕枕で寝るって約束でしょう??おとなしくするから、このままが好い。男の人の胸で寝るのって本当に久しぶり、夢の世界で私が迷子にならないように抱きしめていてね」

窓から忍び込む陽光に顔をくすぐられた佐緒里は目を閉じたまま周囲を探っても、内藤の感触が伝わってこない。
「えっ、どうしたの??ここは確か……」
目を開けた佐緒里は周囲を見回して自分の部屋でないことを確かめ、内藤の部屋であることにほっとする。
テーブルに目をやると、首輪とリードが無造作に置かれて見つめる佐緒里は頬を紅潮させて立ち上がり、
「ねぇ、何処にいるの??……一人でお風呂なんて狡い、私も入る」
シャツを無造作に脱ぎ捨てた佐緒里はかけ湯もせず、バスタブに飛び込むように入る
「ウッ、行儀悪いな。オマンコがきれいかどうか見てやるからオレの言うとおりにしなさい」
「検査してくれるの??好いよ、立つの??違うの??どうすればいいの??」
「オレはこっちの縁に寄りかかるから佐緒里は反対側で同じようにするんだよ……そうだ、それでいい。頭を縁に乗っけるようにして両足も縁に乗せて尻と背中を浮かせる。クククッ、大股開きで検査しやすくなっただろう。動いちゃダメだよ」
両足と両手、頭で支えて浮かせた佐緒里の身体は窓から差し込む陽光に照らされる。
大股開きで股間を隠すことなく内藤の眼前に晒す羞恥で息を荒げた佐緒里はそっと目を閉じる。

そんな佐緒里に慈しみのこもった笑顔を向けた内藤は膝を撫で、腿の外側を腰まで撫でてクルクルと円を描くように擦り、鼠径部から内腿を刷くように膝に戻す。
「恥ずかしいけど気持ちいい。もっと、もっと私の身体で遊んでくれると嬉しいな」

偽者 ~PRETENDER~ -56

佐緒里と内藤 -28

帰宅後すぐにシャワーで卑猥な思いを洗い流した二人はソファで寄り添う。
「朝まで休戦にしよう。明日は夜まで一緒にいられるんだろう??」
「当たり前じゃん、夕食を食べてから送ってもらうことにする。クククッ、迷惑??」
「いや、素直に嬉しいよ。ホットチョコを飲もうか??好い子で待ってなよ」
佐緒里の額にチュッと音を立てて唇を合わせた内藤は立ち上がってキッチンに向かい、背中を見つめる佐緒里は頬を緩めて額にキスの跡が残っていないかと確かめるように指を伸ばす。

ココアパウダーと砂糖を混ぜて水を加え、パウダーが溶けたら牛乳を加えてダマになるのを防いで火にかける。
刻んだチョコレートとシナモンパウダーを加えて火を止めて電動ミキサーで十分に混ぜる。
再び火にかけて適温に温めてカップに移し、シナモンスティックを添えてソファに戻る。

「温かくて美味しい……オミズの女は優しくて料理上手な男に気をつけなきゃいけないんだよ、知ってる??」
「初めて聞いた。オレは知らないな」
「好きでもない男に気を遣ったり、たまには触られたりすることもあるでしょう。その後で寒くて静かな部屋に帰るのは寂しいからワンちゃんやニャンコちゃんを飼う人もいる……中には肌の温もりが欲しくて男と暮らす人もいる。この男が優しくて料理上手だと女はコロリ。寒くて静かだった部屋で好きな男が美味しい料理を作って待っていてくれるんだよ。独りの時はダラダラ昼過ぎまで寝ていたのが、おいしそうな食事の匂いで起こされるの……オミズの女に付きまとう悪い男は暴力と優しさで女を操るって聞いたことがあるでしょう??」
「うん、あるよ。上から目線で優位に立って時に優しくする。硬軟取り混ぜてってヤツだね」
「そう、よく言われる典型的なヒモタイプ。もう一つあって、優しくて料理上手な男。内藤さんはその素質がある……素質はあるけど、違うって私の本能が教えてくれた、美香ちゃんを幸せにしてあげてね。そして美香ちゃんに気付かれることなく私も幸せにしてくれなきゃ怒るからね……ウフフッ」

内藤に背中を預けて、シナモンスティックでかき混ぜながらホットチョコを飲む佐緒里は、
「美味しい、シナモンの香りが大人の味。身体が芯から温まって幸せな気分。ねぇ、キスして」
佐緒里を抱きかかえて軽く唇を合わせた内藤は、
「時間はたっぷりあるから今日はセックスを忘れても好いだろう」
「もう私に飽きちゃったの??」と、嫣然と微笑む。
「いやな事を言うな、佐緒里は。この身体に絡めとられて離れられなくなっちゃいそうだよ」

「二回もしちゃったもんね。お口をオマンコ代わりに遠慮なく出しちゃったでしょう、気持ち善かった??」
「金を介在しないで食事を摂ったり愛の言葉を囁いたりする大切な口で受けてくれるって、好意を持ってくれているからだろう??気持ちが盛り上がるよ」
「ウフフッ、それだけなの……本音は??」
「なんだよ、観察されたり心の内を読まれたりってのは好きじゃないよ。そうだなぁ……温かくてウネウネするオマンコでつながるのも気持ちいいけど、美味くもなさそうなオレのモノを受けるだけじゃなく飲んでくれただろう、昂奮しないわけがないよ」
「ふ~ん、それだけ??正直じゃない話を聞くと別れた夫の事を思い出しそう……信じちゃいけない人を好きになっちゃのかなぁ??可哀そうな私」
「分かったよ、分かりました。正直に言うよ、フゥッ~……仁王立ちのオレの足元に跪いてしゃぶってくれただろう、そんな佐緒里を見下ろして満足の証を口に吐き出すとゴックンしてくれた。佐緒里のような好い女に対する征服欲を満足させてくれるし、勘違いじゃないと信じてオレの分身である精液を飲んでくれて好意も感じた」
「勘違いじゃないよ。美香ちゃんには申し訳ないけど、私はあなたが好き。一目惚れってヤツだよ」
「屈折しているなぁ、それにも拘らずオレを美香ちゃんの客に付けたんだろう」
「愛だ恋だって言うのは難しいの。スタンダールも恋愛論を書いているし、偉大な芸術家も男女関係で苦労したって人が多いんだよ」
「疲れたな、寝ようか??」
「うん、あなたに抱っこされて胸に顔を埋めて眠りたい……いいでしょう??」
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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