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彩―隠し事 138

覚醒 -14

目の縁を朱に染めた彩は視線をドアに向けたままシャツを脱ぎ、短パンを下ろして下着姿になる。
「パンツも脱がなきゃダメ??」
「サイズ合わせの試着だよ。脱がなきゃ分かんないよ。早くしなさい」
性的昂奮で昂る彩はドアを確かめ、振り向いて小さな窓から見える向かいのビルの壁に取り付けられた猥雑な看板から目を逸らすようにしてパンツを脱ぐと健志は無言で手を伸ばす。
受け取った下着に顔を埋めてフゥッ~と息を吸い込み、彩の匂いがすると呟く。
「嫌な男……ブラジャーは着けたままでもいいでしょう??」
「しょうがないな……穿かせてあげるよ」

蹲った健志が持つプラチナ製の下着のようなモノに視線を落とした彩が肩に置いた手を支えとして右足、左足の順に入れると腰まで引き上げてカチッと鍵をかける。
冷蔵庫の上に卓上ミラーを見つけた健志は手に取り、再び蹲り彩を見上げる。
「見てごらん……ムッチリとして白い肌には金の方が似合うかなと思うけど、よく似合っているよ……金はまたの機会にしよう。どんな感じがする??」
卓上ミラーに映したことで股間部分しか見えず、自らの上半身や表情が見えない事が彩の救いになる。
「いやらしい姿。これを付けるとツルツルマンコが強調されて視線を外すことが出来なくなる。恥ずかしい」
「恥ずかしがることなないよ。昂奮しているんだろう??」
「ハァハァッ……これを付けるだけで全身がゾワゾワする。鍵を留めるカチッという音を聞いた瞬間にアソコがドロッっとなったような気がする」
確かめてみようと言う健志は腰を一周するプラチナチェーンに指を這わせ、割れ目を強調するように下腹部から会陰部を通り腰に伸びる二本のチェーンをなぞる。

割れ目から染み出た花蜜が内腿にまで滴り、顔を近付けた健志が舌先で滑りを舐めとると新たな蜜がニュルッと滲み出る。
「彩、いい加減にしないと際限なく舐め続けなくなっちゃうよ」
「だって、こんな格好でそんな事をされると気持ち善くて自分を抑えきれないんだもん」
「そうか、しょうがないな。彼を呼ぶからね」
「えっ、嫌。こんな姿は健志以外の男性に見られたくない、許して、おねがい」
「病院で検査をしてもらっていると思えばいいんだよ。サイズを確認してもらわなきゃダメだろう……分かるね」
顔を強張らせ、唇を噛んで羞恥に堪える彩を胸に抱きかかえ、可愛いよと囁いて唇を合わせると舌を絡ませて貪るように唾液を啜る。
「ハァハァッ、病院の先生だと思えばいいんだよね。エッチな事を想像する彩がおかしい、そうだよね」
「そうだよ、彩が言う通り。呼ぶよ……お~い、好いよ。着けたからサイズを確認してくれ」

「失礼……似合っています……肌に触れるかもしれませんが許してください」
チェーンのあちこちに指をかけて緩みを確かめる。
「アッ、ごめんなさい……アンッ……ウッ」
店主の指が肌に触れるたび、チェーンを引っ張って緩みを確かめるたびに甘い吐息が漏れて足が震え、滑りが内腿にまで滴り健志の手を握って見つめる瞳は妖しく燃える。
「ハァハァッ……恥ずかしい。まだ、サイズの確認は必要ですか」
「あっ、ごめんなさい。つい見とれてしまいました。丁度いいサイズで修正する必要はないでしょう……今更だけど、成熟した白い肌には金の方が良かったかもしれないな」
「そうだな、ゴージャスな身体を強調できたかもしれないな。とはいえ、これは他人に見せるモノではなくオレの女だと意識してもらうための手段だからいいんだよ」
「そうか、それなら俺がとやかく言うことじゃないな……鏡を見ていてください」
健志に鏡を持つように促し、彩に声をかける。
腰の周囲を一周するチェーンの下腹部を指差し、
「このダイヤは小さいけれど天然です、合成ダイヤじゃありません。それと、この丸カンにはナスカンで鈴をつけることが出来ます……取ってくれ」
二つの鈴が入ったガラス容器を指差す。

健志が蓋を取った容器を近付けると、赤と青、二つの鈴をナスカンで取り付けて指差で軽く弾く。
チリン、チリリ~ン涼やかな音と共に、割れ目から新たな花蜜が滴り芳しい匂いに店主は顔を赤らめる。
「ゴホンッ、何も問題ないようだ。サイズは丁度いいし、ダイヤと鈴の取り付けにも問題はない……華やかな金で作るときや胸のアクセサリーを作るときは連絡してくれ。請求書は送っとくよ」
「こんなに早くやってもらえるとは思わなかった。ありがとう……晩飯を届けさせようか??」
「えっ、お言葉に甘えようか。頼むよ……タケは好い奴だよ。ありがとうございました」
チェーンに鈴を着けたまま短パンを穿いた彩の下半身に目をくれることなく、卑猥な思いを宿すことなく別れの挨拶を告げる。

雑居ビルを出た彩は健志の腕にすがるように抱きかかえ、下着の代わりに股間を飾るアクセサリーが見えないかと気にする。
「分からないよね、大丈夫だよね??」
「変な恰好をすると他人の注意を引くことになるけど普通にしてれば分からないさ。上品な奥様がツルツルマンコを強調するような恥ずかしい格好を短パンで隠しているとは思わないよ」
チリンチリン……彩の耳に鈴の音が響く。
「聞こえない??」
「なにが??」
「鈴の音」
「何も聞こえない。気にするから空耳だよ、きっと」

五分ほど歩いて鰻屋に入り、うな重を三人前頼んでその内の一つを出てきたばかりの手作りアクセサリー屋に届けてくれるように頼んだ。
「ヤツは鰻が好きなんだよ。彩のツルマンとムッチリしてエロエロの身体を自作のアクセサリーで飾った姿を思い出して好物を頬張る……ヤツには至福の時間だろうよ」
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ちっち

Author:ちっち
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