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彩―隠し事 86

栞がお泊り-5・栞と課長2   

頭に添えられていた課長の両手は昂奮のあまり髪を鷲掴みして栞の動きを封じ、喉の奥めがけて狂暴な満足の証を吐き出す。
「ウッウッ、ウゲッ、ゲボッ……あうっ、すごい……」
雄々しく濃厚な射精を喉の奥で受け止めた栞は身体をヒクヒク震わせ、栗の花の香りが身体中を駆け回る感触に酔いしれる。
目隠し代わりに被らせた下着を剥ぎ取った課長は、涙を滲ませる目汁に指を伸ばして拭い取り、
「こんな事をする私が嫌いになったか??」
左右に顔を振り、フグフグッと声を漏らす栞に、
「私が吐き出したモノを飲み込みなさい……その前に、口を開いて見せなさい……よしよし、可愛いぞ。よ~く、味わうんだよ、栞のために濃いのを用意しといたからな」
口を開けて口一杯に溜まった精液を見せ、意を決したように目を閉じて、ゴクッと音を立てて嚥下する。
「ウグッ……ハァハァッ、課長の吐き出したモノがすごいんだもん。濃いし熱いし量が多くて吐き出された瞬間、喉が火傷するかと思っちゃった」
蹲ったままの栞の脇に両手を差し入れて抱き起した課長は唇を合わせて濃厚なキスを交わす。

「ハァハァッ、好いの??匂いがするでしょう??」
膝に座らせられた栞は頬を朱に染めて、課長の瞳を覗き込む。
「栞が私の臭くて熱いモノを喉の奥で受け止めてくれたんだよ、気にする事はない」
両手の自由を奪うベルトの拘束を解いてベッドに上がらせた課長は椅子に座って、顎をしゃくる。
課長が示す先には鏡があり、ベッドに座った栞の全身が映っている。
「マゾの栞君なら私を楽しませるには、どうすれば好いか分かるね??思った通り動いてごらん」

スカートをたくし上げて膝立ちになり、鏡の中の自分を見つめて身体を揺すり、衣服をつけたままで乳房を揉んでスカート越しに股間に当てた手を上下する。
上下する手の動きにつれてスカートは一層ずり上がって下着が姿を見せる。
鏡の中の課長の視線が股間にくぎ付けになっていることに羞恥を募らせ、見られることに昂奮して下着が水気を帯びる感触に息を荒げて膝立ちの身体を震わせる。
ハァハァッ……膝立ちの姿勢が辛くなった栞はペタンと尻を落として、スカートの裾を整える。
栞の体勢が変わっても課長は股間を見続けることに変わりなく、まるで視線に犯されているようで愛液を滴らせるだけではなく乳首が硬く尖り始める。

課長は鏡の中の栞から生身の身体に視線を移し、栞が剥き出しの股間を見つめると口の中で爆ぜたばかりのイチモツは萎れてしまって猛々しさの面影もない。
「つまんない、私に魅力がないのかなぁ??」
言葉とは裏腹にがっかりした様子を見せない栞はスカートスーツのジャケットを脱いでキャミソール姿になり、ストラップに指を差し入れて肩を滑らせるような振りをして課長を挑発する。
「悪い子だな、栞君は……焦らされる私は満足したばかりなのに力が漲ってくるよ」
萎れたペニスを摘まんで数回擦ると言葉通りに昂ぶりを見せて竿部に血管が浮き上がり、狂暴で傲慢な姿に戻る。
黒々とした陰毛を掻き分けて勃起するペニスは猛々しく宙を睨み、擦る課長の表情に微かな笑みが浮かぶ。
栞を挑発するようにマスターベーションの動きを止めない課長を見つめてハァハァッと肩で息をし、笑みを浮かべる課長から逃れる術もなくスカートを脱いでショーツとキャミソールにストッキングを残すのみの姿になる。

優子の成熟した女性らしく柔らかな身体のラインと白い肌を羨ましく思う事もあるが、全体に引き締まり胸や腰、太腿など要所要所に脂肪を乗せた鏡の中の身体もなかなかのものだと思う。
「想像していた通り美味そうな身体だな。苛めがいがありそうだよ、次の機会をもらえるなら縄で縛って宙に吊り、口を犯してマンコやアナルも思うさま責めてみたいものだよ」
「うそっ、課長は変態じゃないでしょう??そんな事をされなくても私は課長のオモチャになれます」


「栞こそ嘘を吐いているでしょう??課長がそんな事をするの??ほんとうなの??」
「優子が課長を尊敬しているのは知っているけど仕事をしている時と、オチンポを丸出しの時は別人格。ワル、あんなワルはいないよ……私はワルが好き。スリルと満足を与えてくれる。次に会う時はラブホのSMルームで可愛がってもらおうかしら……アァッ~、想像するだけで昂奮する」
「ねぇ、栞。縛るって、どういう事??縄とかロープで縛ると痕が付いちゃわない??愛するご主人にバレちゃうよ」
「ほんとだ、考えもしなかった。それはまずい、だめ、絶対ダメ……さすがに優子、冷静な助言をありがとう」

私の脇腹に変な傷のような痕があるよと言った正体は縄で縛られた証拠だよとも言えず、苦笑いで誤魔化した優子は、
「課長相手の浮気を止めろとは言わないけど、気を付けてよ。栞も課長も二人とも失いたくないもん。W不倫がばれると会社に居づらくなるでしょう??」
「うん、気を付ける。優子はこれからも浮気する事はないね、ご主人の浮気が終わって仲直りできればいいね」

自然と浮かぶ苦笑いを栞はどのように受け取るだろうと思うと、自分だけの秘密を持つことが楽しくなる。
これまでの優子は清楚で上品な奥様と呼ばれることが多かった。それも栞にこの街の影の部分に連れていかれ、それを切っ掛けにして健志に会ってからは優子自身が昼間の存在なら夜の影を生きる場とする彩が生まれた。
彩を知るのは健志だけで、健志は優子を知らない。
健志以外の他人、たとえ栞にも彩の存在を話す積りはない。


ホテルのベッドで課長の視線を一身に受けながらストリップの真似事をした。
仕事中もそんな紐パンを穿いているのかと問われ、今日は金曜日、課長に抱いてもらう積りだったからショーツのゴムの痕を残すのを避けたかったと答えた時の嬉しそうな表情が忘れられない。
鏡の中の自分を見ながらオナニーして、内腿にまで滴る蜜が卑猥な音を奏でると栞の口から長く尾を引く喘ぎ声が漏れ始め、我慢や昂奮が沸点を超えた課長の黒光りする怒張に貫かれて朱に染めた身体を仰け反らせた。
髪を振り乱し、二人の肌から滲む汗さえもがエロティックな匂いを撒き散らせて羽化登仙の世界に導かれた。

呼吸が穏やかになり全身を包む満足感の中で二人は言葉にしないけれど、離れがたい思いを共有したと栞は言う。
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Author:ちっち
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