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彩―隠し事 275

淫 -2

「脱がせてくれる??」
「甘えん坊だな、彩は。可愛いよ……クククッ、甘えん坊のふりをしてオレの琴線を刺激してくれる。磨き上げた大理石のように滑りを帯びる肌は艶めかしく、腰の周りや太腿のムッチリ感は独り寝の夢にまで出てくるよ」
「振りじゃないよ、好きな男に甘えるのは女の特権。知らないの??彩がいない夜は独り寝なの??カヲルさんと男の女の付き合いは無くなったのは信じるけど他はどうなの??彩の知らない人がいないのかなぁ……」
彩がいない夜は独り寝だという言葉を素直に信じるには健志に秘密が多すぎると思うが悪い気はしない。

「言葉で敵わず立場が不利になった男は力づくで女を支配しようとすることもあるんだよ」
彩を抱き締めて動きを封じ、シャツを脱がせてブラジャーを抜き取り薄暗いベランダで上半身を守るものを剥ぎ取ってしまう。
「ベランダだよ。彩のオッパイを見られちゃう……ハァハァッ、興奮する」
「一見、清楚で上品な彩は見られるか、見られないかのスリルを楽しみたいという妖しい思いを身体の奥に隠している」
「そうだよ、健志には隠すつもりはないし知ってほしいと思っていた。人見知りする本当の私は本心を隠して生活しているけど彩に変身した時は欲望に正直になりたいの。健志なら分かってくれるでしょう??」

抱きしめた彩の唇を奪った健志はジーンズのボタンを外して侵入させた手で腰の周囲を擦り、プラチナチェーン下着を着けていないことを知る。
上目遣いで健志を見つめる彩の瞳に淫蕩な光が宿り、理由を聞いてほしいと無言のまま意思を伝える。
ファスナーを下ろして尻の膨らみを滑り降ろされたジーンズは音もなく足元に落ち、プラチナチェーン下着もショーツも穿いていない下半身が露わになる。
彩を立たせたまま数歩下がった健志は素っ裸の全身を舐めるように見つめ、視線に犯される羞恥に堪える彩は顔を背けて現実逃避する。
成熟した女性の魅力に溢れる肌は月の光を受けて艶めかしさを増し、この街の夜の煌めきを背景にして立つ姿は妖艶さも漂わせる。

「プラチナチェーン下着を着けていないのに怒らないの??」
「彩には昼間の生活がある。オレはそれを邪魔するつもりはないよ」
「女は好きな男に支配されて感じる幸せもあるんだよ。仕事がうまく進まないとき、誰にも気づかれずにプラチナチェーン下着に触れると健志に心も身体も抱かれているようで勇気が湧いてくるんだから……着けていない理由を聞かれないとどうでもいいと思われているようでつまんない。帰っちゃおうかな……」
「6時までに送ればいいと言ったのは彩だよ、帰さない……オレんチに来るのにプラチナ下着を穿かないでノーパンなら喜ぶと思ったのか??そうなのか??」
「理由があるけど恥ずかしいから言いたくない……彩の身体に聞いたら答えるかもしれないよ」

遠くで華やかに輝く夜景を背景にして羞恥に勝る興奮を露わにして素っ裸で立ち尽くす彩の言葉に気圧される健志は、身に着けている衣服をすべて脱ぎ捨てて素っ裸になる。
「ハダカンボの彩を見てもチンチンがおっきくない。魅力がないのかプラチナ製下着を着けてないのを怒っているのかどっちなの??」
「嫌な女だな、彩は。オレが彩に惹かれているのを知っているのに、改めて言葉で確かめようとする」
「ウフフッ、そうだよ。女はね、好きな男の愛の言葉や誉め言葉を何度でも聞きたいの。言葉で愛撫されて視線で犯される幸せに浸りたい。健志の好きなようにしていいよ。彩はエロイ女、自分を偽りたくないときに彩になるの……」
「オレの負けだ。彩が大好き、一緒にいたいという思いを押さえつけて独り寝しているんだよ」

好色さを隠そうともせずに白さと形の良さが自慢の胸を突き出すようにして近付いた彩は腰を落として膝立ちになり、仁王立ちの健志の股間に話しかける。
「しなびたオチンチンさん。決して巨乳じゃないけど手の平に馴染んでモミモミしやすいし、ピンクの乳輪や乳首も感度がいいのを知っているでしょう。このオッパイを見ても興奮しないのはどうして??」
自らの乳房を掴んでペニスに押し当てた彩は直ぐに離れると先端に息を吹きかけ、指で弾くと痛いと呟いた健志は腰を引く。
「ふ~ん、感度が悪いわけじゃないんだ。それでも彩をハダカンボにしてもチンチンが勃起しないのはどうして??」
「そんなに居丈高に聞かれたんじゃオレのモノは答えられないよ。繊細なんだから」
「ふ~ん、繊細なの??じゃあ、優しく聞いてあげる」

ペニスに指を添えてパクリと口に含み、二度三度と顔を前後する。
「何日もしてないからすぐに逝っちゃうよ、いいのか??」
「彩以外の女の人としてないと言ったよね、本当かどうか確かめてあげる」
上目遣いに見つめる瞳は妖しい光を帯びて好色な輝きを滲ませ、再び飲み込んだペニスに温かい舌を絡ませて左手は陰嚢を擦り、右手は会陰部を撫でる。
「ウッ、クゥッ~……彩、やめてくれ。オレの大切な彩の口を汚しちゃいそうだよ、我慢の限界だ」

彩―隠し事 274

淫 -1

必要な買い物はほとんど済ませたという健志に、ほとんどから漏れているものは何かと聞くと、彩が来ると思っていなかったからビールを買っていないと言う。
「ビールは我慢する。限られた時間だから早く帰りたい、二人の部屋に……」
人目を気にすることなく健志の胸に顔を埋めたまま上目遣いに見る瞳の眩しさに動悸が激しくなり、それを彩に気付かれる面映ゆさに周囲を見回し自然を装い身体を離す。
「抱き合うのは健志も恥ずかしくなってきた??」
「そうじゃないよ」
「じゃあ。どうして離れたの??彩の身体に飽きちゃった??」
「ドキドキしているのを感付かれちゃうと恥ずかしいから離れた」
「クククッ、どうしてドキドキしているのか聞かないことにする……早く、帰ろうよ。することがあるでしょう」
一瞬とはいえ瞳に淫蕩な光を宿した彩は、健志の腕を掴んで歩き始める。
 
車が走り始めると何気ない会話で急に会うことになった微かな緊張を解そうとする。
「ご主人に急な出張でも入っちゃったの??」
「そうなの、工場で不都合があったらしくて明日、月曜の朝一で立会うことになったんだって。彩は友達んチに出かけて帰路に就いたところで急に連絡が入ったから健志に連絡したんだけど迷惑だった??」
「彩を胸に迎えた時、嬉しくてドキドキしたのを気付いただろう」
「クククッ、突然会えたからってドキドキしていたの??急に連絡したから怒っているのかと思って心配しちゃった、ウフフッ」
日曜日の真昼間、夫には淫らな思いを隠して栞や愛美と秘密の遊びをした後で急な出張を知り、邪な思いを抱いたまま健志に連絡した。

栞と愛美との淫猥遊戯で満足できなかった身体の疼きが残り火となって燃え盛る機会を待っているのを彩は感じている。
健志もまた結婚している彩に自分から連絡するのは負担を強いることになるからと我慢していた気持ちを解き放つ瞬間を待っている。

バタンッ……ドアが閉まると同時に彩の手からバッグが落ち、健志の顔が目の前に迫る。
「彩に会いたかった」
「彩も健志に会いたかった……彩の言葉が嘘じゃないって確かめてくれる??」
ウッ……ウグッ、クゥッ~……ヌチャヌチャ、クチュクチュッ……歯がぶつかるほど激しく唇を合わせて呼吸が苦しくしくなるほど濃厚なキスを交わした二人はやっと人心地が付き、見合わせる顔に笑みが浮かぶ。

「照れちゃうな」
「ほんと、彩もやっと落ち着いた気分。ウフフッ、お腹が空いた、二人分ならあるんでしょう??」
愛に飢えていた二人は濃厚なキスと互いの瞳の奥に潜む相手を求める気持ちを見つけて安堵し、身体の疼きを解きほぐす前に胃袋を満足させることにする。
「牛タンシチューが出来ているよ。オレの趣味でシュワシュワワインの辛口を冷やしといたけど好いかな??」
鍋を覗いた彩は、
「タンシチューで何日間、過ごすつもりだったの??」
「なくなるまで。付け合わせの野菜とパンを換えれば気分転換できる。今日はガーリックトーストだよ」
ベランダで夕食を終えるころには夏の空にも闇が迫り、この街の夜の華やかさが広がり始める。

「彩はこの街が好き。最近、仕事でも来ることが多くなったけど活力に満ちてアイデアの発信地だし、夜の華やかさも好き」
昼間はこの街で働く人や買い物をする人たちの活気が新たな仕事を生み、ますます活力に満ちた街になっていく。
夜になると仕事を終えた人たちが一日の疲れを癒し明日への元気を充電するためにこの町に集い、そんな人たちを相手に仕事をする人たちも集まってくる。
夜の町は華やかになり明るさが増せば増すほど影も濃くなり、陰でしか生きられない魔物たちが集まってくる。
陰に生きる魔物は人間の欲や邪な思いを食べて成長していく。

「健志が毎日、ここから見ているこの街の華やかな灯りが作る陰でカヲルさんたちは生きているんだよね」
「光が影を作り、明るくなればなるほど影も濃くなる。人間の欲望が影を濃くし、人知れず深く潜っていくんだろうな」
「陰と縁のない生活もあるけど彩は親友に連れられて陽と陰の境に行き、健志や妖子に会った……」
ベランダから見えるこの街の夜の景色を違和感なく見つめる。
健志は背中越しに彩を抱きしめ、うなじに舌を這わせて温かい息を吹きかけて髪に顔を埋める。
「イヤンッ、くすぐったい……お風呂に入りたい。汗を流して……ねっ、いいでしょう」

誕生日2020 

オナニー

「ハァハァッ……どうしても脱がないとダメ??」
ブラジャーを外して胸の膨らみを露わにしたアユは最後まで残ったショーツに指をかける羞恥と昂奮で息を荒げ、俯いた顔から艶めかしい上目遣いの瞳を向ける。
「アユ次第だよ。オレの誕生日でも可愛いアユに嫌がることをしろと命じる積りはないし、させたこともないだろう」
「いじわる。指示された方が楽なのに……いいよ、あなたには隠し事なしでほんとの私を見てほしいからパンツも脱いじゃうね、ハァハァッ……」
身に着けていた最後の一枚を脱いだアユは顔の前でヒラヒラさせ、それまでの気弱な様子をかなぐり捨てて嫣然と微笑む。
「私のパンツを欲しい??……どうしようかな、まだ温かい。ウフフッ、あげる」
フワッと宙を舞ったショーツを掴んだ男は顔に押し当ててスゥッ~と息を吸い込む。
「アユの好い匂いがする。これで終わりじゃないだろう、期待しているよ」
「どうして、こんな意地悪な男を好きになったんだろう……あなたに抱かれるまで長い間、男のことは忘れて店を守ることに精一杯だったのに……いいわよ、見せてあげる。」

素っ裸になってベッドに座っても気品は損なわれることなく爽やかな色気を漂わせ、羞恥心を滲ませて顔を背ける様子が男の股間を刺激する。
「アユを見ていると芸術家の気持ちがほんの少しだけど理解できる」
「えっ……そりゃあ、絵画や塑像、彫刻にヌードもあるけど芸術家はあなたのようにヌードを目の当たりにしてもエロイ気持ちにならないよ」
「誤解だよ、ハダカンボのアユを見てエロイ気持ちにならないと言うと嘘になるけど美しい、きれいだって思う方が強いよ。エロイなって思うのは恥ずかしがるアユを色っぽいなって思うからだよ」
「そうなんだ。私次第なの??……引き出しに封筒が入っているから取ってくれる」
A4サイズのコピー用紙には素っ裸のアユが一回目の神経衰弱と同じポーズで壁を背景にして立っている。
顔を上げて男を正面から見据えたアユは羞恥をかなぐり捨てて二枚目のコピー用紙を取り出すとベッドに座り、足や手の位置を確かめて封筒から取り出したバイブを男に見せつける。
「神経衰弱カードの続きでオナニーを見せてあげる。見たい??」
口を真一文字に結んだ男はゴクッと唾を飲んでコクンと頷き、手渡されたコピー用紙のアユと神経衰弱で完成した16枚のカードでそっくりのポーズを見比べる。

アユは興奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、左手を股間に伸ばして割れ目の縁を撫でて昂奮を新たにし、口に含んで湿らせた右手指をしどけなく開いた割れ目に忍び込ませる。
「アンッ、イヤッ、見ちゃイヤ。目を閉じて……お願い」
目を閉じて見ないでくれと懇願するアユの瞳は男を見つめて逸らすことはなく、指も止まることを忘れたように激しく蠢きクチュクチュと艶めかしい滑り音を漏らす。

「アウッ、ウッウッ、クゥッ~……見てる??ねぇ。エッチな私を嫌いになる??」
「見ているよ。オレと会う前のアユは毎日こんな風にオナニーしていたのか??」
「イヤンッ、毎日じゃない、ムラムラした時にするだけだった。オナニーで気持ち善くなっちゃダメ??」
「アユの下の口が嬉し涙をダラダラ垂れ流して内腿がヌルヌルになっている。見ていてあげるからバイブとエッチしなさい」
「見たいの??エッチでスケベな本当の私を見たいの??意地悪なあなたも好き……バイブに犯されてオッパイも嬲られるの……手はどうするんだっけ??」
バイブを挿入したアユが映る写真を見せるとハァハァと息を荒げてコピー用紙を見つめ、足や手の位置を確かめて乳房が変形するほど揉みしだきバイブを付け根まで押し込み歓喜の表情を見せつける。
ヴィ~ン、ヴィ~ン……ヌチャヌチャッ……ウッウッ、ウググッ、クゥッ~……神経衰弱カードと同じポーズで女の秘所にバイブを挿入したアユは羞恥が性的欲望に変化する昂奮に酔いしれる。

アンッ、ウッウッ、イヤンッ、ダメッ……ヌチャヌチャ、クチャクチャッ……ウッ、クゥッ~……恥ずかしさに勝る快感がアユを支配して欲情の昂ぶりは止まることを知らず、手の動きが激しさを増して秘めやかな喘ぎ声が間断なく漏れる。

独りエッチで昂ぶる快感は男にも伝わり、焦点が合わず宙を彷徨っていたアユの視線がズボンを突き上げる股間を捉える。
「アンッ、すごい……このまま続けるの??そんなのを見せられる私は我慢の限界……アァッ~ン、我慢する」
男はズボンごと下着を膝まで下ろし、宙を睨んで猛り狂う自らのモノを右手でしごき始める。
「すごい……滲み出たガマン汁がお日さまに反射してキラキラしてる。我慢できそうもないけど、私のオンナノコがクチュクチュしてくれって催促してる」

我慢の限界を迎えた方が負けだと無言のうちにルールを作り、男はペニスをしごきながら窄めた口から舌をゆっくり出し入れして何かを連想させ、アユは乳房が変形するほど激しく揉みしだきながらバイブの出し入れを繰り返す。

「あなたの誕生日だから私が負けてあげる……ダメ、我慢の限界」
叫ぶように限界を伝えたアユは男に近付き、ズボンを脱がせて男の手の中にある怒張を奪い取るようにして口に含んで顔を上下する。
ヌチャヌチャ、ジュボジュボッ……プファッ~……唇を噛み、男を見つめたまま太腿を跨いで摘まんだ怒張をオンナノコに馴染ませてゆっくり腰を下ろしていく。
「ウゥッ~、くる、入ってくる。あなたが私の中に……アァッ~、気持ちいい……」
「オレもだ、気持ちいい。アユの食いしん坊なアソコがオレのモノを奥へ引きずり込もうとしてウネウネしている。たまんないよ、気持ちいぃ」
対面座位でつながる二人は唇を合わせて言葉では言い尽くせない思いをぶつけ合う。


                               << おしまい >>

誕生日2020 

欲望

「ハァハァッ、気持ちいぃ……封筒の中にもう一組カードが入っているの。あなたと二人っきりの私を想像して作ったカードだよ」
じゃれるように舌をつつき合い絡ませて戯れていた二人が唇を合わせ、唾液を交換する濃厚なキスをすると朱に染めた瞳で男を見つめて囁く。
「クククッ、それは楽しみだ。アユがオレをどんな男だと思っているかを知る、いい機会だな」

男は足を延ばして太腿を跨がせ、封筒を引き寄せて中を覗くとクリップで留めたカードが入っている。
「見てもいいか??」
「もう一度、絶対に笑わないって約束してくれるなら……」
「約束する。オレはアユとの約束を破ったことがないだろ」
「うん……ウフフッ、私との約束は破ってないけど奥様との約束は守れていないことがある。そうでしょう??」
「そんなことまで話したのか。オレより年上ってのを気にしていたからいずれ追いつき追い越すって約束したけど未だ果たせていない」
「未だ??フフフッ、早く追い越してあげてね」

「だ~め。すぐに見ちゃダメ。恥ずかしいから目を閉じて」
封筒からクリップで留めたカードを取り出すとアユがすぐに奪い取り、持つ手を背後に回して隠してしまう。

「目を開けてもいいよ……神経衰弱に使ったカードとは姿勢もポーズも違うけど16等分。このカードは私の何処だと思う??」
「オッパイか顔だと思うけど、ウ~ン……オッパイ」
「当たり……左のオッパイだよ。見せてあげる、笑わないって約束したからね」
カードの中のオッパイは左手に揉みしだかれて変形し、先端は勃起しているとしか思えない。
「オナニーしているとしか思えないけど、そうなのか??」
「さぁ、どうだろ??残る十五枚の中にヒントが隠れているかも??選んで……」
扇型に開いた十五枚のカードの中から迷うことなく中央の一枚を引き抜いた男は絵を見て目を見張る。
「どうしたの??」
「オナニーしているだろう。目の縁がほんのり赤くなって色っぽい、オレを見上げて喘ぎ声を漏らすアユの表情と同じだよ。正直に答えろよ」
「ウフフッ、正常位で抱かれている私はこんな表情なの??でも、まだ推論。結論を出すには早すぎる。次を選んで……クククッ、足を選んで何かのヒントになった??もう一枚選んでみれば……」
「よし、次は……中央でダメなら少しずらして、これでどうだ」
選んだ四枚目のカードを見た男は口元を緩め、服を着けたままのアユのヌードを想い出そうとする。
「なに、どうしたの??カードを見た後、私を見る目がいやらしい」

男が引いたカードに写る自らの姿を知っているだろうに惚けるアユの瞳は淫蕩な光を宿す。
「アユ、お願いがあるんだけど聞いてもらえるかな??」
「服を脱いで裸になれって、そんな事できないよ……あなたに脱がされるなら抵抗しないで従うけど……」
引いたカードから男の次の言葉と要求を想像するアユは欲望を露わにして粘っこい視線で見つめる。
「どうするの??昨日があなたの誕生日、あなたが望むことなら大抵のことは従うつもりだけど、ただ自分で脱ぐのはイヤ」
「ふ~ん、そうか。アユは恥ずかしがり、そんなところも可愛くて好きだよ……オレの誕生日を祝うための決めポーズだろ、目の前で見せてほしい……すべてのカードを見せてごらん」
男が手に持つカードはしとどに濡れた股間にバイブを挿入する姿が写り、アユが扇型に開いて持つカードをすべて受け取り元の通りに並べ替える。

店が休みの日曜の夜か、あるいは閉店後の真夜中なのかカーテンを開け放った窓には三日月が写り、月に背中を見せてベッドに座るアユの目元は微かに朱に染まり、視線は見えるはずのない遠くに向けたように焦点が合わず左手が乳房を揉みしだく気持ち善さで先端は勃起している。
普段の姿勢の良さは垣間見ることができず、しどけなく開いた股間にバイブが突き刺さり腿の付け根でキラリと光って見えるのは隠し切れない快感で溢れ出た花蜜に違いない。

「アユ、こんなエロイ姿を見せられてカードで我慢しろって言われてもできないよ。同じことをして見せてくれるだろう」
「ハァハァッ、いやっ、いじわる……しないとダメなの??今、オナニーをして見せないとあなたは満足できないの??」
カードの中でバイブオナニーする自らの姿を想い出して羞恥心が沸き上がるアユは、オナニーを見たいという男の言葉で興奮を募らせる。
「誕生日だもんね。恥ずかしいけど、あなたの前で独りエッチして見せてあげる。オンナの私、あなたに抱いてほしくて独り寝の夜は妄想に取りつかれる姿を見せてあげる」
男の膝を下りてベッドに上がったアユは見る者のいるはずのない窓に目をやり、服を脱ぎブラジャーを外してショーツに指をかけて再び陽光が降り注ぐ窓に視線を向ける。

誕生日2020

カードゲーム

「ごちそうさま。魚も肉もオレ好みで美味かったよ」
「奥様に聞いているから。あなたは濃い味付けやソースで食べるより素材の味や姿を大切にするって……男の好き嫌いを奥様に教えられる愛人ってのもどうかと思うけど、立場が入れ替わっても私は奥様の真似は出来ない」
「そうだろうな、大学生の姪に言われたことがある。お兄ちゃんは恋人には好いけど結婚相手には選ばないって」
「大学の後輩の姪御さんね。会いたいけどあなたは会わせてくれない」
「スナックのママだって紹介できるし店にも行けるけど姪もそれなりに経験があるだろうからオレたちの関係に気付くと思うからな」
「そうね、ほんとうは私も会わない方がいいと思っている。あなたの姪御さんに愛する人が出来て、それでも浮気するときが来れば別だけど……半年先に実家に帰る予定に変更はないの??」
「うん、姪の卒業に合わせて帰るよ。本当はもっと早く帰る予定だったけど、姪二人が学生の間はオレも残って親代わりになるって妹夫婦と約束したからね」
「私たちの関係も残る時間は半年ってことだね……いろいろあったよね。あなたのことが信用できなくなったからもう来ないでって言ったけど誤解だった。私が見合いをするから関係を清算するとか、その度にあなたは待っていて許してくれた」
「アユが可愛いから戻ってくれるのを祈っていただけだよ」
「半年経つと関係は完全に切れちゃうのかなぁ……味は保証できないけどケーキを作ったから食べる??それとも誕生日を祝うゲームをする??」
「お腹がいっぱいになったからゲームが好いな。アユが用意してくれた二人だけのゲーム、期待するよ」
「えっ、何を期待するの??困っちゃうな」

机の引き出しから取り出した封筒を胸に抱き、
「手作りのゲームなんだけど絶対に笑わないって約束してくれる??」
「約束する」
「真顔で約束されるのも恥ずかしいな……トランプでする神経衰弱用のカードを作ったの。約束だよ、笑ったら怒るし泣き喚くからね」

アユは封筒から取り出したトランプに比べて一回り大きいカード16枚を裏返しで並べる。
「あなたからどうぞ」と囁くアユは目の縁を朱に染める。
男は一枚目を捲り、目を見開いて手にしたカードを見つめアユの股間に視線を移す。
「どう??気に入ってくれた??」
「バレンタインデーにオッパイ写真を送ってくれたけど、もっと見たいところがあるって言うと誕生日のお楽しみ。期待して待っていてって言っただろ。このカードはオレが貰ってもいいのか??」
「あなたのために作ったんだよ、もちろんあげる。ただし条件がある。私が正面を向いた全身ヌード写真を左右均等に頭から足元まで16等分してあるから左右揃えて正解。8組を失敗二回までで全身を揃えられる??」
「何度か言っただろ、何かを賭けたゲームは強いよ。女神さまがオレを愛しているかどうか確かめてみよう……それでは、オマンコの左側は何処にいるのかな??」
男は開いた右手をカードに翳して裏向きのカードの絵を感じとろうとする。
「クククッ、それで分かるなら占い師にでもなった方がいいよ。分かるかな??」
「左マンコはここにいる」
十五分の一の確率で男が指さしたカードを開くと陰毛が映り二枚を揃えて並べると張りのある腰とこんもり盛り上がった恥丘や飾り毛など見慣れた股間が完成する。
続けて一枚捲ると伏し目がちに男を見つめてぎこちなく微笑むアユの顔の左半分が現れる。
「このカードを作ってくれた時のアユの表情が見える。可愛いよ、ありがとう」
「いやっ、あらたまってお礼を言われると恥ずかしい。撮影するのは夢中だからいいけど、プリントアウトしたものを切るときは……ウフフッ、あなたがどんな反応をするかなと考えると恥ずかしさを忘れられるけどね」

二回の失敗をしたものの8組16枚のカードをすべて捲り終えると乳房も股間も隠すことなく両手をだらりと下げ、羞恥を伏し目に宿したアユの全身が完成する。
「恥ずかしい。はしたない女だと思う??」
「思うよ、見るからにエロイ女性は苦手だって知っているだろう。昼間はチンチンなんか興味もないという表情をしながら満月の下でチンポにむしゃぶりつく女が好き。真昼間、この部屋で素っ裸になって外を気にしながらヌード写真を撮り16等分したカードを作る。クククッ、そんなアユが大好きだよ……」
わざとらしく歪めていたアユの顔に笑みが戻り、男の両手が頬に添えられると目を閉じる。

「ウッ、アンッ、ハァハァッ~……好きだって言って……可愛いって言って……」
二人の舌先が宙でつつき合い、絡み合うとアユの瞳は潤み男の右手が胸の膨らみを揉みしだく。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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