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彩―隠し事 352

余波 -9

「絶交かぁ、彩に会えなくなるのは困るなぁ……言い過ぎました。ごめんなさい。内腿に何か付いているから舐め取ってあげる」
「いぃ、余計なことをしないで。彩のことは構わないで、おねがい」
「可愛い彩を汚れたままほっとけないよ」
内腿に注意を引くことを恐れて擦り合わせた両脚を捩ろうとする彩に、
「楽にしなさい。通る人の注意をひいちゃうよ」
健志の言葉で彩の動きは止み、目隠しのせいで見えないはずの顔を入り口に向けて、内腿を這う舌が与えてくれる妖しい快感に唇を噛み、指が白くなるほど両手を固く握る。
「ウッウッ、クゥッ~、ダメ、やめて。気持ち善くなっちゃう」
硬く握っていた両手は健志の髪を掴み、両脚を閉じるどころか膝を開いて真っ赤に濡れそぼつ割れ目を健志に押し付けようとする。

「彩、苦しいよ。そんなに押し付けなくても舐めてあげるから……」
グジュグジュ、ヌチャヌチャッ、ピチャピチャッ……「イヤァ~ン、気持ちいい」
見つめる英子を気にする様子もなく股間を押し付ける彩は健志の髪を掴んで眉間に皺を刻み、憚ることのない喘ぎ声を漏らす気配を漂わす。
「彩、ここじゃダメよ。我慢しなさい」
「えっ、あっ、こんなところで、彩の変な声は洩れてないよね??大丈夫だよね??」
「今のところ大丈夫。彩がこんなにスケベな女だと思わなかった。旦那様にエッチに着飾った私を見せてあげようと思ったから彩を見たいって言ったけど、すごすぎる、ゴメンね」
「ウフフッ、これが本当の彩かもしれない。親友の英子に色々エッチな処に連れて行ってもらって、健志と付き合うようになって彩自身も気付かないうちに心と身体の奥に澱のように溜まっていたエッチな自分を解放できたような気がする……こんな下着とも言えない下着を着けるなんて想像することもなかった」

「彩、もういいよ。服を着せてあげる。英子さん、いいだろう??」
「うん、ありがとう、彩。仕事中の彩からは想像もできないエロイ女だけど、二人とも本当の彩。昼間は淑女で夜は娼婦、彩は本物の好い女だよ。私の太鼓判じゃ不服かもしれないけど二つでも三つでも押してあげる」
「オレも好い女の証明判を押すよ、これ以上はないほど大きい太鼓判をね……手付代わりに……受け取ってくれるね」
プラチナチェーン下着を着けただけの彩を抱きしめた健志は額に唇を合わせて、チュッと音を立てる。
「仮契約の認め印を受け取ったよ。本契約は今度会った時に念入りに大きい太鼓判を押してもらうことにする……このままじゃ恥ずかしい」
上目遣いに健志を見上げ、嫣然と微笑んだ彩は剥き出しの胸を押し付ける。

マリンスポーツに興じ、体型維持と健康を兼ねてヨガを欠かさず行う背中はムダな肉をまとっていないのに適度な丸みを帯びて艶っぽく、同性の英子でさえも思わず生唾を飲む。
「色っぽい、染み一つない彩の肌は女の私が見ても惚れ惚れするほどエロイ。仕事中の彩はこの身体をスーツの中に隠しているんだよね……」
「なに言っているのよ。今日は泊めてあげるけど変なことをしちゃダメだよ。静かに寝るって約束しなきゃ家に入れてあげない」
健志の誘導に従ってブラジャーを着け、ブラウスに袖を通してボタンを嵌めてもらいながら彩は英子を睨む。
「ねぇ、健志さん。オマンチョに挿入したバイブの収納ポケットを付けると旦那様は大喜びしてくれると思うけど、オッパイを飾るアイデアも何かありますか??」
「ニップルクリップを付けて、クリップから腰までチェーンを垂らして華麗に上半身を飾り、鈴を付けるのはどうですか??……DVDの中の英子さんは被虐感も強そうなので錘も好いかもしれませんね」

何かを想像する英子は焦点の合わない視線を宙で泳がせて頬を緩め、
「興奮した旦那様は休日になると何度も買い物や散歩に行こうって言うかもしれない。想像するだけで興奮する。イヤンッ、濡れちゃう」
股間に手を伸ばした英子は顔を赤らめ、それを見た彩はスカートを穿きながら、
「英子、まさかと思うけど健志を誘惑しようとしてないよね??」
「誤解だよ、誤解。スーパーで買い物をしながらオッパイとオマンチョ鈴をチリチリ鳴らしながら旦那様と歩くんだよ。想像するだけで濡れちゃっても当然でしょう」
「今に始まったことじゃないけど、英子のご主人に対する愛は異常だね」
「そうだよ、知らなかったの??私と旦那様は異常な愛で結ばれているの、ウフフッ、私は旦那様に飼われている可愛い子犬ちゃん……旦那様は愛する妻が他人に抱かれて善がり啼く姿を見たり聞いたりするとオチンポをギンギンにして嫉妬に悶えるの。それをすべて私の身体にぶつけてくれる、嫉妬が深くて大きいほど気持ちも身体も深く結ばれていると感じることができる……そんな旦那様にエロイ下着姿の私をプレゼントするの。アンッ、想像するだけで身体の芯が熱くなる……」

「もう、分かったから止めて。英子、健志を挑発しないって約束するなら1日だけ貸してあげる。但し、細工師さんの店に案内するだけだよ、ホテルは絶対ダメ。公園や林の中でもダメ、オチンポ姉妹は嫌だからね。約束できる??」
「約束する。私にとって一番大切なのは旦那様、三番目は彩と一緒にする仕事で二番目は彩……でも、一つだけ認めてね。職人さんと健志さんの前でハダカンボになってデザインを決めることを。それ以上は望まないから信用してね」
「分かった。健志、急な話しで申し訳ないけど英子のために協力してね。おねがい」
「悠仁のところに案内すればいいんだろ。大雑把に理解したよ」
「話は決まり。で、英子、いつ行くの??」
「善は急げって言うから明日じゃどうかしら??」
「えっ、本当に急だね。健志次第だけど、都合は??」
「オレは構わないよ。仕事の都合もあるだろうから、待ち合わせ時刻や場所は明日、連絡してくれればいいよ。悠士には連絡しとくから」
「細工師さんは悠士さんって言うんだ……健志さん、明日はおねがいします」

店を出て広い通りに出ると夜の街をあてにした客待ちのタクシーがいたので英子と彩を乗せた健志は、運転手に願いしますと声をかけて彩にタクシー代だと言って紙幣を握らせる。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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