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彩―隠し事 139

覚醒 -15

冷酒を飲みながら刺身やウマキに舌鼓を打ち、その間も彩は下着代わりにつけたプラチナチェーンを気にして手は自然と下腹部や股間に伸びる。
そんな様子に健志は顔が綻ぶのを避けることが出来ず、わざとらしく苦虫を潰したような表情を作る。
「何がおかしいの??そのわざとらしさに腹が立つ」
と、抗議する彩の表情もまた自然と浮かぶ笑みを堪えることが出来ず、ついに、フフフッと笑いだしてしまう。
「フフフッ……昨日の仕事帰りから今まで丸一日も経ったのか、まだ一日なのかすごく色んなことがあった」

離れている時間も彩のオンナが健志を意識するようにと着けられたプラチナ製の下着が昂奮の冷めることのない身体の火照りを意識させる。
「どうした??顔が赤くなるほど冷酒を飲んだわけでもないだろうに」
「そんなことはないよ、普段、ビールを飲んでいるから冷酒に慣れていないし、これは喉越しがいいから、つい飲みすぎちゃう」
「そうか、期待したオレの間違いか、ザンネン。下着に昂奮してくれているのかと期待していたよ」
「そんなことを言って彩を困らせないでよ……本当のことを言うと、仕事中も通勤電車の中でもプラチナの重量感と冷たさが健志の存在を忘れさせてくれないだろうと想像して昂奮する、恥ずかしい」
「そうか、嬉しいよ。個室だし鰻が焼き上がるまでもう少し時間がかかるはず……彩、ここにおいで、どうなっているか確かめさせてくれるだろう」
手招きする健志に抗う事もなく、ゴクッと冷酒を飲み干した彩は、フゥッ~と息を吐いてにじり寄っていく。

「可愛いよ、大好きだ……この染み一つないスベスベの太腿の先を確かめるよ」
「アァ~、いやらしい。オチンポが勃起しなくなったオジイチャンが小娘を可愛がっているみたいで昂奮する。見て、はやく、彩のアソコがどうなっているか確かめて」
「そうだな、早くしないと仲居さんがお待ちどうさまって入ってくるかもしれないな……それにしても上品な彩とも思えない下品な言葉遣いだな」
「平日の昼間の私は夫が浮気をしているのを知っているのに貞節を守る健気な人妻。健志が知っているのは彩、彩はセックスが好きな変態ちゃんなの、知っているでしょう??早く確かめて、健志には見せてあげるけど仲居さんには見られたくない」
彩は健志の顔に股間を押し付けんばかりに近付いていく。
短パンを膝まで引き下ろすと直ぐに彩は後ろ向きになる。
「見せてあげない……恥ずかしい」
「そうか、好いよ、ここにも穴が開いているようだから覗いてみることにしよう」
会陰部を通って腰につながるプラチナチェーンを左右に分けて割れ目に指を添え、窄まりに舌を伸ばすと彩は声を漏らすまいとして口に手を押し付ける。
割れ目を開いたまま顔を遠ざけると、
「いや、確かめるのはそこじゃないでしょう」と、自分で後ろ向きになった事を忘れたかのように抗議して前を向く。

ウェストの括れに沿ってプラチナチェーンが腰を一周して臍の下ではダイヤが輝き、それを挟んで二本のチェーンが割れ目を強調するように会陰部から背後に伸びている。
赤と青、二つの鈴が垂れ下がり、指先で弾くと、チリンチリリンと涼やかな音を響かせる。
「ハァハァッ、じっと見つめられると健志の体温が彩のオンナに通じて子宮が熱くなる。ねぇ、どうなっているの??いつもと違う??それとも同じ??ねぇ、教えて」
ニュル、ズルッ、ズズズッ……彩の腰を抱きかかえた健志は言葉で告げずに内腿にまで滴る花蜜を舌先で舐めとり、蜜が湧き出る源泉に口を押し付けてズズズッと音を立てて吸い取る。
蜜を吸い取った後は腰を抱く手に一層の力を込めて抱き寄せ、彩のオンナを頬張るようにして尖らせた舌を出し入れし、クリトリスに向かってベロッと舐め上がる。。
「クゥッ~、たまんない。そんなことをされたら我慢出来なくなっちゃう」
新たに湧き出た蜜を舐めとった健志は何事もなかったかのように短パンを引き上げて、
「彩ジュースは濃厚で美味しかった。鰻が焼き上がる頃だよ……えっ、誰だろう??」
彩が席に戻るのを待っていたかのようなタイミングで健志のスマホが着信を知らせてくれる。

スマホを見た健志は、
「カヲルさんだよ、どうする??」
「どうするって聞かれても用件も分からないし……早く出た方がいいよ」
「もしもし……彩と食事中だよ。何か用なの??……聞いてみるから待って」

「カヲルさんがオレンチに来たいって言うんだけど好いかな??彩が嫌なら断るけど」
「う~ん、むげに断るのも失礼だし……変な事をしない約束をしてくれると嬉しい」
「もしもし、彩はカヲルがエッチな事をしない約束をしてくれると嬉しいって言っているよ……そうか、分かった。40~50分ほどかな、今は18時過ぎだから19時頃になると思う」
カヲルと呼び捨てにしたのが気になるけれど付き合いはカヲルさんとの方が長いようだから二人の仲を問い詰めたりするのは止めようと決める。

「お待ちどうさまでした、鰻重でございます。お届けの鰻重も今、出ましたのでもうすぐ着くと思います」」
「ありがとう。申し訳ないけど白焼きを二人前、お土産で用意してもらえますか」
「はい、承りました。いつもありがとうございます。ごゆっくりお召し上がりくださいませ」

「明日のお昼頃、帰る積りだけどすんなりとサヨウナラは言えそうもないわね。ウフフッ、来週の三連休が楽しみ」
「場所はもう決めてあるよ……遠くがいいって聞いたけど、それは期待外れかもしれない。でもロケーションは気に入ってもらえると思う」
「ふ~ん、健志が彩のために選んでくれた場所なら満足できるはず……どこかは聞かないし聞きたくない。一週間、どこかなって想像する楽しみにとっとく」
「金曜の出発でいいだろ??予約の都合があるから聞いときたい」
「うん、大丈夫だと思う。残業しなくてもいいように仕事を頑張んなきゃ」

「可愛い彩に付き合うのは大変だよ。エッチ体力がスゴイから……クククッ」
「いまさら何よ、彩と健志が出会ったのは何処なの??」
「そうか、そうだな。初めて彩を見たのはSMショークラブで下着一枚になった彩がムッチリと旨そうな身体を縄化粧した時だった。こうして今、正面から見ると白くてモチットした肌はエロっぽいのに清楚で上品さを失わない。キリッとした表情や顎のラインは自分を忘れない強さを感じるし上半身はスポーツ好きな快活さを表している」
そんな事を話しながらの食事も楽しく鰻重を平らげてデザートを食べ終わる頃には白焼きも出来上がった。

「ごちそうさまでした」
店を出て時刻を確かめた健志は丁度いいな、歩いて帰ろうと彩に話しかける。
カヲルが大人しく約束を守ってくれるかどうかは分からないけど不安に思うことはなく、冷酒で暖められた身体を撫でていく微風が気持ちいい。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

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