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彩―隠し事 257

愛欲 -3

健志と話し終えた彩は誰もいない自室でスマホを見つめてフゥッ~と息を吐く。
イタリアンレストランで食事を終えた後、駅に向かう道すがら周囲の人に聞かれないように声を潜めて栞と卑猥な会話を交わし、別れて独りになった優子は彩となってスマホを手に取ったが健志を呼び出すことはできなかった。
帰宅後、帰ってきた夫を迎えて二人で摂る夕食は差し障りのない話題ながら幸せに暮らす夫婦と変わらず会話も弾む。
夫は浮気を気付かれていないと信じつつも後ろめたさで優しく接し、優子は彩と名乗って健志と付き合うようになって浮気する夫へのわだかまりが薄れ
ていた。
夫の入浴中にする夕食の片付けを鼻歌と共に済ませ、いつも通りゆったりとバスタブに浸かって一日を振り返る。
栞と予想もしない出来事があったが、ほぼやり残しのないことに満足する。

部屋に戻ってガウンを脱ぎ捨てた優子は股間を飾るプラチナチェーン下着に触れると彩に変身する。
最近の優子は健志の存在がなくても彩との間を自在に行き来することができる。
健志と離れていてもプラチナチェーン下着で心と身体を縛られて常につながり支配されていると実感できる。
縛られ支配されて得られる悦びもある。
そして優子は彩になって一つだけやり残した健志との話しを終え、ディナーの約束を取り付けたことに満足する。

眠ろうとして目を閉じても栞との会話が蘇り身体の火照りが鎮まることはなく苦笑いと共に彩の左手は胸を揉み、右手指は頬を擦り口腔に侵入させると温かく柔らかな舌がまとわりついて女にフェラチオしてもらえる男はズルイと声を発する。
「アンッ、指が気持ちいい。彩のフェラチオで気持ち善くなる健志はズルイ……ウッウッ、アァ~ン、イヤッ、気持ちいい……」
ヌチャヌチャ、クチュクチュッ……壁を隔てた隣室にいる夫を憚り、秘めやかな声を漏らして右手が股間に伸びると早くも生じた泥濘が悦びの滑り音を奏でる。
仰向けに寝たまま足を立て、右手の中指で泥濘を擦ると吸い込まれるように侵入し、クチャクチャと掻き回すと自然と足が閉じて自らの指の動きを封じようとする。
「アァ~、気持ちいい。健志のオチンポが欲しい……」
足を閉じて挿入したままの手を締め付けると切なさが募り、閉じた瞼の裏で健志が微笑む。

自然と両足はしどけなく開き、自由を取り戻した右手が蠢き始める。
中指に薬指も加えて滲み出る愛液の源泉に挿入し、親指の腹でクリトリスを刺激すると全身が痺れるような快感に襲われる。
「ウッウッ、クゥッ~、イヤッ、いぃ……ヒィッ~……」
自らが漏らした悲鳴にも似た喘ぎ声に驚いた彩は乳房を揉みしだいていた左手の甲を口に押し当てて声が漏れるのを防ぎ、夫のいる隣室との壁を見つめる。
右手指をオンナノコに挿入したまま動悸の収まるのを待ち、顔の強張りが解れると再び妖しく刺激を始める。
中指と薬指で膣壁を押すように擦ると性感帯が刺激され、クリトリスに添えた親指も二本の指の動きに連動するかのように妖しい快感を与えてくれる。
「いやんっ……オチリが、クゥッ~……」
親指と中指、薬指の三本の指が刺激を求めて蠢くと小指の先がアナルに触れて予期せぬ快感が芽生える。

「彩はオチリも弄ってほしいの??優子はアナルで気持ち善くなりたいなんて決して言わないのに、彩はスケベな女だね……ウフフッ、彩の好きな健志がオチリが好きなの??」
掠れ声で誰もいない部屋の天井に向かって囁いた彩は。クリトリスを刺激していた親指を泥濘に侵入させて薬指でアナルの周囲を撫でる。
「いやっ、オチリを弄らないで、恥ずかしい……アンッ、許してくれないの、いじわる」

独りだけの部屋で誰が見ているわけでもなく、誰に聞かれるわけでもないのに羞恥で頬を朱に染めて掠れ声を漏らす。
薬指が窄まりをこじ開けて侵入し、薄い膜を挟んでバギナに侵入した親指と擦り合うと意識するわけでもないのに足指がピンと伸びて唇を噛む。
「ウッウッ、クゥッ~、もっと……もっと、きつくされたい」
自らの言葉に命じられた右手は中指も窄まりをこじ開け、アナルの中指と薬指、バギナの親指が薄い壁を挟んで擦り合う。
左手で胸の膨らみが元の形を留めないほど強く揉みしだき右手の動きが激しさを増すと両脚が突っ張り、眉間に刻んだ皺が深くなり、ついに、
「ウッウッ、クゥッ~、逝く、逝っちゃう……」と呟いて、次の瞬間全身の力が抜けて弛緩する。
「ハァハァッ……」灯りを消した部屋に密やかな荒い息が響く。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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