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彩―隠し事 200

獣欲 -14

太陽が姿を隠しても蒸し暑く、いかにも夏だと思わせる夜の街は土曜日とあって人であふれている。
昼間は隠し事として人知れず心の奥に棲みついている欲望は、この街の昼間と変わらない人工の灯りがあからさまにしてそれは影となる。
夜の街が明るければ明るいほど影も濃くなり欲望を発露したいと思う人々が集まってくる。

元来、人見知りする質の優子は胸の奥に隠した恥ずかしい姿を見られるか見られないかのスリルを味わいたいという衝動を隠したまま通勤着で夜の街を歩くこともあったが、今は優子の性的好奇心が名前を変えた彩となってスカートのフロントボタン五個のうち二つを外して早くもほろ酔いになって歩く男の視線を太腿に感じている。
酔いに任せた野卑な視線がスカートの裾の乱れから見える白くてムッチリとした太腿だけで満足することなく、スカートが隠すオマンコやシャツに隠れたオッパイにも男の視線を感じてゾクゾクするような快感を得る。
たった一人の粗野な視線に犯される彩の快感は止めようもなく昂ぶり、すれ違う男たちすべてがスカートの裾に注目しているように思えて得も言われぬ快感で身体の疼きを止める術がない。
彩は健志の腕に両手を絡ませて縋るように歩き、意識過剰だと思いながらも夜の街を歩く人たちの視線に犯されて股間を熱くする。

「彩、どうした??変だよ、顔が赤いけどライチオレンジと梅酒の水割りで酔っちゃったか??」
「分かっているくせに……スカートのボタンを二つ外して歩くだけで興奮する」
「感じるだろう……すれ違う男たちの視線は彩のオンナノコに向いて股間が膨らんでいる。彩、男たちがチンポをモッコリさせて近付いても浮気しちゃだめだよ」
「クゥッ~、いやんっ、そんなことを言われたら歩けない」
「酔っちゃったようだね、飲み過ぎだって注意したのに……」
介抱するふりをして路地に誘い込んだ健志は背後を通り過ぎる人たちに聞こえるように言葉を口にし、唇を重ねてボタンをもう一つ外したスカートの中に手を忍ばせる。

割れ目に近付ける必要もなく指先は内腿にまで滲む花蜜に触れる。
「恥ずかしい……分かるでしょう??はしたないオンナだって笑う??」
「どうする??帰るか、それとも公園のベンチでオレを跨ぐ。以前に行ったお座敷バーも近いけどエッチするにはしばらく待たなきゃいけない……どうする??」
「帰る。銀細工師さんのオチンポをオシャブリして指で満足してもらって、健志がサクラさんのお口に放出したものを口移しで飲んだし、そのあとアキラさんの精液をお口で受けた……ライチオレンジと梅酒、精液カクテルと飲みすぎちゃったもん。お風呂に浸かりたい」
話し終えた彩が横目で見上げた健志の表情は楽しそうに笑みを浮かべている。
「フフフッ、帰ろうか。その前に……」
しゃがんだ健志はスカートの中に手を差し入れて太腿を擦りながら、
「本当に彩は好い女だな……」
「アウッ、だめ、許して……」
「フロントボタンを外したまま歩くんだよ、いいね……これは命令だよ」
リンッ……フゥッ~……プラチナチェーン下着にセットした鈴は花蜜にまみれて濁り音を立て、健志は息を吹きかけて滑りを飛ばし、残る一つをポケットから取り出して二つともセットする。

チンッ……チリリンッ……指が鈴を弾くとこの場に相応しくない涼やかな音を響かせ、彩の羞恥心は極限近くまで膨れ上がり息をするのが苦しくなるほど昂奮する。
白くてムッチリとした自慢の太腿を半ばまでチラチラさせてすれ違う男たちの視線で愛撫され、犯されるのだと思うとスカートの中で内腿を擦る健志の手を花蜜で濡らす。

「帰るよ…」
「ボタンを外したまま歩くの??」
「昂奮するだろう??彩が望むならもう一つ外してもいいよ」
路地を出て通りを歩き始めるとすれ違う人たちの視線は男女を問わず股間と太腿に感じて彩は立ちすくむ。
「彩、意識しすぎだよ。女の人の格好を見てみなよ……下着かと思う人もいるし、このままプールに行った方がいいんじゃなかと思う人もいる。すれ違う人が彩を見ているとすれば、女性は好い女に嫉妬。男はやりたくなるほど好い女を連れているオレに嫉妬しているんだよ。わかるだろ??」
「クククッ、そうなの??そうだよね。プラチナチェーン下着が見えているわけじゃないし、ツルマンが見えるはずもない、ウフフッ、、アンッ、いやっ」
チリリン、雑踏にかき消されて周囲の人たちには聞こえないはずの涼やかな鈴の音が二人だけに聞こえる。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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