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彩―隠し事 387

性的欲望 -22

「彩と他の女性を比較する積りなんてないよ。彩が一番大切」
健志の言葉に満足した彩は満面の笑みで眩しそうに見つめ、肩に顎を乗せて胸を押し付け、大好きと耳元で囁く。
ドクドクと心臓は早鐘を打ち、顔の火照りを止めることのできない彩は止まることのない自らの欲情に苦笑いする。
二人が結ばれてすぐ彩が頼んだわけでもないのに健志はカヲルと別れたと告げ、カヲルも健志との付き合いはセックス抜きになったけど、それは彩に惚れているからだと言った。
SMショークラブのオーナーの一人だというカヲル主宰の卑猥なパーティーに二人で参加した時もカヲルが健志に接する態度はサバサバして妖しい雰囲気を感じることはなかった。
浮氣をしても嫌いになれない夫を今でも愛している彩は、いずれ訪れる健志との別れを平穏に迎えることが出来るか自分でも分からない。
「ねぇ、彩を連れて何処か遠くへ行きたいと思わない……二人を知る人のいない遠くの街へ……」
「……彩をオレだけのモノにするためにさらっちまうか……そうするには分別を持ち過ぎた。もっと若ければ無茶をしたかもしれないな」
「ウフフッ、嘘でもそう言ってくれると嬉しい」

汗とセックスの残滓を洗い流してさっぱりした気分でバスルームを出ると紗矢とケンちゃんは爽やかな風で夜景に見入っている。
「お腹が空いた。紗矢ちゃんはどう???」
「私も少し……寝る前は何も食べないことにしているけど、今日はお腹が空いて眠れそうもない」
「そうだよね、生のソーセージ二本だけじゃ物足りないよね」
「えっ……クククッ、彩さんって私が思っているよりエッチな人。ますます好きになっちゃった」
「健志、ルームサービスを頼んでくれる」

スパークリングワインで乾杯した四人はサンドイッチ、コブサラダ、ソーセージとチーズの盛り合わせなどで満足し、最後に残ったソーセージを前にして顔を見合わせる。
「これは、紗矢ちゃんと彩でジャンケンだろう。オレとケンちゃんは最後に共食いじゃぁシャレにならないよ」
「ジャンケンの必要なんかないよね……」言い終えた彩は、ソーセージにフォークをぶすりと突き立てて端を噛む。
フォークで突き刺された哀れなソーセージを見る健志はわざとらしく表情を歪め、それを見た彩は笑みを浮かべて紗矢に食べろと視線で話しかける。

両端から少しずつ食べ進んでソーセージが彩と紗矢の胃袋に収まると二人の唇は合わさり、そのまま抱き合って男たちに見せつけるように互いの舌をつついて温かく柔らかでねっとりした感触に酔いしれ、口腔に出入りを繰り返してヌチャヌチャと滑り音と共に妖しく絡み合う。
「女の人とキスしたりアソコをクチュクチュされてアンアン喘ぎ声を漏らしたり予想もしていないことを経験出来て忘れられない夜になりました。彩さん、健志さん、本当にありがとうございました。ケンちゃん、ありがとう。私の無茶なお願いを怒りもしないで協力してくれて……好いお嫁さんになるって約束する」
「ありがとう。僕は紗矢のことを幸せにするって約束する」
「ウフフッ、私こそケンちゃんの百億倍の、ありがとうを言わせて……もう一つ、わがままを聞いてくれる??」
「きょうは紗矢の希望は何でも聞くよ」
「絶対に怒っちゃ嫌だよ、約束したからね……健志さんと同じベッドで眠りたい」
「ごめんなさい、彩さん。健志さんと紗矢が一つのベッドで寝ることを許してもらえますか??」
「いいよ……それで、ケンちゃんは一人で寝るの??」
「えっ、僕は……僕は、彩さんと一緒に……ダメですか??」
「良かった、ケンちゃんが1人で寝るって言えば彩は独りぼっちになるんだもん」
「いえ、僕こそ同じベッドで彩さんと朝を迎えるなんて夢のようです」

「ウフフッ、向こうの部屋で彩さんとケンちゃんはもう眠ったかなぁ??」
「どうかな??彩はタフだよ。以前は水泳、今は仕事で忙しいはずだけどヨガなどで身体のケアを欠かさないからね」
「じゃぁ、エッチしているかもね。覗きたいけど止めとく……でも気になるなぁ」

「彩さん、ダメです。そんなことをされると……」
「ウフフッ、彩は何もしてないよ。健志と寝るときは腕枕してもらうか、オチンチンを握るか、……オチンチンを握っていると落ち着くの……ケンちゃんは嫌??」
「彩さんに握ってもらうのは嫌じゃないけど、平静ではいられないです。ごめんなさい」
「そうなの??ふ~ん……彩は正直な男性が好き。女はね、好きな男性の言葉ならウソと分かっていても信じるものよ、信じたいの。多分、紗矢ちゃんも同じだよ。紗矢ちゃんに嘘を吐いちゃダメ……彩にもね」
上半身を起こしてケンちゃんの顔を覗き込む彩は嫣然と微笑み、瞳は、どうしたいのと問いかける。
「僕は嘘を吐いていました、自分に正直じゃなかったです……彩さんと」
「シィッ~、苛めるつもりはないから、その先は言わなくてもいい。嫌なら言って、すぐに止めるから……」

二人を覆っていたシーツを剥ぎ取った彩はケンちゃんの両脚の間に蹲り、ムクムクと起き上がりかけたペニスに指を添える。
「すごい、元気なオチンチン。紗矢ちゃんと彩のアソコに男汁を吐き出したのに、まだ満足していないみたい。ウフフッ、もう一度できる??」
手の平の陰嚢を握ることなくサワサワと蠢かし、舌が亀頭をベロリと舐めて裏筋でチロチロと戯れ、舌先が鈴口をツンツンつついて捻じ込もうとする。
ケンちゃんのペニスは疲れることを忘れたように隆とそそり立っても声を漏らすことなく、下半身が蠢くことがないのを不審に思った彩が上目遣いに見ると、瞳はあらぬ方を見つめて赤く染まっている。

ケンちゃんの視線の先にある鏡の中で彩の白い尻が妖しく蠢いている。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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