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彩―隠し事 389 

性的欲望 -24

健志と紗矢は欲望に支配されて嵐のような時間を楽しんだことを忘れたかのように一本のミネラルウォーターを分け合って静かに刻む時の中に身を置く。
「彩さんがどうしているか心配でしょう??……見てきてあげる」
一度は覗き見したいけど止めとくと言った紗矢は平静を装っても未だ冷めることなく身体の芯で燻り続ける欲情を持て余して何かをせずにいられない。

好奇心を全身に漲らせた紗矢はコネクティングドアに近付いて腰を引き、顔を突き出して隣室を覗き込む。
「ウワァ~、いやらしい……ハァハァッ、彩さんは想像以上にエッチでスケベ。覗き見する私が昂奮する」
「紗矢ちゃん、二人は始めたのか??」
「そこまではしていないけど彩さんが鏡に映したお尻の穴を見せて、それを見たケンちゃんが昂奮しているの……ゴクッ、いやっ、ケンちゃんが悦んでいる」
「どうした??」
「仰向けに寝るケンちゃんを跨いだ彩さんが……オマンチョをケンちゃんのお顔に押し付けている、ハァハァッ……ケンちゃんのオチンポが弾けそうなほどビンビン……健志さん、何を見ているの??」
息を荒げて二人の痴態を覗き見る紗矢が振り返ると、頬を緩める健志の視線が自分の後ろ姿に向けられているのに気付く。

「紗矢ちゃんは本当にスタイルが好いな。後ろ姿が最高だよ」
「後姿だけ??」
「今、見えるのは後ろ姿だよ」
「ふ~ん、そうだね……これではどう??……でも、彩さんと比べちゃ嫌だよ」
プロポーションに自信を持っている紗矢はドアを離れ、ソファに向かって歩きながらナイトウェアを肩から滑り落し、無毛の股間を晒して胸の膨らみに手を添える。
「この身体をケンちゃんは一人占めにするんだね、羨ましいよ」
「クククッ、心がこもってないけど許してあげる……私も彩さんのように色っぽくなれるかなぁ」
「なるよ。ケンちゃんを愛して、ケンちゃんに愛される幸福感が紗矢ちゃんの気持ちと身体を包むと彩と同じような好い女になるよ。オレが保証する」
「ほんとう??嬉しい。健志さんはケンちゃんのように若くないから今は許してあげる。その代り、朝になったら気持ち善くしてもらうよ」

ソファから立ち上がった健志は紗矢の額にチュッと唇を合わせ、抱え上げてベッドに向かう。
「今は可愛い女性で陽光の下で一緒に歩きたいと思うけど、近い将来に好い女になって昼も夜も一緒にいたいと思う女性になるよ」
「クククッ、私の身体で遊んだあと、オトコとオンナノコがつながっても興奮しなかったの??」
「……紗矢ちゃんはオレが思っているよりも大人の女のようだな。ケンちゃんのチンポをいっぱい食べて、吐き出させた男汁を腰の周囲にまとえば好い女になる日も近そうだ」
「ふ~ん、彩さんの色っぽい身体は咥えたオチンポと吐き出させた精液で作られているんだ。そうなんだ……もっと、いやらしいお話を聞きながら眠りたい」

何も身に着けることなく横たわる紗矢に添い寝する健志は、
「少しでいいから脚を開いてくれる」
「これでいい??何だか怖い」
「見えるから怖い。目隠しをしようか、話の世界の住人になって他の事は何も考えない……いいね」
黒い布で紗矢の視覚を奪った健志は、右手を紗矢の両脚の間で船に見立てて話し始める。

広い海を航海するにはあまりに小さい船が食料も水も尽きて二つの岬の間を漂うように近付いてくる。
船の大きさに相応しく、ただ独りの乗員である男は喉の渇きと空腹に耐えかねて目の前に見える絶壁を見つめて上陸する場所を探す。
両脚の間を船に見立てた右手が行きつ戻りつしてもツルンツルンの岩肌に覆われて上陸できる場所がなく、真っ青な空でギラギラ輝く太陽を見て首を振る。
フゥッ~、溜め息ではなく、自分を励ますために息を吐いた男は小舟を奥に向かって進めていく。
二つの半島の付け根に当たる最深部に上陸の手掛かりになる場所を見つけた男は安堵の表情を浮かべ、船端を叩いて喜びをあらわにする。
この場所のツルンツルンの岩肌はよく見ると最近まで草木が生えていたような跡があり、襞のような岩が海面から頂上近くまで続いている。
その襞を掴んで足を踏ん張り、頂上目指して登っていくと襞の奥に清水が湧きだし、乾いた喉を潤した男の手足に力がこもる。

「イヤンッ、オマンチョを開いてビラビラを弄られると気持ち善くなっちゃう。そんなことをされると眠れない……」
「紗矢ちゃん我慢しなきゃ。紗矢島にたどり着いた船乗りが助かるかどうかの瀬戸際なんだよ」
「広い海で遭難しそうだった人が紗矢島に上陸すれば助かるの??我慢する」

男は小陰唇に似た襞にしがみつくようにしてよじ登ると、オーバーハングのように張り出した突起が行く手に立ちはだかる。
岩肌に口をつけて湧きだす甘露水で喉を潤した男はフゥッ~と息を吐き、襞を掴み脚を踏ん張って乗り越える。
「アンッ、気持ちいい……吸ったり舐めたり、弄ったり、クリちゃんが悦んでいる」

垂直に立ちはだかる岩肌を登りきると草木が一本も見えないツルツルの地面が続き、目を凝らすと遠くに山が二つ見えて中間辺りに湖のようなモノがある。
湧き出る甘露水で喉を潤し、元気の戻った男は足元の地面を撫でて歩くのに支障がないかどうか確かめる。
「登り切ったこの場所はこんもりとした丘のようだから、恥丘と名付けよう」
「ウッ、イヤンッ、そんな処を押さえられるとオシッコが漏れちゃいそう」
恥丘と名付けた丘から遠くに見える双子のような山を目指して歩き始めると湖だと思った場所には一滴の水もなく窪みに過ぎないと分かり、ガッカリする。

「イヤッ、そんな処で遊ばれるとお腹が痛くなっちゃう……ウフフッ、くすぐったい」
窪みで戯れることに飽きた男は双子山を目指して歩き始める。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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