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酒と女は二ごうまで 

酒と女は二ごうまで 3/3

「あれから色んなことがあったよね。お勤め時代に仲の良かった友人と色んな話をして、オミズに染まった自分は普通の結婚は出来ないかもしれないと思って落ち込んでいた時にあなたと出会った」
「クククッ、今は普通の生活が出来ている??」
「おかげさまでね。付き合い始めてすぐに赤ちゃんが宿って、あなたは結婚しようと言ってくれた……大学三年のあなたとの結婚を躊躇すると直ぐに実家に連れて行ってくれた。ご両親はびっくりしたようだったけど、妹さんが昔からお姉さんが欲しかったと言ってくれて、その一言で場が和み、結婚式の予定やあなたの将来のこともご両親から色々と提案があった」
「そうだった。親父が五歳下の学生と結婚すると報告に来ることについて気持ちの整理が大変だっただろう。うちには一泊でいいから明日は二人で泊りなさいと言ってホテルを用意してくれたんだよな」
「うん、レストランも予約してくれていた。お父さまは我が子のように可愛がってくれた。母を早くに亡くした私はお母さまを本当の母のように思ったし実の娘のように接してくれた。料理を始め母から教われなかったこともお母さまから……でも一番はあなたと時間、空間を共有できたこと。落ち込んで酔っ払ったから得た幸せだよ」

「オレは目の前の現実を受け入れて抗わない主義だから、子供が出来たと聞いて結婚することしか思い浮かばなかったけど、その判断に間違いはなかった。姫はオレには過ぎた妻だよ」
「ウフフッ、ある日突然、源氏名から本名に呼び変えるのは出来ないから私の事は姫と呼ぶと言って、そのまま今日まで。姫と呼ばれるのは嫌じゃないよ……酒と女は二ごうまで、初めて会った時に聞いた台詞だけど結構好き」
「言葉じゃなく、現実に対して息子や両親、妹は批判的だよ」
「クククッ、私に対して気を遣っているんじゃない。お母さまは今でもあなたのことを誰よりも格好いい男だと思っているし、妹も自慢のお兄ちゃんでしょう。お父さまは男同士だし……息子はそのことについては反面教師にしているようだけど、ウフフッ。いつも言っているけど、格好悪いあなたは嫌だよ。大好きで大切なあなたがオミズ女子に相手にされなくなったら残念だもん」
「いつまでチンチンが元気でいてくれるか自信がないからなぁ」
「バ~カ……チンチンを使わなくても気持ちでオミズ女子と仲良くできないの??これからも、あなたが振られた後は私の膝枕で眠ればいいんだよ」
「それ以上は言わないでくれよ。妻の助けで遊ぶ情けない男になったようで嫌んなるよ」
「とぼけちゃって……あなたも知っている友人が、男の胃袋と玉袋はしっかり握るべしと言ったけど、お母さまに教わった料理をベースに胃袋は掴めたと思うけど玉袋を握っちゃうとあなたの魅力が半減しそうな気がする。私は妻、二号さんまでは許してあげるし、これまで通り可能ならその人と友達として付き合うよ」
「姫の真意を知りたくないのでその先は聞かない」
「クククッ…知っているよ。オレは浮氣をしない、いつでも本気。君と会っている時は本気で楽しむけど一番大切なのは妻。妻を本気で愛している……相手の女子にそんな風に話しているんでしょう??」
「敵わねぇなぁ。オレは姫の手の平で踊らされているんだよな」

「他の人にはどう見えているか分からないけど、私は活き活きと楽し気に過ごしているあなたを見ていると幸せな気持ちになる。これはあなたの言葉の受け売りだけどね」
「うん、楽しそうな人のそばにいるとオレも楽しい気持ちになる。鬱々としている人のそばでは楽しさも失せちゃうよ」
「ほんとうにそう思う。もう一つあなたの言葉で大好きなのは、オレは両親を尊敬しているし大切に思っているけど、両親はオレを我が子にしたいと選んだわけではないし、オレも両親の子供になりたいと望んだわけじゃない。だけど、姫はオレ自身が妻として一生そばにいてほしいと思ったと言ってくれたでしょう??」
「間違いない。ほんとうのことだよ」
「クククッ、息子が私のお腹に宿らなければプロポーズした??……正直に言いなさい」
「それを言われると辛い。子供が出来なければ一緒になってないだろうな。でも、だからこそ必死に小作りに励んだと言えば信じてくれる??」
「今は幸せだから信じることにする。ウフフッ、デパートの子供売り場でこの子を自分たちの子供にしようと選んだわけじゃないけど、私たちを結び付けてくれた大切な子供。息子にも感謝している……私に嘘を吐いたことを覚えている??」
「結婚しようと言った時、歳の差を気にする姫に長い人生、いつか必ず追いつくと言ったけど未だ一つも縮められないでいる。嘘を吐く積りはなかったんだけどオレにはムズかった。本当にゴメン」
「歳の差を埋めると真面目に言うのがスゴイ。今まではダメだったけどこれからに期待する。もう一つの嘘は??」
「親しく付き合っていいのは水商売且つ姫よりも年上って条件を出されたけど、後者はほとんど守れていない」
「条件を出した時、私は26歳であなたは21歳。年と共に守るのは難しくなったのは理解できるから、この約束を守らなくても目くじらは立てなかったしこれからも同じ」

「誕生日を家族で祝った後、ホテルで二人だけで過去を振り返り明日を語り合うって決め事は楽しんでくれている??」
「息子が夜のお留守番を一人できるようになってからの習慣だけど、一年に二回、二人だけで過ごす夜は待ち遠しくて幸せ。大切にされているんだなぁって実感できる」
「姫が相手なら言葉にしなくても分かってくれるなんて思っていない。大切な人だからこそ話せないこともあるけど、些細なことでも話し合う場を持ちたいと思っている」
「言葉で話し合うだけではなく身体を接して理解することも大切なんでしょう……お風呂の用意をしてくるね」

「早くおいで」
姫の呼ぶ声でバスルームのドアを開けると、
「サッサと入って、オチンチンを見せるんでしょう。同じことを毎日言わせないで……調べてあげる……クククッ」
開いた手の平に載せたペニスの竿を撫で、亀頭を見つめていた姫は舌を伸ばす。
「気持ちいぃ??」
「気持ちいいよ」
「ウフフッ、お口の中はもっと気持ちいいかもよ」
「……姫の口の中は温かくて居心地がいいよ。ウッ、いぃ、気持ちいい」
「久しぶりのオチンチン……ジュルジュル、フグフグッ……美味しい……お口で逝って、久しぶりに飲みたい」
「口に出して、もう一度しなきゃいけないんだろう??」
「私のお口じゃ気持ち善くないの??外で他の人とする方がいいの??」
「クククッ、二号さんよりも姫が大切だし大好きだよ。姫に対してじゃなく、オレのモノが使用に堪えるかどうか心配している」
「大丈夫だよ。誰よりもこのオチンチンと遊んだ私が二度目も元気にしてあげる。それに朝まで二人っきり、時間はたっぷりあるよ」



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Author:ちっち
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