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M 囚われて

囚われて-61

「アソコを彼氏以外の人にペロペロされたって思っちゃうよね」
「そうだよ、忍の言う通りだよ。想像してアソコが濡れちゃいそうになっちゃった」
「二人ともすごいな、オレなんて食べるのに夢中で隣の事なんか全然気にならなかったよ」
「ウフフフッ・・・うそ、間違えて箸置きを食べようとしたでしょう。見てたんだよ」
「詩織、そんな事を言うと苛めちゃうよ・・・問題を出すからね。間違えると苛めることにする」
「えぇ~、そんな・・・わけ解んないことを・・・」
「ペロペロ問題を出すよ。中世のヨーロッパでは動物の舌を利用した拷問があったと言われているけど、それはどんな事か??・・・詩織、答えを間違えたらエロ拷問だよ」
小首を傾げて見つめる詩織の可憐さは、邪悪な企みを打ち砕きそうになるほど愛らしく、男は思わず顔を背けてしまう。
「あれっ、いんちき問題なのかなぁ??答えがないんじゃない??・・・答えは、いんちき問題で答えがない・・・そうでしょう??」
勝ち誇ったように答える詩織に向ける男の顔は、満面の笑みを浮かべている。
ブッブッ、ブゥ~、ブゥッ~・・・憎らしくなるほど嫌味な表情を作った男は詩織を見つめ、間違えた、と一言、言葉を漏らす。
「正解は、ヤギを使った拷問だよ。足を固定して足裏に塩水を塗るんだよ。そして喉が渇いたヤギを連れてくる。ヤギはザラザラの舌でいつまでも足を舐め続ける・・・やがて皮膚が破れて肉が剥き出しになっても舐める事を止めない。
血が流れ、骨が見えても舐める事は止めないって言う拷問だよ。詩織、オレと忍の二人で皮膚が破れまで舐めてあげようか・・・」
「いやだっ・・・気持ち悪いし怖い・・・」
「そうだよな、詩織には何か他の苛め方を考える事にするよ・・・さぁ、食べよう」

地鶏の水炊きを食べ終わり、雑炊で腹を満たした三人は最後にデザートを食べて店を出る。
男の苛めるよと言った言葉に不安を覚えながらも好奇心を刺激され、心の片隅で被虐心を育んでいた詩織は恨めし気な視線をロールスクリーンに向ける。
詩織の瞳に一瞬宿った不満気な様子を感じた忍は無言で男の腰をつつき、にんまり微笑む。

「不満がありそうな表情だけど、もっと食べたかったの??」
クックッ、ウクククッ・・・半笑いの忍は詩織の顔を覗き込む。
「ねぇ、化粧室に行きたいんだけど一緒に行ってくれる??」
いいよ・・・男に向けて片目を瞑って見せた忍は詩織と共に化粧室に向かう。

「詩織、どうしたの??何かあった・・・食事が口に合わなかったとか??」
詩織は向かい合って立っているものの視線を合わせる事はなく、忍の視線を感じて顔を伏せる。
覗き込む詩織の視線を避けて顔を反らせると鏡の中で微笑んでいる忍に見つめられる。
「イヤンッ、恥ずかしい・・・見ないで」
「どうしたの??なんか変だよ・・・言ってごらん」
コツコツッ・・・美味しかったね・・・靴音と共に話し声が聞こえると、詩織の手を引いてトイレのドアを開けて二人で隠れるように入る。
シィッ~・・・唇に指を当てた忍が悪戯っぽく目をキラキラさせながら詩織に囁く。
食事を終えた二人が化粧を整える気配と共に水の音を残して立ち去っていく。

「ウフフッ、私たちは何も悪い事をしてないのにドキドキしちゃったね」
「忍が変な風に興奮させるんだもん・・・こんな場所で変だけど正直に言うね。
食事しながら隣のカップルの話し声を聞いてちょっと変な気持ちになっちゃったの・・・おかしい??」
「おかしくないよ、詩織だけじゃない。私だって、濡れちゃいそうだったもん」
「そうなの、良かった・・・私なんて濡れちゃった、笑わないでね」
「ふ~ン・・・確かめても良い??・・・ほんとだ、濡れてる。このままじゃ気持ち悪いでしょう、きれいに拭いてあげる」
躊躇することなくラップスカートをはだけ、あっけにとられた詩織はされるがまま身を委ねる。
「すごい、下着も濡れちゃってる。気持ち悪いでしょう・・・脱いじゃいなさい、ねっ・・・大丈夫・・・ついでだからブラも外しちゃおうか」
「イヤンッ、こんな所で・・・ドキドキする」
それが好いんでしょう・・・公園や通りを入って陰になった処で男が外すはずだったヒモパンの紐を解き、ブラジャーと一緒にポケットに入れる。
動いちゃダメだよ・・・便器の上で立たせた詩織の前で跪いた忍は股間に指を添えて押し開き、ピチャピチャ音を立てて滲み出た愛液を舐め取っていく。
「アンッ、いやっ、ダメッ・・・そんな事。余計に濡れちゃうよ・・・」
「いいの、黙りなさい・・・こんなに濡らして我慢できるの??スケベな詩織」
ピチャピチャッ・・・アンッ、ウッ、良くなっちゃう・・・声を漏らすまいとして詩織は手を噛み、忍の頭に手を載せて自然と揺れる身体を必死に支える。

M 囚われて

囚われて-62

ニュル・・・ウググッ、いやっ、止めて・・・忍の指が膣口を押し開いて侵入し、詩織の急所を的確に責める。
「アッ、アンッ、イヤァ~・・・たまんない・・・逝っちゃう、逝っても良いの、逝くよ・・・ウッ、ウググッ、クゥ~・・・」
ガクガクと腰を振り、あっけなく昇りつめた詩織は壁に寄りかかり震える下半身を支えにして必死に立っている。
そんな詩織に忍は唇を重ねて視線を交わす。
「落ち着いた??・・・詩織のようにエッチな女は我慢しちゃダメ。満足すれば落ち着くでしょう??・・・これで、カップルのエッチな呪いから解放された・・・違う??」
「ばかっ・・・あの人には黙っててよ。トイレで逝かされたなんて知られたくない」

長かったな、待ちくたびれたよと言う男に、女は色々とする事があるのと答えて三人は歩き始める。
滲み出た愛液が濡らした下着は忍のポケットの中にあり、ラップスカートの下に何も着けていない詩織は内股になってしまう。
「詩織、そんな歩き方をしてると気付かれちゃうよ」
男に気付かれないようにする忍の囁き声で詩織は姿勢を正し、普段と変わらずに振る舞い始める。
からかうような言葉を掛けられた詩織は、女の忍さえもがゾクッとするような色っぽい表情で睨む。
二人の様子からすべてを察したと言うように意味ありげに口元を緩めた男は、
「約束通り、詩織に罰を受けてもらおうかな・・・出来るだろう??」

先頭に立ち後に続く二人を確かめる事もせずに男は歩を進める。
ラップスカートが捲れないかと気になる詩織は内股で必死に後を追い、女性と愛を交わすことも好きな忍は目の前でプリプリ揺れる尻を見つめ乍ら最後方を歩く。
「着いたよ、ここで詩織に罰を受けてもらうよ」
目の前のコンビニを見て怪訝な表情になった詩織は階上に視線を移し、漏らしそうになる声を防ぐために口を押える。
「まさか・・・ウソでしょう??」
「何が、まさかか分かんないけど、詩織独りでオモチャを買ってきてもらおうか・・・オマンコ用でも良いし、尻の穴を苛めるのでも良し。あるいは縄の類でも良いよ。詩織が気に入ったものを買ってきなさい。私の財布を持って行きなさい」
「お願い、もっと小さな声で・・・すれ違う人が見てる、恥ずかしいよ・・・それに一人じゃ行けない、恥ずかしいし怖い。どんな人がいるか分からないもの・・・忍、一緒に行って」

「へぇ~、こういう店って、いらっしゃいとか言わないんだ・・・みんな黙りこくって不気味だね」
「大きな声で元気よく、いらっしゃいませって言われたら嬉しいと思う??静かに迎えてくれた方が好いでしょう??・・・クククッ、店員さんがそばに来て、何をお探しですか??バイブですか、それとも浣腸道具をお探しですか、
エッチな下着もありますし、エロDVDも取り揃えてございます・・・そんな事を言われたら客のほとんどは、えぇまぁってグズグズ言って逃げ出しちゃうよ」
「大きな声で言わないでよ・・・こういう店は初めてで、すごく恥ずかしいんだから」
「そんな事を言いながら詩織の視線は、あれこれ目移りして忙しそうだね・・・周りを見ない方が良いよ。他の客は詩織の事をチラチラいやらしい視線で見ているから・・・」
「えっ・・・本当だ。あの人なんてDVDのパッケージを天地逆に持って何を見てるんだろうね・・・」
「詩織がスカートの下に何も穿いてないって分ったら、みんなどうするかな??襲われるかもしれないよ・・・どうする??」
女性二人に近付きたくても近付けず、遠巻きに見ている男たちを憚って小声で話すものの、危害を加えられる恐れがないと感じた詩織は気持ちに余裕が生まれてくる。そんな期待外れな詩織の反応に忍は意地の悪い事を言う。
「ほんの少しだけ期待させちゃおうか・・・」
「なに、何。どうするの??・・・怖い事は嫌だよ」
そっと伸びた忍の手がカーディガンの前をはだけ、ブラウスのボタンを一つ、二つと外してしまう。
「いやっ、止めて。二人、うぅうん、あの人と三人だけならどんな恥ずかしい事も我慢する・・・ここでは止めて、お願い」
「大丈夫、正面からでないと見えないよ。そんなに嫌がると注意を引いちゃうよ」
「もう、きらいになった。忍は嫌い」
「そんな事を言うとカーディガンを脱がせちゃうよ。いいの??」
いやんっ・・・甘い抗議の声と共に身を捩る詩織は得も言われぬ色っぽさをまき散らし、愛液で濡れたショーツだけではなくブラジャーも外しているため、前をはだけたブラウスからこんもり盛り上がった白い肌が見えて女の忍でさえゴクッと唾を飲む。
「変に気にすると勘ぐられるよ、自然な態度で前を向いていれば分からないからね」
頬を朱に染めた詩織は、遠くから卑猥な視線を送る男たちの態度に変化のない事を安堵して平静を取り戻す。

M 囚われて

囚われて-63

チラチラ覗き見る男たちの様子にも慣れて気持ちが落ち着くと店内の様子が気になる。
あちこちに防犯カメラとミラーで監視の目が光り、店員は姿を見せる事なく影の様に佇んでいる。客の男たちはローターやバイブ、なかには拘束具を持って吟味する振りをしながらいやらしい視線を二人に送ってくる。
若くて魅力的な女性の二人連れは、男性客の興味をそそる。二人の関係を詮索しようと頭から足もとまでねめ回し、切っ掛けがあれば近付いて言葉を掛けようとしているようにも見える。
ミニ丈のラップスカートからはみ出た腿を見つめる視線が身体の芯を熱くする。
見えるはずがないと言われても、必要以上にブラウスの胸元を開けているため、冷たい空気が戯れていく乳房が気になる。
二日前の金曜日夕方、男に出会う前はこのような店に入ることなど考えた事もなかったし、入ったとしても身体が竦み、心が震えて立っている事も出来なかったと思う。
今は心が震えている。それは恐怖を帯びた羞恥ではなく、経験したことのない好奇な気持ちが羞恥心を刺激して期待で震えている。

そんな詩織を見る忍の口元がニンマリと緩む。
「気になる商品があった??・・・あの人をいつまでも待たせのは悪いから買ったら出ようよ」
男たちの淫らな視線に犯されて熱くなった股間がジュンと濡れるのを感じる詩織は未練がましい視線を送り、
「こういう店に入ったのは初めてだから選ぶのに時間が必要。色々、見た事のない物もあるんだもん・・・」
「そう、好いよ。羞恥心に苛まれて身の置き所がなくなっていると想像してる、あの人はがっかりするだろうけどね。詩織は恥ずかしがって、もじもじしてると思ってるだろうから・・・」

上目遣いや横目でチラチラ見る男たちの視線が熱い。
タイトなラップスカートはハイウェストで着けているため腰の位置が高く一層スタイルが良く見えるはず。卑猥な男たちの目を楽しませ、あらぬ妄想を抱かせるに十分な魅力があるのだろう。
目の前の淫具が気になるものの、無言の内に詩織を犯すいやらしい視線が
身体を火照らせる。
もっと見ても良いよ、近くで見なさい・・・でも、触っちゃダメよ。貴方たちに触らせるような安っぽい女じゃないの。アンッ、アァッ~・・・・・
身体を熱くさせる真昼の妄想が不覚にも甘い吐息を漏らしてしまう。
「どうしたの、詩織。大丈夫??」
忍の声で我に返る。股間の不快感は滲み出た愛液に違いない。

「すごい、オモチャ屋ってこんな風なんだ。ネットでしか買った事がないから目の前にズラァ~って並ぶと迫力あるね・・・」
二十代前半、あるいは不慣れさが漂う化粧から十代とも見える女性と三十代の崩れた雰囲気の男の二人連れが入ってきた。
「うわぁ、あれもこれもみんな欲しいな・・・見て、この太さ。涎が出そうだよ、最近は細いのしか見た事も触った事もないし・・・ねぇ。これすごいよ、ルームアクセサリーとしてもしゃれてんじゃん」
「手の形をしてるのか・・・これを入れて欲しいの??オレの手と同じくらいの大きさだから、わざわざ買う事もないよ」
「挿入して欲しいわけじゃないよ、飾っときたいの・・・あっ、これも良い、これを買おうよ」

詩織が手にしているものと同じ双頭ディルドを指さす女が物欲しげに大きな声を出す。
詩織と忍を遠巻きに見ていた男たちは、新しい客の騒々しさに辟易して店を出る者や興味深げにチラチラ新たな二人の様子を見る者、新たな客が変化させた店内の雰囲気に馴染んで詩織たちに視線を送りながら距離を詰める者と動きが出てきた。
遠くから卑猥な視線を送られるのは羞恥を煽られて全身の血が湧きたつほどの興奮を覚えるものの、下心を見せながら近付かれるのは堪え難い恐怖を感じる。
「待たせちゃ悪いから出ようよ・・・」
詩織の選んだ双頭ディルドといつの間に選んだのか忍が手に持つ何枚かのランジェリーや淫具の代金を支払い通りで待つ男のもとに戻る。

ハァハァッ・・・息を切らせながらも決して嫌がる風もなく戻った詩織の様子に怪訝な表情の男は、詩織から忍に視線を移して首を傾げる。
「残念ね、詩織は恥ずかしがって醜態をさらすだろうと期待した貴方の意に反して楽しんだようよ」
「そうか、残念だけど、それでも良いよ。何か買ってきたようだね」
「見たい??・・・詩織、見せてあげなさい。あなたのお気に入りを・・・」
「いやっ、こんな所で・・・それに、気に入ったわけじゃない。忍が急がせるから近くにあったこの商品を手に取っただけ」
人通りの多いここで見せてもらえないなら場所を変えようと言った男は、詩織と忍の返事を待つ事もなく歩き始める。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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