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彩―隠し事 39

会員制バー -10    

奈央は八人を相手にした後とあって、四つん這いの格好からそのまま突っ伏すように崩れ落ちてハァハァッと肩で息をし、口元には飲み残した精液が滴り首から肩や背中は滲む汗に張り付く黒髪が凄惨で淫蕩な表情を飾る。
バギナ、アナルと口腔の三つの穴に満足の証を吐き出した男たちは萎れたオトコを股間にぶら下げたままシャワーを浴びようともせずに彩に視線を向け、新たなセックスの対象となるのかと期待で目をギラギラ輝かせる。

沙耶は結婚後初めての他人棒を夫の目の前で受け入れ、しかもそれはこれまでの女性遍歴を誇るように黒光りする怒張だった。
膣口が張り裂けそうなほど押し開いて侵入する怒張はカリ部もマツタケの様に張り出し、出し入れの度に繰り返される膣壁への刺激で潮を吹き、いまだ完全に閉じることを忘れた股間からは男汁の残滓が滴る。
「沙耶ちゃん、ポッカリ開いたままの穴を塞いであげようか??」
ママの言葉の意味する事を理解しないまま頷いた沙耶の股間に、夫が握りしめていた下着を押し込んでしまう。
「なに、なに??どうしたの??」
「赤くはないけど白い血を吸い取るためにタンポン代わりにパンツを入れてあげたの、嬉しい??」
「私の身体をオモチャにして遊ぶのって楽しい??……アンッ、いやっ、だめ、引っ張らないで、内臓まで引きずり出されそうな気がする。ウッ、グゥ~」
ママの指が一旦押し込んだショーツを摘まんで引っ張ると、沙耶は握りしめた両手で身体を支え、唇を噛んで目を見張り、自らの股間を覗き込む。
ズルズルッ……引っ張り出されたショーツはべっとりと精液の残滓を吸い、クリの花の香りを漂わせる。

真っ赤なバラの花弁を悪戯されて痛々しくさえ見えるバギナの持ち主は起き上がる事も出来ず、仰向けのまま開いたままの口でハァハァと息をして手を伸ばし、奈央の指に触れると二人の手はにじり寄って固く結ばれる。
「沙耶ちゃん、ついにやっちゃったね。彼のは大きいでしょう??」
「うん、実際に経験すると想像以上だった。熱したブットい棒で串刺しにされたようだったよ、先端が入ってきたときは裂けるかと思ったし、奥まで入れられた時は内臓を口から押し出されるかと思っちゃった」
「フフフッ、ところてん突きで押し出されちゃうの??そうなったら、私が拾ったげるよ。彼の豪棒で私は一本や二本じゃ満足できない女になっちゃったんだけど……どうしようかな、教えてあげても好い??」
「あぁ、本当の事だから別に構わないよ」パートナーの男はニヤニヤ笑いながら返事をする。
「彼の許可が出たから教えてあげる。彼と奥様は仲が良いんだけど、セックスだけは勘弁してって……あなたのチンチンが苦にならない人がいればセックスは外でして欲しい。私があなたを欲しくなった時はお口に入れてって言ったの」
「えっ、ちょっと待って……今の言い方は直接聞いたように思えるけど??」
「そうだよ、私は奥様の面接に合格して晴れて愛人になったの……続きは沙耶ちゃんだけに教えてあげる。一緒にバスルームに行こうよ、立てる??」
口元に白濁液を滴らせたままの奈央はバギナとアナルをティッシュで拭い取り沙耶を抱き起す。
股間に何かを飲み込んだままの様に腰を落として奈央にすがって歩く沙耶を見る夫の表情に不安はなく、労わりと愛情を滲ませる。

奈央と沙耶がドアの向こうに姿を消すとママと男たちの視線は彩に注がれる。
ショーツを着けたまま対面座位で健志とつながり、激しく動く事はなくとも奈央と沙耶の痴態で気持ちの性感帯を刺激されてバギナはジュクジュクと蜜を滴らせている。
付き合う時間は短くとも彩と健志は身体も気持ちも相性がよく、歩いているときに手をつなぐだけでも性感のスイッチが入るほどだ。
その二人がつながって気持ちの昂らないはずがない。
「アッアッ、いぃ、気持ちいいの、ウゥッ~……」
上半身を健志にすがるように押し付けているため乳房の全容を見せて男たちを楽しませる事はないものの、染み一つなく成熟した女性らしく柔らかみのある脇から背中へのラインは見る者を満足させる。

「いやんッ、みんなが彩を見てる。恥ずかしい」
「ブラジャーも外して大人の色気に満ちた彩がオレとつながっているんだよ。見たくなるのが自然だし奈央さんや沙耶さんに一度放出したから調子が上がって、やりたい、やりたいってチンチンがうずうずしているだろうよ」
「いやぁ~ン、今日は健志だけでいいの。今日はイヤッ、許して、絶対に嫌」
「分かっているよ、彩を守るって約束しただろ、今日はオレの腕の中で安心して満足しなさい……見つめる男たちが嫉妬してオナニーするほど艶っぽい姿を見せてやろうか」

女性客が望まない事をしてはいけないというこの店のルールに従う男たちは、彩に触れることが出来ないと分かるとカウンターに向かい、それぞれにオーダーした酒を飲みながら彩を見つめ語り合う。
ペニスをしごいてママに見せつけ、口を半開きにして陶然とする者までいる。

彩の脳裏に遠い昔の高校生だったあの日の記憶が蘇る。
隣家の一歳下の男子に着替える姿を覗き見されてゾクゾクするような変な昂奮と快感に股間を濡らした。
その後、恥ずかしい姿を見られる、あるいは自ら恥ずかしい姿を見せつけて昂奮する女性がいると聞いて何かモヤモヤする懐かしさを感じていたが、先日、秘密クラブで見知らぬ人たちの前で下着姿とは言え縄をかけられて足先から脳天まで電気が走り、疼きと共に頭の芯に霞がかかったような得も言われぬ快感に襲われて羞恥と快感の狭間で身体と気持ちの昂ぶりに堪えていた。

人見知りする質だと思っているものの、何かの拍子でスイッチが入ると自分でも驚くほど思い切ったことをすることがある。
今もまた、対面座位で健志のオトコを咥えこんで首に回した両手で身体を支え、押し付けた自らの股間を妖しく蠢かして快感を貪る。
ハァ~ン、いぃ~……股間を擦り付けると健志の恥骨が下腹部を擦り、じわじわと心地良い刺激が子宮に伝わってくる。
酒と会話を楽しみながら彩を見つめる男たちのいやらしい視線が性感を刺激する。
今は健志のペニスに与えられる快感よりも男たちの視線に犯される刺激で頭の芯が疼きボゥッ~となる。

「彩さんって言ったっけ??柔らかで女性らしくムッチリとした後ろ姿。パンツで隠れている尻はプリプリして美味そうだよな、顔を押し付けてフルフルしたいよ」
「俺の経験では、こういう人は落としにくいんだよ。スポーツジムやヨガあるいはピラティスをやっているような身体の芯から伝わってくるアクティブさがあるだろう。自分を厳しく律する人ってプライドも高いから変な妥協をしないだろうし……まぁ、私見だけどな」
「そうか、彩さんのような人に会ったら今の言葉を思い出すことにするよ」
男たちの会話を聞いた彩は、そうじゃないよ、プライドの高い女性ほど強い男に束縛されることを期待しているんだよと言葉にはせずに強く思う。

彩―隠し事 40

夜景  

「この景色が好き」
グレープフルーツパッションの入ったグラスを手にした彩は窓際に立ち、高台にある健志の部屋から駅周辺の夜の景色に見入る。
24時を過ぎても夜を彩る灯りはこの街に集う人たちの活力と共に眩いばかりに輝き、善悪を超えた貪欲さが灯りの影で妖しく蠢く人たちの多い事にも驚かされる。
仲の好い栞に連れられて行ったAVの撮影現場やSMショークラブの記憶が脳裏をよぎり、栞がいなければ知ることもなく縁のない世界だろうし健志に出会うこともなかったと縁の不思議に思いを巡らす。

健志が部屋の照明を暗くする。
窓外の景色は変わらないものの、窓に彩が映り背後で見つめる健志も窓の中にいる。
窓の中の健志に話しかける。
「学生時代からの親友がいるんだけど、その人に色々な事を教えてもらって、この街の懐の深さみたいなモノを知って驚いていたんだけど、今日は健志に新しい世界を教えてもらった……何より驚いたのは、彩が自分自身を知らない事が多いってこと」
「後悔してる??」
「そうじゃないの。彩は本当の私じゃないって言ったけど、本名の自分と彩のどちらが本当なのか分からなくなってきた」
「思っていたよりも性的にエッチでスケベって事??」
「そんな風に言われると、実も蓋もないけど、そういうことかなぁ??」
「彩は分かっているんだろう??分かった上で言っているんだと思うけど……仕事をしているときはメリハリの利いた出来る女、前にも言ったけどスーツ姿が似合っていた。ユニフォームが似合う人ってその道で一流って思っているから。仕事を離れれば清楚にして上品な奥様。夜は清楚で上品な奥様が奔放で淫らな彩に変身して享楽に耽る……学生時代からの親友って男性か女性か分からないけど、そういう彩の本質を知った上で誘ってくれているんだろうな」
「うん、ずっと昔から淫奔な彩が心の奥に棲みついていたような気がする。人見知りする私は必死で隠していたんだけど、SMショークラブで彩が姿を現して何かが吹っ切れたような気がする。本当の私はこれまで通り過ごして彩に変身したいときは健志に会うの」
「嬉しいね、それでいいよ。いくつもの顔を自在に使い分けてフラストレーションを残さない。仕事をしているときにエッチでスケベな彩じゃ困るしね……仕事をしているときの彩に会ってみたいな」
「クククッ、だ~め、見せてあげない。謎があった方がいいでしょう??」
健志は彩の後ろ姿を見つめ、彩は窓の中の健志に微笑んで見せる。

グレープフルーツパッションをゴクッと飲んだ彩は振り返ってグラスを置き、
「ねぇ、彩はきれい??可愛いと思う??」
「あぁ、きれいだし可愛い。上手に歳を重ねていると思うよ。すべてが思い通りになったと思わないけど、大きな不満を抱えることなく今に至ったと思う……彩が人妻でなければって思うよ」
「うん??人妻でなければ何??どうするの??はっきり言ってくれないと分からないよ」
「えっ、うん、そうだな……そうだ、人妻って言葉はエロイよな。奥さんと人妻って同じ意味だけど響きは全然違う。彩のような女性にこそふさわしい言葉だね、人妻」
「うまく逃げられたけど許してあげる。追い詰めちゃうと二人とものっぴきならないことになっちゃうかも……ウフフッ」


バスルームに姿を消した奈央と沙耶を相手に男汁を吐き出した男たちに見せつけるようにして、対面座位でつながる健志が放出した精液をバギナの奥深くで受け止めて満足したはずの彩の瞳が薄明りの中で淫蕩な光を宿す。
「あのバーだけど、いつもなの??」
「平日はそれぞれの仕事で忙しいからエロイのは週末だけだよ。それも必ずってわけではなく、酒を飲んでそれで終わりってこともあるよ」
「ふ~ん、そうなんだ……彩を連れてったのは、同じような事をさせようと思ってなの??」
「彩の気持ち次第だって思っていたけど、正直に言うと……彩には参加してほしくなかった」
「ウフフッ、それでつながった後も下着を脱がさなかったの??ねぇ、そうなの??」
「そうだよ。彩のすべてをオレ以外の男に見せたくないと思っていたよ……わがままと思われてもね」
「そうなんだ、思った通りだった。女はね好きな男のわがままを受け入れることに幸せを感じることもあるよ。たとえそれが理不尽だと思える事でもね……昂奮したからかもしれないけど眠れそうもない」

バスルームで会員制バーでの淫靡な昂奮を汗と一緒に流したはずなのに、照明を落とした部屋で窓際に立つ彩を見つめる健志の股間が元気を取り戻しそうになり、彩の瞳に宿る淫蕩な光が妖しく揺らめく。
「理不尽なわがままを言ってもいいよ。バーで彩の事を守ると言ってくれたし、最後の一枚を脱がさずにいてくれたから……」
「それなら、オレだけのためにシャツを脱いで彩の白い肌を見せてくれ」
「今??ここで??」
「そうだよ。今、ここで彩のすべてを見たい」

用意したお泊りセットの中からピンクのブラジャーとショーツを着けて、健志のグレーのシャツを部屋着代わりにしている。
綿にカシミヤ混生地でヘリンボーン織のシャツは綿100%よりも光沢があり肌触りもいい。
「そっちに行ってもいい??」
「ダメ、窓際の彩を見たい」
「いじわる、彩は写真が好きだから健志の想像していることを分かる気がする。景色に負けて埋もれてしまわない??」
「大丈夫、負けるはずがない。それを分かっているはずだよ、分からないなら彩は自分を過小評価しすぎ」

彩は背後に広がる駅周辺の景色に目をやり、白い肌にピンクの下着を着けた自分がその景色の中でどのように見えるかカメラのレンズ越しの姿を想像してみると自然と頬が緩む。
笑みを浮かべた横顔を見た健志は、
「オレにも見えるよ。柔らかな曲線で包んだ彩の身体はピンクやパステルカラーがよく似合う。その背後にある宝石箱をひっくり返したような景色は彩の美しさに嫉妬するよ。車のヘッドライトや走る電車の灯り、航空障害灯が動なら、窓辺で佇む彩は静。動と静の対比も彩の美しさを強調するためにある」
「クククッ……彩はそんな自信家じゃない、でも嬉しい。夜景の中に埋没する事はないって信じる。見せてあげる、見てね……ガッカリしちゃ嫌だよ」
下唇を噛み、宙を睨んでゴクッと唾を飲んだ彩はシャツのボタンに手を伸ばす。

彩―隠し事 41

彩と健志 -1

カーテンを開け放った窓を背にして、シャツのボタンを一つ、また一つと外した彩は、シャツの中に忍び込ませた手の平で乳房を包み込んでヤワヤワと揉み始める。
シャツの中の動きは見えないものの手は艶めかしく動き、ウッと吐息を漏らして下唇を噛んだ妖艶さに堪えられなくなった健志は、直ぐに戻ると言い置いて冷蔵庫の前に立つ。

フゥッ~と息を吐き、冷蔵庫を開けて二個のタンブラーとボンベイサファイアジンとシュウェップストニックウォーターを取り出す。
グラスに氷を入れてジンを注ぎ、ライムを絞りそのままグラスに放り込んでバースプーンで軽くステアする。
トニックウォーターを静かに注いでドライフルーツとチーズと共に元の場所に戻り、精一杯余裕のある振りを装って椅子に座る。

灯りを落とした部屋の窓辺で夜の街の明かりや月明りを背にして立つ彩の魅力に負けまいとして、余裕を取り戻すためにジントニックをゴクリと飲む。
「もう一つは彩のでしょう??昂奮して喉が渇くから頂戴」
ジントニックを飲んだ彩は、
「ジントニックって男の飲物かと思っていたけど癖がなくて飲みやすい……好きになりそう。きれいなボトルのジンだったけど、健志のこだわりなの??」
「ボンベイサファイアジンって言うんだけど、瓶の色がきれいだったから選んだんだよ……彩に一目惚れしたのと同じでまずは見た目に惹かれて、ジンの味を好きになるのはその後だったよ」
「クククッ、彩もそうなの??一目惚れから始まったんだ、フ~ン。初めて会った時は、パンツ一枚で縛られた彩、それが良かったんだ、そうなんだ……念のため聞いとくね、トニックウォーターを選んだ理由を」
「彩が飲んだのはグレープフルーツパッションだけど、気に入ってくれた??」
「大人の炭酸飲料って感じがする。柑橘系の酸味とすっきりした甘さが口の中で広がる……嫌いじゃない」
「そうだろう、パッションフルーツが夏の好きな彩に似合うかなって買ったんだよ。メーカーがシュウェップスなのでトニックウォーターもシュウェップス」
「クククッ、味のこだわりはないんだ」
「そんな事、考えたこともない。先ず見た目、その後は好きになるかどうかだけ……もっと好きになりたいからエッチな彩を見たい」

「改めてエッチな気持ちになるのって難しい。協力してくれる??」
「フフフッ、紳士ならキスで気分を盛り上げるのかもしれないけど……彩、オレの顔を見なさい。にらめっこじゃないんだからアッカンベェはダメ、ふざけちゃだめだよ」
「えっ、どうするの??これでいいの、なんか恥ずかしい」
照れくささを隠そうとして舌を出し、アッカンベェといった表情から笑みを消した彩は健志を真っすぐ見つめるものの直ぐに羞恥を露わにして伏し目になり、それがまた健志の琴線に触れる。
「可愛いよ、彩。可愛いくて色っぽい彩のストリップを見せてくれるね??」
「色っぽい曲を用意してくれないと無理」

部屋の灯りをすべて消した健志が二人の間にあるテーブルに置いたアロマポットの中のキャンドルに火を点ける。
ハーレムノクターンが流れ始めると、テナーサックスの伸びやかな低音が心に染み入り薄れていた卑猥な思いが徐々に蘇り、彩の両手が交差してシャツ越しに両の乳房を愛撫する。

精力的に仕事をこなして貞淑な妻が昼間の姿、夜になると気分次第ながら清楚で上品な彩が奔放で淫らな女に変化することがあり、今日はテナーサックスが奏でるハーレムノクターンとアロマキャンドルの妖艶な香りが道標となって淫靡な世界に誘ってくれる。
キャンドルの艶めかしい香りが部屋を満たして自らの熱で炎が揺らめくさまは嗅覚と視覚を刺激し、テナーサックスが奏でる曲が聴覚をくすぐる。
五感の内、臭覚と視覚、聴覚を刺激して性感を高める彩は、チーズをつまみにしてジントニックを飲む健志の愛撫を期待できないために乳房を愛撫する手に力を込めて目を閉じ、ハーレムノクターンの曲に合わせて身体を揺する。
「ウッウッ、イヤァ~ン、気持ちよくなっちゃう……ブラジャーのホックを外してくれる??」
腰をくねらせて近付いた彩はソファの肘掛けに腰を下ろして耳元で囁き、さっと股間に手を伸ばす。
「なんだ、昂奮してない。彩に魅力がないのかなぁ??自信がなくなっちゃうな」
背中を向けて肩を落とし、がっかりしたような風情の彩に、
「ごめん、夜景を背にした彩の美しさにエッチな気分がどっかに行っちゃったよ。ごめん」
「クククッ、本当に怒っていると思ったの??外して、早く」

「若い時の彩なら怒ったかもしれないよ。若い男が片手でスムーズにブラジャーを外すのって遊び慣れてるようで感じ悪かったもん。ぎこちなく両手で外してくれると安心できたな……あっ、勘違いしちゃだめだよ。健志が想像するほど遊んでたわけじゃないからね」
「可愛いな彩は……クククッ」
シャツ越しに右手だけで器用にホックを外されたブラジャーを会話を続けながら、これまた器用にシャツを脱ぐことなく抜き取った彩はグラスに付いた水滴を指先に付けて乳房の先端を濡らす。
濡らしたシャツ越しに浮かび上がる乳首は膨らみの量感に比べて可愛く、色素沈着も薄く見えて健志の股間を刺激する。

シャツを突き破らんばかりに尖る膨らみの先端を舐めて滑りを与えた指の腹で擦り、アンッ、気持ちいぃと艶めかしい声を漏らす。
乳房を両手で揉みしだき気持ち良さから表情を歪める彩は右手を残したまま、左手で脇から下腹部へと撫でていく。
卑猥な昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、緩めた口元に笑みを湛えて左手は下腹部から股間へと撫で下りていく。
「彩のストリップを見たかったんだけど焦らしのテクがスゲェな。アソコがボッキボキになっちゃうよ」
「ほんとう??……見たい、見せて……えっ、うわぁ~、半分くらいかなぁ??少しだけど大きくなってる。クククッ、もっと昂奮させちゃう……ねぇ、ドライフルーツを頂戴」
ルームウェアのパンツを途中まで下ろして剥き出しにしたペニスは小犬程度の半立ちながらオオカミに成長すると予感させる。
ドライアプリコットを右手で摘まんだまま口に含んだ彩の左手は、ショーツ越しに割れ目を擦る。

彩―隠し事 42

彩と健志 -2    

ショーツ越しに割れ目を擦る手の動きが激しくなるにつれて染みが広がり、甘い吐息が漏れ始める。
「アンッ、イィ、いぃの、気持ちいい……恥ずかしい事をする彩を見られるとドキドキする……ねぇ、見たい??いやらしい彩を見たいの??」
「普通にしてれば上品で清楚な人妻の彩がオレだけのためにスケベ丸出しの姿を見せてくれるんだろ、見たいよ。もっとスケベでエッチな人妻の姿を見たい」
「アァ~ン、人妻って言わないで、立ってるのも辛くなるほど心が震える」
「背徳感だね。エッチでスケベな奥様……ご主人の事を忘れてオレだけに本当の彩を見せてくれ」
「あんっ、いやっ、なに??なんなの??」
あっという間に染みが広がり、腿にまで滴らせた蜜がナメクジの這ったような跡を残す。
「いやぁ~、見ないで……見ちゃ嫌、恥ずかしい」
「彩、マンコに蓋をしなきゃ。蓋をするためにドライアプリコットを持ってるんだろう??」

「ハァハァッ、こんな事をする彩っておかしい??嫌いになる??」
両足を開いて中腰になり、舌を這わせて唇に滑りを与えて目を閉じ眉間に皺を寄せる。
「ゴクッ……ハァハァッ……アンッ、蜜が溢れる。早く蓋をしないと……ハァハァッ、ウッ、クゥッ~、アウッ、いやぁ~ん」
眉間の皺を深くして左手でショーツを摘まみ、アプリコットを持ったまま右手をくぐらせる。
閉じた目を開いて意を決したように健志を見つめ、ショーツの中の右手を蠢かす。
ハァハァッ、ウッ、クゥッ~、アウッ、いやぁ~ん……崩れ落ちるようにその場にしゃがみ込んだ彩の右手には何も握られていない。
「可愛いよ、彩。辛いだろうけどもう一度立ちなさい」
テーブルに手をついて縋るように立ち上がった彩の髪は乱れ、健志に向けた視線は淫蕩な光を宿す。
部屋着代わりに着けたグレーのシャツのボタンはすべて外されて白い肌を隠す術もなく、染みの広がったショーツと溢れた蜜が滴る柔らかい太腿、わずかに朱に染めた上半身と表情は羞恥を露わにして見つめる健志は抱きしめたくなる思いを必死に我慢してジントニックを口にする。

「恥ずかしい……何か言って。命令して。これ以上は恥ずかしくて無理」
「パンツを脱ぎなさい。後ろを向いちゃダメ、そのままオレを見たままで脱ぎなさい」
「ハァハァッ、意地悪……昂奮する、手が震えて、アァ~ン、だめ、彩の身体じゃないみたい。ねぇ、自分で脱がなきゃダメなの、脱がせてくれないの??」
「…………、ゴクッ…………ガリッ」
無言のままジントニックのグラスを取り、視線を逸らすことなく喉を鳴らして飲んだ後は氷を噛み砕く。
「ほんとに意地悪、嫌いになっちゃおうかな……ハァハァッ、ドキドキするし立っているのが辛い。脱いじゃうよ、見ていてね」
頬を赤らめているものの怯むことなく健志に視線を向けた彩は、ショーツに指をかけてプリンとした尻の膨らみを滑らせて両足をくぐらせる。
脱いだショーツを股間に押し付けて顔を背ける彩の両足は震え、激しい息遣いが健志の嗜虐心を刺激する。

いつの間にかハーレムノクターンの曲は終わり二人の話し声が途絶えた時は彩の喘ぎ声だけが部屋を満たし、アロマキャンドルの妖艶な香りに性感を刺激されて揺らめく炎が二人の気持ちを揺さぶる。
彩の背後に見える夜の景色は時間の経過とともに灯りも少なくなって街と街、人と人を繋ぐ電車の明かりもなくなり、長くつながっていた車のライトもポツポツとしか見えなくなっている。
キラキラ宝石のように輝いていた駅の周辺は明るさが残るものの華やかさは影を潜め、今では彩の存在を際立たせるためにのみ光っている。

「彩、パンツをよこしなさい。預かっとくよ」
「意地悪をして楽しいの??彩を苛めるのが面白いの??」
言葉を震わせて頬を膨らませても性的な好奇心は隠しようもなく、震える声は昂奮の証であり、頬を膨らませるのはエッチで恥ずかしいことをするのは命令されたから止むを得ないことだと自分に対する言い訳でしかない。
ショーツを手渡した後はシャツの裾を手繰り寄せて股間を隠しても……彩……叱声にも似た一言で隠すのをやめて健志の視線に晒す。
「おかしいな??オレは彩にドライアプリコットを渡したよなぁ、最後に見たのは手に持ってパンツの中に隠すところ。おかしいなぁ??どこにいったんだ??」
「どうしたの??食べたいの??ドライアプリコットを食べたいの??見つけたら食べてもいいよ」
「分かった、彩の身体のどこかに隠したはずだから探しやすいようにシャツも脱いでくれないか??」

グレーのシャツを脱いだ彩は月明りと街の灯りを背景にすっくと立ち、小柄ながらバランスの取れた身体の持つ色気が健志の下半身をくすぐる。
頬に掛かる黒髪に手櫛を入れて整え、怯んだように見えていた表情は自信のある身体を健志に見せることで余裕が生まれて笑みさえ浮かべる。
スポーツに興じた身体は健康的で好ましく、胸は十分な膨らみを持つものの大きすぎることもなく健志の好みにフィットする。
ウェストの括れから成熟した女性らしい柔らかさと膨らみを持つ腰を経て尻から太腿に続くラインは、直ぐにでも抱きたいと思うほどの魅力に溢れる。
抗しがたいほどの誘いを彩の身体に感じる健志は自らを偽るためにグラスの底に残るジントニックを飲み干し、氷を手に取って近付いていく。

アロマキャンドルに照らされた身体は妖艶な魅力に溢れ、ここでも抱きつきたくなる思いを抑え込んで氷を肌に押し付ける。
「ウッ、冷たくて気持ちいい」
「そうだろう、火照った身体を冷ますのにいいだろう」
氷は肩から胸の膨らみを螺旋を巻くように頂上まで撫で上がり、先端のサクランボを中心にして乳輪をなぞる。
「ウッ、イヤンッ、気持ちいい」
氷は乳房から下腹部を這い、彩の身体は妖しい刺激で艶めかしく蠢き始める。

健志の手の中の氷は下腹部から恥丘を這い回ると彩の身体の蠢きが大きくなって溢れる蜜が腿にまで滴り、健志は開いた左手で何かを受け取ろうと股間に差し出す。
氷が恥丘から割れ目の縁を這い始めると、
「いやっ、恥ずかしい……アンッ、駄目、我慢の限界。見ちゃ嫌……」
「早く産みなさい。彩から産まれるモノは受け取るよ」
いやぁ~ン、だめ、出ちゃう……ポトッ……おや、彩からドライアプリコットが産まれたよ。

彩―隠し事 43

彩と健志 -3   

手の平に産み落とされたドライアプリコットは彩の気持ちを代弁して淫靡な滑りを帯び、見つめる健志の口元が緩む。
彩は健志とアプリコットを交互に見つめ、羞恥に染めた頬を一層赤くして視線を逸らす。
「ドライアプリコットの彩風味、味見をしてみるかな」
汚いモノでも持つかのように指先で摘まんでこれ見よがしに口に近付け、見せつけるように舌を伸ばし、わずかの滑りも残さないというように舐め続ける。
「アンッ、いや……アソコが熱い。彩の中に入っていたアプリコットを舐めるとアソコを舐められているような気がする。いやらしいんだから……アンッ」
アンッの言葉と共に腰を引く彩の股間はズルッと滲み出た蜜が腿にまで滴り、成熟した女の持つ業のようなものがあからさまに姿を現す。

滑りをすべて舐め取った健志はちびちびと齧り、見つめる彩は自分の身体を舐められ、齧られるような気になり性的興奮を昂進させる。
「もっと食べたいの??いいよ、彩の身体で遊んでも……ドキドキして心臓が飛び出てしまいそう」
ドライイチジクを手に取ってクリトリスを嬲り、アウッ、アンッと艶めかしい声を漏らすと膣口を擦って馴染ませ、立っているのがやっとという風情の彩にグイッと押し込んでしまう。
「いやんっ、本当に彩の身体をオモチャにしてる……それだけなの??これで終わりなの??」
ナツメを閉じた口に近づけて唇をなぞると這い出た舌の先を伸ばし、おずおずとした様子が次第に熱を帯び、食べてしまいかねない勢いで舌を這わせる。
ナツメも膣口に姿を消し、彩、テーブルに手をついてオレに向けて尻を突き出しなさいという声に息を荒げて反応する。

「これでいいの??恥ずかしい」
「彩は恥ずかしい姿を見られると昂奮するんだろう??」
「そうかもしれないけど、分からない」
「分かっているはずだよ、彩は。秘密クラブで見知らぬ人の前で縛られたり、ドライブ中にオナニーをしてセックスに飢えた小僧を挑発したろ。今日は営業を終えたバーで他人棒を貪る女性二人も見ながらマンコをグチャグチャに濡らしてオレのモノを咥えこんだ。オレの知らない処でもいろいろ経験しているんじゃないか??」
「そんな事をした事はないし、冗談でも言わないで。駄目になっちゃいそう……我慢できなくなっちゃう」

目の前には取り扱いに注意を要する熟した白桃の初々しさとバランスボールのような張りを持つ尻が突き出され、健志の手は吸い寄せられるように伸びていく。
傷一つ、染み一つない真っ白な尻の全容を確かめるように両の手の平を這わせるとゾクッとするほど柔らかな感触が伝わり、弾力を確かめるように指先に力を込めると予想通りに弾き返される。
「ウフフッ……感じ悪い、何か確かめようとしているでしょう??」
「自信があるんだろう??大きさ、張り、染み一つなくすべすべした感触。モデル体形のスラリとした女性が好きな人もいるだろうけど、オレは彩が自信満々のこの下半身が好きだな」
「褒めてもらって嬉しいけど、体形を維持するのが大変なんだよ」と言って下半身をくねらせる。

「動いちゃだめだよ。彩の肌に火傷の痕を残したくないからな」
アロマポットを手に取り、尻を突き出したままの股間に近付けてキャンドルで照らすと無毛のためにすっきりと見える割れ目に蜜が滲み出て、太腿に跡を残す滴りが七色に輝く。
アロマポットからは艶めかしい香りが匂い立ち、忘れかけていた妖艶な匂いに心が疼く。
「ハァハァッ、だめっ、そんなに照らされて覗かれると恥ずかしい」
「彩の身体を調べているんだから動いちゃダメ」
「えっ、なに??何を調べるの??」
「彩が処女かどうか調べるんだけど、やっぱり灰がないとだめかなぁ??」
「彩が処女かどうかって言われても、健志のモノで気持ち良くなったのは2時間ほど前だし……それより、灰で分かるの??」
「色道禁秘抄って本があって、そこに書いてあるんだよ。江戸時代の処女、非処女の鑑定法ってのを。女性が灰を跨いで穴ン中に吸いこんだら処女じゃないって……2時間前でも、それは昨日の事、日が変わった今日は処女だろう??」
「今日はまだ処女だって保証するけどキャンドルの炎じゃ分からないの??残念、今日は、健志のために貞節を守って処女なのに」
「クククッ……今、やっちゃえば彩の処女を頂いたことになるんだ」

ピシッ……健志の手が尻を打つ。
「アンッ、痛い……あれ、何か変??」
「クククッ、彩のマンコは尻を叩かれてナツメを産んだよ」
予期していたかのように左手で受け取ったナツメを口に含んで、口移しで食べさせる。
「ウフフッ、美味しい。もう一度叩いてみてくれる、もう一つ残っているでしょう??」
ピシッ……ウッ……尻を打たれるタイミングに合わせて力を込めるとドライイチジクが頭を覗かせる。
「ウッ、ウゥッ~、だめ、力が入らない……ウッウゥ~、出る、出る、ハァハァッ」
ドライイチジクの端を噛んだ健志は彩を抱き寄せて腿に座らせ、口を突き出し両方からドライイチジクを齧って最後はキスになる。

ヌチャヌチャ、クチュクチュッ……抱き寄せられて横座りだった彩は腿を跨いで健志の首に手を回し、ねっとりと舌を絡ませて下半身を蠢かす。
ブチュッ、チュルチュル、ヌチャヌチャッ……互いの舌が口腔を出たり入ったりしながら重ねては擦り、舌先でつついて唾液を交換し、真っ赤に染めた瞳で見つめ合う。
息をするのも忘れてキスに夢中になる二人は、ハァハァッと苦し気に荒い息をして互いの身体をまさぐり合う。
左手で彩の身体を支えて右手で乳房がひしゃげるほど力を込めて揉みしだき、彩は乳房の痛さで狂おしいほどの快感に昂ぶり、髪を振り乱して仰け反り喘ぎ声を漏らす。
「アウッ、ウッウゥッ~、いぃの、だめ、もっと強く、彩の身体が壊れるほどに……ヒィッ~、好き、大好き」
「彩……オレといる時、彩の身体はオレのモノだよ。オレの心は彩のモノ、彩以外の女性に心惹かれる事はないと約束する。ウッ、肌が吸い付くようだよ」
「ハァハァッ、嬉しい……嬉しいけど、彩の心は欲しくないの??彩の身体だけが欲しいの??」
「ウッ、クゥッ……彩の心を欲しくないわけがない……」
「アンッ、彩のすべてを奪って……入れて、健志とつながりたい」
腿を跨いで座る彩をその恰好のまま抱き上げてテーブルに横たえる。
「ウッ、冷たくて気持ちいい。健志に襲われちゃう……好きにして」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

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