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ホテル -7

窓 -1

灯りを落とした部屋で下着どころか、糸くず一本、身にまとうことなく窓に手をついて立つアユの後ろ姿は白い肌が乳白色に輝いて妖艶な雰囲気を漂わせ、見つめる男はゴクッと唾を飲む。
「ねぇ、見えない??あの窓も、あっちのビルの窓も良く見えるよ……あなた以外の男に見せたくないの。私は、あなただけの女でいたい」
「大丈夫、見えないよ。灯りの付いている、あの部屋に誰がいるか見えないだろう??アユの身体を見ているのはオレだけだよ……きれいだよ」
ソファに座ったままの男は手を伸ばして太腿に触れると、キャッと可愛い声を漏らして振り返り、下唇を噛んで怒った振りをする。
「好い女は何をしても可愛いな。素っ裸で怒った振りをするアユの新しい魅力を感じるよ」

怒った表情をしても可愛いと言われたアユは素っ裸でいることに羞恥を覚え、全身を薄桃色に染める。
「見るだけじゃ嫌。恥ずかしいのを我慢しているんだから……私の身体で遊んで欲しい、今すぐに……見られるだけって辛い」
「よし、尻を突き出してムッチリとして触り心地の好い腰や尻を強調してごらん……そうだよ、それでいい」
窓に両手をついて背中が平らになるほど尻を突き出し、妖しくくねらせると内腿にまで滲む愛液が虹のように輝き、男の悪戯心に火が点く。

背骨に沿って息を吹きかけると、イヤァ~ンと艶めかしい声を漏らして身体を揺らし、尻の割れ目を指先で刷くと、ウッ、ダメッと呟いて蹲る。
男が近付くと婀娜っぽい笑みを浮かべて上目遣いに見つめ、目の前でそそり立つペニスに指を伸ばそうとする。
「アユ。立ちなさい。しゃがんでいいと言ってないよ」
叱声にも似た声に促されて立ち上がり、窓に手をついた元の格好に戻ると男は再び腰から背骨に沿って息を吹きかけ、首筋や耳元も吐く息で刺激する。
首の周辺から始まって全身の鳥肌が立つような疼きに覆われ、
「アウッ、あんっ……次は何をされるのかと想像すると昂奮する」
「オレがアユの身体でどんな風に遊ぶか想像しなさい……言葉にしなさい。俯いて頬を赤らめるだけじゃ分からないよ」

「あなたの考える事は分からないけど、恥ずかしいと思うのは……されると恥ずかしいのは、突き出した尻の割れ目を広げられる事かなぁ……お尻の穴は見られたくない」
「そうか、臭いモノを吐き出す尻の穴を見られるのが恥ずかしいんだ。分かったよ、アユが嫌がる事はしないよ。約束する」
「えっ,ウン、嫌な事をされたくないから嬉しい。あなたに見せたくない事もあるもん」
嬉しいという声は沈み、安堵したというより期待を削がれてがっかりした様子が窺われることに満足した男はアユの背後に近付き、背中を包み込むように抱きしめて窓ガラスに押し付ける。

「ヒィッ……冷たくて気持ちいい。今日は優しさを欲しくない、先日の過ちを諫めて欲しい。あなたの言葉を信じられなかった自分を許せないの、お前はオレの女だって態度で……お願い」
「あぁ、信じさせてやるよ。アユはオレのモノだ、アユの身体にオレの記憶を刻みつけてやる」
抱きしめる手や身体に力を込めることなく体重を預けてアユを窓に押し付ける。

アユは窓についた手に力を込めて押し返そうとするとガラスが割れるのではないかと不安になり、一瞬力を抜いたものの奥様がいる男を相手の恋、居心地の好い場所にだけいられるはずがないとガラスが割れる不安を追い払う。
「それで好いよ、アユ。オレの事を信じても好いんだよ」
アユは一瞬浮かんだ考えを見透かされたようで男のすべてを信じる事にすると決意する。

「きれいな夜景だな。こんな景色をアユと一緒に見ることができるなんて思わなかったよ。誤解しないで聞いてくれよ……オレの言葉を信じられないと怒っただろ。あの時、アユにどれほど信じてもらっていたのかと嬉しかったよ。帰れって言われた時はガッカリしたけどな」
「もう言わないで、お願いだから。あの時の私は変だったの、信じてお願いだから」
「好いよ、信じるよ。オレはアユを信じる、アユはオレを信じる。これからも美術館巡りに連れてってくれよ」
「うん、嬉しい……気持ちよくなりたい」

首筋や背中に舌を這わせ、指を立てて脇腹を爪先で撫でると、アンッ、ウッウッと、艶めかしく蕩けるような表情を窓に映す。
男はその場に蹲り、丸みを帯びた尻を両手で掴んで割れ目を開く。
「あんっ、恥ずかしい……私のすべてを見て欲しいし、食べ尽くして欲しい」
「今日は時間を気にする必要がないから覚悟しろよ」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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