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彩―隠し事 339

転生 -44

「おはよう。朝食をベランダに用意しといたよ……眠そう、もう少し後にする??」
ベッドに上がり眠りこける健志に馬乗りになった彩は満面に笑みを湛えて鼻梁を指先で擦り、唇を刷いて瞼をつつく。
なにが起こったのか直ぐに理解できない健志は舌を伸ばせば届きそうなほど近付く彩に気付き、抱き寄せて目を閉じる。
「おはよう。彩は元気だな」
「眠くても起きて。健志と彩の夫婦ごっこはもうすぐ終わるんだよ。いいの??」
「ウグッ、グゥッ、苦しい、起きるから許して……死ぬかと思った」
健志を跨いだままベッドのスプリングを利用して身体を上下すると、彩の腰に手を添えて身体を入れ替えて覆い被さり、チュッと唇を合わせて、死ぬかと思ったと楽しそうに囁く。

ベランダに続く窓は彩の手で開け放たれて夏に別れを告げるのを拒否するかのように南国と間違えるような陽光が忍び込み、健志は眩しそうに目を眇める。
陽光と共に食欲をそそる匂いが鼻孔をくすぐり、空腹感を刺激されて身体を起こす。
「カレーの匂いがするけど……まさか??」
朝早く起きて作ってくれたのかという言葉を口にすることなく彩を見つめる健志の表情は破顔する、
「期待させて悪いけど彩が作ったんじゃないの、ごめんね。でもカレーがあるから食べようよ」
ベッドを降りてベランダに向かう彩の後ろ姿に思わず、ゴクッと唾を飲む。
「なぁ、その恰好で買い物に行ってきたの??」
「買い物??行ってないよ……カレーをどこで手に入れたか当ててごらんよ」
「う~ん、ということは……今日は日曜だから、ナユミさん??悠士が来たの??」
「違うよ、悠士さんから、カレーが余っているから取りにおいでって連絡があった」と、電話を指さす。
「で、その恰好で行ったの??」
「クククッ、何かされたかって心配しているでしょう……ピッチピチの白短パンに健志のシャツを腕まくり。パンツだけ着けて股間を膨らませた悠士さんは彩を見て何か言いたそうだったけど、ナユミさんを気にして何も言わなかったよ。カレーとナンを渡されただけだった」
「ナユミさんは??」
「たぶん、想像通りの格好。スッポンポンでマン毛では隠し切れないアソコがグッチョグチョって分かるほど。あれはやり終えたばかりだね、きっと」
「やり終えたばかりか……気持ちの好い朝、彩には口にしてほしくない言葉だな」

ベランダに向かって歩きながら大袈裟にがっかりして見せ、椅子に座ると同時に両手を広げて、おいでと声をかける。
「抱っこしたいだけ??それとも何か聞きたいの??」
健志の太腿を跨いで首に回した両手を組んで目を閉じる。
シードルを一口飲んで目を細めた健志は二口目を口に含んで唇を合わせ、流し込む。
「青リンゴの香りが好い。レモンじゃないけど、スッキリしてほんのりの酸味が初恋を想い出させる」
「初恋の想い出よりも今朝の事を聞きたい。悠士やナユミさんとどんな話をしたのか気になるよ」
「彩の初恋に興味がないの??あの人は今どこで、どうしているのかなぁ……妬ける??」
「初恋は遠い昔のことで過ぎたこと。目の前の彩の今が気になるから悠士とナユミさんのことが知りたい」

「スッポンポンのナユミさんが言うには、今朝はアソコをペロペロされる気配に気付いたけど何が起こったのか直ぐに分からなかったらしいの。女の秘所から太腿を舐められて足を持ち上げられたところでパジャマを脱がされたことが分かったって……オチリの穴をペロペロされて悠士さんのモノを捻じ込まれた。それでやっと目が覚めたって……嬉しそうに話してくれた」
「それから??その後は??」
「ナユミさんとは初対面だよ。そんなことを話さないよね」
「ナユミさんと悠士には普通なんだろ。いつだったか、朝食を一緒にって誘われたので行ったら……美味しそうな朝食を前にして椅子に座り、背面座位でつながっていた。マン毛ボウボウのマンコにチンポが突き刺さっているのが丸見え。ナユミさんが終わるまで待ってほしいけど、早く食べたいならオッパイを舐めてって……」
「終わるのを黙って待ったか、手伝ってあげたかは聞かないし聞きたくない。いつもそうなの、あの二人は??」
「どうだろう、たぶん、オレを含めて特定の人だけだと思うよ」
「彩もそう思う。それでね、ナユミさんが、今度、都合の好いときに四人でパーティーをしよって言うから、楽しみにしているって言っといたよ」
「しょうがねぇな、彩が誘いを受けたなら付き合うよ」
「健志と彩は気持ちの通じた便利な男と便利な女。二人ともエッチな隠し事を抱えているけど理解し合えるパートナーと友人や知人もいる。そうでしょう??」
「そうだな、彩の言う通りだよ。迷い道に踏み込みそうになったけど、クククッ、オレは彩に惚れているってことだな。迷惑か??」
「嬉しい……彩の本当の姿を知ろうとしないのは寂しいけど、本音で付き合える。エッチな親友のお陰で色んなことを見たり聞いたりしたけど欲求が溜まるばかりだった。心と気持ちの奥に隠していた隠し事が爆発寸前だったの。健志のお陰で、もう一人の私は平静を保つことができる」
「そうか、それじゃあ今度ナユミさんたちとパーティーをしよう。その他にもイロエロと彩が欲求不満にならないようにすると約束する」
「クククッ、健志のお陰で表の顔は安心して仕事が出来るし、浮気をしている夫にも優しくできそう……ナユミってどんな字を書くの??」
「七夕に美しいと書くんだよ。雲一つない澄みきった満天の星の下、七夕の夜に生まれたらしい。ナユミさんの話しだと、織姫と彦星が一年ぶりにエッチしている最中に生まれたらしい」
「ウフフッ、ナユミさんらしい……お腹が空いた、食べようよ」
「もう少しこのままで……いいだろう??」

白短パンが包むムッチリとした自慢の太腿や腰を撫でられる彩はうっとりして目を閉じる。
健志は手の平の感触に満足することなく器用に口を使ってシャツのボタンを外し、
「やっぱり……ムッチリの太腿や腰のラインとノーブラのオッパイで悠士を挑発してきたんだな。食事の後はお仕置きしなきゃいけないな」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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