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彩―隠し事 350

余波 -7

彩が今日も着けているはずのプラチナチェーン下着を真似て自らの身体を華やかに飾り、一か月ほど先に誕生日を迎える夫にプレゼントしたいと言う栞は健志を一日貸してくれと言う。
彩に変身するとき優子を封印するけど、英子に変身した栞は二人の間を器用に行き来して夫の事を忘れない。
いや、夫の希望を叶えるために英子に変身するのだから、彩とは違うのだと思い知る。

「変なことを考えていないだろうね。英子と竿姉妹になる積りはないしオチンポは貸さないよ」
「私は彩とならオチンポ姉妹になっても好いと思うけど、彩が嫌がることは決してしない。今までもそうだったし、これからもそうだよ。彩はかけがえのない親友だから」
「ご主人を思う英子の気持ちは分かるけど、どうしても健志と一緒に行きたいの??」
「想像だけどスッポンポンになってサイズを測ってもらうんでしょう??金細工職人さんの指って繊細な動きをするんだろうな。健志さんがそばに居てくれればエッチを我慢できそうな気がする……ねぇ、彩、どうだった??ハダカンボになってサイズを測ったんでしょう??アチコチ触られて気持ち善くなって濡れちゃった??」
「気持ち善くなるはずがないじゃない。細工師さんは仕事だし、離れている時も彩を抱いていたいと言う健志の言葉を思い出して……ウフフッ、もしも、濡れていたとすれば大好きな人に抱かれるのを想像してかな……」
健志を視線の端に捉えた彩の脳裏をよぎるのはアクセサリー細工師の悠士の繊細な手指が肌を這い、羽化登仙の境地に追いやれて善がり啼きした甘美な想い出。
英子が悠士と会う時は健志が同席した方がいいだろうと思い始めている。
彩が付き添ってもいいが、英子の肌を這う悠士の指を見た時に平静を保てるか自信はない。それほど悠士との思い出は鮮烈だった。

「ねぇ、提案だけど健志さんと二人きりになるときは貞操帯を着けてもいいよ……クククッ、私が着ける貞操帯は彩のため、ウフフッ、想像すると楽しい」
「分かった、分かった、この件は寝る前にもう一度……だから、ここではお終い。ごめんね、健志を英子に貸すか否かは帰宅後に決める。返事は改めて連絡するから待っていて」
二人で勝手なことを言いあってと思いながら仲の良さを感じてさほど嫌な感じもしない健志は返事に代えて微笑んで見せる。
「英子の申し出は嬉しくないし、健志の今の顔……二人で示し合わせて気持ちいいことをしようとしているんじゃないよね??英子の足が健志をつついたときに言葉ではない会話をしたんじゃないだろうね??」
「フフフッ、ハハハッ、彩は可愛いなぁ。笑っても可愛いし、怒った表情も妬いている振りをしても何をしても可愛い。大好きだよ、彩」
「二人でじゃれるのは私のいない時にしてよね」

「失礼します……揚げ物と酢の物でございます。この後、ご飯、香の物、止め椀をお持ちいたします」
「美味しく頂いて器や盛り付けも堪能しています。今日は時計を気にせずに食事を楽しむ時間を持ちたいと改めて思いました」
「ありがとうございます。今のお言葉を厨房にお伝えいたします……失礼いたします」

揚げ物に舌鼓をうち、酢の物に満足の笑みを浮かべた英子は白い喉を見せて獺祭スパークリングを飲み、フゥッ~と息を吐いて、
「健志さんと彩がどうして付き合うようになったのかを知りたいな。スイッチが入った彩は信じられないほど思い切ったことをすることがあるけど見ず知らずの男性に声をかけることはないだろうし……健志さんが声をかけたの??」
英子の言葉を聞いた彩は妖しい光を宿す視線を健志に向け、答え方は任せると英子に気付かれぬように意を伝える。

「あれは本当に偶然でした。ホテルのエレベーターで二人きりになり、目指すフロアが同じだと思ったので、失礼ですが、もしもお一人で食事をするのでしたらご一緒にどうですかと声をかけました」
「そう、そうだよ、嘘じゃない。課長と二人で常務に呼ばれて制限付きだけど予算と人員の裁量権を任されたお祝い。あの日は英子が先に帰っちゃったから自分で自分にご褒美を上げようと思ったら……ウフフッ、神様がご褒美を用意してくれたの」
「ご褒美は健志さんのオチンポだったんだ。その日のうちに凸と凹がピッタリ合体。その後、不倫に目覚めた彩は鏡の前でオマンコとアナルが裂けちゃうほどぶっといオモチャで犯されて嬉し涙をダラダラ垂れ流す女になった……そうでしょう??」
「そんな言われ方をすると彩はエッチなだけの女のように聞こえるけど、否定できないのが、ウフフッ、幸せ」
「シッ……美味しいね。美味しい食事と楽しい会話、幸せってこんなことを言うんだね」
立てた人差し指を唇に当てた英子は瞳に宿す淫蕩な光を消し、食事を満喫する仕事帰りのOLに戻る。

「失礼します。ご飯と香の物、赤だしでございます。デザートはご連絡を頂けばお持ちいたします」
「その時は一緒に杏露酒のソーダ割を三つお願いいたします」
「承知いたしました。ごゆっくりお楽しみください」

淫靡な思いを隠した英子は無口になり、食事を堪能しているように見える
ぶどうシャーベットを食べ終えた三人は口々に、ごちそうさまと手を合わせ、顔を見合わせて満足の笑みを交わす。
美味い食事の余韻に浸りながらさっぱりした杏露酒のソーダ割を味わう。
半分ほどになったグラスを両手で弄りながら、英子の瞳は再び淫蕩な光を宿す。
「彩、今日も着けているんでしょう。仕事中も健志さんに抱かれるために……見せて、ねぇ、見たい。健志さん、彩がここでパンツを脱いでもいいでしょう??」
「バカなことを言わないでよ。そんなことをするわけがないでしょう。家に帰ってからなら、いくらでも見せてあげるから」
「ねぇ、健志さんも説得してよ。休日の私は家にいる限り何も隠すことなくスッポンポンになって、旦那様に本当の私を見てもらっているんだけど煌びやかに着飾った姿を見せてあげたいの……健志さんだって、離れている彩の身体と心を抱くだけじゃなくそばで見て楽しんでいるでしょう??実物を見ながら感想を聞きたい」

「分かった、見せてあげる。笑ったり、ふざけたことを言ったりすると二人とも絶交だからね」
すっくと立ちあがった彩は、扉が締まっていることを確かめてスカートに指を添え、
「英子、もう一度言うよ。変なことを言ったり笑ったりすると絶交だよ。健志も同じだからね」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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