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酒と女は二ごうまで

酒と女は二ごうまで 2/3

バスタブが湯で満たされるのを待つ間、二人はシャワーブースで戯れる。
被っていたシャワーキャップを脱ぎ捨てた女はボディーソープで泡だらけになった身体を擦りつけ、キスをねだり柏木の全身をまさぐる。
「ねぇ、もう一度聞くよ……年上の女でも嫌じゃない??」
「2週間前、初めて会った時に一目惚れしたって言うのは嘘じゃないよ。嫌じゃなければ付き合ってほしい」
「ありがとう……正直に言うね。私が一目惚れしたって言うのは本当だけど、少し不安もある。しばらくは便利な男と女で付き合わない??」
「どうしてもそうしたいって言うなら、あえて反対はしない。いいよ」
「もう一つ、言っとくことがある。OLじゃなくてオミズなの。化粧品メーカーを辞めてクラブ勤めの後、一年ほど前から自分の店を持って女の子一人と二人でやっている……それでも好いかなぁ??」
「ふ~ん、見事に騙されちゃったな。大学とアルバイトがあるから毎日はムリだけど飲みに行くよ。店の名前と場所を教えてくれるだろう」
「うん、来てほしい……名前は店に来てくれた時に教える。それでいいでしょう??」
「初めてなのに名前を知ってちゃまずいよな。ママ目当ての客が多いだろうから」
「ヤキモチだったら嬉しいな……でも、しばらくは若いあなたの負担になりたくないから便利な女でいいよ。独りで食事を摂るのがつまんない時に会い、女が欲しくなった時は抱かせろって言ってくれればいい」
「バ~カ、一目惚れの相手にそんなことを望むわけがないだろう」
「クククッ、お湯が溜まったからバスタブで乾杯しようよ。便利な男と女の契りを結ぶ記念日……そのためにワインとバラの花一輪を用意してくれたんでしょう??そうでしょう??」
「少し違う。赤いバラの花言葉は、あなたを愛しています。受け取ってくれる??」
「そうなんだ……女を泣かせちゃダメだよ。若いのに悪い男」

柏木の太腿を跨ぐようにして座った女はボトルのエチケットを見つめる。
「ドゥラモットのブランドブラン。詳しくはないけどセンスの好い選択をしたのは分かる。学生とは思えない趣味の良さ、真面目に勉強しているのか心配になる」
「オレに判るわけがないよ。部屋を予約した時に希望を伝えただけだよ」
「そうなんだ。でも、ワインや花を用意する知恵は学生とは思えない……私と付き合って卒業できなかったなんて嫌だから勉強は真面目にね」
「生き甲斐が出来たから頑張るよ、心配させないと約束する」
女からボトルを受け取った柏木はシールを外し、栓を押さえながら留め金を外してナプキンで覆い、ゆっくりガスを抜いて開栓する。
「イヤな男。学生とは思えないほど遊び慣れている」

カチンッ……ゴクッ……美味しい……美味いなぁ……ゴクッ……ゴクッ……シャンパングラスが空になると二人は抑えきれない欲情を持て余して動きは急にぎくしゃくしたものになり、言葉もなくなる。

上気し隠しようのない昂ぶりを抑えようとする柏木は女の頬を撫で、顎を擦り鼻梁をなぞって唇に沿って指を這わす。
「ほんとうにイヤな男。近頃の大学って女の扱いを教えてくれるの??」
焦点が合っているのかどうかさえ怪しい瞳が柏木を見つめる。
「男は背伸びする。背伸びするほど大きく育つと信じている……一目惚れした好い女をモノにするまで精一杯背伸びするさ」
「あなたがこれ以上背伸びするとキスできなくなる。今でも立ったままキスしようとすると私は背伸びしなきゃいけないのに」
「ハイヒールを履けばいいだろう??ハイヒールは男とキスするために作られたと聞いたことがあるよ」
「あら、そうなの??中世ヨーロッパの道路には汚物も捨てられていた。それを踏まないためだと聞いたけど、背の高い男性とキスするためだったんだ……ねぇ、キスして、美味しいシャンパンと恋に酔い痴れたい」

静かに目を閉じた女の頬を擦り、
「可愛いよ」
「私の方が年上であなたは学生だよ」
「年齢に関係なく可愛いモノは可愛い。自棄酒を飲む人は嫌いだけど、これまで生きてきて一度だけ例外があることに気付いた」
「さ……」
柏木は言葉を口にさせずに唇を合わせて口を塞ぎ、ドロッと流し込んだ唾液を女が嚥下すると舌を吸い甘噛みして唇と舌を躍らせる。
「ハァハァッ…あなたよりも長く生きて人並みの経験があるから優位に立てると思ったけど、想像以上に経験豊富なのね??……これまでどんな生き方をして来たの??ぜひ、聞かせてほしい」
「今は2年生。初デートは高校2年のクリスマス、それまで付き合ったことはナシで初恋。初エッチは高校の卒業式直後の日曜で当時付き合っていた女子。彼女に言わせるとオレの童貞喪失は初エッチの方法を教えてもらったソープ嬢らしい。その後はエッチの楽しさに目覚めたけど勉強は真面目にしている積りだよ」
「童貞喪失から2年くらいなんだ……その後、熱心に女体研究したようだね。童貞喪失の相手がソープ嬢ってどういうこと??」
「高校卒業後、彼女は地元の大学、オレは上京と離れることが決まったから初エッチをしようと思ったので、その道のプロにご教授を願ったというわけ」
「クククッ、勉強熱心だね。2年足らずの経験で年上の私を蕩けさせるんだから、スゴイとしか言いようがない……プロに教わった技術はベッドで披露してもらうとして、此処で直ぐに入れて。私のアソコはすでにグチョグチョ、このままじゃ生殺しのようで我慢できない」

柏木を立たせて半立ちのオトコを口に含み顔を前後すると、あっという間に上顎を擦るほどに勃起し、目の縁を朱に染めた女は浴槽の縁に両手をついて尻を突き出し、股間に指を伸ばした柏木は濡れそぼつ割れ目に満足の笑みを浮かべる。
花蜜の源泉に伸ばした指先で拭い取った滑りを亀頭に塗り付け、軽く尻を打つと女はじりじりと両足を開いて尻の穴と割れ目をあからさまにする。
早くも嬉し涙を垂れ流すオンナノコにそそり立つペニスを押し付けて馴染ませ、入れるよ、の言葉と共に腰を突き出すと怒張は小陰唇を巻き込みながら姿を没していく。

「ウッ、アァ~ン、いやっ……気持ちいい」
何の技巧を凝らすことなく、出入りを繰り返すこともなく柏木に刺し貫かれただけで女は悦びの声を漏らして身悶え、背中越しに女を見つめる男もまた歓びに震える。

二人はバスルームでの一度目の交わりで身体と気持ちの相性の良さを感じ取り、ベッドで二度目に求め合うと互いを慈しむ気持ちの芽生えでめくるめく歓びに包まれ、離れがたい気持ちを伝えようとして抱きしめる両手に力を込めて濃厚なキスをする。
その日の二人は寝る間も惜しんで肌を重ね、互いの身体を貪り自らの愛する気持ちを確かめた。

「バスルームであなたが何かを言おうとしたとき、我慢できなくなったオレは口を塞いじゃったことを覚えている??」
「覚えているよ、私が伝えたかったのは……マスターの店であなたは、酒と女は二ごうまでと言ったでしょう。私はそれでいい。お店でお客様に勧められても飲み過ぎないようにする。女性に関してだけど、やはり歳の差が気になる。でもあなたとは付き合いたいから二番目でもいいけど三番目は嫌」
「あなたは一番目だよ。直ぐでなくてもいいから信じてほしい」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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