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お伽話

心花 -28

オレンジ色に輝いていた西の空を闇が覆い影絵のような富士山も姿が見えなくなり、白く透き通るように見えていた月が存在感を示し始める。
柔らかい月明りに照らされた心花の白い肌はオナニーをしても気品を保ち、乳白色に輝く右半身の美しさと左半身の陰の対比が見た目だけではなく内面の魅力を感じさせて典哉は息を呑む。
「アンッ、気持ちいい。挿入した指をクチュクチュしてクリも親指で弄るの・・・見てる??こんなことをする女は嫌いになる??」
「嫌いになるわけがない。今のミカは女性っていうより女そのもの、メスの匂いがプンプンする」
身体を守る下着がなくなっても気品を失うことがなかった心花は目隠しされた身体が知らず知らずに身悶えるほど独りエッチをするうちに、男と肌を合わせた可憐な女が妖艶な蝶に変身するように婀娜やかな魅力を身にまとう。

クチュクチュ、ヌチャヌチャッ・・・ウッウッ、ウゥッ~・・・真っ赤な花弁で指が優しく戯れると甘く切ない吐息が漏れ始め、ひじ掛けに乗せた足指を曲げたり伸ばしたりを繰り返す。
「ねぇ、本当に見えない??こんな恰好でこんな事をして・・・」
「オレを信じてもいいって言っただろ・・・あの日のミカは仕事では誰にも負けないっていう自信が揺らいで誰でもいいから愚痴を聞いてもらいたかった。ミカの思いに関係なくオレは一目惚れ、いつでも何処でも味方だよ」
見えないはずの窓外を確かめようとしていた心花は安心したかのように表情から不安を消し、右手は股間で蠢かしたまま左手で乳房を揉みしだく。

雲が月を隠すと街路灯の明かりも届かない部屋に闇が訪れる。
グチュグチュ、ヌチュヌチュッ・・・ウッウゥ~、アウッアァッ~ン・・・闇の中で粘液を擦るような淫靡な音と密やかな喘ぎ声が響く。
視覚を遮られた闇の中では聴覚に注意が向かい誰にも聞かれたくない秘密の音が妖しい期待となって身体中を駆け巡る。

目隠しの下で目を閉じると妄想の世界が広がり、典哉と二人だけだった部屋に誰かが入ってくる空想が育ち始める。
音を立てまいとしているものの靴音や衣擦れの音、素っ裸の女が椅子のひじ掛けに両足を乗せるはしたない姿を見て昂奮を隠そうとしても呼吸は荒くなり気配を隠すことは出来ずにいる。
入ってきたのが男か女か、人数は・・・何も分からない。
ハァハァッ・・・ゴクッ・・・椅子に座らされて羞恥の姿を晒す周りを取り囲んでも手を出すこともなく無言のままで息を荒げている。
不気味な雰囲気と羞恥心を堪えることが出来ずに足を下ろそうとするとひじ掛けに縛られてしまう。
やめて・・・叫ぼうとしても声が出ないし身体が硬直して反抗することも出来ない。
目隠しされたままひじ掛けに両足を拘束されて股間を見えない男たちに晒されると奪われた視覚の代わりに聴覚や触覚が鋭敏になり些細な刺激も感じることが出来るようになる。
縛られるときの感触はゴツゴツした大きな手で逆らいようのない男の力を感じ、一切の反抗を封じて従順な子羊となって嵐が通り過ぎるのを待つ覚悟をする。
男たちの手は無言のまま身体中を這いまわり、両手、両足を撫でられて脇腹を撫で上がった手が胸を這い、膨らみを揉みしだく。
身体の芯から湧いてくる熱い思いに身悶えると乳房を揉む手が先端を摘まんでコリコリと刺激する。
ウッウググッ、クゥッ~・・・堪えようとしても堪え切れず、ついに喘ぎ声を漏らしてしまう。

「ミカ、どうした??心ここにあらずって感じで変だよ」
「うっ、うん・・・目隠しされると、見えないはずのものが見えて益々エッチになる」
「エッチな妄想に取りつかれたか??それはミカの本当の姿、あるいは求める姿??聞かせてくれるね??」
「お風呂で・・・ねっ、いいでしょう??公園で恥ずかしいことをされて路地でお漏らしをして、戻ってからもこんな事を・・・フミヤといるとエッチな事ばかり考える女になっちゃう」
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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