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彩―隠し事 117

萌芽 -13

高台にあるマンションの夜のベランダで椅子に座り対面座位でつながる二人は息を荒げ、雲に隠れていた月が姿を現して優しい光で包み込む。
今は身体で感じようとする二人の瞳は焦点を合わせようともせずに身体を擦り合わせる。
四本の手が互いの肌をまさぐり、彩は股間を押し広げて侵入する健志のオトコに突き上げられて身悶え、健志は吸い込まれそうになるほど艶っぽい肌の感触に酔いしれる。
月明りに照らされて乳白色に輝く彩の肌はしっとりとして染みひとつなく、どれほど触れても飽きることがない。
「アンッ、気持ちいい。いつまでも、このままつながっていたい」
「彩、これはどうだ??」
「ヒィッ~、きつい、そんな、奥まで……ウグッ、グゥッ~、子宮に届いている」
閉じて跨がせた両足を開くと何もしなくとも自然に挿入が深くなり、股間を突き上げると彩はベランダにいることも忘れて躊躇いのない声を漏らして健志にしがみつく。
そんな彩を愛おしく思う健志は背中に回した手に力を込めてギュッと抱きしめる。
「彩をいつまでも抱きしめていたい……本音を言うと、彩の身体を誰にも触れさせたくない」
「えっ、ほんとうなの??信じる……彩を健志だけの女にしてくれるって信じる」
言葉の通りに思いを遂げることは出来るはずもないし、仮に無理を通せば社会常識に反することになり築き上げた現状を自ら捨てなければならなくなる。
彩も健志も見つめる相手を愛おしく思うものの、そこまでのリスクを冒して思いを遂げようとは思わない。

背中に回した健志の両手で身体を支えられていると信じて疑わない彩は身体を仰け反らしたり、しがみつくように抱きついて下半身を擦りつけたりと深い悦びを得ようとして妖しく蠢く。
彩の動きに合わせると爆ぜそうになるほど快感が昂っている健志は、いつまでもつながっていたいという気持ちの要求に応えようとして気持ち善さから逃れようとする。

彩は黒髪を撫でられて額に唇を合わせてチュッと音を立てるキスをされると、言葉で表現してくれなくとも愛されているという満足感で性的な高揚感とは違った温かい気持ちに包まれる。
健志は額に唇を押し付けたまま髪を撫でる手を開いて手櫛をいれて髪を梳き、薬指と小指の繊細な動きで耳の裏を撫でる。
彩は下半身を蠢かすことを止めて上半身を押し付け、胸の膨らみの感触を感じさせようとする。
「クククッ、ムッチリとして色っぽい腰から太腿のラインを愛でたい気持ちになるけどオッパイも気持ちいい。彩の身体は何処をとってもオレを捉えて飽きさせることがない」

「さっきの電話だけど、学生時代からの親友が不倫相手の用意した男たちに抱かれるって連絡があったの。今頃は……ゴクッ」
「えっ、いわゆる乱交ってこと??」
「そうらしい……彼女が言うには不倫相手の転勤が決まったらしくて不倫という社会常識に悖る行為の最後は乱交で締めくくるみたい」
「彼女のご主人は寝取られ願望があるって聞いたような気がするけど……」
「そうらしいの……ボイスレコーダーで愛する妻が他人に抱かれて善がるのを確認して昂奮するらしいよ。だから見知らぬ男たちに弄ばれるのはご主人のためだって言い訳していた……健志は彩の夫じゃないけど、私が他人に抱かれたいって言ったらどうする??」
「うん??不倫の不倫か……オレは嫌だな。さっきも言ったけど、ご主人と一つ屋根の下で暮らしていることも嬉しくないもん」
「クククッ、独占欲が強いんだ。本当かなぁ、信じられないような気もするけど、ウフフッ、彩を満足させてくれないと別の男を探すかもよ……来週、どこに連れて行ってくれるか楽しみにしているよ」
「あまりハードルを高くしてほしくないな。彩が好きだという海のそばを探すことにするよ」
「期待するよ……本当のことを言うと何処でもいいの。この部屋でもいいのが本音、二人でいられるならね」
「他人の目を気にいせずに気持ちを解放するには見知らぬ土地が好い、そうだろう??」
「周囲にいる誰も気にせずに健志と腕を組んで歩きたい。そんな処が好いな……アンッ、いやっ,気持ち善くなっちゃう」

椅子に座ったままの健志が無理に腰を突き上げようとしなくても両足を開いたり閉じたりするだけでペニスが膣壁を擦る角度が変化し、わずかだけどピストン運動を彩に意識させるに十分な動きになる。
「彩のアソコがウネウネしてオレを引き込もうとする、彩のオマンコは貪欲な底なし沼のようだよ。クゥッ~、気持ちいい」
「底なし沼はヒドイ。せめて食虫植物って言ってほしい」
「可憐な花を咲かせてオレを誘い、妖しい香りで虜にする……もう逃げる気もなくすほど惚れちゃったかもしれないな」
「ウフフッ、嬉しい。彩も惚れちゃったかもしれない……何もかも忘れさせて、今は健志の事だけを考えていたい」

両足を跨いだ彩を抱き上げて柵に両手をつかせて尻を突き出させ、股間をグイッと突き出すとペニスはあっけなく姿を隠す。
「ウッ、クゥッ~、健志を感じる。壊れちゃうほど激しくついて」
ニュルニュル、グチャグチャッ……ピシッ……「ヒィッ~、叩いちゃ嫌。クゥッ~、気持ちいい」
腰を掴んでゆっくりとペニスを付け根まで押し入れてグリグリ押し付け、抜け出る寸前まで引き抜いて膣壁がペニスにまとわりつく感触に目を細める。
気持ち善さを隠そうとして照れ隠しのように音を立てて尻を打つと艶めかしい下半身を揺すり、切なげな喘ぎ声を漏らす。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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