不倫 ~immorality~
想いを巡らす 二日目 54
ハァハァッ・・・絡み合っていた舌と重なり合っていた唇が離れても、気持ちは結ばれたままの証のように唾液が糸を引いてつながり、激しい呼吸が穏やかになっても見つめ合う視線は熱く燃える。
ドクドクと音が聞こえるほど胸を打っていた鼓動が静かになり、赤く燃えるような瞳が平静に戻る。
「夜の港ってなんか不気味だね・・・海面を取り囲むように明かりが照らしているのに真っ暗でブラックホールみたい。夜の海は底なしで何もかも飲み込んでしまいそう」
「彩もそう思うんだ、オレも同じような事を思ったよ。好い事も悪い事も何もかも飲み込んでしまいそうに思ったけど今は違うよ。彩がそばにいてくれるから心に余裕が出来た」
ウフフッ・・・会心の笑みを漏らして椅子代わりに腿に座ったままで下半身をグリグリ動かし、痛くはないはずだけど渋面を浮かべたのを見て、健の顔を胸に抱きしめる。
「男の人は分らないけど女はね、好きな男に頼られているって感じるとすごく幸せな気分になるんだよ・・・彩がそばにいると余裕が出来るんだ。ウフフッ、嬉しい」
暗い海が何を飲み込むのかを話題にすると、好ましからざる話につながる事を直感して二人は黙り込む。
互いにイヤな話題から逃げた事は感じても不快になることはなく、それが今の心地好い関係を続ける方法だと理解する。
テーブルに置いたビールとジントニックを手に取り、夜の港を見ながらアルコールが身体の隅々にまで行きわたる余韻に酔いしれる。
腿に座る彩の腰に回した手のぬくもりが気持ちを蕩かし、彩の事が好きだと言った健の言葉を思い出すと穏やかな気持ちになる。
「たまに会うからかもしれないけど、健といる時間のほとんどは身体の何処かが繋がっているでしょう。外を歩く時は手をつないでくれるし、今みたいに腿に座ったり、腿に座らない時は身体を寄せあったり・・・寝る時は腕枕をしてくれるしセックスでつながるのは勿論、身体が触れあわない時って24時間の内どれくらいかなぁ??」
「そうだな、トイレタイムの他は思い浮かばないなぁ。大好きな彩とくっついていたいと思う気持ちを偽ろうと思わないだけだよ、オレは」
「彩もそう・・・毎日、望む時間に会う事が出来れば違ったかもしれないけど、今は健といる時間を大切にしたいの、一時も無駄にしたくない。他人の目があっても手をつないでくれるから心が乱れることが無い、安心できる」
「セックスが全てじゃないけど、なくてもダメ。身体と心、すべてが繋がりたいと思えばセックスする。心がつながっていたいと欲すれば手を繋いだり身体を寄せあったりすると満足できる」
「うん、同感だけど、手を繋ぐと心が繋がるの??」
「そうだと思うよ。ピンキーリングって自分を強くアピールしたいときは右手につければ好いって言うだろ??そして、恋心を伝えたいときや恋人が欲しい時は左手につけるとも言うよね・・・気持ちと身体が一体化したい時に左手の小指を意識すればいいって事じゃないの??」
「ふ~ん・・・彩と気持ちが繋がっていたいと思うから身体を寄せたり手をつないだりするんだ。セックスが目的じゃないんだ??」
「そう言われると困るなぁ、彩の身体が一番の目的かも知れないよ」
「クククッ・・・今日、最後の一発、挑戦してみる??」
「出来ればそうしたいけど、やめとく・・・その代わり今日は、この格好のままで寝てくれる??真っ赤なベビードールの中は赤いヒモパン。目覚めは染み一つない彩の白い肌を包む真っ赤な包装紙を剥ぐ事から始めたいから」
「期待するよ、いいの??」
「一晩寝れば元気回復間違いなし。次に会うまで、彩の記憶を身体と心に刻んどくために頑張っちゃうよ」
「クククッ、ほんとう??信じる。チンチンと舌や指、全身を総動員して忘れられないように啼かせて、健に抱かれて善がり啼きしたい」
ウフフッ・・・クククッ・・・彩は美味そうにビールを飲み健はジントニックを口に含む。
「ジントニックを飲ませて」
健はグラスを突き出して、
「オレ風味じゃないジントニックをどうぞ」
「口移しじゃないんだ・・・フフフッ、ジントニックの本当の味は口移しじゃ分からないもんね。ジントニックの好きな健だから大切に扱いたい、そうでしょう??」
「まぁね、オレだってジントニックの味が分かるわけじゃないけどね」
「じゃぁ、目の前のサクランボに舌を伸ばさないのはどうして??」
真っ赤なベビードールは白い肌を透けて見せ、乳房の先端は佐藤錦にも似て愛らしい。
「ペロペロ舐めてベビードールがグッショリになっても、そのまま寝てくれる??平気だって言うなら舐めちゃうけど、着替えるって言うと朝の楽しみが無くなっちゃうもん」
「そうだね。健の言う通り、グショグショになったベビードールじゃ我慢できない、着替えちゃうかハダカンボで寝るかだね・・・そんな事を冷静に考えられるんだ、彩のそばにいても・・・ふ~ん」
「当り前だろ、冷静でいられない方がおかしいよ」
「どうして??気にいらないな・・・彩を腿に乗っけて抱っこしてるのに冷静でいられるは気にいらない」
わざとらしく口を尖らせ、頬を膨らませるのを見ると思わず佐藤錦を味わいたくなってしまう。
「あのさぁ、昨日から何度満足の証を放出したと思う??彩が相手でも限度ってものがあるよ、頭の芯は冷静だよ」
「クククッ、そうだね・・・キスで許してあげる」
目を閉じた彩は口を尖らせてキスを待ち、そんな彩を好ましく思う健は唇を近付ける。
ハァハァッ・・・絡み合っていた舌と重なり合っていた唇が離れても、気持ちは結ばれたままの証のように唾液が糸を引いてつながり、激しい呼吸が穏やかになっても見つめ合う視線は熱く燃える。
ドクドクと音が聞こえるほど胸を打っていた鼓動が静かになり、赤く燃えるような瞳が平静に戻る。
「夜の港ってなんか不気味だね・・・海面を取り囲むように明かりが照らしているのに真っ暗でブラックホールみたい。夜の海は底なしで何もかも飲み込んでしまいそう」
「彩もそう思うんだ、オレも同じような事を思ったよ。好い事も悪い事も何もかも飲み込んでしまいそうに思ったけど今は違うよ。彩がそばにいてくれるから心に余裕が出来た」
ウフフッ・・・会心の笑みを漏らして椅子代わりに腿に座ったままで下半身をグリグリ動かし、痛くはないはずだけど渋面を浮かべたのを見て、健の顔を胸に抱きしめる。
「男の人は分らないけど女はね、好きな男に頼られているって感じるとすごく幸せな気分になるんだよ・・・彩がそばにいると余裕が出来るんだ。ウフフッ、嬉しい」
暗い海が何を飲み込むのかを話題にすると、好ましからざる話につながる事を直感して二人は黙り込む。
互いにイヤな話題から逃げた事は感じても不快になることはなく、それが今の心地好い関係を続ける方法だと理解する。
テーブルに置いたビールとジントニックを手に取り、夜の港を見ながらアルコールが身体の隅々にまで行きわたる余韻に酔いしれる。
腿に座る彩の腰に回した手のぬくもりが気持ちを蕩かし、彩の事が好きだと言った健の言葉を思い出すと穏やかな気持ちになる。
「たまに会うからかもしれないけど、健といる時間のほとんどは身体の何処かが繋がっているでしょう。外を歩く時は手をつないでくれるし、今みたいに腿に座ったり、腿に座らない時は身体を寄せあったり・・・寝る時は腕枕をしてくれるしセックスでつながるのは勿論、身体が触れあわない時って24時間の内どれくらいかなぁ??」
「そうだな、トイレタイムの他は思い浮かばないなぁ。大好きな彩とくっついていたいと思う気持ちを偽ろうと思わないだけだよ、オレは」
「彩もそう・・・毎日、望む時間に会う事が出来れば違ったかもしれないけど、今は健といる時間を大切にしたいの、一時も無駄にしたくない。他人の目があっても手をつないでくれるから心が乱れることが無い、安心できる」
「セックスが全てじゃないけど、なくてもダメ。身体と心、すべてが繋がりたいと思えばセックスする。心がつながっていたいと欲すれば手を繋いだり身体を寄せあったりすると満足できる」
「うん、同感だけど、手を繋ぐと心が繋がるの??」
「そうだと思うよ。ピンキーリングって自分を強くアピールしたいときは右手につければ好いって言うだろ??そして、恋心を伝えたいときや恋人が欲しい時は左手につけるとも言うよね・・・気持ちと身体が一体化したい時に左手の小指を意識すればいいって事じゃないの??」
「ふ~ん・・・彩と気持ちが繋がっていたいと思うから身体を寄せたり手をつないだりするんだ。セックスが目的じゃないんだ??」
「そう言われると困るなぁ、彩の身体が一番の目的かも知れないよ」
「クククッ・・・今日、最後の一発、挑戦してみる??」
「出来ればそうしたいけど、やめとく・・・その代わり今日は、この格好のままで寝てくれる??真っ赤なベビードールの中は赤いヒモパン。目覚めは染み一つない彩の白い肌を包む真っ赤な包装紙を剥ぐ事から始めたいから」
「期待するよ、いいの??」
「一晩寝れば元気回復間違いなし。次に会うまで、彩の記憶を身体と心に刻んどくために頑張っちゃうよ」
「クククッ、ほんとう??信じる。チンチンと舌や指、全身を総動員して忘れられないように啼かせて、健に抱かれて善がり啼きしたい」
ウフフッ・・・クククッ・・・彩は美味そうにビールを飲み健はジントニックを口に含む。
「ジントニックを飲ませて」
健はグラスを突き出して、
「オレ風味じゃないジントニックをどうぞ」
「口移しじゃないんだ・・・フフフッ、ジントニックの本当の味は口移しじゃ分からないもんね。ジントニックの好きな健だから大切に扱いたい、そうでしょう??」
「まぁね、オレだってジントニックの味が分かるわけじゃないけどね」
「じゃぁ、目の前のサクランボに舌を伸ばさないのはどうして??」
真っ赤なベビードールは白い肌を透けて見せ、乳房の先端は佐藤錦にも似て愛らしい。
「ペロペロ舐めてベビードールがグッショリになっても、そのまま寝てくれる??平気だって言うなら舐めちゃうけど、着替えるって言うと朝の楽しみが無くなっちゃうもん」
「そうだね。健の言う通り、グショグショになったベビードールじゃ我慢できない、着替えちゃうかハダカンボで寝るかだね・・・そんな事を冷静に考えられるんだ、彩のそばにいても・・・ふ~ん」
「当り前だろ、冷静でいられない方がおかしいよ」
「どうして??気にいらないな・・・彩を腿に乗っけて抱っこしてるのに冷静でいられるは気にいらない」
わざとらしく口を尖らせ、頬を膨らませるのを見ると思わず佐藤錦を味わいたくなってしまう。
「あのさぁ、昨日から何度満足の証を放出したと思う??彩が相手でも限度ってものがあるよ、頭の芯は冷静だよ」
「クククッ、そうだね・・・キスで許してあげる」
目を閉じた彩は口を尖らせてキスを待ち、そんな彩を好ましく思う健は唇を近付ける。
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