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彩―隠し事 298

転生 -3

帰宅した夫は予想通り水曜日から工場へ出張すると言い、工場が止まっている土曜、日曜に最終チェックするのが都合いいので場合によっては帰宅が日曜夜になるかもしれないと言う。
「大変だね、暑い時期だから身体に気をつけてね」
「ありがとう、夫婦が円満というか相互に理解し合うのが仕事に心置きなく打ち込める条件だと言った友人がいるけど、その言葉を思い出したよ。本当にありがとう」
「そんなことでお礼を言われるなんて……私も仕事をしているからよく分かる。私こそ、ありがとう」
改めてお礼の言葉を聞かされると、嘘と真実を交えるのは夫だけではなく私もそうだと面映ゆく感じながらも虚々実々の駆け引きを楽しむ余裕もある。

家事と翌日の準備も終わり大好きな入浴で火照った身体が冷めるのを待ちながら栞から受け取ったDVDを見つめる。
開封しようとして思いとどまり、机の引き出しに入れる。
眠ろうとしても目は冴えて引き出しに視線を移し、再びDVDを手に取る。
再び、三度開封しようとして思いとどまり、脳裏を過る思いに顔を綻ばせる。

水曜まで待てば夫は出張で家を空ける。そうすれば健志と二人でDYDを見ることができる。
彩は悪い女……恋する女も男も愛する人のことを思うと周りが見えなくなり、真っすぐに迷いもなく一点を見つめることがある。
以前なら道徳的に正しくないとか怖くて近付かないような深い闇にも健志と二人なら平気で足を踏み入れることができる。
スマホを手にしたくなるのを我慢する。
気持ちは彩になりかかっているけど今は優子でいるのが正しいと思う。

「おはよう……どうしたの、優子、寝不足のようね。クククッ、私のエロイ姿を見て昂奮しちゃったの??」
「封を切ってエロイ栞を見ればよかったけど独りで見るのはもったいないから必死で我慢して、その結果が寝不足」
「いつ見てくれるの??私も寝不足だけど旦那様の元気が乗り移って今のところ差し障りがない」
「彼と見てもいいでしょう??」
「本当に優子は悪い女。親友のエロ女優デビューを浮気相手と見ようとするなんて……クククッ、いいよ。同じことをしてもらいなさい」
「うん、もちろんだよ。彼が親友の喘ぎ声に昂奮するんだよ、燃えるだろうな……ご主人は激しかった??」
「知りたい??……あとでね。今日も給料以上の仕事をしようね。それが仕事を任せてくれる上司と会社に対する恩返し」
「おはよう……深沢さんの今の言葉、社長や全ての役員に聞かせたいな、あなたたちのチームの信頼が増すだろう」
「おはようございます、課長。深沢さんの言葉は私も松本さんも共有しています。また一つ私たちの絆が深まりました、期待してください」
「分かりました、鍬田さんから自信を示す言葉を聞いて安心しました。深沢さんはしっかり鍬田さんの尻を叩いているようですね、期待していますよ」

昼食は打ち合わせを兼ねて他の部署の社員とパワーランチだと言う愛美に、お願いしますと声をかけて二人は出かける。
最初に出会ったキッチンカーで買おうと決めてタコライスも持っていつもの公園の、いつものベンチに座る。

「DVDの内容は撮影直後にこの場所で弁当を食べながら話した通り。ストーリーが大切でもないから編集で順序は入れ替わっているところもあるけど、それは見てのお楽しみ。昨晩の旦那様は映像をたどるんじゃなく、僕の目の前で男たちに甚振られてオマンコをグショグショに濡らして善がり啼きしたのはどうしてだとか、僕よりも大きなチンポで串刺しにされて気持ち善かったのかって嫉妬心丸出しで責めるの……旦那様のチンポは先走り汁を滴らせてビンビン、目は怒りと言うより今にも泣きだすんじゃないかと思うほど真っ赤に染まっているの」
「ねぇ、泣き出しそうなご主人を見てどうだった??可愛いと思った??」
「そう、瞳を真っ赤に染めて今にも泣きだしそうな表情で私を責めるの……可愛いし、愛おしいし、もう最高。愛されているんだなぁって実感できる」
心ここにあらずという風で遠くを見つめる栞は嫉妬心を露わにした夫に責められたことを思い出して陶然とする。

痕が残ると仕事に支障を来すだろうと縄で自由を奪うことはせずに言葉と視線で栞を縛り、口腔に猛り狂うペニスを捻じ込み股間の二つの穴をオモチャで責められる。
喉の奥までペニスを突き入れられ、口元から先走り汁交じりの涎を滴らせて苦痛を訴えても夫には悦びの声とは聞こえない。
「浣腸された栞もはっきり映っているけど僕にスカトロジー趣味はない。大切な愛妻が見ず知らずの男たちのオカズになるのは悦ばしいけど、僕の趣味じゃない方法で責められるのは堪えられない。せめて放尿シーンだったらと思うよ、オシッコをしなさい」と、洗面器を突き出す。
ピュッピュッ、バシャバシャッ……迸りが洗面器を叩き、夫は興奮で指先が白くなるほど固く握りしめて股間を眼前に突き出し、栞は羞恥を忘れて貪るようにフェラチオに興じる。

流しっ放しのDVDは愛撫を求める栞の声と喘ぎ声が入り混じり、そこに男たちの責める声や身体を誉めそやす声が混じっていかにも納得ずくの乱交だということが画面を見なくても伝わる。
そんな様子を聞かされる優子は真昼間の公園だということを忘れ、右手に持っていたスプーンを置いて乳房を揉もうとする。
「優子、興奮するのは嬉しいけど場所を弁えなさい、続きは浮気相手と一緒の時にね……」
「えっ……ごめん、何をしようとしたんだろう。昨日、独りエッチをしとけばよかったな。さぁ、戻って、仕事、仕事」

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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