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10か月ぶりの疼き 1/2

「お久しぶりです。変わらないですね……あっ、変な意味じゃないから怒らないでよ」
「怒ってないよ。寒いから口がまわらないし、顔が固まっているんだよ。カナちゃんは相変わらず可愛いよ」
「もういい歳になったから可愛いじゃなく、美人とか好い女だとか言われたいな……どうですか??」
大袈裟に下から覗き込むような格好をするカナの若さに頬を緩めて、
「おう、美人だし好い女だよ。そんなカナちゃんだから振られるかもしれないと思いながら連絡したんだよ。来てくれて、ありがとう」
「いつでもいいから戻って来ることがあれば連絡してくださいってお願いしていたからでしょう??断られることも多かったけど約束したことは必ず守ってくれた。ウフフッ、変わらないですねって言ったのは、そういうことです」
「そうか、好い女に信用されるのは気持ちいいな。しばらく離れていたから店はカナちゃんに任せる」
「うん、その先を少し入った所に美味しいイタリアンの店ができたから、そこでもいい??」
「いいよ……そうだ、忘れる前にお年玉を渡しとこう。2022年がカナちゃんにとって好い年になりますように……」
「ありがとう。喜んで頂きます」

横道に入ると雪が凍って行く手を阻むように路地いっぱいに広がっている。
「いやだ、滑りそうで怖い」
「思いついた方法は二つ。一つはオレがカナちゃんを抱っこして通り抜ける。もう一つは秘密……どっちがいい??……ちょっと待って」

ポケットからスマホを取り出した男は、
「もしもし……どうした??……そうか、大丈夫なの??……代わらなくていいよ……うん、また連絡する……お大事に、奥さんによろしく伝えといて」
「どうしたの??」
「カナちゃんの店で待ち合わせている人がいるって言っただろ。奥さんに熱が出て、検査の結果は心配するような病気じゃなかったけど看病するって」
「ウフフッ、その人には申し訳ないけど私には邪魔者はいないってことだね」
「その言い方は気に入らないけど、そうだな……それはそうと、どうやって向こうまで行く??」
「抱っこしてもらうのは嬉しいけど、二人で転ぶとケガしちゃいそうだし、秘密の方にする」
「クククッ、後悔しても知らないよ。カナちゃんは来た方を見ていてくれる。この先はオレが見ながらするから」
「えっ、何をするんですか??……ウソ、嘘でしょう??」
ズボンのファスナーを下ろして萎びたペニスを摘まみ出すとカナちゃんは目を丸くする。
ジャァ~、ジャァ~、シュッ、シュッ……「ダメだ、一か所融かしただけで向こうまで渡れないなぁ……カナちゃん、抱っこで行こうか??」
「食事はファストフードでいいからホテルはダメ??我慢できない……すぐ近くにラブホがあるのを知っているでしょう??」

客とキャバ嬢の関係を二年余り続けてベッドを共にしたのは二度、同伴をお願いすれば断られることはなかったし、誕生日やクリスマスなどのイベントも目立つことを避けて協力してくれたけど、アフターをおねだりしても門限は22時だから帰ると言って取り合ってもらえなかった。
そんな男が、眩い灯りが妖しく煌めく通りから小道に入った所で凍った雪を融かすために立小便をする。
正気の沙汰と思えないが50を過ぎた男が楽しそうに立小便する姿に自然と笑みが浮かび、今日は口にするまいと思っていたホテルと言う言葉で誘ってしまう。

「ダメ??……オチンチンを見せるからだよ」
「一つ聞くけど、カナちゃんは付き合っている男がいる??」
「大丈夫、いません……人の持ち物は決して欲しがらない、それは女性でも同じって言うんでしょう??付き合っている男性はいないし、自分でクチュクチュするだけ。こんなところで何を言っているんだろう、恥ずかしい」
「……店が終わった後、一緒にホテルに泊まれる友人がいる??」
「どういうこと??」
「今は19時前だから21時まで2時間チョイ。夕食はコンビニ弁当で間に合わせてホテルのツインルームで気持ち善いことをする。ラブホ代わりに使うのは勿体ないからカナちゃんが一泊するってのはどう??」
「ラブホでもいいのに……ちょっと待って、確かめてみる……もしもし、今日店が終わった後、二人でホテルに泊まらない……違うよ、本当に二人だけ。ヤバイ話じゃない……理由は後で話すね……私は同伴で遅くなるけど、あとでね」
「大丈夫のようだね……もしもし、今日、ツインルームはありますか??……お願いします……10分ほどで着きます」

コンビニで弁当とカナの下着などを買って予約したホテルに向かう。
チェックインが終わり、エレベーターに向かう頃になるとカナの所作に羞恥が宿り俯き加減で男の腕にすがるように歩く。

限られた時間だからと直ぐにシャワーで汗を流す二人は互いの肌をまさぐり、唇を合わせて唾液を啜り、息を荒げて見つめ合う。
「ごめんなさい。はしたない言い方で誘っちゃった。怒っている??」
「あぁ、怒っているよ。ほんとに食事だけど好いと思っていたけど、可愛いカナちゃんに言わせちゃったのは男として落第だよ。オレが誘うべきだった……可愛いよ」

顔を近付けて舌先で唇をツンツンつつくと誘われるのを待っていたようにカナの舌が這い出て、宙でつつき合い絡め合って欲望の昂ぶりを確かめる。
右手が胸の膨らみを揉み、首を支える左手の中指と人差し指が耳を弄るとカナの全身から力が抜けて緊張を解き、与えられる快感に身を委ね始める。
「ウン、クゥッ~、気持ち善い。あなたにこんな事をしてもらうのは久しぶり。ウフフッ、夢の中で何度も抱いてもらったけど、肌の温もりが足りなかった」
背中を撫でて尻を鷲掴みしながらカナの両脚の間に右足を捻じ込んで股間を刺激すると早くも滲み出る花蜜を感じて昂奮を抑えきれなくなる。
密着させた身体の間にボディシャンプーを垂らして上下左右に身体を揺すり、背中や太腿は泡にまみれた手の平を躍らせる。
男の足元に跪いたカナはペニスにシャンプーを垂らし、愛おしそうに両手で擦りこれ以上はないほど勃起するとシャワーで泡を流してパクッと口に含んで前後する。
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ちっち

Author:ちっち
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