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彩―隠し事 198

獣欲 -12

「彩、これは特注なの??これを昼間も付けているの??ねぇ、教えてくれないと穿かせてあげないよ。ノーパンで食事はできないでしょう??」
「いじわる……健志がプレゼントしてくれた特注品。健志とは月に一度も会えないことがあるけど離れているときも心を縛られているから寂しくない」
「ふ~ん、身体は自由で心を縛られているのか。でも、鍵が付いているから身体も縛られているんじゃないの??」
「鍵は健志じゃなく彩が持っているから外そうと思えばいつでも脱ぐことができる。でも外しちゃうと健志と離れてしまいそうで着けたまま……仕事中も何かの拍子で触れたり、トイレに行ったりすると健志に心を抱かれているようで嬉しくなっちゃう」
「ウフフッ、自由の中で見えない拘束を感じ、身体や心を縛られているからこそ感じる自由もある。彩のMッ気は相当なもののようね、食べちゃいたくなるほど可愛い」

アンッ……プラチナチェーン下着を着けられて最後に鍵がカチッと小さな金属音を立てると、アンッと吐息が漏れる。
目の縁を朱に染めて立っているのも覚束ない彩を三人は取り囲む。
正面に立つサクラに見つめられる羞恥は耐えがたく、横を向くとアキラがニコッと微笑み身体を反転すると健志が抱きかかえてくれる。
「ひどい、プラチナチェーン下着だけを着けてオッパイ丸見えで三人の笑い者にされている。可哀そうな彩……」
小柄な彩は胸にすっぽり抱きかかえられて上目遣いに見つめ、その瞳にはアキラに抱かれても満たされなかった欲望が残り火となって妖しく燃えている。
「サクラ、彩は腹ペコで早く食事をしたいらしい。今日はありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました。彩さん、先ほどもお話ししましたが一人でも大歓迎しますよ……それと、こんなに素晴らしい下着を着けているんだからジーンズじゃ勿体ないでしょう。気分の高揚したお客様の帰宅用にスカートの用意もしてあるのでお召し替えをお勧めします」

用意してくれたのはデニムの膝丈スカートでフロントボタンと一見なにもなさそうだが、健志と二人で歩くことを考えると適度なスリルも楽しめそうだと上気する。
サクラがこれはサービスだと言って胸の膨らみを強調するカップレスブラを着けてくれる。
大きさを自慢することはないけれど決して小さいわけでもないEカップの乳房は、健志が手の平に吸い付くように収まる大好きなオッパイだと喜んでくれるし、横になった彩を背後から抱きかかえて右手を太腿の間に差し入れてムッチリ感を楽しみ、左手でオッパイを包み込んで耳元で、大好きだよと囁いてくれると心が熱くなる。
「彩、どうしたの??心ここにあらずって感じだけど??」
「えっ、ごめんなさい。健志と二人きりの時間を思い出しちゃった、ウフフッ」
「そうなの、私たちはお邪魔なようね。食事でもどこにでも行きなさい……このブラでTシャツだとポッチンが目立っちゃうね,隠しとこうか」
ニップレスを貼られて熱くなったような違和感はオンナの急所も上も下も隠しているようで隠していない下着のせいで興奮しているのだろうと無理やり納得する。

「彩、一人でも歓迎するわよ。その時の料金はタケに付けとくからいつでも来てね」
サクラの言葉と、施術中とは一変してはにかんだような笑顔のアキラに見送られた二人は店を後にする。
「何か変な感じがする。オッパイの先端がジンジンするの」
「そうか??」
健志の手が腰を抱いて指先がチェーンを探るような動きをすると、アンッ、彩の口から艶めかしい声が漏れる。
「バンッと張り出した腰、スカートとシャツ越しにでも分かるウェストの括れに続くエロっぽいライン、大好きだよ……見てごらん」
ウィンドーに飾られた秋物スーツを指さした健志は偶然を装って乳房の先端を指先で押す。
「ウッ、いやっ……おかしいの、オッパイの芯がジンジンする」
「おかしくないさ。サクラが貼ってくれたニップレスのせいだと思うよ」
「えっ、何か塗ってあるの??そうでしょう??」
「外してあげようか」
健志の指がTシャツの裾にかかると、「このままでいい、我慢する。気持ちいいかも」と呟く。

食事は任せてもらうよと言う健志が指さしたのは和食の店で、個室もあると表示があるのにカウンターに座る。
「個室を用意できますよ」
「今日は此処でいいです。次は個室を予約してから来るから」と軽口をたたく。
料理をオーダーし終わると、彩はライチオレンジ、健志はジントニックと海鮮サラダを頼む。
フルーティーな甘さの中にオレンジの酸味が心地好く食前酒として彩の食欲を刺激する。
梅酒の水割りを飲みながら、炭火焼の和牛や鶏、イカの一夜干しは性欲に続いて食欲も満足させてくれるし、いくらでも食べられそうな気がする。
「美味しい、料理が美味しいのは間違いないけどサクラのお陰かもしれない、ウフフッ」
「そうか、サクラとアキラにお礼を言わないといけないな」

健志の左手が彩の膝に伸びて妖しく蠢き、スカートのフロントボタンを一つ、また一つと外してしまう。
「えっ、止めて。こんなところで恥ずかしい」
顔を伏せ、カウンターの中の料理人に聞こえないように手で口を覆って懇願する。
ここで止めるようなら空いている個室ではなくカウンターに座るはずもない。
「鮭ハラスと出汁巻き卵をお願いします」
にこやかに話す健志の左手は三つ目のボタンを外して内腿を擦る。
ゴクッ……箸を置き、梅酒を飲む彩の手は震えを帯びる。
「お客様、どうかされましたか??」
「えっ、いえ、大丈夫です。美味しい料理に胃袋が感激しています……梅酒の水割りのお代わりをください」
内腿を擦る健志の手に添えて動きを封じようとしていた彩の右手は離れて箸をとる。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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