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彩―隠し事 185

海の見えるホテル -23

3日目の夕食も新鮮な魚料理に舌鼓を打ち満足した彩と健志は身体の興奮は冷めても気持ちの奥に残り火があるのを意識して部屋に戻るのを躊躇う。
サチとアキラとの淫猥遊びから戻ったホテルの部屋でアナルが張り裂けそうになるほど大ぶりなアナルパールを使ったオナニーを健志に見せつけた彩の性的昂奮は旨い夕食ですべて冷めたとは言い難く、若いアキラの男根を受け入れたことで新たな欲望の萌芽を感じさせる。
健志もまた食事が代償行動になる以上の興奮を覚えていたので彩の体温を感じると身体の火照りが火種となって燃え盛るような気がする。

「海のそばにいるのに泳がずに帰るのはつまんない」
「そうか、そうだな、彩の言う通りだ。プールは何処にあるんだろう、敷地が広いから分かんないよ」
「プールじゃなく海がいい」
「分かった、プールがあるんだから水着を売っているだろう。買いに行こう」
「水着なんか必要ない。暗い夜の海に人は……ねっ、高台から見た広い海で彩と健志、二人だけで遊ぶって最高だと思わない、ウフフッ」
淫蕩な笑みを浮かべて上目遣いにネットリ見つめる彩は色っぽく、夕食時に飲んだ冷酒のせいなのか、それとも湧き上がる欲望のせいなのか桜色に染まる表情は悩ましく健志のオトコを刺激する。

ブログをやっていた頃、彩のファンと名乗る男性がマリンスポーツ好きな彩さんが青い海と空を背景に水着を脱ぎ捨てたハダカンボで戯れる姿を見たいというコメントを思い出していた。
人っ子一人いない夜の砂浜に打ち寄せる波は闇に包まれた静かな海で心地好い音を奏でる。
満天の星とは言えないものの数えきれないほどの星が輝き、ホテルの部屋のベランダで卑猥な遊びをする二人を優しく見守ってくれた月は今日も優しい光を届けてくれる。
2人の足は自然とサチとアキラの二人と遊んだ砂浜に向く。

小さな砂浜は潮が満ちて岩の向こうに隠れているため周囲を確かめた彩はジーンズと靴を脱ぎ、それを見た健志は靴を脱いでチノパンを捲り上げ彩に続く。
下着姿で岩を巻くようにしてアキラの怒張を受け入れた砂浜に立つと、股間の滑りを拭ったハンカチが見当たらない。
「どうした??」
「ハンカチがないの、どうしちゃったんだろう。波にさらわれたかなぁ」
「砂浜ですれ違ったグループがいただろう、彼らが拾ったんだよ……すれ違ったあの女性がヌレヌレの股間を拭ったんだよって、今頃は彩のマン汁の残り香を嗅いで興奮しているかもしれない、クククッ」
フンッと呟いた彩は健志の相手をせず、打ち寄せる波に合わせて波打ち際を行ったり来たりと初めて海へ行った昔を思い出して波と戯れる。
「アンッ、パンツが濡れちゃった……これ以上濡らすとホテルに帰れなくなる。ウフフッ、全部脱いじゃう」
言うが早いかTシャツを脱いでブラジャーを外し、ショーツに指を入れて健志を翻弄する。
「オレの方が早いっ」
下着とチノパン、靴をまとめて脱ぎ捨ててシャツを脱いだ健志は素っ裸になり、彩に飛びついて抱きかかえるようにして倒れ込む。

バッシャ~ン……ビシャビシャ、バシャバシャ、上になったり下になったり、もつれ合う彩と健志は誰もいない夜の海で童心に戻って戯れる。
はしゃいでないと獣欲が蘇り、際限なくセックスせずにはいられない欲望を抑えるためでもあると二人は気付いている。
身体を絡ませて息が続く限り唇を合わせた二人は肩で息をして見つめ合い、どちらともなくウフフッと笑みを浮かべ、立ち上がった彩はショーツを脱いで沖へめがけて投げ捨てる。
「アァ~、気持ちいい……一度でいいから海でハダカンボになってみたかったの」
月明かりが彩の肌を乳白色に輝かせ、灯台の回転灯の中ですっくと立つ彩を見つめる健志は幻想的な美しさにゴクッと唾を飲む。

月明りの中で素っ裸で立つ彩に近付いた健志は、お月さまに見せつけるように彩の頬に手を添え、唇を合わせると見つめる月は恥ずかしいのか雲に隠れてしまう。
ウッ、ウグッ、フグッフグッ……ハァハァッ……波が二人の身体を洗うのも構わず濃厚なキスに酔う。
頬を擦り、波が乱した髪に手櫛を入れて全身をまさぐる……クゥッ~、ジュルジュルッ、もっと激しく……ザバァッ~、サァッ~……ひときわ大きな波が二人の興奮を冷ますように身体にぶつかり、彩は身をひるがえして沖に向かって泳ぎ出す。
「おいでよ、気持ちいいよ」
彩の後を追うようにして泳ぎ始めると、彩は水中に潜りって姿を消してしまう。
灯台の灯りを頼りに立ち泳ぎで姿を探そうとしてもすぐに暗くなり見つけることができない。
「ウッ、ウグッ……」
どこからともなく現れた彩が健志の背中に覆いかぶさり海に引きずりこもうとする。
海での彩は自由自在に振舞って健志を翻弄し、楽しい時間を過ごした二人は砂浜に戻り笑みを交わす。
「一度でいいから素っ裸で海に入ってみたかったの……一人じゃ怖いし、健志と一緒で良かった、ウフフッ」
「イルカが泳いでいるようだったよ。この近くにイルカだかクジラだったか観光船があるらしいけど必ず見ることができるとは保証できないらしい。オレは彩イルカを見たから満足だよ、フフフッ」
何をしても、どんな言葉を発しても笑みが絶えることはなく、来てよかったと改めて満足する。

「どうする、タオルを持ってこなかったよ」
「月明りと灯台の灯りに照らされた彩のハダカンボを見ながら乾くのを待つのは嫌じゃないよ」
「そうだね」
いうが早いか彩は素っ裸で寝っ転がり、健志もそばで大の字になる。
「……怒らないって約束してくれる??」
星空を見つめたまま健志を見ようともせずに彩は問いかける。
「約束する」彩の態度に冗談を言うべきじゃないと悟った健志は一言で答える。
「はっきり言うね。健志に見られながらアキラ君のオチンポを受け入れた時にゾクゾクするような快感を覚えたの。親友の話もしたけど彩もしてみたい……」
「……分かった」
静かに答えた健志に続ける言葉はなく波の音だけが静かに二人を包む。
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ちっち

Author:ちっち
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