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彩―隠し事 442

変転(栞の場合)-2

「どこかに好い女が居ねぇかなぁ」
「そうだな、俺は三日間してねぇから鼻血が出そうだ」
「今日は朝一の小便に精子が混じっていたから便所が栗の花の匂いでくらくらしたよ」
「いやだ、いやだ。穴があれば竹輪の穴にでもぶち込みたいと言うお前たちとは一緒に居たくねぇよ」
「そうだな、お前のチンポは休みたくても女が休ませくれないもんな。もてるチンポは可哀そうだな。もうすぐ、赤玉が出るんじゃないか」
「クククッ、好い女を見ても役に立たない小便だけのチンポになるのか…そんな時が来れば男を廃業だな……この部屋で休憩していこうか」

カチッ…「あっ、失礼。休憩しようと思ったんだけど、むさくるしい男四人は邪魔ですね」
「いいえ、どうぞ。私は直ぐにこの部屋を出ますから」

部屋の作りなど普通の民家の一室としか思えない場所にOL風の女性が一人いて通りすがりの男たちが休憩するなどありえないシチュエーションだが、成熟した女性の魅力と一見粗野だが清潔感のある男たちの出現が違和感よりも先行きを期待させる。

「こんな好い女を逃がす手はないだろう。どう思う??」
「そうだな、溜まっているしな……やっちゃおうか……初対面の女性に失礼かもしれないけど、精嚢が空になるまでやらせてもらえませんか??」
「えっ、何を言っているんですか。そんなことを許すはずがないでしょう。失礼します」
「そうですか…しょうがないな。やらせてくださいとお願いしたからには、このまま引き下がるわけにもいかないので覚悟してください」
「失礼ですね。許しませんよ……」

「OLか…いいなぁ。一つ提案があります。あなたから見れば俺たちは胡散臭い男たちかもしれませんがセックスについては自信があります……試してみませんか??」
「何度言えば分かるのですか。非礼を許しません」
「……俺たち、いや、俺の我慢の限界だ……チンポをしゃぶってもらおうか」
「出来ません。そんなことをするわけがないでしょう。私は失礼します」
ソファから立ち上がった女を押し戻した男はベルトを外して下着ごとズボンを下ろし、早くも宙を睨むペニスを突き出す。

蛇がまとわりついたように血管が浮き上がる男根は陰水焼けで赤銅色に輝き、見つめる英子は禍々しさにゴクッと唾を飲む。
「しゃぶってくれよ。あんたのような好い女に舐めてもらいたいんだよ……顔を背けるんじゃない」
パチッ……ヒィッ~、痛い……頬を打たれた女は恐怖で逃げることもできない。
「手荒なことはしたくないんだよ。もう二度と俺に手を上げさせないでくれ。男が四人もいるんだよ…敵うわけがないだろう。咥えろ……」
男に顎を掴まれて宙を睨むペニスを押し付けられては抗う術もなく、女は嫌々と顔を振りながらもついに口腔にねじ込まれてしまう。
「クククッ、思った通りだ。柔らかくて温かいあんたの口はチンポを咥えてこそ良さが活きる。愛する男に愛を語る口が俺のチンポを咥える…どんな気持ちだ??」
「ウグッ、グゥッ~…ハァハァッ、このことは誰にも言いません。非道は許しますから、もう許してください」
「クククッ、止めるわけにはいかないな。覚悟してもらうよ……先ずは俺の精液を受け止めてもらおうか」

台本のないAV撮影、科白や進行に不自然さがあるが英子はそんなことを気にすることもなく捻じ込まれたペニスを喉の奥まで迎え入れる。

グチャグチャ、ヌチャヌチャ…他人に凌辱される妻を見たいという夫、親友の優子を誘って性的好奇心を満足させることもあった英子と名乗る栞。
そんな英子だからこそ捻じ込まれたペニスに嬉々として顔を前後しながら舌を絡ませる。
「おいおい、そんなに気を入れてオシャブリしなくていいよ。逝っちゃうじゃないか……クゥッ~、気持ち善い。たまんねぇよ……」
英子の頭に手を添えて腰を前後していた男は、クゥッ~と感に堪えぬ声を漏らして突き出した腰の動きを止め、
「いい、気持ち善い…クゥッ~、逝っちゃうよ、受け止めてくれ……」
ヌチャヌチャ、ジュルジュルッ……「ウッウッ、ウグッ…クゥッ~…ウッ、イヤッ、すごい、火傷しそうなほど熱い精液がお口の中に……」

迸りを受け止めた英子は背中を丸めてヒクヒク震わせ、満足の証を喉の奥めがけて解き放った男を上目遣いに見つめる瞳は妖しく燃える。
受け止めきれなかった男汁が口の周囲を汚し、口元から滴る様子が凄惨な色気を醸し出す。
ペッ…ペッ……吐き出された精液を吐き出した英子は口元を拭い、嫌がる風もなくハァハァッと息を荒げてズボンを穿き直す男を見つめ、残る男たちを順に見つめていく。
「気持ちよさそうだな……見つめるオレのチンポもギンギンに興奮しちゃったよ」
「お前のチンポが噛み切られちゃうんじゃないかと心配したが、いかにも美味そうにしゃぶられるのを見て羨ましかったよ」
「膝丈のスカートがずり上がって、なまっちろくてムッチリな太腿を剥き出しにしてフェラチオに興じる…ますます気に入った。好い女だ…俺たちも楽しませてくれるだろう??」

「凄惨な様子が不足しているけど口内発射は好い画だった。少し休憩しようか……休憩の後は英子さんに辛い場面が続くと思うけど期待しているよ。それと、ご主人にも参加してもらいます」


「フゥッ~、ここまでは、ほんの触り。クチャクてドッロドロの精液を口の中に吐き出された時はオエッってなったけど、旦那様が凌辱される私を見れば喜ぶだろうなと思うと身体の芯が熱くなっちゃったの」
「ねぇ、変なことを聞くけど、他人やビデオカメラに見られながらの行為ってどんな気持ちになるの??」
「もしかして、優子。監督の申し入れを受ける積りなの??……あっ、ごめんなさい。余計なことを言いました。気にしないでください……」
伏し目がちに謝る栞に微笑む健志は、
「二人で撮影見学に行ったと聞いたけど、優子がAV出演の誘いを受けたのですか??それは聞かなかったなぁ」
「そうじゃないの。誘いの言葉はあったけど冗談に決まっているじゃない。だから言わなかっただけ…気にしないで」
「優子は魅力的な女性だから冗談とは思わないけど、賛成はしないよ」
「うん、分かっている。健志が嫌がることはしないと約束する……話が変な方向に進んじゃったけど、栞、それからどうしたの??」

彩―隠し事 441

変転(栞の場合)-1

「いいなぁ、優子はこれから食事、セックス付きの居候。その後、仕事を順調にこなして二人の関係に問題が生じなければ幸せな結婚でしょう??」
「ウフフッ、夕食は、井原西鶴が女性の好む食べ物は芋蛸南瓜と言ったらしいけど、芋と蛸があった。カボチャはなかったけどね……美味しいお酒を飲みながら馬刺しとタコ刺しでたんぱく質補給。健志は私が笑顔になると嬉しいらしいの、羨ましいでしょう??」
「良かったね、優子。学生時代から優子がそばに居てくれたから今の私がある。優子の幸せは私の笑顔に通じる」
「ありがとう。私も栞がいつも一緒に居てくれて心強かった。これからもよろしくね……ねぇ、何かおかしいことを言った??」
優子と栞、二人を交互に見ながら頬を緩める健志に突っかかるような言葉を吐く優子の顔も綻んでいる。
「仲の好い二人を見ているとオレも幸せな気分になる。栞さん、今度はご主人と一緒に来てください」
「私の旦那様かぁ……健志さんも見たでしょう??私が出演したAV……実は先日も撮影したんだけど、私が言うのもなんだけど旦那様が壊れちゃったのかと心配になったの……」
「えっ、どういうことなの??栞……」
箸を置いた優子は驚いたような表情で栞を見つめる。

俯いたまま手の中で弄るガラス製の盃を見ていた栞は意を決したように、グイッと飲み干して顔を上げる。
「DVDが出来れば発売前に見てもらう積りだけど、今日は話しを聞いてね」
手酌で盃を満たした栞は半分ほどを飲み、フゥッ~と息を吐いて話し始める。


金曜日、退社後に夫と待ち合わせをして少し離れた街のホテルで宿泊。
翌朝、栞が以前付き合った事のあるAVメーカーの担当者が迎えに来てくれた。
「深沢さん、お茶や朝食をとる時間はありますがどうしますか??」
ルームミラーの中で視線を合わせた栞の夫に声を掛ける。
「雨宮君、気を遣わなくていいよ。直ぐに撮影現場に行こうよ、いいでしょう??」
栞の言葉に夫も同意し、
「うん、いいよ。期待や不安、そんな時間を過ごすなら現場に直行した方が気が楽だよ」
「分かりました……現場に向かいます。ご主人には打ち合わせの際に伝えてありますが今回のスタジオは庭付き戸建て住宅です。そのうちの一室を深沢さんの控室として用意してあります。メイク室と衣裳部屋は荷物室も兼ねています……何か質問はありますか??」
「雨宮君、そんな堅苦しい話し方をされると緊張しちゃうよ。昔のようにってのは無理でも、もう少し柔らかくお願い」
「えっ…むずかしいなぁ。今、話しているのはオレの知っている深沢栞さんじゃなく、英子と名乗る女優。女優さんは神さまのような存在だから、昔のようにってのは今の立場じゃ難しいです」
「ウフフッ、ありがとう。うまく言葉にできないけど、雨宮君の現場だから安心できる」
「助監督だから俺の現場じゃないけど、深沢さんと仕事をして確かな目標が出来ました。俺の方こそ、ありがとうございます……その交差点を右折すれば直ぐです」

「おはようございます。英子さん、お久しぶりです。今日もよろしくお願いいたします……雨宮君、控室にご案内してください。後で打ち合わせや説明を兼ねて伺います」

「こちらの部屋です……バスルームもついています。冷蔵庫には酒こそ入っていませんが飲み物があります。必要なモノがあれば仰ってください、可能な限り用意いたします…監督が来ますのでお待ちください」

「もうすぐ始まるんだよね。ドキドキする……他人チンポでヒィヒィ啼かされるのを見るって、どんな感じ??」
「僕の性癖ってヤツかな。大好きで大切な栞が目の前で凌辱されてオマンコに他人の精液をぶちまけられる……大切なモノを壊されたり奪われたりするのを見るのは自分の身体や心を犯されるのと同じくらいキリキリするけどなぜか昂奮する……嫌いにならないでくれよ」
「ウフフッ、私は旦那様が大好き。あなたが喜んでくれることは私の幸せに通じる」

「お待たせいたしました…ご主人とザックリ打ち合わせたように前回と同じく台本はありません。英子さんの様子やノリを見ながら進めていきます。それと今回はご本人の希望でご主人も要所要所で参加します。それも流れを見ながらですがね…ご主人、それでいいですね??」
「私次第ですが、お任せします」
「それではおよそ一時間後に始めたいのですがよろしいですね??メイクと衣裳をお願いします……それと、パッケージ用撮影などスチール撮影はムービーと同時進行で行います。それでは後ほど」

シャワーを浴びてメイク室に移動し、今回の撮影ではマスクを使いたくないと夫を通じて伝えてあったので栞と分からないように念入りに化粧をしてもらった。
「どうですか??」
「さすがプロの技です。鏡の中の私とすれ違った夫に無視されそうなほど別人にしていただきました」
「良かった、安心しました人妻らしい清潔さと妖艶さ、我ながら上手くメイクできたと思うけど英子さんの元々の魅力があればこそですね」
「こちらが本日最初の衣装になります。監督は英子さんが本来持っている清潔さを押し出しながら、大人の女性が持っている妖艶さをスーツで隠してほしいと仰いました……多分、その期待に沿っていると思います」

「英子さん、お願いします……えっ、深沢さんですよね??さすがプロのメイクさんの技です。あっ、元がいいからですね、失礼しました」
「ウフフッ、仮面や目隠しなしでもだいじょうぶ??準備は終わりました、案内してください」
昔、付き合った事のある女を撮影現場に案内する雨宮の気持ちはどんなだろう??旦那様と同じような気持ちかな、それとも過去の女の現在には興味がないだろうか??そんなことを考える余裕が栞にはある。

「おぉっ~、素晴らしい。普段の英子さんがどのような衣装で仕事をしているか知らないけど紺のスカートスーツが良く似合っている。清潔さと、すれ違った男性が振り返えられずにいられないような大人の女性の魅力。想像していた通りの印象です」
「監督、褒め過ぎです。そんなことを言われると緊張してしまいます」
「嘘じゃないよ。細かい台本がないから入ってきた男優たちの表情や言葉が彼らの印象であり、それを証明してくれるでしょう」

女に飢えた男たちが独りでいる女性に会い、欲望を剥き出しにするという現実にはあり得ないような設定で始まると説明し、スチール撮影を済ませると、
「カメラの準備はいいね。男優たちを入れなさい……始めるよ。スタート」


プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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