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ホテル -27

チェックアウト

ボディシャンプーを振りかけた身体を擦り合わせる刺激や唇を合わせて体温や鼓動を感じてもアユが握るペニスはピクリとも反応しない。
「フフフッ、こんなに好い女を前にしても、さすがにダメみたいね」
「可愛いアユに搾り取られちゃったよ。これからも今日のようにスケベなアユだと困るな」
「あなたのせいだよ。私はこんなにエッチな女じゃなかったもん……昨日、今日と、あなたのオチンポに犯されることばかり考えてる。朝食のソーセージは勿論、あなたの指さえもチンチンに見える」
「それじゃ、こうするとどうだ??」
鎖骨の窪みにシャワーを当ててアユの顔に笑みが浮かぶと乳房に移り、先端を目がけて水量を多くしたり少なくしたりと性的刺激を与える。

「いやんっ、役立たずのチンコを持つ人にそんな事をされたくない」
「そうか、じゃぁ止めるよ」
シャワーヘッドをフックに戻そうとすると、アユはその手を掴んで掛けさせない。
「どうして??あなたは昨日から、すごく意地悪。もっと、ねっ、私の身体で遊んでほしい。もう一度してほしいって言わないから」
クククッ……楽しそうに笑みを浮かべた男は再びシャワーヘッドを手に取り、左右の乳房に無限記号を描くようにシャワーをかけて下腹部へと下げていく。
臍にかけると、いやん、くすぐったいと身体をすくめ、シャワーを股間に向けると両足を開き、膝を外側に動かしてバギナに当たるようにする。
「フフフッ、気持ちいい。アンッ、ウググッ……うちのシャワーよりも水圧が強いから気持ち良すぎる。ダメ、だめっ」
男の肩に両手をついて寄りかかり、唇を噛んで目を閉じる。
肩に置いた両手から男の優しさが伝わり、水圧が与えてくれる快感で身体が震え、女に生まれた悦びで心が震える。
「あなたに触れると私のアソコが疼く……我慢できなくなっちゃうから出ようよ」

一泊だから着替えは一組しか用意していないというアユは朝食時に着けたデニムスカートにニットセーターを合わせ、男はチノパンにスウェットとパーカーを羽織る。
上下とも下着を着けさせず、不安がって部屋を出ようとしないアユを抱き寄せて唇を合わせると荒い息遣いも落ち着きを取り戻す。
「変な事はしないでね」と、恨めし気な視線を送るアユを抱きしめる。
「このまま、この部屋にいたい気もするけど……あなたの腕の中で朝を迎えたのは初めてだけど、大阪は三回目。神戸を歩きたいけど時間がある??」
「歩くだけなら大丈夫だよ。神戸か元町駅まで行って三宮まで歩いて戻って伊丹空港行のバスに乗る」
「うん、任せる。下着を着けてないのが不安だけど、カジュアルコーデで手をつないで神戸を歩くって幸せ」

廊下やエレベーター内で下着を着けていないことを気にしていたアユも、不自然な恰好すると注目を引くよと言うと、頬を赤らめながらも前屈みになる姿勢を正し、いつもの凛とした女っぷりを取り戻す。

新快速に乗り神戸駅で下車したアユは駅前に建つビルを見上げる。
「ニューオータニ神戸ってホテルがあったんだけど廃業後、このホテルが開業したんだよ。オレが童貞喪失したホテルも廃業しちゃったけど、方角的に2㎞ほど戻った所にあったんだけどね……」
「ホテル??高校の卒業式後の日曜日にソープでしょう??クククッ」
「教えなきゃ、よかったな。ソープは付き合っていた女子とエッチする勉強だったからノーカウント、本人が言うんだから間違いないよ。ソープも方角は違って駅の向こう側だけど2㎞程離れた場所だよ」
男は神戸駅の反対方向、福原の方角を指さす。
30年ほど前にソープランドに行った男が、どんな格好だったのか、あるいは、どんな風に目的を話したのか想像すると自然と笑みが浮かぶ。
「なんだよ、面白い事でも見つけたの??」

ハーバーランドに向かって進み、観覧車に近付くとアユの手を握る男の手に緊張を感じたアユは、
「大丈夫だよ、観覧車に乗ろうって言わないから。高い所が怖いあなたを苛めたりしない。ウフフッ……」
楽しそうに覗き込むアユから目を背けた男は、
「この辺りから見る夜景はきれいだよ。港を取り囲むビルの灯りが海に反射する。それは船が作る波で乱反射してキラキラ輝く……そうだ、今度、東京湾の夜景を見に行こうか」
「うん、連れて行ってほしい。お酒が美味しいだろうな、カクテルが似合うような気がする」
対岸の中突堤にあるポートタワーや、帆船のようにも見えるオリエンタルホテルを指さす男の腕を掴んで寄り添うアユの視線は神戸の景色ではなく、お台場辺りから見る夜景を想像して心を弾ませる。
背後から抱え込むように抱きかかえる男の手が自然を装ってブラジャーを着けていない乳房の先端を擦り、緊張で身体が硬直すると、
「可愛いよ、オレのアユ」と、耳元で囁き、スカート越しに手の平で股間を圧迫する。
アンッ……男にしか聞こえない艶めかしい声を漏らして股間を濡らし、下半身をくねらせても異変に気付く人はいない。
「フフフッ、元の私に戻れるかなぁ。すごく敏感になってる……お店に出るのが不安」

モザイクでウィンドーショッピングを楽しみ、対岸のポートタワーを左折してホテルオークラ神戸を右に見ながら国道2号線を渡り元町通りを三宮方向に歩く。
和菓子好きの男が好きな、神戸風月堂と本高砂屋で買い物をして南京町に向かい、行列の絶えることのない老祥記の豚まんを食べてアユの洋服を買い、元町駅の東側で北長狭通りを歩き、生田通りを阪急三宮駅に向かう。
手をつないで歩いても何もないわけではなく、指をマッサージのように揉まれたり指の股を擦られたりして性的興奮を常に意識させられる。
「目の前の通りを渡った左角が東急ハンズで、もう少し先が通りの名前になっている生田神社だよ」と、言いながら食事にしようと店に入る。

極上の神戸牛ステーキにアユは赤ワイン、キンキンに冷えた白が好きだという男はここでも辛口の白ワインをオーダーする。
ビールは好きじゃない、ワインは辛口の白があればいいと言う男の横顔を見ると股間が熱くなる。
食事を終えた二人は三ノ宮駅近くにある空港バス乗り場で伊丹空港行に乗車する。
昨晩の疲れも残るアユは景色を楽しむこともなく体重を預けて眠り、見つめる男の視線に愛おしむ気持ちが現れているのを気付かない。

「着いたよ」
「エッチな二日間が終わった。ありがとう……今晩から独りで眠れるかなぁ、クククッ」
羽田行きの飛行機の最後尾で肘掛けをはね上げて座った男は、
「ブランケットをください」
アユに掛けて寄り添って目を閉じ、予想う通りブランケットの中で男の手が蠢いてデニムスカートのボタンを外し、手が股間を覆う。
覆うだけで何もしない男に、ねぇ、と催促の言葉をかけて目立たない程度に腰を突き上げると、ズブズブッと指先が侵入し、手の付け根でクリトリスを圧迫する。
滑走路を走り離陸する心地良さの中で、ここでつながる事は出来ないけど、さようならを言う前に、もう一度、男の怒張をオシャブリしてアソコに迎え入れると心に決める。


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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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