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行きずりの男と女 

3の3

ベッドのシーツを捲って横抱きの女を下ろすと目を閉じたまま身じろぎもせずに男の愛撫を待っている。
肘と膝で身体を支えて体重を掛けることなく覆いかぶさる男は髪に手櫛を入れて乱れを直し、
「触れると壊れてしまいそうなほど可愛い」と呟いて額に唇を合わせ、適度に乾いた舌を閉じた瞼に這わせ、チュッと音を立ててキスをする。
「アンッ、瞼にキスされるのって気持ちいい」
身体を起こした男は女の頬を擦り、鼻梁に指を這わせて上下の唇を刷き、目を閉じたままの女が口に含もうとすると指は逃げるように首を撫で下りて肩を擦る。
「あちこち調べられているようで……ウフフッ、もっと確かめてほしいけど恥ずかしい」
目の縁を朱に染めた女は仰向けからうつ伏せになってベッドに顔を埋め、
「酔った女をホテルに連れ込んで、ハダカンボにしてエッチするのが好きなんでしょう」
「何でもお見通しで嫌な女だなぁ」
「そうよ、お気に入りの男のことは何でも分かるの」
自分がホテルに誘ったとは言わず、連れ込まれたと言われては苦笑いするしかなく、その可愛さに自然と笑みが浮かぶ。

肩から手首まで指を這わせて重ねた手を固く握り、首筋に舌を這わせて息を吹きかける。
「アンッ、くすぐったいけど気持ちいい。身体中ゾクゾクする」
握った手を離して肩を撫で、わき腹を腰まで撫で下りる。
所在無げに指先を腰で円を描くように蠢かすと焦れた女は下半身を揺すって新たな愛撫を催促する。
うつ伏せのために見えない男の指の動きが与えるくすぐったさを気持ち善さが勝り、アンッと艶めかしい吐息を漏らすと身体が自然と蠢く。
「クククッ、可愛いなぁ……」
「イヤンッ、揶揄われているようで楽しくない……もっと、気持ち善くなりたい」
「揶揄ってなんかいないよ。身体を動かすとヴィーナスのエクボが笑ったように見えて可愛いんだよ」
「ほんとう??私にヴィーナスのエクボがあるの??ウフフッ、私は見たことがなかった……ねぇ、笑った??」
腰を浮かせて艶めかしく揺すると再びエクボが笑い、男は舌を伸ばして周囲をなぞる。
アンッ、女は甘い吐息を漏らして下半身を揺らし、男は腰を掴んでヴィーナスのエクボの周囲をなぞっていた舌を背骨に沿ってゆっくり首に向かわせる。
産毛を逆立てるような、触れるか触れないかの繊細な舌の動きで全身が熱くなり、洩れそうになる喘ぎ声を堪えるためにベッドに顔を押し付けて両手はシーツを掴む。
背中を這う舌に加えて指や爪の先、爪の背が自在に背中を這い回り、ついにこらえ切れなくなった女の口から甘く切ない声が漏れ始める。
「ウッウッ、クゥッ~……イヤンッ、たまんない、いぃの、クゥッ~……」

尻を鷲掴みして痕が残らないよう気遣いながら甘噛みを繰り返し、尻の割れ目に沿って窄まりに届かない程度に舌を這わせると、
「気持ちいいけど、やめて。恥ずかしい……」
喘ぎ声を漏らしていた女は羞恥心と共に我に返り、俯せから仰向けになる。
「久しぶりだから狂っちゃいそう……私はどうすればいいの??あまり経験がないから教えて……」
「何も考えなくていい、何かしようなんて思わなくていい。身体が感じるままでいいよ」
胸の膨らみに手を添えてヤワヤワと揉みしだき、女の顔に喜悦が浮かび片足を立てて足指に力が入って曲げるのを視線の端に捉えると膨らみの先端の突起を指で弾き、顔を近付けると目を閉じて唇が重なるのを待ちわびている。

チュッ……アンッ、キスも久しぶり……気持ち善くなるんだよ……うん、もっと……二人の舌先が唇から這い出て宙でつつき合い、絡み合う。
ジュルジュルッ……絡み合わせるだけでは満足できず、相手の唇を吸い、舌や唇を甘噛みしてペニスがバギナに出入りするように出し入れを繰り返すと舌先に神経が集中して自然と感度が上がる。
伸ばした女の手が男の首を巻いて抱き寄せる。
「ちゃんとしたキスをして……久しぶりだから忘れちゃった。男性は私を誘ってくれないんだもん」
「こんな好い女を誘う勇気を持つ男に会わなかっただけだよ」
「じゃあ、あなたはマスターに私を押し付けられたからしょうがなくなの??」
またしても女は巧妙に男を誘ったことを忘れたような言葉を口にする。
「そうじゃない。切っ掛けはマスターだけど、一目惚れした好い女をものにしたかった」
「ウフフッ、私を欲しいってはっきり言われるのって気持ち善くてゾクゾクする……私を食べちゃってもいいよ。好きにして」

目を閉じて横たわる女はまとっていた緊張感を解いて全身を弛緩させ、男は最後にオレのモノを食べちゃうのはいつも女だよと言う言葉を飲み込む。
再び女に覆いかぶさり両頬に手を添えた男は鳥が餌を啄ばむようにツンツンと唇を合わせ、焦れた女が目を見開いて唇を突き出すと舌を侵入させて上顎や歯茎を舐め回す。
アンッ、ウグッ……意味不明の声を漏らした女はされるがままキスを受け入れて男の背中に回した手に自然と力がこもる。
女の口腔を貪り唾液を啜ると呼吸が乱れて鼻腔がヒクヒクし、背中に女の爪が食い込み我慢できなくなった男は抗議に代えて身体を下半身方向に移動して乳房を揉み、乳輪を舌でなぞって先端の突起を口に含む。
「オッパイが大きくなくてもガッカリしない??ウッウックゥ~、気持ちいい。男の人に愛されるのがこんなに気持ちいいなんて忘れていた、イヤァ~ン」

脇腹や下腹部を指先で刷き、唇と舌がその後を追う。
「アソコを舐めて、私のオンナノコがあなたを欲しいって言ってる……イヤァ~ン、気持ちいい」
綻びを見せる割れ目は滲み出た愛液がじっとりと泥濘を作り、舌先が滑りを舐め取ると長く尾を引く甘い声を漏らす。


「抱いた女の名前を聞かないのがあなたの主義でしょう」
「オレはそんなことを言った覚えはないけど、もしもそんな風に思わせたならゴメン」
目の前の女性はあの日、クンニリングスで身悶えながら挿入を望み、男も膨れ上がった欲望を抑えきれなくなったところでもあり濡れそぼつバギナにオトコを挿入して二人同時に羽化登仙の境地で満足した。
翌朝は股間に感じる心地好い違和感で目覚め、シーツを捲ると女が萎れたままのペニスを咥えていた。
目元を朱に染めて羞恥を露わにする女を見ると愛おしさが募り、股間も疲れ知らずに女を満足させることができた。
「久しぶりのセックスで男性がこんなに愛おしい存在だと改めて思い知ったけど、恥ずかしいから今日はこのまま名前も告げずにサヨナラしたい。私はあなたとまた会える気がする。あなたも私に会いたいと思えば会えるはず……」
「そうだな、名前は今度会った時に教えてもらうことにする。サヨナラのキスはしてもいいだろう??この日の想い出を忘れないために……」
二週間前のあの日の事を忘れたことはない。
あのバーに行ってもマスターに女性のことを聞くのはなぜか憚れて話題になってもはぐらかすようなことをした。

「これから私たちはどうするの??……サヨナラする??」
「あの日、約束しただろう。今度会った時に名前を教えてもらうって。あの日と同じ今日も金曜日。これから食事をしてお泊りセットを買ってオレンチで朝を迎える」
「うん、約束したからしょうがないね。あなたの言う通りにする」
日曜の夜まで時間はたっぷりある。
月曜の太陽は黄色くてさぞや眩しいことだろう……


                                         << おしまい >>

同窓生

仕事を終えて家路を急ぐ男は交差点の赤信号で軽トラを停車させると歩道の向こうで手を振る女を見て苦笑いを浮かべる。
信号が青に変わり走らせ始めた車のウインカーを出すと満面の笑みで手を振り続け、横に停車してハザードランプを点灯すると、
「ごめんね。相談したいことがあるの……いつかのカフェに付き合ってもらえる??」
「しょうがねぇな、この車でよければ乗りなよ……面倒なことや姫に言い訳をしなきゃいけないことはNGだよ」
「分かっているって、奥さんに迷惑はかけません。約束します」

カフェの駐車場に軽トラを停めて店に入ると、窓際の席で手を振る女がいる。
「おぅ、どうした??」
「ごめんね、急に来てもらって」
「用があるのはマコだったの??」
「ウ~ン、そうだとも、違うとも……座ってよ、立っていられると話しづらい」

「いらっしゃいませ」
「私はカフェモカ、マコは??」
「アイスココアにしようかな」
「お客様はロコモコとアッサムティでよろしいですか??」
「おねがいします」

「タケはこの店によく来るの??」
「以前、ツウちゃんに連れてこられて以来、お腹が空いた時は立ち寄るよ」
「ふ~ん、今の店員さんが可愛いから??」
「よせよ、つまんない冗談は。それより相談って何??」

「これを見て……」
男がツウちゃんと呼んだ女が1枚のメモを取り出してテーブルに広げる。
「ふ~ん、○印のメンバーを集めろって言うのか??」
「そう、さすがに柏木君は話しが早い……昔も今も好きだよ」
「みっちゃん、よしなよ」
「はいはい、でもマコは今、柏木君と付き合っていないでしょう??」
「えっ、当たり前じゃない。タケには奥様がいるし、私にも夫がいる」
「それがどうしたの。私はバツイチで独身。柏木君の奥さんにもチャンスがあれば誘ってもいいと許可をもらっているよ」
苦笑いを浮かべる柏木を横目で盗み見たマコは、
「みっちゃん、私たちはタケの奥様に陶芸を教わっているでしょう。少しは礼儀を……」
「分かった、分かった。礼儀を守る淑女になります……それはそうと柏木君、○を付けた人たちに連絡してくれる??」
「メンドッチィけど、ツウちゃんの頼みだから引き受けるよ。場所と日時は??」
「全然決まってないの。この間、トッコちゃんたちと会った時に雨続きで外に出ないからお盆なのに会えないねって話しになって、近くに住んでいる人たちだけでも集まりたいねってことになったの」
「だったらメンバーは特定しないで来られる人だけでもいいだろう??」
「うん、勿論それでいいんだけど、ある程度の人数を決めないと場所の用意がしにくいでしょう??」
「そうだな、分かった。○印の男たちは責任をもって集めるけど増えるかもしれないよ」
「任せる。人数も多いほど楽しいじゃない。ねっ、マコ」
「うん、だけど、ムリをしなくてもいいからね」

頼みごとを引き受けてもらった女二人は安堵の含み笑いを交わし、飲み物を美味そうに口にする。
「柏木君は高校2年のクリスマス前のアレを覚えている??」
「覗き疑惑のことなら覚えているよ」
「クククッ、柏木君の教室に行って、昨日、お風呂に入っている私を覗こうとしたでしょうと言ったんだよね」
マコと呼ばれる女と笑みを交わした男は、何も答えずロコモコを美味そうに頬張る。

「周りにいた人たちは、エッという表情で柏木君と私を見るんだけど、一人が何時頃だよと聞くので23時頃だって言うと、それじゃあ人違いだ。その時刻ならマージャンをしていたから覗きはムリだってアリバイを証明した。勿論、覗き事件はありもしない嘘で柏木君と付き合う切っ掛けづくりの積りだった。それを聞いたトッコちゃんが放課後、柏木君はマコちゃんと付き合っているから、ちょっかい出しちゃダメだよって……」
「クククッ、私はクリスマスに付き合っている人がいないのは寂しいなと思って、男の子を順に思い出していたら、タケのことが急に気になりドキドキした」
「そうなんだ。私と同じでクリスマス前の人恋しさから付き合い始めたんだ、フ~ン??……あの時は聞かなかったけど、どっちから誘ったの??」
「私だよ。タケの家に電話したんだけど居留守をつかわれたから頭にきて、次の日、みっちゃんと同じようにタケの教室に行って、どうして居留守をつかったの??レディに失礼でしょう。謝る気があるなら私をデートに誘いなさいと叫んだの」
「マコがそんなことを…スゴイね。それですんなり付き合い始めたの??」
「わりとね……でも、タケはデートに慣れていないから初めのうちは面白くなかったよね」と、柏木に視線を移してニコッと微笑む。
「あの頃の柏木君なら想像できる。誕生日、バレンタインデー、体育祭や文化祭の後の女子からの誘いをすべて断っていたもんね……高校を卒業後の噂は女好きでやりまくりって話しが多かったけど……あっ、マコとの付き合いが終わってからの噂だよ」
「ヒデェ言われかただなぁ。きっぱり否定できなのが辛いけど……」
「クククッ、タケの女好きの火を点けたのは私かもね……どうなの??間違っている??」
「間違っていないよ。マコにデートを強要されたのが始まりだったけど感謝しているよ」
「マコじゃなく私と付き合っていれば柏木君は後に女好きって言われなかったかもしれないよ」
「クククッ、みっちゃんの魅力に惹かれて他の女子には目もくれなかったって言うの…昔からそうだったけど、その自信はすごいし羨ましい」
「イヤな女。マコと私、誰の目にもマコの方が可愛いし頭もいい。私がマコに勝るのは積極性とポジティブなところ。マコだって分かっているでしょう??」
「そんなことないよ。私はみっちゃんのそういう処だ大好きだし羨ましく思っている」

ロコモコを食べ終えた柏木は二人の会話に頬を緩め、美味そうに紅茶を飲む。
「あのね、今は柏木君のことで二人がもめているの、涼しい顔で紅茶を飲まないでくれる……そうだ、罰として私と付き合ってみる??40年近く片想いのままって悲しすぎると思うでしょう」
「みっちゃん、怒るよ。私からの質問、みんな、みっちゃんと呼ぶのにタケだけはツウちゃんって呼ぶのはどうして??」
「それは…いいだろう、答えなくても」
「私が答えるね。高校の入学式当日に一目惚れしたの。それでクラスが違ってガッカリしたんだけど、二人で話す機会があったから私は通子、ほとんどの人は、みっちゃんって呼ぶけど、ツウちゃんって呼んでほしいって頼んだの……それ以来の片想いで切なく健気な乙女。一度でいいから抱いてほしかった…ねぇ、マコ、柏木君は上手??気持ち善かった??」
「この話は最後だよ、いい??教えてあげる。タケは童貞だったけど最初から上手だった……気持ち善かったよ」
「えっ、初めてだったの??…デートすることもなかったのは本当だったんだ、マコが初恋の相手だったの??童貞喪失は高校2年か3年生、ふ~ん……その後、女好きの血に目覚めても私は相手してもらえなかった。悲しいなぁ……」

タケは私との初エッチに備えて神戸、福原のそういう店のオネェサンに手ほどきを受けた時に童貞喪失したと言わず、あくまで私とのセックスが初めてだったと言ったことに後ろめたさを覚え、見つめるタケの視線を感じて目元が熱を帯びるのを感じる。
「悪いけど眠くなったから先に帰るよ。連絡は間違いなくしとくから安心して……これで払っといてよ」
十分すぎるお金を置いた柏木は二人に微笑んで見せる。

「癪だなぁ、柏木君に片想いして40年近くなった……ねぇ、柏木君が実家に帰ってきて二人きりで会ったことはないの??」
「あるよ。歩いているタケを見つけて後をつけてバーで飲んだよ。それ以外は秘密……だけど、夫に隠さなきゃいけない事はしていない」
「ふ~ん、私は何度か柏木君の帰りを待ち伏せして、ここで時間を過ごしたことがある……今のマコの話しを聞いて、これ以上の進展を望むのはムリだって確信した。今までだって本気でそんなことを期待していたわけじゃないけどね」
「そうだよ。女好きって噂は嘘じゃないと思うけど、タケは悪い男じゃないよ」
「そうね、柏木君は好い男。これからも時々、この店に付き合ってもらうことにする。好いでしょう??」
「うん、奥様に迷惑を掛けないなら許してあげる。みっちゃんはバツイチの独身だもんね」


<< おしまい >>

気が強い女 1

ペットボトルの冷たい液体を飲む男は目の前の自転車置き場を彼方此方歩き回る女性を興味深げに見つめる。
パンツルックで背筋が伸び、膝下を伸ばして颯爽と歩く姿は凛として格好良く信念と自信に裏付けられた魅力に溢れている。

「困っている女を見るのが面白いの??それとも意地の悪い男なの??」
「えっ、誤解だよ。美しい女性だなぁと見惚れていただけだよ」
「ふ~ん、信じることにする。お願いがあるんだけど、私の自転車を捜して頂けませんか」
捜して頂けませんか、の言葉を強調した女は男の琴線をくすぐると信じて疑わない笑みと共に見つめる。
「ほいほい、どんな自転車??」
「白くて可愛いヤツ」
「ふ~ん、あなたの可愛い相棒かどうかわからないけど、私の目の前にあるこれはどうなの??」
「あらっ、こんな処にいたんだ。意地悪な人のそばだから探さなかった……帰ろうか、相棒くん」

盗難予防のカギを解除した女は白い自転車を押して男に近付く。
「美味しそうに飲んでいるけど何??」
「つぶつぶナタデココ入り赤リンゴ&青リンゴ」
「ふ~ん、美味しいの??」
「元々リンゴジュースが好きだし、プチプチのナタデココが口の中でコロコロする感触がいいよ」
「私も飲んでみたい。ごちそうしてくれる??」
「いいよ。この自動販売機で買ったから……残念、売り切れだってさ」
「ほんとうに意地悪な男…お腹が空いているから誘うには絶好のチャンスだよ」
「お願いがあるのですが、お聞き届けいただけませんか??」
「内容によるわね。どんなこと??」
「食事をしたいんだけど、この街のことは良く知らないので案内してくれませんか??」
「ウフフッ、食事を餌にしてナンパなの??駅近くのホテルだから少し遠いけど行きたいと思っていた鉄板焼きの店があるの、そこなら釣られてあげる」
「距離があるならチャリはもう少しここで待ってもらって車で行きますか??」
「そうね、私の愛車は此処で待ってもらって、あなたの愛車で拉致されてあげる」
自転車を元の位置に戻す後ろ姿を見つめる男は自然と頬が緩む。
「クククッ、私は後ろにも目があるの。見ていたでしょう??点数を付けると何点??」
「見ていたのを知っていたんだ。油断できねぇな……そうだなぁ……245点」
「満点だと思うほど自惚れちゃいないけど中途半端な点数は気になる」
「250点満点の245点。マイナス5は欠点をあげつらうわけじゃなく、満点じゃつまんないと思うから」
「ふ~ん、そうなんだ。私に惚れたって言うのはもう少し後にしてね……二つ目の交差点を左折して街の中心に向かってくれる」
「声や話し方も好きだな。245点を247点に変更するよ」
「クククッ、声でゾクゾクする??」
「えっ、答えは留保します」
「なんだ、つまんない」
その後は車内に微妙な緊張感が漂い、女の道案内以外の声は途絶える。

ホテルの最上階の鉄板焼きの店に入り案内された席に座ると緊張は一層高まる。
「私から食事をおねだりしたのに緊張する。のどがカラカラだし、心臓もバクバクしている」
「オレもだよ、どうしてだろうな??」
「あなたも緊張しているの??早く乾杯したいね。少しは落ち着くような気がする」

「乾杯」
「かんぱ~い……美味しい。スッキリして喉越しもいい」
乾杯で緊張が解れ前菜から始まる黒毛和牛コースのデザートを食べ終えると再び気まずさが漂い、二人ともその理由が分かっているだけにワインを飲むピッチが上がる。

「失礼して離席ざせてもらうよ」
「トイレ??それとも他の理由なの??」
「ワインを飲んで運転できないから部屋を予約してくる。待っていてくれる??」
「送ってもらえないんじゃ、私の愛車んところに戻るのが大変だし、自転車も酔っ払い運転はダメなんだよね……」
「そうか、そうだよな。あなたの分も部屋を取ろうか??」
「そうね、自宅はそんなに遠くないけどお願いしようかな」
「分かった。二人分の部屋を取ってくるから待っていてくれよ。せっかくだから飲み直そうよ」
「うん、待っている……」
二人は本音を言葉にできず、気持ちは妖しく揺れる瞳に委ねる。

女の瞳を見つめる男は口元を緩め、そんな男を見つめる女は頬を赤らめる。
背中を見せてエレベーターに向かう男は意を決したように宙を睨んで拳を握る。

「部屋は取れた??」
「取れたけど……どんな部屋でも怒らないと約束してくれる??」
「日の当たらない部屋、びっくりするほど狭い部屋……もしかすると、あなたと同じ部屋なの??ねぇ、そうなの??」
「えっ、うん……そうだよ。ごめん??」
「クククッ、意地悪な男だと思っていたけど悪い男でもあるんだ。私をホテルの部屋に閉じ込めて犯しまくる気なの??」
「それは言い過ぎだよ。あなたのような好い女と一晩でいいから、一度でいいから…やりたいなと思っただけだよ」
「一度抱けば満足できる程度の女と思われているんだ……ふ~ん、そうなんだ。美人だ、魅力的な人だ。こんな好い女と付き合う男が羨ましいとか後ろ姿さえもゾクゾクするほどそそられるって言ったのは嘘だったんだ」
「オレの言葉を盛らないでくれよ」
「こんな好い女と付き合う男が羨ましいとは言わなかったけど、少しはそう思ったでしょう??ねぇ、そうでしょう??」
「えっ、おう…そう思っちゃ悪いか??」
「悪くないわよ、あなたがどう思おうが私には関係ない、関係ないけど、私に関係することだから関係なくもない……こんなことを言う私って面倒な女??」
「正直な感想を言わせてもらうよ。気が強くて面倒な女……でも、可愛いなぁ」
「クククッ、私は面倒な女だけど可愛い女なの??……ねぇ、覚えている??私に惚れたって言うのは、もう少し後でって言ったでしょう。今、言ってもいいよ」
「さてと、部屋に行く??それともバーがいい??」
「惚れたって言わないのは私の魅力に太刀打ちできないって思っているからなの??大丈夫だよ、あなたは自分で思っている以上に好い男だよ」
「それは嬉しいな。提案だけど、部屋で飲み直そうか??」
「うん、あなたの提案に従う……私に対する評価が部屋を見れば分かるはず。楽しみだなぁ」
「困った人だなぁ。ハードルを高くしないでほしいな……まぁ、ハードルが高くなってもしょうがないほど好い女だけどな」
「ウフフッ、惚れたって言っても許してあげるよ。どうする??」

気が強い女 2

二人きりになった部屋を見回した女の声が上擦る。
「私に惚れたって言いたいでしょう??この部屋を見て確信した……前を通り、たまに食事をするホテルにこんな部屋があったんだ。」
床から天井までの窓は、カーテンを開け放ったままベッドに横たわると足元にこの街の夜の景色が絵画か写真のように広がるはずだし、バスルームとトイレは独立し透明な壁で仕切られたシャワーブースも十分な広さがある。

「気に入ってくれたようだからホッとしたよ。怒って帰るって言われたらどうしようと思っていた」
「部屋の予約時にシャンパンとダックワーズも頼むなんて悪い男。何人の女が毒牙にかかったの??」
「小心者を揶揄わないでくれよ。目の前の好い女をハダカンボにする方法を考えているんだから……下着だけ剥ぎ取ってぶち込むのもいいかなぁ」
「いぃよ、夜遅く帰る私が女に飢えた男に襲われる。そんな妄想でセルフプレジャーに耽ったこともある。私って変な女??」
「変じゃない。何をしても、何を言っても魅力が損なわれることがない。そうだ、後ろ姿さえもゾクゾクするほどそそられる女と付き合う男が羨ましい、今の男は捨ててオレの女になれって襲っちゃおうかな??」
「残念なことに私を惚れさせるほどの男は周囲にいないの。あなたが立候補してくれる??」
「立候補なんかしないよ」
「気が強い女は嫌いなんだ。ガッカリだな……シャンパンを開けて。酔っちゃいたい」
「そうじゃない。開栓はオレの言うことを聞いてからだよ。付き合っている男がいないならなおさらだ。オレの女になるって言えばシャンパンで乾杯だ」
「無理やり犯されてあなたの女にされちゃうの??本気で抗う私を気持ち善くさせればあなたの女になってあげる」
「本気で抗う女をものにするには…クククッ、股間が痛いくらい昂奮しているよ」
耳元で囁いた男は女を背後から抱きしめる。
「いやっ……痛いことはしないでね」
男の腕の中の女は本気で抗うという言葉を忘れたかのように甘い声を漏らし、気の強さの欠片も見せずに男の胸に背中を預けて全身の緊張を解く。

背後から抱きしめるとマリンノートの香りが微かに漂い、凛として爽やかな中性的なイメージがよく似合う。
髪に顔を埋めて息を吸い、右手を胸の膨らみに添えると、アンッと艶めかしい声と共に崩れ落ちそうになる女の身体を支え、
「間違えていたらゴメン。ジバンシィのウルトラマリンがあなたのイメージによく似合っている」
「イヤな男……中性的というか男性的なイメージが好きなんだけど褒められると戸惑っちゃう……イヤァ~ン、そんなことをされると……」

両手で抱きかかえて首筋に息を吹きかけると全身の力が抜けて足が震え、立っているのも辛そうになり背後の男に寄りかかる。
「可愛いなぁ……脱いじゃおうか、ハダカンボのあなたを見たい」
「そんなことを言われても答えられない。思うようにしてもいいよ。今日は可愛い女になりたい……」
「嫌なことは嫌って言うんだよ。分かったね」
言葉を発することなくコクンと頷くと、男の手は迷うことなくシャツのボタンを外して両肩を滑らせるように脱がせ、パンツも下ろして下着姿にする。
「イヤッ、恥ずかしい……」
左手はブラジャー越しに胸の膨らみを覆い、開いた右手を股間に押し付けて秘所を守ろうとする。
そんな女の様子に口元を緩めた男は首筋に息を吹きかけ、女が首をすくめて、ウッと艶めかしい吐息を漏らすと首から耳の裏側に向かって舌を這わせて耳朶を甘噛みする。
「イヤンッ、オッパイやアソコを弄るのかと思ったら首や耳を刺激する……余裕綽々で私のことを揶揄っているでしょう??」
「そんな風に思っているなら、それは買い被り過ぎだよ。あなたの嫌がることを避けて、気持ち善くなってもらおうと精一杯頑張っているんだから」
「ハァハァッ、本当なの??……私の気持を無視して、あなたの思うようにこの身体で遊んでもいいよ」
「いいの??それで、あなたも気持ち善くなってくれるんだろうね」

自然な動きで女の手を退けた男の指はショーツの縁をなぞり、可愛いよと耳元で囁きながら息を吹きかける。
「アウッ、イヤァ~ン、気持ち好い。あなたの声と息が耳から入って脳を愛撫する。身体だけじゃないの、気持ちも蕩けちゃう。ウッ、クゥッ~、たまんない」
男の指がショーツ越しに割れ目の中心を撫で下りる。
「濡れているよ…気が強い好い女だけど、感度もいいんだね。可愛いよ」
「女が歓喜の涙を流すかどうかは男次第。あなたは言葉にしないけど私に惚れているはず……信じている。でも、汗を流してからにして、おねがい」
「シュワシュワは後のお楽しみに取っといて買い物に行こうか??」
男は車にあった下着などの着替えを持ってきたが勤め帰りの女にそんな用意があるわけもなく、泊りに必要なモノを買いに行こうと提案する。

「あなたが選んでくれる??」
「おう、オレの趣味で白い肌を飾ってあげるよと言いたいけど、下着売り場は遠慮しとくよ」
「あなたの選んだランジェリーを付けたいのになぁ……クククッ、イヤらしい。目がエロイよ。エッチなことを想像したでしょう……早く……はやく言っちゃいなよ。私に惚れているって…ねぇ、惚れているでしょう??」
「行くよ、帰ってきたら一緒に汗を流して、その後はこの肌を隅々まで舐めてしゃぶって、凸と凹を合体させる」
「クククッ、まだ、惚れたって言わないの??素直じゃないなぁ……でも、あなたに犯されるのが楽しみ…行こうよ、早く」

買ったばかりのトートバッグに下着やデニムパンツ、ケーブルニットセーターなどを入れ、早く帰りたいという気持ちを隠そうともせずに二人はホテルに向かう。

バスタブに湯を張る準備をした男は鼻歌交じりで衣服をハンガーに掛ける女を見つめる。
「言ったでしょう、私は後ろにも目があるの。ねぇ、まだ言わないの??それとも私の片想いなの??」
男は言葉を発することなく左手で女を抱き寄せて唇を合わせ、右手で腰から脇腹を擦り胸の膨らみに手を伸ばすと女の舌が這い出て宙で舞い踊り、絡み合う二人の舌と唇は出入りを繰り返して互いの想いを確認する。
「ハァハァッ、正直じゃない男は好きじゃ……アンッ、いやっ……ダメッ」
男は女の言葉を封じるために再び唇を合わせて衣服を脱がせ、下着に指を掛けると、ダメッと呟いて男の胸に顔を埋め、抗うことを放棄する。
素早く素っ裸になった男が再び女の下着に手を伸ばすと抵抗するどころか脱がされることに協力し、ハダカンボにされると上目遣いに見つめて顔を上気させる。

素っ裸の女を抱っこしたままバスタブに浸かった男伸ばした両足を跨ぐ格好の女が問いかける。
「ねぇ、ショップ店員さんに目隠しに使えるような布がないかって聞いたでしょう??本当はどう使う積りなの??」
「ベッドで可愛い子に使うに決まっているだろう……今更だけど名前を教えてくれる??」
「クククッ、本当に今更だよ。聞かれないし名乗るタイミングを失っちゃったし……エロイ男に教えてあげる。芹華、春の七草の芹に華やかと書くの、あなたは??」
「オレは健介……こんな格好だけど、私と付き合ってもらえませんか??自転車を探している芹華さんに一目惚れしました」
「やっと、惚れていると言ってくれた。返事は、あとでね。散々待たされたんだから、直ぐに応えてあげない」

芹華は言葉にしないものの、愛を確かめ合った二人は穏やかな気持ちで汗を流し互いの肌をまさぐり、唇を合わせてバスルームに入った時と同じように裸の芹華を抱っこしてベッドに向かう

気が強い女 3

素っ裸の芹華をベッドに寝かせて髪を整え、指先で輪郭を確かめるように鼻梁をなぞり、唇を撫でるとパクッと咥えて顔を前後する。
「芹華、風呂上がりにシャンパンを飲みたくないか??」
「クククッ、シャンパンを飲みたいの??それとも、私の返事を聞きたいの??」
「返事を聞いて二人が付き合う記念日に乾杯するんだろう??」
「ウフフッ、返事を急がせていたのは私だったもんね……私と付き合いたいと言う健介の言葉を喜んでお受けします。これで安心して素肌を晒せるし、やっとシャンパンを飲める」

窓の向こうは街の灯りと満月が相まって驚くほど明るく、健介はフットライトを残して部屋の灯りを消して二人だけの厳粛なムードを作りシャンパンクーラーからボトルを取り出す。

ソムリエナイフで手際よく抜栓したシャンパンをフルートグラスに注ぎ、
「二人のこれからに乾杯」
「……美味しい。私の人生で最高のシャンパン。健介は??」
「このシャンパンとダックワーズを忘れることはないし、この白い肌も忘れることはないよ……忘れるほど長い時間会わないってこともないだろうけどね。そうだろう??」
「ウフフッ、健介が私の身体に忘れられないほどの想い出を残してくれれば……クククッ、毎日とは言わないけど、週に…そうだ、あなたの住まいは遠いの??」
「車で30分ほどの距離だよ。遠からず、近からず付き合い始めには好い距離だと思うよ」
「そうね、健介を嫌いになれば忘れることのできる距離かもしれない、ウフフッ……ねぇ、口移しで飲ませて」

「ゴクッ、おいしい……アンッ、いやっ、飲ませてと言ったけど、そんなことは……ウッ、クゥッ~……ハァハァッ」
抱き寄せた芹華に口移しでシャンパンを流し込んだ健介は胸の膨らみを揉みしだき、シャンパンを嚥下した口腔に差し入れた舌先で上唇を舐める。
息を弾ませる芹華の両手を背中で掴んだ健介は有無を言わせずショップ店員にもらった赤い布で縛り付ける。
「えっ、なに??なに??どうしたの??……ハァハァッツ、怖いことはしないでね」
「芹華を相手に怖いことや痛いことをするはずがないだろう……約束通り目隠しをしてあげるよ」
「えっ、約束なんてしていないよ。健介が勝手に目隠しをするって言ったんだよ。私は目隠しをしてほしいなんて言ってないもん」
「そうだったか??でも、せっかく用意した目隠しだから使わせてもらうよ」
言うが早いか健介は二枚目の赤い布で芹華の視覚を奪う。
「怖い。両手を縛られて目隠しもされた……痛いことはしないと約束してくれたでしょう」
「オレを信じろ。気持ちを解き放って身体が感じることに抗うんじゃないよ」
オレを信じろという健介の言葉だけではなく、両手の自由と視覚を奪われても抗うことなく静かに横たわる芹華は性感を刺激されることを期待して息を弾ませ、腹部を上下するほど興奮を露わにする。

ソムリエナイフを手にした健介はスクリューで胸の膨らみの中ほどを突く。
「いやっ、怖い。怖いことや痛いことはしないって約束でしょう……ハァハァッ」
息を荒げて抗議する芹華の声は震えを帯びて上擦り、嫌がっているとは思えない。
ナイフの背で肩から腹部や内腿を撫でて乳輪をなぞると芹華の呼吸は一層荒くなり、腹部だけではなく肩も振るわせて、下半身を艶めかしく蠢かす。
「ねぇ、もしかするとソムリエナイフなの??健介を信じているからね……」
「芹華、動くんじゃないよ。オレのモノになった白い肌を傷付けたくないからね……次はこれだよ」
シャンパンクーラーから取り出した氷で胸の膨らみの麓から頂上に向かって撫で上がり、乳輪をなぞり突起の天辺で円を描く。
「私の身体で遊んで面白いの??楽しい??……予想もしなかった方法で遊ばれても驚くばかりで気持ち善くなれない。あっ、勘違いしないでね。嫌じゃないの、慣れるのに少し時間がかかりそうなだけ」
「クククッ、気の強い女は嫌いじゃないけど、嘘吐きは好きじゃないよ。上の口は気持ち善くないって言っても、下の口はドッロドロの蜜を滴らせて気持ち好いと言っているよ」
言葉と共にソムリエナイフの背で膣口からクリトリスまで撫で上がる。
「ヒィッ~、なに??ナイフでしょう??嘘を吐いたから罰なの??怖いけどゾクゾクする……」
「動いちゃダメだよ。芹華の肌やオンナノコはオレのモノ。傷つけたくないからね」

仰向けで横たわる芹華の右内腿を爪の背が触れるか触れないかの微妙なタッチで撫でると、ウッウッ、クゥッ~と艶めかしい声を漏らして下半身を蠢かし、左腿をソムリエナイフの背が這うと、ヒィッ~と悲鳴にも似た喘ぎ声を漏らして膣口からジュンと蜜が滲み出る。
視覚と手の自由を奪われたために外からの刺激に対して肌の感覚は普段よりも鋭敏になり、芹華の性感は知らず知らずの内に昂ぶっていく。

「手の拘束は解くから俯せになりなさい」
目隠しをされたままの芹華は俯せになり、ソムリエナイフを持つ健介に無防備な背中を晒す不安よりも未知の快感を与えられる期待でオマンコとアナルがフルフル震える。
「これは、もう必要ない」……パサッ、健介はソムリエナイフを投げ捨てて染み一つない無防備な白い背中を見つめる。
「ハァハァッ…言ったでしょう、私は背中にも目があるの。無防備な背中を見つめられるのって恥ずかしい」
そんな芹華の言葉に応えることなく背中に広がる乱れ髪を整え、両脇を撫で下りる指先は尻の丸みに沿って内腿に向かい、割れ目をなぞってビーナスの笑窪で円を描く。
「ウッウッ、クゥッ~、気持ち好い。ビーナスの笑窪が自慢なの、可愛い??」
「体型を保つ努力をしている、そのご褒美がビーナスの笑窪だろう。体型だけではなく自分に自信を持つほどの努力をしている。裏付けのある自信とプライドが芹華の気の強さの基。芹華は掛け値なしの好い女だよ」

脹脛から太腿を擦り、力を込めて尻や腰を揉むと、アァ~ン、気持ち好いと声が漏れる。
「力を入れちゃダメだよ。握った手を開いて肩の力を抜き、リラックスして頭ン中を空っぽにする、いいね……」
左手で身体を支えて体重をかけないようにしながら背骨に沿って腰から肩まで産毛を逆立てるように精細なタッチで舌を這わせる。
「アァ~ン、いぃ、疲れが解きほぐされて子宮が熱を持つような感じがする。目隠しで視覚を奪われたから耳を澄ませ、肌に触れる健介の指や爪、息などに敏感になって身体の芯が熱くなる……」
腰を擦り、尻を揉み尻の割れ目に息を吹きかけながら舌を這わせると芹華は羞恥と共にキュッと尻に力を込め、割れ目を閉じて俯せから仰向けに身体の向きを変える。
「お尻は恥ずかしい。無防備なんだもん……気持ちいいけど、私は何もしなくていいの??」
「いいんだよ。芹華の身体で遊んでくれと言っただろう??気持ち善くなってほしい」
健介は額や耳に掛かる髪を整えながら囁き、チュッと唇を合わせる。
「アンッ、キスはちゃんとしてほしいのに…イヤァ~ン、気持ち好い……」

左胸の膨らみの先端を口に含んでコロコロ転がしながら芹華の両脚の間にこじ入れた右脚で股間を圧迫して新たな刺激を与えると、イヤァ~ンと艶めかしい喘ぎ声を漏らし、気を好くした健介は膨らみの先端を甘噛みして右胸を鷲掴みして揉みしだく。
視覚を奪われた芹華は健介の動きが判らず、予想できない甘美な刺激を与え続けられて拘束を解かれた両手で健介の髪を掴んで息も絶え絶えに身悶える。
ついに健介の舌がオンナノコに伸び、チュルチュル音を立てて花蜜を啜ると髪を掴む芹華の指に力がこもり股間を押し付ける。
「ウッウグッ、苦しい。クククッ、甘酸っぱいオマンコを押し付けられると苦しいよ」

肌を擦り、乳房を揉み先端を口に含んで転がしたり甘噛みを繰り返し、股間に顔を埋めて滴る蜜の源泉に舌を押し入れたり小陰唇が作る溝に舌を這わせてハムハムと噛んだりを繰り返すと芹華は我慢の限界を迎えて、
「入れて、健介が欲しい」と、誰はばかることなく叫ぶ。

奥深くに押し入った健介に羽化登仙の境地に導かれた芹華は満足と羞恥の入り混じった笑みを浮かべて、
「恥ずかしい……」と、強気な女の欠片も見せずに目元を朱に染める。
「可愛いよ」と、囁きながら髪を撫でて頬を擦る健介を見つめる芹華は、明日の朝は眠っている健介の股間にむしゃぶりついて、入れさせてくれと懇願するまでオシャブリするんだからと心に決める。


<< おしまい >>

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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