彩―隠し事 256
愛欲 -2
モッツァレラチーズサラダやスモークサーモンをフォカッチャに挟んで食べた栞はワインを飲んでようやく落ち着いた様子で顔がほころぶ。
「美味しい、お腹もようやく落ち着いてくれた。優子は好いセックスをしているようね。美味しい食事の後は気持ちの好いセックスって言うでしょう??」
「そうなの??はじめて聞いた」
「うん、そうだろうね。今、思いついた……好きな男と美味しい食事を摂った後はアレしかないじゃん、違うの??」
「ウ~ン、違わないけど夫と肌を合わせなくなって、しばらくセックスから遠ざかっていたからなぁ。まだ調子が戻らないよ」
「クククッ、優子、自分の手で腰から太腿を撫でてごらん……どう思う??そんなにエロイ身体を持っているんだから我慢するのが罪なの、分かる??」
「そんな、私の後ろを歩く男はエロイ女だなって思いながら腰の辺りを見ているの??そんなの、イヤッ」
「ほんとに優子は自分の値打ちが分かってないの??昼間の優子は颯爽として男勝りに仕事をしている。そんな優子に憧れる男はいてもエロイ好い女だなぁとは思わない。昼間の彩は清楚な人妻であり出来る女、普通の男は夜、裸になった優子を目の前にして白くてムッチリ、吸い付くような肌を見てチンポを勃起させる。昼間の優子を見てそこまで見抜いてしまう眼力の持ち主なら、きっと優子を満足させてくれるはず。付き合っている男性はどうなの??」
「どうかなぁ、食事の姿勢だとか間がいいと言われたけど仕事は何をしているか職種も知らないし、セックスは、ウフフッ、自分で言うのもなんだけど相性ばっちり」
「食事か、そうだよね、今もそうだけど優子って優雅。ご両親に愛情たっぷりに育てられたんだなぁって思う。小学生、中学生の優子がその日の出来事を話すのをご両親や兄弟が笑顔で聞いてくれる。空腹を満たす時間じゃなく家族の絆を確かめる時間、自然と姿勢もよくなるわ」
「そういうのを、見てきたようなナントカって言うんだよ」
健志の言葉を思い出し、栞の言葉を重ねて考えると幸せな家族の食事風景が前屈みになってチマチマ食べるとは想像しにくい。自然と姿勢が良くなり意識しなくとも結果的にマナーを心得た景色になるのだろうと両親に感謝する。
「アァ~、また何かを想い出したでしょう??幸せそうな優子の表情、付き合っている彼を大切にしなさい。もちろんご主人もね」
マルゲリータはもちろんアクアパッツァも分け合い、残ったスープにフォカッチャを浸して食べると顔を見合わす二人に満面の笑みが浮かぶ。
「もう一つ何か頼まない??美味しんだもん、ねぇ、優子」
「そうね、いいわよ。ラザニアでいいかな??」
追加のオーダーを待つ間、
「栞はどうなの??今日は直ぐに帰らなくてもいいの??」
「旦那様は私の身体に飽きたってことじゃなく普通に戻ったって感じ。寝取られやAV出演直後の興奮は冷めて普通にセックスを楽しんでいる」
「そうか、最近、帰りを急がないからどうしたのかなと思って少し心配してたの」
「ありがとう、心配には及びません。今は長袖の季節になったら二度目のAVだって色々研究しているようだけど、その姿が可愛いの、惚れ直しちゃうな」
「じゃぁ、縄化粧で栞を飾る緊縛AVに出演する予定に変更はないの??」
「うん、旦那様は連絡を取り合っている。撮影済みのAVの発売日だとか次回作の演出とかね。不安がないわけじゃないけど楽しみの方が多いから心配しないで」
グラスワインのお代わりとラザニアで満足した栞は、
「会社から離れているから周りに気兼ねすることがないし、何より美味しい。店の雰囲気も洒落ている好いお店……優子の彼自慢もさりげなく入っているし、ねぇ、今度松本さんを誘ってもう一度来ようよ」
「そうだね、いいね。そうしよう、大賛成」
健志との時間を栞に認めてもらったようで心が湧きたつ。
「ごちそうさまでした。美味しかったです、雰囲気も最高、ナポリで食べているような気がしました。行ったことはありませんが、ウフフッ」
「ご満足いただいて私たちもお礼を申し上げます。ありがとうございました。次回のご来店をお待ちいたします」
「優子は好い男を見つけたね。相手に奥さんはいるの??」
「いないよ、独身。家にも行ったから間違いない……私のことより、栞。今度、例の店に行こうか??」
「クククッ、AVの準備で縛られる練習をしなさいって言うの??」
「あれっ、私はそんなことを言ってないよ。栞が縛られたいって言うなら見届けてあげる」
「ふ~ん、魅力的な提案だから考えとく。優子の本性って悪い女、清楚で貞淑な人妻って仮面の下に、怖い女が隠れている。そんな優子も好きだよ」
「もしもし……電話は迷惑だった??……ほんとう??いつでもしていいの、ありがとう。今日ね、健志と行った駅の近くにあるイタリアンレストランに友人と言ったの……そうじゃないよ。仕事で近くまで行ったからその帰りに食事したの……うん、すごく気に入ってくれて今度、もう一人誘って来ようねって……健志と行った店に連絡なしで行って怒ってない??……よかった。近いうちに泊りはムリだけど夕食を一緒にしてくれる??……ありがとう、連絡するね。おやすみなさい」
モッツァレラチーズサラダやスモークサーモンをフォカッチャに挟んで食べた栞はワインを飲んでようやく落ち着いた様子で顔がほころぶ。
「美味しい、お腹もようやく落ち着いてくれた。優子は好いセックスをしているようね。美味しい食事の後は気持ちの好いセックスって言うでしょう??」
「そうなの??はじめて聞いた」
「うん、そうだろうね。今、思いついた……好きな男と美味しい食事を摂った後はアレしかないじゃん、違うの??」
「ウ~ン、違わないけど夫と肌を合わせなくなって、しばらくセックスから遠ざかっていたからなぁ。まだ調子が戻らないよ」
「クククッ、優子、自分の手で腰から太腿を撫でてごらん……どう思う??そんなにエロイ身体を持っているんだから我慢するのが罪なの、分かる??」
「そんな、私の後ろを歩く男はエロイ女だなって思いながら腰の辺りを見ているの??そんなの、イヤッ」
「ほんとに優子は自分の値打ちが分かってないの??昼間の優子は颯爽として男勝りに仕事をしている。そんな優子に憧れる男はいてもエロイ好い女だなぁとは思わない。昼間の彩は清楚な人妻であり出来る女、普通の男は夜、裸になった優子を目の前にして白くてムッチリ、吸い付くような肌を見てチンポを勃起させる。昼間の優子を見てそこまで見抜いてしまう眼力の持ち主なら、きっと優子を満足させてくれるはず。付き合っている男性はどうなの??」
「どうかなぁ、食事の姿勢だとか間がいいと言われたけど仕事は何をしているか職種も知らないし、セックスは、ウフフッ、自分で言うのもなんだけど相性ばっちり」
「食事か、そうだよね、今もそうだけど優子って優雅。ご両親に愛情たっぷりに育てられたんだなぁって思う。小学生、中学生の優子がその日の出来事を話すのをご両親や兄弟が笑顔で聞いてくれる。空腹を満たす時間じゃなく家族の絆を確かめる時間、自然と姿勢もよくなるわ」
「そういうのを、見てきたようなナントカって言うんだよ」
健志の言葉を思い出し、栞の言葉を重ねて考えると幸せな家族の食事風景が前屈みになってチマチマ食べるとは想像しにくい。自然と姿勢が良くなり意識しなくとも結果的にマナーを心得た景色になるのだろうと両親に感謝する。
「アァ~、また何かを想い出したでしょう??幸せそうな優子の表情、付き合っている彼を大切にしなさい。もちろんご主人もね」
マルゲリータはもちろんアクアパッツァも分け合い、残ったスープにフォカッチャを浸して食べると顔を見合わす二人に満面の笑みが浮かぶ。
「もう一つ何か頼まない??美味しんだもん、ねぇ、優子」
「そうね、いいわよ。ラザニアでいいかな??」
追加のオーダーを待つ間、
「栞はどうなの??今日は直ぐに帰らなくてもいいの??」
「旦那様は私の身体に飽きたってことじゃなく普通に戻ったって感じ。寝取られやAV出演直後の興奮は冷めて普通にセックスを楽しんでいる」
「そうか、最近、帰りを急がないからどうしたのかなと思って少し心配してたの」
「ありがとう、心配には及びません。今は長袖の季節になったら二度目のAVだって色々研究しているようだけど、その姿が可愛いの、惚れ直しちゃうな」
「じゃぁ、縄化粧で栞を飾る緊縛AVに出演する予定に変更はないの??」
「うん、旦那様は連絡を取り合っている。撮影済みのAVの発売日だとか次回作の演出とかね。不安がないわけじゃないけど楽しみの方が多いから心配しないで」
グラスワインのお代わりとラザニアで満足した栞は、
「会社から離れているから周りに気兼ねすることがないし、何より美味しい。店の雰囲気も洒落ている好いお店……優子の彼自慢もさりげなく入っているし、ねぇ、今度松本さんを誘ってもう一度来ようよ」
「そうだね、いいね。そうしよう、大賛成」
健志との時間を栞に認めてもらったようで心が湧きたつ。
「ごちそうさまでした。美味しかったです、雰囲気も最高、ナポリで食べているような気がしました。行ったことはありませんが、ウフフッ」
「ご満足いただいて私たちもお礼を申し上げます。ありがとうございました。次回のご来店をお待ちいたします」
「優子は好い男を見つけたね。相手に奥さんはいるの??」
「いないよ、独身。家にも行ったから間違いない……私のことより、栞。今度、例の店に行こうか??」
「クククッ、AVの準備で縛られる練習をしなさいって言うの??」
「あれっ、私はそんなことを言ってないよ。栞が縛られたいって言うなら見届けてあげる」
「ふ~ん、魅力的な提案だから考えとく。優子の本性って悪い女、清楚で貞淑な人妻って仮面の下に、怖い女が隠れている。そんな優子も好きだよ」
「もしもし……電話は迷惑だった??……ほんとう??いつでもしていいの、ありがとう。今日ね、健志と行った駅の近くにあるイタリアンレストランに友人と言ったの……そうじゃないよ。仕事で近くまで行ったからその帰りに食事したの……うん、すごく気に入ってくれて今度、もう一人誘って来ようねって……健志と行った店に連絡なしで行って怒ってない??……よかった。近いうちに泊りはムリだけど夕食を一緒にしてくれる??……ありがとう、連絡するね。おやすみなさい」