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彩―隠し事 41

彩と健志 -1

カーテンを開け放った窓を背にして、シャツのボタンを一つ、また一つと外した彩は、シャツの中に忍び込ませた手の平で乳房を包み込んでヤワヤワと揉み始める。
シャツの中の動きは見えないものの手は艶めかしく動き、ウッと吐息を漏らして下唇を噛んだ妖艶さに堪えられなくなった健志は、直ぐに戻ると言い置いて冷蔵庫の前に立つ。

フゥッ~と息を吐き、冷蔵庫を開けて二個のタンブラーとボンベイサファイアジンとシュウェップストニックウォーターを取り出す。
グラスに氷を入れてジンを注ぎ、ライムを絞りそのままグラスに放り込んでバースプーンで軽くステアする。
トニックウォーターを静かに注いでドライフルーツとチーズと共に元の場所に戻り、精一杯余裕のある振りを装って椅子に座る。

灯りを落とした部屋の窓辺で夜の街の明かりや月明りを背にして立つ彩の魅力に負けまいとして、余裕を取り戻すためにジントニックをゴクリと飲む。
「もう一つは彩のでしょう??昂奮して喉が渇くから頂戴」
ジントニックを飲んだ彩は、
「ジントニックって男の飲物かと思っていたけど癖がなくて飲みやすい……好きになりそう。きれいなボトルのジンだったけど、健志のこだわりなの??」
「ボンベイサファイアジンって言うんだけど、瓶の色がきれいだったから選んだんだよ……彩に一目惚れしたのと同じでまずは見た目に惹かれて、ジンの味を好きになるのはその後だったよ」
「クククッ、彩もそうなの??一目惚れから始まったんだ、フ~ン。初めて会った時は、パンツ一枚で縛られた彩、それが良かったんだ、そうなんだ……念のため聞いとくね、トニックウォーターを選んだ理由を」
「彩が飲んだのはグレープフルーツパッションだけど、気に入ってくれた??」
「大人の炭酸飲料って感じがする。柑橘系の酸味とすっきりした甘さが口の中で広がる……嫌いじゃない」
「そうだろう、パッションフルーツが夏の好きな彩に似合うかなって買ったんだよ。メーカーがシュウェップスなのでトニックウォーターもシュウェップス」
「クククッ、味のこだわりはないんだ」
「そんな事、考えたこともない。先ず見た目、その後は好きになるかどうかだけ……もっと好きになりたいからエッチな彩を見たい」

「改めてエッチな気持ちになるのって難しい。協力してくれる??」
「フフフッ、紳士ならキスで気分を盛り上げるのかもしれないけど……彩、オレの顔を見なさい。にらめっこじゃないんだからアッカンベェはダメ、ふざけちゃだめだよ」
「えっ、どうするの??これでいいの、なんか恥ずかしい」
照れくささを隠そうとして舌を出し、アッカンベェといった表情から笑みを消した彩は健志を真っすぐ見つめるものの直ぐに羞恥を露わにして伏し目になり、それがまた健志の琴線に触れる。
「可愛いよ、彩。可愛いくて色っぽい彩のストリップを見せてくれるね??」
「色っぽい曲を用意してくれないと無理」

部屋の灯りをすべて消した健志が二人の間にあるテーブルに置いたアロマポットの中のキャンドルに火を点ける。
ハーレムノクターンが流れ始めると、テナーサックスの伸びやかな低音が心に染み入り薄れていた卑猥な思いが徐々に蘇り、彩の両手が交差してシャツ越しに両の乳房を愛撫する。

精力的に仕事をこなして貞淑な妻が昼間の姿、夜になると気分次第ながら清楚で上品な彩が奔放で淫らな女に変化することがあり、今日はテナーサックスが奏でるハーレムノクターンとアロマキャンドルの妖艶な香りが道標となって淫靡な世界に誘ってくれる。
キャンドルの艶めかしい香りが部屋を満たして自らの熱で炎が揺らめくさまは嗅覚と視覚を刺激し、テナーサックスが奏でる曲が聴覚をくすぐる。
五感の内、臭覚と視覚、聴覚を刺激して性感を高める彩は、チーズをつまみにしてジントニックを飲む健志の愛撫を期待できないために乳房を愛撫する手に力を込めて目を閉じ、ハーレムノクターンの曲に合わせて身体を揺する。
「ウッウッ、イヤァ~ン、気持ちよくなっちゃう……ブラジャーのホックを外してくれる??」
腰をくねらせて近付いた彩はソファの肘掛けに腰を下ろして耳元で囁き、さっと股間に手を伸ばす。
「なんだ、昂奮してない。彩に魅力がないのかなぁ??自信がなくなっちゃうな」
背中を向けて肩を落とし、がっかりしたような風情の彩に、
「ごめん、夜景を背にした彩の美しさにエッチな気分がどっかに行っちゃったよ。ごめん」
「クククッ、本当に怒っていると思ったの??外して、早く」

「若い時の彩なら怒ったかもしれないよ。若い男が片手でスムーズにブラジャーを外すのって遊び慣れてるようで感じ悪かったもん。ぎこちなく両手で外してくれると安心できたな……あっ、勘違いしちゃだめだよ。健志が想像するほど遊んでたわけじゃないからね」
「可愛いな彩は……クククッ」
シャツ越しに右手だけで器用にホックを外されたブラジャーを会話を続けながら、これまた器用にシャツを脱ぐことなく抜き取った彩はグラスに付いた水滴を指先に付けて乳房の先端を濡らす。
濡らしたシャツ越しに浮かび上がる乳首は膨らみの量感に比べて可愛く、色素沈着も薄く見えて健志の股間を刺激する。

シャツを突き破らんばかりに尖る膨らみの先端を舐めて滑りを与えた指の腹で擦り、アンッ、気持ちいぃと艶めかしい声を漏らす。
乳房を両手で揉みしだき気持ち良さから表情を歪める彩は右手を残したまま、左手で脇から下腹部へと撫でていく。
卑猥な昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与え、緩めた口元に笑みを湛えて左手は下腹部から股間へと撫で下りていく。
「彩のストリップを見たかったんだけど焦らしのテクがスゲェな。アソコがボッキボキになっちゃうよ」
「ほんとう??……見たい、見せて……えっ、うわぁ~、半分くらいかなぁ??少しだけど大きくなってる。クククッ、もっと昂奮させちゃう……ねぇ、ドライフルーツを頂戴」
ルームウェアのパンツを途中まで下ろして剥き出しにしたペニスは小犬程度の半立ちながらオオカミに成長すると予感させる。
ドライアプリコットを右手で摘まんだまま口に含んだ彩の左手は、ショーツ越しに割れ目を擦る。
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ちっち

Author:ちっち
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さむいのも嫌
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