彩―隠し事 199
獣欲 -13
「美味しいです。出汁巻き卵のふんわり感を真似したいです」
「ありがとうございます。レシピをメモしてお渡しします……ふんわり感の元が好きじゃないようですよ」
健志に視線を向けてニヤッと微笑む。
「そうだよ、オレもフワフワの元を聞いて一人の時は出汁巻き卵を頼まなくなった。世の中に迎合したくないからな」
好きじゃないモノが何かを明らかにせず、それだけを呟いた健志はポケットから取り出したモノを彩の太腿に押し付ける。
冷房が効いているとはいえ脚が感じるひんやりとした金属特有の冷たさと大きさで例の鈴だとわかる。
「ねぇ、どうするの??お願いだから変なことはしないでね。信じているよ」
言葉とは裏腹に表情には好奇が宿る。
最後の一つも残して四つ目のボタンを外し、手探りでプラチナチェーンのフックを探し当てた健志は鈴を装着する。
「健志って一見器用に見えてほんとは不器用。セックスについては器用、根っからのスケベだよね、クククッ」
声を潜める彩は性的好奇心を隠しきれず、最後は期待を交えて笑みを浮かべる。
更に一つボタンを外されるとスカートははらりと左右に分かれ、股間は空気の流れがないはずなのに風を感じる。
自然な風を装い前後左右を確認するとカウンターの中の板前は調理に集中し、カウンターに座る他の客や背後のテーブル席では料理に舌鼓を打ち、笑顔が弾け話に花が咲いているようで二人の卑猥遊戯に気付く人はいない。
健志は鮭ハラスを口に運んで満足の笑みと共に美味いなと呟き、左手はプラチナチェーンをなぞる。
健志には秘密の本当の姿である優子を忘れて彩になり切った身体と心は性的好奇心をくすぐられる誘惑から逃れることができず、周囲を気にしながら両足を徐々に開いていく。
健志の指はプラチナチェーンをなぞることに飽きて飾り毛を無くした恥丘を撫で、違えることなく割れ目の縁を一周する。
ウッ……驚きの吐息を漏らし、不安に勝る妖しい期待が閉じそうになる両脚の動きを止める。
「どうかしましたか??」
「えっ、大丈夫です。この人の手とぶつかってびっくりしちゃった」
「鶏の串焼きをお任せで適当にお願いします」何もなかったかのように健志は新たな注文をする。
「まだお腹は大丈夫ですか??」板前は彩に視線を向ける。
「美味しいし、梅酒の水割りが食欲を刺激してくれます」
板前と話す股間はそのままにされることなく綻びに侵入した健志の指が泥濘で戯れ、話の接ぎ穂が見つからない彩は平静を装い梅酒を口にする。
「美味しく召し上がっていただくと板前冥利に尽きます」
笑みを浮かべた板前は串焼きの準備をする。
真横に座って周囲を気付かれることなく淫猥遊びをする不自由さを感じる健志は膝と手で彩の脚をつつく。
催促に応じて右脚を大きく開き、スカートが一層ずり落ちてテーブル席から太腿が見えないかと不安と共に股間がジュンと熱くなる。
「ネギマとレバー、せせり、これはつくねでございます。手羽ともも肉もすぐに焼き上がりますから」
右手に持つレバーを口に運んで顔を綻ばす健志の左手は股間から離れることなく、ついには熱い蜜を溢れさせる源泉に侵入する。
「ウッ、ダメッ、ここでは撫でるだけにして……気持ち善くなって我慢できなくなっちゃうよ。いいの??」
熱く火照る股間から匂い立つ芳しいオンナが健志にまで届き、美味い料理を味わう余裕をなくす。
焼き上がった手羽やもも肉を食べ終えると鰻重とおにぎりを分け合ってお腹を満たし、デザートの杏仁豆腐を食べて支払いを済ませる。
「ごちそうさまでした。美味しかったです、また来ます」
健志が立ち上がるまでの間に大急ぎでフロントボタンを嵌めても二つは残り、急かされた彩は裾の乱れを気にしながら店を出る。
「待って、ボタンを……」
「彩、そのままでいいよ。スカートの裾から白い太腿がチラチラ見えるのはエロっぽくて好きだよ」
「美味しいです。出汁巻き卵のふんわり感を真似したいです」
「ありがとうございます。レシピをメモしてお渡しします……ふんわり感の元が好きじゃないようですよ」
健志に視線を向けてニヤッと微笑む。
「そうだよ、オレもフワフワの元を聞いて一人の時は出汁巻き卵を頼まなくなった。世の中に迎合したくないからな」
好きじゃないモノが何かを明らかにせず、それだけを呟いた健志はポケットから取り出したモノを彩の太腿に押し付ける。
冷房が効いているとはいえ脚が感じるひんやりとした金属特有の冷たさと大きさで例の鈴だとわかる。
「ねぇ、どうするの??お願いだから変なことはしないでね。信じているよ」
言葉とは裏腹に表情には好奇が宿る。
最後の一つも残して四つ目のボタンを外し、手探りでプラチナチェーンのフックを探し当てた健志は鈴を装着する。
「健志って一見器用に見えてほんとは不器用。セックスについては器用、根っからのスケベだよね、クククッ」
声を潜める彩は性的好奇心を隠しきれず、最後は期待を交えて笑みを浮かべる。
更に一つボタンを外されるとスカートははらりと左右に分かれ、股間は空気の流れがないはずなのに風を感じる。
自然な風を装い前後左右を確認するとカウンターの中の板前は調理に集中し、カウンターに座る他の客や背後のテーブル席では料理に舌鼓を打ち、笑顔が弾け話に花が咲いているようで二人の卑猥遊戯に気付く人はいない。
健志は鮭ハラスを口に運んで満足の笑みと共に美味いなと呟き、左手はプラチナチェーンをなぞる。
健志には秘密の本当の姿である優子を忘れて彩になり切った身体と心は性的好奇心をくすぐられる誘惑から逃れることができず、周囲を気にしながら両足を徐々に開いていく。
健志の指はプラチナチェーンをなぞることに飽きて飾り毛を無くした恥丘を撫で、違えることなく割れ目の縁を一周する。
ウッ……驚きの吐息を漏らし、不安に勝る妖しい期待が閉じそうになる両脚の動きを止める。
「どうかしましたか??」
「えっ、大丈夫です。この人の手とぶつかってびっくりしちゃった」
「鶏の串焼きをお任せで適当にお願いします」何もなかったかのように健志は新たな注文をする。
「まだお腹は大丈夫ですか??」板前は彩に視線を向ける。
「美味しいし、梅酒の水割りが食欲を刺激してくれます」
板前と話す股間はそのままにされることなく綻びに侵入した健志の指が泥濘で戯れ、話の接ぎ穂が見つからない彩は平静を装い梅酒を口にする。
「美味しく召し上がっていただくと板前冥利に尽きます」
笑みを浮かべた板前は串焼きの準備をする。
真横に座って周囲を気付かれることなく淫猥遊びをする不自由さを感じる健志は膝と手で彩の脚をつつく。
催促に応じて右脚を大きく開き、スカートが一層ずり落ちてテーブル席から太腿が見えないかと不安と共に股間がジュンと熱くなる。
「ネギマとレバー、せせり、これはつくねでございます。手羽ともも肉もすぐに焼き上がりますから」
右手に持つレバーを口に運んで顔を綻ばす健志の左手は股間から離れることなく、ついには熱い蜜を溢れさせる源泉に侵入する。
「ウッ、ダメッ、ここでは撫でるだけにして……気持ち善くなって我慢できなくなっちゃうよ。いいの??」
熱く火照る股間から匂い立つ芳しいオンナが健志にまで届き、美味い料理を味わう余裕をなくす。
焼き上がった手羽やもも肉を食べ終えると鰻重とおにぎりを分け合ってお腹を満たし、デザートの杏仁豆腐を食べて支払いを済ませる。
「ごちそうさまでした。美味しかったです、また来ます」
健志が立ち上がるまでの間に大急ぎでフロントボタンを嵌めても二つは残り、急かされた彩は裾の乱れを気にしながら店を出る。
「待って、ボタンを……」
「彩、そのままでいいよ。スカートの裾から白い太腿がチラチラ見えるのはエロっぽくて好きだよ」