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不倫 ~immorality~

想いを巡らす 二日目 55

健は唇を近付けながら彩の髪を撫でる。
髪は女の命。
見知らぬ男性に触れられると不快に思うものの、好ましく思う男性に髪を撫でられると安心感や満足感に包まれる。
健は折にふれて髪を撫でてくれる。
顔にかかる髪を整えてくれ、掻きあげて露わにした耳元で囁いてくれる。
ゾクゾクするような心地良さと、その後にどんな事をしてくれるのかと期待を膨らませてくれ、自然と身体と気持ちが熱くなって快感がより深いモノになっていく。

髪を撫でられたり梳いてもらったりするうち、気持ちの昂りを抑える事が出来なくなった彩は、早くと言葉にしてねだる。
可愛いよ・・・手の愛撫に続いて言葉でも愛撫されると我慢も限界に達した彩は、むしゃぶりつくように唇を重ねる。
互いの唇や這い出た舌先を何度も何度もついばみ、戻っていく彩の舌を追って侵入した舌を重ねて擦り合う。
絡めとろうとして周囲を這い回り、上顎や歯茎を舐めまわす。

彩の唇は健を誘う妖しい花。
華やかで愛らしく見えることもあれば、赤い舌が健を誘って蠢くさまは罠に落ちる虫を待つ食虫植物の妖花にも見える。
時に、彩の唇はバギナに変身する。
しとどに濡れた膣はペニスの侵入を待ち、唇は舌の侵入を待って滑りを帯びる。
健の舌を吸い込んでしゃぶり、舌を絡ませる内に口腔は膣壁のように性感帯となって唾液は愛液に変身する。
ジュルジュル、グチャグチャッ・・・舌をしゃぶり、唾液を交換するような濃厚なキスは卑猥な音を立て、それがまた二人の性感を刺激する。
健は舌を丸めて二度三度と出し入れを繰り返す。
それはペニスが出入りを繰り返す事と何らの違いも感じさせない。

肌を這い回る手は満足する事を知らず、彩の手は背中から脇腹を撫で回し、健の手は背中から腰を経て腿の裏まで撫で下ろし、そこで反転して内腿を撫でて鼠蹊部から脇腹を撫で上がって胸の膨らみに至る。
「止めて・・・お願い、これ以上されたら我慢できなくなる」
「ハァハァッ・・・そうだな、楽しみは目覚めた時に取っておこう」
あっけなくキスと愛撫を止めた健は、息を荒げて言葉を返し、息遣いに昂奮の証を感じた彩は満足の笑みで応える。

再びグラスを手にした健はジントニックを飲み干し、それを見た彩はビールの入ったグラスが欲しいと瞳で伝える。
健が持ったままのグラスから泡が消えてなくなったビールを飲み干し、口の周りにあるはずのない泡を舐め取って欲しいとねだる。
口元を緩めた健は頬に手を添えて何度も唇をついばみ、最後にチュッと音を立てて唇を合わせて、笑顔と共にオシマイと言葉を掛ける。
「もう終わりなの、つまんない・・・抱っこでベッドまで運んで」
頬を膨らませて拗ねた振りをする彩は抗いようのないほど愛らしく、分ったよと投げやりな風で返事をしてお姫様だっこでベッドに向かう。
「彩を抱っこできて嬉しいくせに・・・ウフフッ」

ベッドに下ろされた彩は離れていこうとする健の腕を掴んで、
「抱っこのご褒美あげようか??欲しい??・・・窓際の椅子に座って」
健を椅子に座らせた彩は、部屋の灯りを暗くしてと、言いながらFMラジオのスイッチを入れる。
曲名は分らないけれど、艶めかしいサックスの音色が心に染み入るジャズが流れている。

肌の白さが分る程度に照明を落としたベッドで膝立ちになって胸を突き出し、ベビードール越しに乳房を掬うようにして支えて身体を揺する。
シャギーを入れた黒髪がスポーティな印象を与えてスポーツ好きの彩に良く似合う。
キラキラ光る瞳や頬のラインは好奇心と優しさを現し、顎は自分を見失うことの無い意志の強さを宿らせる。
肩から腰に続くラインはヨガの効果もあって健康的な女性らしい優美さを見せて見飽きることが無い。
健の視線が腰の辺りで止まったのが気にいらない彩は、挑発するように尖らせて突き出した唇でチッチッと音を立て、赤い舌をチロチロと出し入れして唇に滑りを与える。
唇はグロスを塗ったように艶かしく、見つめる健は思わず席を立つ。
「お客様、席を離れないようにしてください。お触り禁止ですよ」
うっ、そうか。フゥッ~・・・浮いた腰を下ろした健は宙を睨んで息を吐く。

正対していた身体を斜めにして脇の下から腿まで身体の側面をゆっくり撫で下ろし、反転して内腿を付け根まで撫で上がる。
艶めかしくやわらかな曲線を強調する手の動きから逃れる術はなく、腿の付け根に至った手がベビードールの中で鼠蹊部を撫でると裾が捲くれ上がって白くてムッチリとした腿が全容を現す。
ゴクッ・・・フゥッ~・・・・・
「どうしたの??お客様。唾を飲んで息を吐く、ウフフッ、可愛い・・・お客様は、お尻を強調する格好が好きかしら??」
鼠蹊部を撫でていた手を腰に当て、尻を撫で始める。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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