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彩―隠し事 174

海の見えるホテル -12

「彩が弱い男を好きじゃないのは分かったし、人気種牡馬が1日に2~3回エッチするのも分かったけどチョイと聞いてくれる??」

健志は彩を煙に巻くために滔々と話し始める。
昔、ハイセイコーって馬がいたって聞いたことがあるだろう。
大井競馬でデビューして怪物と呼ばれて中央競馬に移籍、競馬ブームの立役者となった。
そのハイセイコーの父親がチャイナロックっていう元はイギリス紳士。イギリスやフランスで競争生活を送り、種牡馬として日本に来たんだけど、なんと性豪と呼ばれたらしい。
女の子の繁殖シーズンに合わせて効率よくエッチするためだろうけど、当て馬っていう役の男子がいるらしい。
当て馬は牝馬を性的に興奮させる役で、いざ女子がその気になると引き離されてチンチンを使うことがない哀れな男子。
チャイナロックは当て馬の必要がなく前戯も自分でやったらしいよ。クンニリングスをしたかどうかは定かじゃないけど首筋を舐めたり息を吹きかけたりしたかもしれないね。
父親が性豪と呼ばれただけあって、チャイナロックの子供たちもタフ、芝でもダートでも走ったし、今では考えられないような負担重量で勝った馬もいるらしいよ。

「自分では決して弱い男とは思っていないけど、馬を例えにされてふと思い出したチャイナロックの逸話、夜まで待ってくれたら彩が許してください、これ以上、可愛がられると身体が壊れちゃうと許しを請うほど舐めて、舐めて突きまくってやるよ……彩、どうする??」
「ウフフッ、本心っていうより今はオチンポが役立たずだから許してくれっていう言い訳のための長口上だと思うけど……いいわ、今は許してあげる。でも弱い男も嫌いだけど嘘吐きはもっと嫌い。身体が壊れちゃうほど可愛がってくれるって信じているからね」
「うっ、うん、楽しみにしていていいよ。

「ウフフッ……」
「クククッ……」
腿を跨ぐ彩が眩しく見えるのはハダカンボでいるからではないだろうし、昇ったばかりの太陽を背にしているからでもはなく、笑顔で見つめてくれる表情や身体も心もすべてに惹かれているからだと思い知る。
彩の肩越しに夏の陽光を浴びて宝石を撒き散らしたようにキラキラ煌めく海を眺めていると、時間の経過を忘れて誰にも邪魔されることない今に幸せを感じる。

太腿を跨いで身体を寄せる剥き出しの肌の感触に相好を崩す健志は舌を伸ばして唇を刷き、チュッチュッと音を立ててつつき彩の唇が応えてくれるのを待っている。
「クククッ、彩は三泊四日で日ごろの疲れを癒すのんびり旅行を期待していたのに健志はこの身体が目当てだったようね。いいわよ付き合ってあげる」
「チャイナロックで誤魔化したつもりだったのに彩の肌に触れてしまうと疲れているのを忘れてしまう。オレにとっては魔性の肌で蠱惑的魅力に溢れる女性だよ、彩は」
このまま彩の肌に触れていると押しのけることもできなくなりそうなので後ろ髪を引かれる思いで腿から下ろし、露天風呂に投げ捨てた浴衣を洗面所に置きベッドに戻る。
時刻を確かめるとようやく6時半になる頃で朝食にはまだ早い。
せっかくのツインルーム、彩が五分ほどもぐりこんだだけで移動したベッドで戯れる。
素っ裸で互いの肌をまさぐるだけで性感は十分に高揚し肌に触れて言葉を交わし、唇を重ねるだけで満足できる。
男と女は凸と凹、身体が嵌まれば目くるめく快感で満足できる。言葉を交わすだけで気持ちがピタリと嵌まる相手がいる。

凸と凹が噛み合うと男も女も雄弁になる。
もっともっと恋する相手を知りたい、自分をもっと知ってほしい。
彩と健志はそれを避けている。健志が彩のすべてを知ろうとすれば悲劇を迎える可能性が高いことを二人は知っている。
彩は知っている。健志との愛を全うできないことで悲劇のヒロインになり、恋に身を焦がす幸せもあることを。
「食事に行こうか」

食事を終え、部屋に戻ると彩は黒いフレアミニを着けて赤いシャツを合わせる。
「彩といるとすぐに、たっちゃうよ」
大人エロイ格好をした積りの彩は健志の反応に気を好くして笑顔を振りまきながら、不満の言葉を口にする。
「えぇ、スケベ……エッチな健志を嫌いじゃないけど寝る前にビンビン、日の出を見ながら勃起。着替えた彩を見て立っちゃうなんてエロが過ぎるよ」
「なんか勘違いしているようだけど、もうすぐ9時になるねって言いたかった。彩といると楽しいから時間の経つのが早いって言いたかったんだよ」
「なんだ、立っちゃうって言うからアソコかと思っちゃった。ねぇ、海岸を散歩したい。行こうよ」
リップスティックを取り出す彩を見て、
「彩の指で弄られてビンビンに勃起した先端を舐めて妖しい滑りを帯びる。口紅ってエロイな」と呟くと、
「溜まってる??一発抜いてから散歩したいの??」と、怒った振りをする。
「可愛いな……」
彩の格好に合わせて白いチノパンと青いカットソーを着けて海岸を目指す。

ごつごつした岩が点在する海辺を歩くと岩に砕けた波が飛沫となって飛び散り砂浜散歩とは違う楽しさがある。
「あの岩の向こうに回り込めば秘密の場所があるかもしれないね」
「うん、ウフフッ……健志と一緒だとエッチな想像をしちゃう。フレアミニだからって期待しているわけじゃないからね、勘違いしちゃダメだよ」
足元の石ころに躓かないようにしながらも自然と急ぎ足になり、大きな岩を回り込むと、そこは岩と岩に囲まれた秘密の場所のようであり頭上は草木が覆いかぶさって上からの視線を遮っている。
「いやらしい、自然のラブホのような場所。エッチしなさいって言われている気になる……えっ、誰かいるの??」
2人のいる所からは視覚になる場所から男性が顔を出し、
「すみません先客です。お二人も気にせずにやっちゃってください」と言い、カニのように立ちバックでつながったまま横歩きで見える場所まで出てくる。
女はスカートを腰まで捲り上げて下半身は丸出しになりTシャツ越しに胸を揉みしだかれ、男はズボンを足首まで下ろした滑稽とも思える格好でつながり、覆いかぶさっている。

唖然として言葉もなく立ち尽くす二人を気にすることもなく男性は腰を突き出し、
「ウッウッ、クゥッ~、気持ちいい。見られながらするのがこんなに気持ちいいなんて……もっと、突いて、激しく……Tシャツを脱がせて、直接モミモミされたい」
恥じらう様子もなく女性は快感を貪り、彩に艶めかしい視線を向ける。
茫然自失となって立ち尽くす健志の足元にしゃがみこんだ彩はベルトを外し、チノパンごとパンツを下ろして剥き出しにしたペニスを頬張る。
手をかざしてどこまでも続く眩しい空を見つめる健志はされるがままに立ち尽くす。

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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