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彩―隠し事 184

海の見えるホテル -22

アナルディルドとミニ電マで昇りつめて弛緩した身体で横たわる彩は羞恥に染まる顔を健志に向けて何とも例えようのない笑みを浮かべる。
満足の笑みのようでもあり、苦笑いのように見えるしはにかんでいるようにも感じる。
彩の顔に浮かぶ笑みの真意を図りかねて困惑する健志と違い、彩の笑顔を見る健志の反応を理解している積りなので伏し目がちで、はにかんで見えるように意図し、抱きしめて可愛いとか愛の言葉を口にするのに合わせて改めてニコット微笑むと決めている。
命じられたとはいえ、嬉々としてアナルオナニーで昇りつめたことを見られたのは羞恥の極みだし、それを見た健志の気持ちを平静に戻すために彩は演技するつもりでいる。
男性以上に女はしたたかさで狡いのよ……健志は知っている??

そんな思いを知らずにいる健志は横たわったままの彩の頬に手を添えて唇を合わせ、
「満足した??可愛かったよ、一人の時の彩は激しいんだね……」
労わるような声をかけて挿入したままのアナルディルドを引き抜き、その時を待っていたかのように彩は微笑み言葉に媚びを滲ませる。
「アウッ、イヤンッ……見ちゃイヤ。彩のオチリに入っていたオモチャなんか見ないで、おねがい」
「彩に嫌われるのは本意じゃないから尻の穴を可愛がったパールは見ないよ。かわりに……」
ピシッ……仰向けで大股開きの彩の尻を叩いて四つん這いにさせる。
「イヤッ、見ないで。恥ずかしい」
ピシッ……アンッ、痛いっ……横たわろうとする彩を再び打つと尻は小気味いい音を立て、媚びを滲ませた甘い声とともにムッチリとした下半身を艶めかしく揺する。
フゥッ~、閉じた尻の割れ目に息を吹きかけると猥りがわしく開いてアナルが丸見えになる。
アナルパールが押し広げた窄まりは未だ閉じることを忘れたようにポッカリと洞が開いている。
「彩、手を伸ばして尻の穴を確かめてごらん」
「これでいいの??……えっ、イヤッ、彩のオチリが……穴が開いている、元に戻る??」
アナルの洞に気付いても驚いた様子もなく、アナルオナニーをした後はいつものことだと言いたげに健志の顔を覗き込む彩の表情に笑みが浮かぶ。

健志は尻に手を添えて割れ目を開き、洞に息を吹きかけて舌を伸ばす。
唾液を塗りこめるようにアナルの入り口と周囲を舐め回すうちに洞の入り口は閉じて、彩の口から艶めかしい喘ぎ声が漏れ始める。
「ウッ、イヤァ~ン、そんなことをしてほしいって言ってないのに……クゥッ~、ダメ」
「嫌がるとは思わなかった」と、言いながら尻に埋めた顔を上げようとせずに舌を伸ばし、右手で太ももを抱え込んで抵抗を封じ左手を伸ばして胸の膨らみを揉みしだく。
アナルオナニーを見せて昂奮した健志を自分のペースで操ろうとすることは諦め、事後の愛撫を心地よく受け入れる。
腰から背中を経て肩の辺りまで舐め上がり、四つん這いから仰向けにさせた彩に唇を重ねて濃厚なキスをする。
キスに酔い、腰や脇腹を擦られる心地好さに身を任せていた彩は健志の唇と舌が股間に行きつくと濃厚なキスはアナルに触れた舌で直接アソコをクンニするのを避けてくれたのだと思い知る。
SMショークラブで出会った健志だけど性的な付き合いでは信用していいのだと改めて感じる。
股間や内腿にまで滲む花蜜を舐めとった健志は顔を上げ、
「タクシーで教えてもらった、地球の丸く見える丘に行ってみようか??」
「うん、シャワーを浴びてくるね。健志は??」
「二人でシャワー室に入ると……クククッ、止めとくよ」
「変な笑い方、イヤな男。ウフフッ、直ぐに出てくるから待っていて」

ホテルを出て歩き始めると彩の表情と歩き方が不自然で健志は足を止める。
「彩、おんぶか抱っこしようか??」
「平気、オナニーで歩けなくなるほどヤワな女じゃありません。オチリも平気」
途中にある赤い山門の立派な寺に参拝して神妙な面持ちで願掛けし、改めて目的地に向かう。
途中の坂道で彩は、
「階段の上と下でジャンケンに勝った方がグリコとかチョコレートと言いながら階段を進むゲームを知っている??」
「知っているよ」
「階段じゃなく坂道だけど、ここでやろうよ」
夏休み前とは言え日曜ということもあって観光客や地元の人がいることを気にする様子もなく二人は楽しそうにジャンケンをし、決して小さくない声で、グリコ、パイナツプルと無邪気に遊ぶ。
初めは不思議そうに見ていた子供たちもジャンケンを始めて階段は遊技場のようになる。
「ずるい、彩と健志じゃ歩幅が違うのを承知で大股で進むんだもん、勝てるわけがない……ズルをしたから彩の言うことを聞いてもらうよ。約束したよ」
愛宕山の山頂にある、地球の丸く見える丘展望館から見る景色は心が洗わるほど雄大で爽快感を味わえる。
水平線が丸みを帯びていることはもちろん、夕日が海に沈む景色も見ることができるような気がする。
どこまでも海が広がり、天候に恵まれれば富士山や筑波山も見えるらしい。
屛風ヶ浦や銚子電鉄の電車、風力発電の風車と360度に視界が開けて自分は自然の一部、思い悩むことなどバカバカしいと思わせてくれる。
彩と健志は自然と寄り添い、互いの腰に手を回して二人でいることの幸せに酔いしれる。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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