2ntブログ

彩―隠し事 370

性的欲望 -5

「20分ほどで着いちゃうよ」
車を停めた健志はケンちゃんと入れ替わりに後部席に移った彩に告げる。
「紗矢ちゃん、20分もあるんだって……ダメ、ケンちゃんは見ちゃダメ。この席は女の園」

彩は密かに憧れていた先輩に誘われて肌を合わせ、可憐な少女が女になった時から身体の奥に巣食う妖しい思いを意識するようになっていた。
隣家の年下の男子がカーテンの陰に隠れて覗き見しているのを気付きながら素っ裸になって着替えた時のゾクゾクするような背徳感で身体を熱くしたのは遠い昔の記憶になり、栞や健志との付き合いを通じて妄想と現実の境界線が低くなり知らず知らずの内に性的遊戯を楽しむようになった。
今では身体と心の奥に棲みついて彩を支配しようとしていた妖しい思いに操られることはなくなったと確信できるどころか、夫の浮気にも気持ちが揺らぐことは無くなり、愛を語り合った幸せな日々が戻ってくる日まで見守る気持ちの余裕も生まれた。
そんな彩が、今は年下の紗矢を相手に健志が運転する車の中で淫猥遊戯をしようとしている。

「可愛い紗矢ちゃんの唇を奪っちゃおうかな……ウフフッ、唇が柔らかくて気持ちいい」
頬を擦り、髪を撫でると紗矢は緊張を解いて目を閉じ、顎を突き出してキスをねだるような動きをする。
彩の指が唇を刷くとパクリと口に含もうとするが、指はさっと引いて唇を重ねる。
ウッ、ウグッ……ヌチャヌチャ、クチャクチャッ……ゴクッ、彩に後部席を見ちゃダメと言われたケンちゃんはルームミラーに視線を向けても見えるはずがなく、耳を澄ませて女二人がキスをする様子を耳で感じて気持ちを昂らせる。
カサカサッ,シュシュッ、二人が身体を寄せる気配が秘めやかな衣擦れの音となり、ケンちゃんの耳と想像力を刺激して股間を膨らませる。
運転しながらケンちゃんの股間を見た健志はルームミラーの中で彩と視線を交わして目元を緩め、わずかに瞳を動かしてケンちゃんを刺激するような行為を催促する。

「この首輪はリードが付いていたでしょう??持ってきたなら出しなさい」
「はい」……ジジジィ~……ゴソゴソ……「リードです}
か細い声を漏らした紗矢はバッグからを取り出したリードを手渡し、受け取った彩は躊躇することなく、カチッと音を立ててナスカンを留めてドア上部の取っ手に繋ぎ止める。
「これで紗矢ちゃんは彩の可愛いペット。気持ち善くしてあげる」
前開きワンピのボタンを上から順に外して胸の膨らみの全容があからさまになると右手を差し入れて背中に伸ばす。
同性の彩の手はタケちゃんの手と違って繊細な動きと気持ち善く感じる冷たさが心地好く、抗議する間もなくブラジャーのホックを外される。
「あっ、えっ、どうするの??」
「タイトなデザインだからこのままじゃ無理ね。もう少しボタンを外して片手だけでいいから脱いでブラジャーを外そうか」

シュッシュッ、サササッ……再び艶かしい衣擦れの音がして、
「アンッ、隣の車に見られちゃう」
「大丈夫、運転手さんは前を見ているよ」
「……ハァハァッ、ブラジャーを外したからボタンを留めてもいいですか??」
「だ~め、このままでいなさい。そうだ、パンツも脱いじゃおうか……腰を上げて……そう、それでいい。お尻をツルンと滑らせて……これで紗矢ちゃんはノーブラ、ノーパンでスリムなタイトミニワンピ姿。ウフフッ、興奮するでしょう??」
「健志さんは想像通りにスケベだったけど、彩さんは清楚で上品な仮面を被った意地悪な女性。ハァハァッ、興奮する」
「知らなかったの??彩は意地悪でエッチな女……こんなことも好きだよ」
胸の膨らみの先端を摘まみ、ゆっくりと指先に力を込めて紗矢の表情が苦痛にゆがむと唇を合わせて舌を侵入させるような濃厚なキスをする。
「ウッウッ、イヤンッ、痛痒くて気持ちいい……」
「彩はオチンポが好きだけど紗矢ちゃんが相手してくれるなら女の子と遊んでみたいな……いや??」
乳首を解放した彩の右手は左乳房を掬うようにしてヤワヤワと揉みしだき、熱を帯びた瞳で覗き込む。
「彩さんと遊びたい」
「紗矢ちゃんは敏感体質だね。オッパイをクチュクチュすると先っぽがツンと勃起したよ。可愛い……ウフフッ、ホテルの夜が楽しみ」
「だって、彩さんがオッパイを苛めたり優しくしたり、気持ち善いことをするんだもん」
「優しくすると気持ち善くなるのは分かるけど、紗矢ちゃんは苛められても気持ち善いの??」
「知っているはずなのに、いじわる」
「ふ~ん、そうなんだ……車を降りた後もオッパイ丸出しにする??それとも隠したい??」
「ハァハァッ、見られるかどうかのスリルを味わいたいけど、丸見えは嫌。怖い」
「分かった……ボタンを留めてもスリルと羞恥心を刺激してあげる」

「紗矢ちゃん、動いちゃダメよ。これを着けて……好いモノを貸してあげる」
紗矢の乳首にニップルクリップを装着した彩は、股間に手を伸ばして鈴を取り出し、チリンチリンと涼やかに響かせたのち、クリップに留める。
「ニップルクリップは痛い??痛くないでしょう??」
「痛痒くて気持ちいいです。それより、この鈴だけど、彩さんが車を乗り降りするときに鈴の音が聞こえたんだけど、アソコに付けていたんですか??」
「分からないの??彩のエッチな下着を見たでしょう。アレに付けていたの」
「えっ、ゴクッ……健志さん、あのホテルがそうですか??」
彩の言葉で何を想像してか、ゴクッと唾を飲んだケンちゃんは近付くホテルを指さす。
「そうだ、着いたよ。紗矢ちゃんがケンちゃんと結婚する前に卑猥な妄想を断ち切るホテルだよ」
「ハァハァッ、エッチなホテルかと思っていたけど立派なシティホテルなんだ。エントランスにも人や車がいっぱいでオッパイの鈴を鳴らして歩くのは恥ずかしい」

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード