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お伽話

心花 -29

目隠しをされたまま椅子のひじ掛けに両足を乗せ、丸見えの股間を突き出して独りエッチの最中に妄想を膨らませた心花は、入浴の用意を終えて昂奮を鎮めるために買ってきたランジェリーをテーブルに広げる。
赤みを帯びた白い肌をバスタオルで包んだ心花は羞恥心に苛まれて視線を合わすことが出来ず、俯いたままで話し始める。
「ほんの少し後悔してる、フミヤに会った事を。今まで仕事が一番大切だったのに・・・悪い男」
「光栄だよ。ミカほどの女にそんな事を言われると」
「これは私に似合うと思う??ものすごくエッチなデザインじゃないって分かってるけど、これを身に着けるときはフミヤを挑発するとき。可憐な少女が悪ぶって無理してるように見えない??可憐な少女は言い過ぎだけど・・・ウフフッ」
「魅力の半分しか表現してなかったんだよ、ミカは。仕事の能力や容姿端麗はミカに接する誰もが感じているんだろうけど、成熟した女性の持つ妖艶な魅力を気付かれずにいたか、誘うのが躊躇われるほどの好い女だった」
「私は今まで自分の能力の半分を埋もれさせたままだったの??・・・ざんねん」
「クククッ・・・分かってたんだろう??自分の魅力に参って男に惚れられるのは仕事の邪魔。ミカにとって今、大切なのは仕事でのキャリア・・・男女の仲は不要って」
「考えた事はなかったけど知らず知らずのうちにバリヤーを張っていたかもしれない。フミヤに会った事を後悔させないで・・・惚れさせて、フミヤは大切な男だって思わせて・・・」
「オレに会ったのが好いか悪いかは時が決めてくれるだろうけど、仕事だけじゃないだろう。一日は24時間、仕事が1/3、睡眠その他で1/3、趣味や恋愛が1/3。1/3の仕事が全てって言うならしょうがないけどね」
「今ままではその1/3がすべてと考えていたけど、フミヤ次第・・・女は惚れた男で変わるんだよ。私はフミヤ色に染められるのを待っている」

先に行ってと言う心花に促された典哉はバスタブの縁に両手両足を乗せて伸びをする。
「入るよ・・・クククッ、何その恰好。私の真似してオナニーするの??いいよ、見てあげる」
「早く入んなよ、寒いだろう」
典哉は言葉を無視して両手を広げ、心花は後ろ向きに腿を跨いで背中を預けて寄り掛かる。
「フゥッ~、男運が悪かったからかもしれないけど仕事よりも大切なモノがあると考えた事はなかったの・・こんな事を言うと嫌われる??イヤンッ、そんなことをされると・・・アンッ、だめっ」
背中越しに抱きかかえてヤワヤワと乳房を揉む手に自分の手を添えた心花は、胸を突き出すと同時に手にも力を込めて強い刺激を求める。
心花の手の動きにシンクロさせて乳房を揉む典哉は耳に息を吹きかけながら、
「できる女オーラが強すぎて普通の男は一歩退いちゃう」
「そうなの??私を口説く男は自信たっぷりか身の程知らずの男なの??買いかぶりすぎだと思うけど、まぁいいわ。フミヤはどっちなの??・・・この手の動きはこんな話をしても止むことがないし囁き声でも愛撫しようとする。自信たっぷりな嫌な男・・・違う??」
言い終えた心花は向きを変えて腿を跨いで正対し、両手で首を巻いてじっと見つめて、どうなのと顔を覗き込む。
「口説くきっかけはミカが与えてくれたんだけど、どうだろうな??オレは先ず歩く主義だから・・・口説いたかな??」
「ふ~ン、考える前にまず行動って主義なんだ??」
「先ず歩く、方向やスピードも自然と決まるから考え方の選択が狭くなる。合理的だろう??」
「合理的っていうより泥縄的が正しいと思うけど、私から声をかけなくても口説いてくれたんだね、信じる。ありがとう・・・自信たっぷりの泥縄式主義の男に惚れちゃったことが分かった」

飽きることなく愛撫とキスを繰り返した二人は相手を知れば知るほど愛おしく思えて離れがたい気持ちが強くなる。
先に出るよと伝えた典哉はバスローブをまとって窓際に立ち、月が照らす人っ子一人いない眼下の公園を見ながら水割りを飲む。
「ほどほどにね・・・するべき事が残っているでしょう??私にも・・・」


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40歳チョイ前に退職届を出して後、いわゆるディトレーダーとして生計を立てています
PCを前に一人で悶々としながら緊張と集中を意識する
ある事をきっかけにして此処でつたない話を書き始めて気分転換を図ることが出来ています

虚と実を織り交ぜて話を紡ぐ
実は想い出を誇張して、虚は現実や空想の女子との付き合いを妄想して・・・・・
合間合間に書くので間延びしてくどくなっていると自覚しているのですが・・・
性格もあって直らないですねぇ

せめてものお詫びに、2017年が素晴らしい日々となるよう仲良しの女神さまに頼んでおきます

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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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