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彩―隠し事 340

転生 -45

悠士のために七夕美が腕によりをかけて作ったチキンとほうれん草のカレー、ナンのお裾分けに舌鼓をうちながら無言で朝食を終えた二人は顔を見合わせて笑みを浮かべる。
「カニを食べる時は無言になるって言うけど、美味しいカレーとナンでも無言になっちゃうね」
「七夕美さんは料理のプロだから味は保証付き。同じ独り暮らしでもオレと違って料理をしない悠士が口にするのはエサ。で、付き合い始めた七夕美さんは時間があればエサを食事に替えるために泊まりに来る。そんなとき、オレもご相伴に預かることもある」
「彩は何度も来たけど会うのは今日が初めて。タイミングが合わなかったのかなぁ」
「ごめんね……彩が来る日は連絡しないでくれと伝えていた」
「もしかすると彩を悠士さんに合わせたくなかったの??」
「食事はヒドイけど、サクランボと赤貝についてはグルメだから彩を近付けたくなかった……彩のサクランボは見た目に可愛いし感度も良好、赤貝は周りがツルンツルンで恥骨の張りもオレ好みで慎ましやか、清楚で上品なサクランボと赤貝を悠士には見せたくなかった」
「七夕美さんは??」
「七夕美さんは料理以外にもセックスも大好きで積極的な女性」
「ウフフッ、健志と七夕美さんは何度も抱き合ったのに、彩と悠士さんがエッチすることを嫌った。ズルイと思うけど許してあげる……どうして気が変わったの??」

「ある日、彩と二人でエレベーターに乗る処を見られたらしく、その後はイロエロ、ごめん」
「じゃあ、プラチナチェーン下着を作ったのは二人で示し合わせたことだったの??健志は七夕美さんを含めて三人で何度か遊んだ後だから、彩を差し出せって言われても断れなかったって言うの??」
「その表現は少し違って、彩がオレ以外のチンポを食べたいと言ったからオレから悠士に持ち掛けたんだけど失礼だったね、ごめん。何と言われても弁解のしようがない」
「そうだよ。彩は怒っている。別れるとは言わないけど、何でも言うことを聞いてくれる??」
「勿論だよ、彩の怒りが解けるなら何でもすると約束する」
「約束だよ。してほしいことは考えとくから覚悟して……それと、こんな格好で悠士さんちに行ったことの罰を与えるって言ったけど、どうするの??」
「それは聞かなかったことにしてくれるかな」
「夫には浮氣をされるし、相性のいいオチンポに出会ったと思ったけど……彩ほど不幸な女はいない。ウフフッ、そんな顔をしないでよ。心の奥に隠していた卑猥な思いを開放するにはいろんな意味で健志のような男がいい」
「ありがとう。褒めてもらったと思うことにする」
「褒めてはいないけど、便利な男として合格。ハナマルを上げる」
「純な男の恋物語は終わって、これからは彩次第で終焉を迎える可能性もあるのか……悠士の野郎、ぶっちめてやる」
「彩との縁が切れるとカヲルさんと身体の関係を戻して七夕美さんと3Pをする。その他にもイロエロ女性がいるんでしょう。今まで彩の身体を貪ったんだから、ウフフッ、そんなことは許さない。彩がコノコに飽きるまで自由にしてあげない」

彩は健志の股間をつついてわざとらしく怒り顔になり、困った表情を覗き込んで快心の笑みを浮かべる。
「本当だね……彩が望むことは何でもする。約束するよ、指切りでもなんでもする」
「便利な女と便利な男。そんな関係で始まったはずなのに、身体だけの付き合いに気持ちが加わるとややこしいことになる……ねぇ、彩を黙らせた方がいいと思わない……いつまでも自由な時間があるわけじゃないよ。どうする??」

残暑の残る陽光は二人の気持ちを妖しく焦がし、関係の継続を望むのかどうかと問いかける。
彩の瞳を覗き込んだ健志は、そこに怒りも諦めも宿すことがなく妖しい想いに満ちた光を見つけて抱き寄せる。
「大好きだよ。彩でいる時はこれまで通りオレだけの女でいてくれるね……」
唇を合わせて舌を絡ませ、思いを伝えあうとキスは自然と濃厚なモノになり、二人の両手は互いの身体をまさぐり合う。
ウグウグッ、フグフグッ、ハァハァッ、息の続く限り貪り合い交換した唾液を飲み込んで性的昂奮の昂りを抑えきれなくなった健志はシャツのボタンに指を伸ばす。

左手で抱きかかえ、右手でボタンを一つ、また一つと外して白い膨らみが姿を現すと左胸の先端を口に含み右胸を掬い上げるように手を添える。
「吸ったり大きさを確かめたり、オッパイの品定めをした感想は??聞かせてくれるでしょう??」
「オレが初めて彩を見たのはパンツ一枚だけを着けて縛られた姿。このオッパイとムッチムチの腰や尻と太腿を見た。そんな彩にオレは一目惚れ、その時の想いに変わりはないよ」
話しながら健志の右手は胸の膨らみをヤワヤワと揉み、わき腹を撫で下りて腰から尻を撫で指先が内腿を刷く。
「ウフフッ、大好きな男の手が触れる場所が彩の性感帯、気持ち好い。身体が芯から熱くなり、ドキドキするのを止められない」
「もっとドキドキさせてあげる……バッグを持って来なさい」
「バッグ??……どのバッグ??」
「分かるだろう。持って来なさい」
ハァハァッと荒い息を漏らして妖しい光を宿す瞳で健志を見つめ、意地悪と呟いた彩は窓枠を掴み、ソファの背に手を添えてフラフラ、よろよろと今にも崩れ落ちそうな様子でバッグを手にして戻る。

犬用の真っ赤な首輪とリード、黒いアイマスクを取り出してバッグを部屋に戻す。
ゴクッ、ハァハァッ……首輪を見つめて唾を飲み、バッグには欲しいオモチャが入っているのにと言いたげに見つめて息を荒げる。
「可愛いいワンコのように飼われたいだろう、首輪を着けてあげる。明るい陽光の下で清楚で貞淑な人妻と呼ばれ、仕事の場でも頼りにされるけど身体の奥には妖しい想いを隠している。その想いを満足させるのは夜の煌びやかな灯りが作る影と闇。闇を作るために目隠しをしよう……彩、気持ちも身体も開放するんだよ」
「目隠しで普段の自分を忘れて彩になれる……ハァハァッ、熱い、ドキドキが止まらないの、心臓が口から飛び出しちゃいそう。首輪を着けられて彩は健志だけの女」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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