2ntブログ

ホテル -9

窓 -3

「立ちなさい。しゃがむとアユのエッチな身体を見たい男たちががっかりするよ……分かるね」
「あなたが窓際で立てって言うなら……あなただけに見て欲しいのに」
いないはずの観客を口実にして羞恥心を煽る卑猥遊戯に浸るアユは、夜の闇を昼間のように照らす灯りに目を凝らす。
街の灯りは誘蛾灯のように人々を引き付ける魅力がある。
普段の私も小さいながら灯りを点けている。
その灯りに気付いて来店してくれた人の友達が今や離れがたいほどに想いを募らせる、この人だ。
眼下で眩しく煌めく灯りの下で今日も色々な出会いがあるのだろう。

アユのそんな思いを知ってか知らずにか男の手は全身をまさぐり、瞳を見つめて口元を緩め視線でリラックスしなさいと伝える。
立ちなさいと強く言われた後の妄想などで強張っていた身体は微笑で癒されて緊張を解き、再び眼下に広がる夜景に見入る。
住んでいる場所から遠く離れた大阪で何も気にすることなく夜景に見入る時間があるとは思いもしなかった。

窓に両手をついて眼下の景色を見つめるアユの背中に指を這わせ、首の付け根から腰まで撫で下りると脇腹を撫であがる。
肌に張り付く産毛を一本一本起こすように逆なでされると眠っていた性感も目覚め、男の指が近付き息や鼓動を感じるだけで股間が疼き始める。
肌を這う指や吹きかける息が肌の触覚を刺激し、指先や爪で押さえられる痛覚さえもが新たな性感を目覚めさせる。
昂奮して熱く勃起するペニスを下半身に押し付けられる温覚や窓ガラスに感じる冷覚さえもがアユを羽化登仙の境地に誘う。

脇腹を這っていた男の手は身体の前部に回って下腹部を撫でまわし、首筋に息を吹きかけながら耳元で、
「今日のアユは一段と好い女だよ。窓に映るエロイ女を見なさい」と囁く。
ブルッと震えたアユの肌は一瞬にして鳥肌に覆われ、耳まで朱に染まる。
「ハダカンボで漏れそうになる喘ぎ声を我慢しながら好い女って言われるのは恥ずかしい……揶揄ってないよね」
「楽しいときは笑い、悲しいときは涙を流す。気持ち善いときはアソコが嬉し涙を流す。正直なアユが好きだよ」
「もう、怒るよ……ウッウゥ~、いいの、気持ちいぃ……いやんっ、ダメッ」

ハァハァッ……恥丘から鼠径部を撫で下りて内腿を擦ると堪えがたい快感で息を荒げ、ハハァハァと漏らす呼吸に合わせるように指先を上下するとアユの両手は男の手を掴んで動きを封じようとする。
「手を窓につけて動くんじゃないよ」
「我慢できないくらい気持ちいいの。立っているのが辛いんだもん」
「そうか、しょうがないな……我慢するんだよ」
脱ぎ捨てたバスローブから紐を抜き取った男はアユの両手を背中で縛り自由を奪う。

「なに??なにをするの??あなたは怖いことをしないって信じているけど、大丈夫だよね??」
アユの不安に応えることなく、一歩下がって全身を見た男は、
「両手首を背後で縛るだけでアユの自由を奪い、オレだけのモノだって実感できるんだから紐に感謝しなきゃ……それにしても、好い女って言葉はアユのためにあるようだな」
「そうなの??手を縛られると私はあなただけの女になれるの??何か、ゾクゾクする。もっと意地悪をされたい」
「アユを相手に意地悪なんかしないよ。嫌われたら困るからね」

手を支えに出来なくなったアユを窓に押し付けた男は乳房を鷲掴みした右手に力を籠め、左手で髪を撫でて頬に添える。
胸の膨らみがひしゃげるほど手に力を籠めるとアユの表情は歪み、頬に添えた手が優しく上下すると笑みを浮かべる。
二人の瞳は相手から離れることなく見つめ合い、熱い思いに引き寄せられるように唇を合わせる。
唇を重ねて擦りあい、つつきあっては口腔に侵入して歯茎を舐め、乳房で戯れていた男の手が股間に伸びる。
「アウッ、クゥッ~……待っていたの。嬉し涙を流して待っているのに相手してくれないんだもん……」
滲み出た嬉し涙は内腿にまで届いて粘り気を帯び、腿を合わせると不快に感じるアユは自然と腰を落としてガニ股気味になる。

「アユ……アユが好い女だって思うのは姿勢もあるんだよ。どんなに美人で高価な洋服やアクセサリーを身に着けても肩を丸めた猫背じゃいい女とは言えないだろう。ガニ股のアユじゃ興ざめだな」
男の言葉で両足を揃え、普段の自分に戻ろうとしても滑りを持つ内腿の不快感から逃れることはできず腰を落として足は開いたままの姿勢に戻る。

指先で拭い取った滑りを舐めさせた男は股間に太腿を擦りつけてアユの身体が崩れ落ちるのを防ぎ、両手で頬を挟んで唇を合わせ、唾液を流し込むような濃厚なキスをする。
ハァハァッ……有無を言わせぬ悦びを与えられるアユの身体から力が抜け、その場に崩れ落ちそうになっても男の太腿がそれを許さない。
無意識のうちに股間を腿に擦りつけて新たな快感に浸り、目を閉じて余韻を楽しもうとすると男はしどけなく開いた割れ目に指を伸ばして花弁を摘まむ。
「ヒィッ~、どうして……こんな……気持ちいぃ、たまんないの」
オナニーの時はビラビラを摘まんで指先に力を込めたり引っ張ったりすると、身体の芯からゾクゾクして気持ちいいと言った事を忘れて見悶える。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード