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お見合い -4

「こんな事を言うのは卑怯だと重々承知しているけど泊りは出来ない。22時になれば家に帰る。マイルールでこの二つを曲げることは出来ないので承知してくれ」
こんな条件で付き合うことを承知してもらった。
悪い男は暴力など分かり易いワルサをする。狡い男は言葉で女性を傷つける。
「アユが別れたいと言えば、何も要求せずに承知する」とも言った。
オレは狡い男だろうと思う。
アユに対してだけではなく妻に対してもそうだ。
相手の女性の立場や考えを尊重すると言いながら、実は保身のための逃げ口上ではないかと自問することがある。

付き合いが5年に近くなったある日、アユの部屋でのんびりしていると、
「あなたとお泊りしたいな」と、冗談めかして話すアユに、
「そうだな、近いうちにホテルを予約するよ。場所は教えないけど楽しみに待ってくれ」
そんなオレに対して、
「そんな嘘を平気で言うあなたは信用できない、直ぐに出て行って……」
普段は22時になるとサヨナラを言い、アユの希望で名古屋や新潟に行った時もルールを守って宿泊することはなかった。
オレが一人で実家に帰った時、大阪駅近くのホテルを予約してアユを泊らせ、宿泊はせずに夕食と朝食を一緒に摂ったことがある。
そんなオレが一泊すると言ったのをぬか喜びさせるような冗談は好きじゃないと激怒して別れを告げられた。
後日、アユから言い過ぎた事を許しほしいと言われて関係を修復し、その時、
「幼馴染のお子さんが結婚するので実家経由で大阪へ行くんだけど、ホテルを予約するから来ないか??当日は店も休みだろう??」
「その積りで楽しみにしていろと言ったの??」と、確かめるアユにオレの言葉が嘘ではなかったことを証明できた。

以前、ラブホでコトに及ぶ前に何かの拍子でシーツを捲ると防水シートが敷いてあり、如何にもといった準備に、する事はしたが気持ちが萎えた事があった。
それ以来、可能であればホテルのデイユースを使うことにしている。
アユとも何度かデイユースを使ったし、名古屋に行きたいと言うアユが謀り、見たかった美術館が開いてないからデイユースを予約しておいたと可愛い笑みを浮かべたこともあった。
そんなアユとのホテル泊は今となっては懐かしい想い出だ。

大切な妻といる時は本気で好き。アユといる時も好きという気持ちに偽りはない。
好きな食べ物を二つ目の前に置かれて、どっちが好きかと問われれば両方好きと答えざるを得ない。
但し、どちらか一つしか食べられないとなれば選ばなければならない。
妻が一番大切な人。
アユとの円満な別れを望むなら振られるのが最良の方法だと思う。
嫌われようとするわけではなく、オレより好きな人が出来たと言われるのがいい。
とは言え気持ち良く受け入れるのは難しく、気持ちは抑えている積りでもイライラは募る。

そんな身勝手ともいえる気持ちがアユにシャワーを浴びせる衝動につながる。
シャァッ~シャァッ~……最大の湯量で降り注ぐシャワーから逃れようとするアユを突き入れたペニスと左手で動きを封じ、激しく出し入れを繰り返す。
シャワーを止めてハンガーに戻し、立ちバックで責める男は背中に覆いかぶさり左手で胸の膨らみを揉みしだき、右手でクリトリスを刺激する。
シャワーハンガーに戻されたヘッドから降り続ける湯は言葉にできない思いを抱える二人を濡らし、それはあたかも罰を与えられているかのように感じられて嫌なことではない。

腰に手を添えて股間を突き出す男がアユの背中に見入るとヴィーナスのえくぼが微笑んでいるように見えて、ささくれ立つ男の気持ちに優しさが戻る。
シャワーを止めて恥骨が圧迫されるほど股間を押し付け、再び覆い被さり首筋に唇を這わせて耳に息を吹きかける。
「イヤァ~ン、鳥肌が立っちゃう。気持ちいい……今日のあなたは乱暴で怖いけど、今はいつものあなた。乱暴なのも嫌じゃない、忘れられない記憶を身体に刻んで……」
パンパンッ……ウグッ、クゥッ~……「激しいあなたも好き、もっと突いて、無茶苦茶にして……」
耳を塞ぎたくなるのを耐える男は荒々しく腰を打ち付けてあっけなく果ててしまう。
「ハァハァッ、ゴメン……我慢できなかった」
「いいの、私も満足した……今日のあなたは激しいんだもん……ごめんなさい」
「謝らなくていいよ、ゴメンなんて言われると辛くなる……先に出るよ」
アユは内腿に滴る精液を気にすることもなく壁に手をついたまま振り返らず、男もまたいつもようにキスすることもなく背中に声にかけてバスルームを出る。

遅れて部屋に戻ったアユは、
「食事の用意をするから少し待っていて」
白い短パンから伸びる脚が艶めかしくて股間がピクンと反応し、この景色を見るのも今日が最後になるのかと思うと苦笑いが浮かぶ。
満足したとは言えないけれどアユのオンナに男の証を吐き出して冷静さが蘇る。

「お待ちどうさま。あなたの好きな魚料理はやっぱり苦手、ごめんね」
テーブルに並んだのはタンシチュー、茶わん蒸し、タコマリネ、アボカドサラダと男の好きなモノが並ぶ。
用意してくれた料理を口にすると自然と笑みが浮かび、いつもと同じ男の笑顔にアユの表情も和らぐ。

食事を終えるとぎこちなさが戻り、時刻を確かめたアユは、
「実家に帰るのはいつ??」
「今晩出発で帰りは一週間後の19日の予定」
「そうなんだ、私も実家へ帰るんだけど……あのね、お見合いというか男の人に会うことになったの。私よりも7歳上で39らしいの……怒る??」
「怒るわけがないだろう。アユを幸せにしてくれる人ならいいね」
「本当にそう思うの??……そうか、そうだよね。それでいつ会ってくれるの??」
「水曜日、ホテルのラウンジにしようか」

お見合い -3

普段とは違う雰囲気を漂わせるアユに接する男は気持ちの整理がつかず、考える余裕もなくしてフェラチオの心地好さに酔いしれる。
ジュルジュル、ジュボジュボッ……フグフグッ、ングッングッ……ジュボジュボッ
「ウッ、気持ちいい……我慢できないかもしれない」
「だめっ、お口じゃなくてアソコに……あなたを私の大切な場所、私のオンナノコで感じたいの。入れて……」
立ち上がったアユを凝視する。
「えっ、どうしたの??好きな男性に見つめられて平気だと思うほど自信家じゃない……恥ずかしい」
「そうか、そうだな、アユの性格を知っているはずなのに、ごめん」
「謝らないで、悪いのは私。私がつまんない女性だと思うのは付き合っているあなたに失礼だよね。ウフフッ、私は好い女。あなたに相応しい好い女だよね」

「そう、オレは好い男でアユは好い女。妻とアユ、好い女二人に好きだと言ってもらえるんだから、好い男に違いない、クククッ。そんな自信家で鼻持ちならない男じゃないよ……おいで」
腰に手を添えて抱き寄せ、尖らせた唇を突き出す。
「変な顔……フフフッ、キスしたいの??あなたの思いつくまま操られると幸せを感じるの」
尖らせた唇でチュッチュッと鳥が餌を啄むようにキスすると、物足りなく思うアユは両手で首を抱いて近付き濃厚なキスをせがむ。
「ウッ、イヤンッ、クゥッ~……アンッ、急に突き入れるなんて……アァッ~、気持ちいい」
バスタブの中に立つアユがキスしようとして近づくと自然と男の太腿を跨ぐ格好になり、そのタイミングで股間を突き上げると蜜を溢れさせていたアユのオンナはあっという間に侵入を許してしまう。
「アユのオンナノコは温かくて気持ちいい。ウネウネして奥へ引き込もうとしている」
「アンッ、なんか変なの。アソコが膨れて爆発しちゃいそう……いつもと違う、ハァハァッ」
「オレもだ。アユの中に入ってすぐ、チンコから脚の先と頭の天辺に電気が走って、今は全身を駆け回ってビリビリしている……今にも爆ぜちゃいそうだ」
「ダメッ、許さない。もっともっと、強烈なのを頂戴」

「アユ、脚をバスタブの外へ出してごらん」
男はバスタブの縁に腰を下ろして両脚は中にあり、同じく中にあったアユの脚を外に出せと指示する。
男が手伝いながら顔を顰めたアユが両足をバスタブの外に出すと結合が深くなる。
「ヒィッ~、ダメ、ダメッ、いたい。あなたのモノが子宮を突いている。クゥッ~、ウググッ」
男とX字の恰好でつながりバスタブの外に両脚を垂らした格好では床に届くわけもなく、結合が深くなっても逃げようがない。
両手を男の肩に置いて身体を支えようとしても踏ん張りの利かない格好では体勢を変えることなど出来るはずもない。
「抜こうか??アユのオマンコが壊れちゃ困るもんな」
「いや、このままがいい。あなたとつながっているのが嬉しいの、痛いけどつながっていると実感できる……壊れてもいい、壊しちゃって……クゥッ~」

男が下半身を蠢かすと亀頭が子宮口を突き、強すぎる刺激から逃れようとアユが下半身を揺するとペニスの侵入が一層深くなり固い棒で串刺しにされたように感じて、しどけなく開いた口から苦痛とも快感とも区別のつかない声が漏れる。
「ウッ、クゥッ~、たまんない、私を串刺しにしたあなたのオチンポが口から出てきそう……ウググッ、クゥッ~」
宙を睨んで唇を噛み、逃れようもないほど奥深くまで侵入して子宮口を刺激されると肩に置いた手に自然と力がこもり、皮膚が赤くなるほど爪が食い込んでしまう。

「ウグッ、ウッ……」
「ごめんなさい。気持ち善くてつい夢中になっちゃった」
苦痛に歪む男の表情を見たアユは爪を立てた両手を離して背中に回し、肩に顔を埋めて全身の力を抜く。
「しっとりと柔らかみのあるアユの肌とくっつくと同化するような気がして気持ちいい」
「私も……いつまでもこのままでいたい。抱いて、ギュッと抱いて。離れられなくなるほど力を込めて、おねがい」
アユの言葉の一つ一つが別れを連想させるけど、それを口にすることが出来ない男はギュッと抱きしめて言葉にできない思いを伝える。
「もっと、強く抱いて……」
アユもまた今は言葉にできない思いで男にしがみつく。

四本の手と二十本の指が互いの肌をまさぐり、唇を合わせて口腔を貪り、バスタブの外に垂らしたアユの両脚が男の腹部に絡んで締めつける。
「アユ、抜くよ」
繋がったまま男が立ち上がるとアユは絡めた足を解いて立ち、そのタイミングでペニスは抜け出てプルンッと宙を睨む。
壁に手をつかせたアユの尻を打ち、
「突き出さなきゃ入らないよ……それにしてもプリンとして可愛い尻だなぁ」
「どうせ私は後ろ姿にしか魅力のない女……これでいいの??」
「素直じゃないな。オレはそんな事を言ってないだろう、クククッ、でも拗ねた振りをするアユも可愛いよ……入れるよ」

左手を腰に添え、右手で萎れることもなく宙を睨むペニスを摘まんで太腿にまで花蜜を溢れさせる源泉に擦りつけて馴染ませ、グイと突き出すとズズズッと姿を隠す。
「アァッ~、この方がいい。子宮に届くほど奥深くに突き入れられるのもいいけど、今はあなたの顔を見るのが辛い。このまま逝かせて、おねがい……」

アユの部屋で昼寝をしたことがあるが、そんな時に何の不満も言わず黙ってオレの寝顔をスケッチしていた。
「そんな絵が何枚も溜まったけど私の部屋で何気なく昼寝をしてくれるあなたが愛おしい」と、アユに言われたことがある。
そんなアユがオレの顔を見るのが辛いという……別れを告げる以外ににその理由は思いつかない。

男はシャワーヘッドを掴んで背面立位でつながるアユの背中や髪に湯をかける。

お見合い -2

バスタブに浸かった男は目を閉じ、アユが真夏にサンタコスで迎えてくれた意味を考える。
絵画を中心に芸術を愛するアユは穏やかな中に芯の強さを感じさせる女性で遊び友達に紹介されて彼女の店に行った時に一目惚れした。
いつもの例にもれず、遊ぼうかと声をかけることは出来ても具体的に誘うことは出来なかった。
自分の不甲斐なさに苦笑いするしかない時、アユから遠回しの誘いを受けたが一度目のデートは美術館を歩いただけの清らかさだった。
後日、勝負パンツを穿いていたのに脱がされることもなく寂しい思いをしたと告げられ、二度目のデートでやっと、何も身に着けず隠すことのない彼女の本当の姿を見せてもらった。
アユとの付き合いは五年近くなる。歳を取って執着心が強くなったのかこれほど長い付き合いになるとは思っていなかった。
浮気は嫌い、常に本気。
目の前にいる女性との時間を大切にして浮ついた気持ちで付き合わない……大切な女性が二人いても自分の中では矛盾なく付き合っている積りだ。
我がまま、傲慢と言われれば甘んじて受ける。但し、それは当事者の女性とその関係者に限る……例えば、オレの一番大切な人の息子。オレの息子でもあるわけだが……
彼とは仲が悪いわけではない。父親として相談もしてくれるし、彼の誘いで二人だけで飲みに行くこともある。私の一部分を認めたくないだけのようだ。

理由は分からないがアユから別れを告げられるような予感がする。
それは構わない。アユに別れる理由があるなら黙ってそれに従う。
その理由がアユに幸せをもたらしてくれるものであってほしい。

「入ってもいい??」
「遅いから待ちくたびれたよ、早くおいで」
胸と股間を手で覆ったアユは季節外れのサンタコスと真っ赤なガーターベルトとストッキングの妖艶な姿で迎えてくれたことなど忘れたかのように羞恥で頬を染めて男を見つめる。
両手を広げて待つ男の太腿を跨ぎ、背中を預けてゆったり湯に浸かると羞恥で緊張していた気持ちが解れるだけではなく、全身の毛穴が開いて温かさが身体の芯にまで届くような気がする。
アユも男も気持ちのどこかに棘が刺さったようなぎこちなさを感じているものの、それを言葉にすると何もかも壊れそうな気がして二人の間に微妙な空気が漂い始める。

アユよりも二十年ほど長く生きてい入る男は知っている。
こんな時、男と女の間に吹く隙間風を防ぐには肌と肌を密着して愛の交歓をするのがいい事を。
アユを背中越しに抱きしめ、髪に顔を埋めてお息を吸い込んで香りを満喫する。
「イヤンッ、力いっぱい抱きしめられるのは嬉しいけど壊れちゃう。あなたが好き……大好き」
「オレもアユが好きだ……こうすると匂いでアユを感じる」
再び息を吸い込み、鼻からゆっくりと息を吐き出しながら首筋を唇と鼻頭でくすぐる。
「アンッ、鳥肌が立っちゃう。変な感じだけど気持ちいい。あなたと会ってからすごくエッチな女になった……ねぇ、我慢できない」
身体を入れ替えて正対したアユの表情から羞恥が姿を消し、隠しきれない欲望で瞳が妖しく揺れる。

「今日のアユはすごいな。アユに初めて会った時、清潔な色気を湛えた穏やかな美人だと思ったけど、今は成熟した女性らしい妖しい魅力に溢れている」
「ウフフッ、一年、もう少し前かな、女性のお客様に言われたことがある。付き合っている男で女は変わる。ママは好い恋をしているようだねって」
「もしかして、オレのことか??もちろん、そのお客さまは知らないだろうけど」
「クククッ、ばか。分かっているくせに……ねぇ、私を一言で表現してみて」
「一言か……難しいな。艶やか……上品な美しさの中にしっとりと色気もある」
「つややかではなく、あでやか……キスして……」
アユは目を閉じて全身の緊張を解き、男が触れるのを待っている。

乱れ髪に手櫛を入れようとするとビクッと反応し、頬に手を添えると全身の緊張が蘇る。
静かに唇を合わせると再びアユの全身が弛緩し、しかし情熱のこもった両手が男の上半身を抱きしめる。
ウッウグッ……ヌチャヌチャ、ニュルニュルッ……ウッ、ハァハァッ……舌を重ねたり絡ませたりと息をする事も忘れて互いを貪り、舌が歯茎の裏を舐め上顎を擦る。
真っ赤に燃える瞳が男を見据え、
「舐めさせて……」
「ここで??」
「そう……今すぐ、あなたが欲しいの」

口元を緩めた男は静かに立ち上がり、バスタブの縁に腰を下ろす。
「ウフフッ、大きくなっている……こんなのが私の中に入ってくると気持ち善くなるのだから不思議」
如何にも不思議そうに男の股間で屹立するペニスに指を伸ばして長さを確かめるように竿を上から下に、下から上へと擦り、太さを確かめるためにペニスを握ったまま、
「聞いてもいい??」
「いいよ、どうした??」
「あなたは私を、あでやかって言ったでしょう。奥様を一言で表すとどうなるの??……答えられない??」
「いや、妻は空気だよ……無くちゃ生きていけない。いつも一番大切なモノだと自分に言い聞かせている」
「フンッ、愛人の前でぬけぬけと……噛み切っちゃおうかな」
「クククッ、アユに噛み切られるなら本望だよ。それにしても愛人っていい響きだよな」
「そうなの??あなたにとって私は浮気相手じゃない、浮ついた気持ちで付き合うんじゃなくて本気だって言ったでしょう。それなら、愛人でしょう??」
亀頭に滲む先走り汁を塗り広げながら話し終えたアユは竿をパクリと口に含み、ジュルジュルと音を立てながら顔を上下する。

お見合い -1

「入るよ……風流な格好しているんだね。それでこんなにクーラーを効かせているのか??」
「いらっしゃい。フゥッ~、部屋の温度を下げても暑いモノは暑い。待ちくたびれて死にそうだった……これ、憶えている??」
「憶えているさ。初めてのクリスマス、当日は来られなかったけど帰るのを忘れたサンタさんが週末まで待ってくれていた。そうだっただろう??」
「そう、間違いない。覚えていてくれたんだ……ダメだ、もう限界。中は汗でぐっしょり、汗を流してくるね」
異常な暑さが続く今年の夏は連日真夏日が続いて猛暑日も珍しくなく、今日も午前中ですでに30度を超えていることだろう。
そんな中で冷房を効かせているとはいえ、サンタ衣装では汗をかくのも無理はない。

男の言葉を思い出しながら視線を意識しない振りでどうすれば好い女に見えるか計算づくで後ろ姿を見せて立ち上がる。
「ハダカンボになったアユの立ち姿を右斜め後ろから見るのが好きだよ」
「私の後ろ姿だけを見ればいいの??前から見ると魅力を感じないってことなの??」
「そうじゃない、アユは好い女だよ。オレは何事でも努力する人が好き。今まで生きてきて反省の多い過去から学んだことは努力する才能ほど尊いモノはないってこと」
「私が大好きな男性のために努力しているのを認めてくれるの??」
「前は男女を問わず誰でも意識する。化粧や髪形、衣服、人によっては鏡を見ながら表情を作るだろう……後ろ姿は合わせ鏡をしない限り見ることが出来ない。立ち姿を含めて姿勢や歩き方。その人の素の部分が出ると思っている。アユの後ろ姿は姿勢が良く、スッキリして凛とした佇まいで好きだよ」
裏地がボアのサンタ衣装はとにかく熱い。脱ぎ捨てたくなるのを我慢して男に魅力を感じさせて欲情を刺激しようとする。

ミニワンピのサンタ衣装から伸びる脚は真っ赤なバックシームストッキングが包み、それはレースのガーターベルトにつながっている。
バックシームがスラリと伸びる脚のラインの美しさとセクシーさを強調するはず……
男が見つめているはずの両脚が魅力的に見えるように前屈みになり、視線をミニワンピの奥に引き付けようとする。
「訂正しなきゃいけないな。バックシームに見つめることを強要されたようだ。アユの後ろ姿はスッキリして凛とした佇まいと言ったけど、引き締まった足首から伸びやかな脹脛を経てムッチリとした太腿に続くラインの清潔な色っぽさに見惚れてしまう。
多分、サンタコスに隠れている白い肌はネットリして一度でも触れると離れがたくなる……エロイ身体だ」

男の目に見える足首から太腿にいたるラインがプロローグだとすれば狙いは大成功で欲情を十分に刺激し、この先をどう焦らせてエピローグにつなげていくかは私の腕次第だと後ろ姿の下半身に刺すような視線を感じて身体を火照らせる。
「フフフッ、エロイ男性の刺すような視線で内腿をチクチクされているようで恥ずかしい。紳士のあなたもそんな事をするの??」
「男は誰でもオオカミだよ。オオカミになる引き金は人それぞれ……今日のアユはいつもと違う。何かあったんじゃない??好い男に会って昂奮したとか……」
「えっ……どうしてそう思うの??」
一瞬、オヤッと怪訝な表情を浮かべた男は直ぐに反応を改めて、
「ごめん、可愛いアユに妬いちゃった」と、口にして手を伸ばす。
「いやっ、汗がスゴイの、流してくるね」
時には意外な事をするものの芸術を愛して穏やかなアユが季節外れのサンタコスを着けて驚かせ、意図してのことなのか偶然なのか指一本触れさせることなく男を焦らしたままでバスルームに向かう。

一人住まいに十分な広さがあるとは言えワンルームマンションのバスルームに姿を消したアユが真っ赤なサンタコスを脱ぐ様子はガラス越しにはっきり見える。
昂奮を新たにしてゴクッと唾を飲む男に、
「ねぇ、一緒に入りたくないの??私はあなたを紳士からオオカミに変身させるスイッチを持ってないのかなぁ……」
語尾が掠れて震える様子に今日のアユはやっぱり、いつもと違うと思っても欲情を我慢する術もなく下着一枚になってバスルームに向かう。

「ウフフッ、よかった。アユになんか興味ないよって言われたらどうしようかと思っていた……脱がせて、サンタから人間に戻った私をあなた好みのオンナにしてほしい」
下着姿で立ち尽くすアユの頬に手を伸ばした男は、
「今日のアユはいつもよりもきれいで可愛い。触れるのを躊躇うほどの好い女だよ」
「触らないとハダカンボに出来ないでしょう。下着を着けたままシャワーを浴びろっていうの??……脱がせて」

頬に添えた手がアユの身体のラインを確かめるように肩から腰まで滑り降りてショーツに指をかける。
「頑張ってこの下着を着けたの、似合っている??おかしくない??」
「似合っているよ。アユの魅力が倍増している」
目に唇を近付けるとアユは目を閉じ、男はチュッと音を立てて瞼にキスをする。
「ハァハァッ、身体が熱いし立っているのが辛い」
ショーツに掛けた指を引き下ろしながらしゃがみ込むと真っ赤なガーターベルトとストッキングに強調された恥毛が姿を現す。
足首まで下ろしたショーツから指を離して恥毛に指を這わせる。
「アユ、足をほんの少しでいいから開いてごらん……もう少し、そうだ、これでいい。動いちゃダメだよ」
「恥ずかしい……イヤァ~ン、足の震えが止まらない」
男の肩に手を置いて身体を支えるアユの内腿から鼠径部を擦り、上目遣いに見上げて視線が合うと、可愛いよと囁いて恥毛を刷くように撫でる。
ハァハァッと息を荒げるアユは目を閉じて唇を噛み、羞恥と快感が綯い交ぜになった妖しい気持ちで身体を震わせる。

「アユが可愛いからオレのすべきことを忘れていたよ」
ガーターベルトから外したストッキングを脱がせた男が立ち上がり、頬に手を添えて唇を合わせると貪るように舌を絡ませてくる。
「先に入って……恥ずかしく足が震えるし心臓がバクバク、これ以上は堪えられない」
「分かった。先に入っているよ」
下着を脱いだ男は半立ちのペニスをブラブラさせてバスルームのドアを引く。

彩―隠し事 161

隠し事 -13

優子の午後一番の仕事はトイレに入ってスカートを捲り上げ、ショーツを脱いで股間に滲む滑りを拭うことだった。
ぐっしょり濡れたトイレットペーパーを見つめる優子は栞が五人を相手にしたという話を思い出してゴクッと唾を飲み、やめよう、こんな処でダメだと思いながらも右手指の動きを止めることが出来ない。
SMショークラブで下着一枚になって縛られて天井から下がる縄につながれたり、妖子が信頼できる客だけを集めて自室で催すパーティでは複数の男女の前でオナニーさせられたりオモチャで責められたりした。聞いたばかりの栞の経験はAVやエロ小説の中だけの話しだと思っていただけに未だ昂奮が冷めることがない。

平日の昼間、ましてや仕事中には決して目覚めることのなかった彩が姿を現し、目を閉じると健志の姿が浮かんで卑猥な思いが成長するのを意識する。
ヌチャヌチャ、クチュクチュッ……目を閉じて右手を股間に伸ばし、左手はブラウス越しに胸の膨らみを痛く感じるほど揉みしだく。
トイレの壁に寄りかかってオナニーすることに躊躇いはなく、栞の告白で火照った身体を冷まさないことには仕事をできるはずがないと言い訳する。
「ハァハァッ、いやっ、こんな処で……仕事をしなきゃいけないのに、ウッウッ、クゥッ~」
胸を揉んでいた左手も股間に下りて左右の手でプラチェーン製の下着を掴んで割れ目に食い込ませてクイクイ引っ張り痛痒い心地好さに頬を緩める。
「気持ちいぃ……健志に着けられたプラチナチェーンが彩を苛めてくれる。イヤァ~ン」
思わず漏らした喘ぎ声に驚いて狭い個室の中で左右や天井を睨み、下唇を噛んで漏らしそうになる声を我慢する。
プラチナチェーン製の下着でクリトリスを挟んでクリクリと弄り、右手を花蜜の源泉に沈めると身体中が熱くなり指を伝わる新たな蜜がジュルジュルと溢れ出て頭が真っ白になるほどの快感に襲われる。

ハァハァッ……性的満足で虚脱した身体を壁に預けたまま両足の震えに堪えて目を閉じる彩は、フゥッ~と息を吐いて再び股間の滑りを拭いウェットティッシュで清めてスカートを下ろす。
脱いだショーツをポケットに入れたままにして女の秘所はプラチナチェーンで守り、身支度を整えて彩から優子に戻る。

「どうしたの??熱があるんじゃないの??」
上気したまま席に戻った優子の額に手を添えた栞は周囲を一瞥して顔を近付け、
「私の告白に昂奮したの??もしそうなら、続きも教えてあげる。物語にはエピローグが必要でしょう、帰りを楽しみにしてね」
昼休みに公園のベンチで昼食を摂りながら話を聞いた優子が我がことのように昂奮し、課長を含めて五人の男を相手にした栞はいつもと変わらない態度で課長と接しているのを見て混乱に拍車がかかる。
視線を合わせないように上目遣いで課長の様子を確かめても普段と変わりなく、社内不倫をするのはこういう人たちでないとダメなのかと変なところで感心する。
そんな事を考えているとも気付くはずのない課長に呼ばれた優子は、新任課長の着任が遅れて優子を含めて三人での引継ぎが出来なくなったけど、知らぬ仲じゃないから大丈夫だろうと言われたのでハイと応え、早々に席に戻る。
その後、一つの連絡で仕事に集中することができて課長と栞の関係は勿論、プラチナチェーンを着けていることや健志に思いを巡らすこともなく終業時刻を迎えた。
「お先に失礼します」
課長をはじめ、残っている人たちに声をかけた栞に促されるようにして帰路につく。

「20~30分位ならいいでしょう??」
「私は構わないけど栞はいいの??ご主人が待っているんでしょう?」
「30分位をとやかく言わないだろうし、定時にぴったり帰れるとも思っていないわよ、大丈夫」

駅に続くメインストリートから外れて静かな住宅街にあるカフェレストランに入る。
「この店なら隣席に客がいても声を潜めれば聞かれることはないでしょう??」
相変わらずの楽天家ぶりに優子は苦笑いを浮かべる。
「何かおかしいことを言った??……あのね、何度も言ったけど優子の生真面目さがこのエロイ身体を有意に使うことを拒否しているんだよ。勿体ないと思わなきゃ、クククッ。優子のエロイ身体で遊んでくれる人ならいつでも紹介してあげるよ」


壁に掛けたディズニーの掛け時計で時刻を確かめた栞は話し始める。
「クゥッ~、ダメだ。我慢できない。英子の尻の穴は慣れているはずなのに大家のチンポがマンコを押し開いて入っているだろう……それが、私のモノをグリグリ刺激するんだよ。英子との最後のセックスは大家にも愛撫されているようだ」
「クククッ、最後の言葉をそのままお返しします。気持ちいい、逝っちゃいますよ、英作さん一緒にどうですか??」
互い違いに出し入れして我慢の限界に達した二人は同時に奥深くまで突入れ、ウッと声を漏らして大家は子宮めがけて、英作はアナルの奥深く直腸に届けとばかりに熱い迸りを吐き出す。
「ヒィッ~、たまんない、壊れちゃう……熱い、クゥッ~、こんなことって」
二つの穴を同時に奥深くまで突き入れられるだけでもこれまで経験したことのない悦びを与えられたのに、熱い精液を浴びせられるとアナルと子宮を同時に出発した快感が脳に向かって駆け上がるような刺激を受けて英作の身体に倒れ込みそうになる。
「奥さん、気持ちいいのは分かるけど俺のモノも受け取ってもらうよ……どうだ、飲め、飲んでくれ」
仁王立ちで自らのペニスをしごいていたクロが左手で英子の髪を掴んで横たわることを許さず、口を目がけて最後の男汁を絞り出すように放出する。

「ウグッ、グッ、ゲボッ……グゥッ~、ハァハァッ」
口に放出された精液を飲み込む元気もなくハァハァと息を荒げる英子の口元から白濁液がダラダラと滴り、満足した大家が未だ元気を保つ怒張を引き抜くとクロとベロ、それにデカと大家の四人が吐き出した精液がドロリと溢れ出る。
アナルからも精液が溢れ出し、英子は三つの穴で受け止めた男汁の量を見て顔を真っ赤に染め、疲れているにもかかわらずバスルームに向かう。

疲れ果てた英子がバスルームでしゃがみ込んでいると男たちが入ってくる。
「風呂が大きいのはこんな時に順番待ちしなくて済むから好いな」
「そうだろう。嫁に逃げられてこの家に一人残された時はどうしようかと思ったけど悪友に恵まれたせいで風呂を広くして正解だった……奥さん、疲れたようだね。私たちで洗ってあげるから待ってなよ」
シャワーでパーティの跡を流した男たちは英子を支えてシャワーを浴びせる。
「見えるところはきれいになったし、ウガイで口の中も大丈夫だけどマンコと尻の穴には跡が残っているんじゃないか??」
「そうだな、俺たちの残滓を残したまま帰宅させたんじゃご主人に申し訳ない。俺たちの精液は流し去った方がいいだろう」
「そうだな、このままじゃ奥さんにもご主人にも申し訳ないな……尻の穴をきれいにする器具を取ってくれ」

アナルをきれいにしないとご主人に申し訳ないと本気なのか浣腸する言い訳なのか口々に呟きながら課長を含む五人の男たちに見つめられながら液を注入される。
「アンッ、いやっ。終わりかと思ったら浣腸で嬲ろうとする、酷い人たち」
自ら尻を突き出して足を開き、浣腸を催促しているようにしか見えない。
「ウッウッ、入ってくる。お腹が痛い……クゥッ~、出ちゃう。見ちゃ嫌」
キュッキュッ、チュルチュル……ビシュッ、バシャバシャッ……「恥ずかしい、浣腸されて恥ずかしい姿まで見られちゃった」

「次はオマンコの掃除だな」
羞恥を露わにする英子を三人の男たちは英作に見せつけるようにして仰向けに抱え上げて両足を大きく開く。
大家が持つシャワーがオマンコにかけられて精液を指で掻き出される。
「クゥッ~、気持ちいい。こんな事をされたら、またしたくなっちゃう」
「それは光栄だけどご主人の元に送り届ける時間だよ……最後に一つ、噴水ショーを見せてもらおうか」
大家は英子の下腹部をヤワヤワ揉み、手の平を押し付けてゆっくり力を込める。
「ダメ、ダメ、出ちゃう。オシッコが出ちゃう。やめて、恥ずかしい、もう恥は掻きたくない、許して」
英子の悲鳴にも似た哀願も許されることはなく、あろうことか割れ目の縁に指を添えて大きく開き尿道口をあからさまに晒す。
「ダメッ、出ちゃう。恥ずかしい……」
シャッ、シャァ~シャァ~……迸りは放物線を描く。

「これで話は終わり。びっくりした??ウフフッ、帰ったら旦那様が可愛がってくれるの……優子、ご主人が抱いてくれないなら男探しの協力をするよ……さぁ帰ろう」
栞は隠し事することなく優子に話してくれる、優子は栞に隠し事を抱えている。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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