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堕ちる

独りで-3

そんな事はないと信じつつも行為の最中に紗耶香と間違えられ、面影を追うような素振りを見るのが嫌なので今日はマグロで良いと言う瑞樹がいじらしい。
横たわった新田は目を閉じる。
瑞樹の思いを遮ることなく、気のすむまで任せて納得するのをただひたすら待つことにする。

腿を跨いだままの瑞樹の指先は新田の胸をキャンバスにして這い回り、記憶の中の風景を描いていく。
「絵を描いているんだけど、どんな景色か分かる??」
目を閉じたまま新田は神経を研ぎ澄ます。
愛されている事を信じている。瑞樹が描く風景は恐らく二人にとって重要なもの。思いを感じ取る事が瑞樹の不安への最良の言葉だと思う。
長く伸びる山の稜線が幾つも重なり、川か道路がその間をどこまでも続いている。
道路のようだ。その先には湖が広がり、花が咲いているように思える。
「描き終えたよ。どんな景色を描いたか分かる??」
「あぁ、分かるよ・・・瑞樹と行った諏訪湖の花火大会」
「そう、正解。嬉しい・・・私の大切な想い出を貴男も覚えていてくれた」
「忘れるものか。花火大会は規模も大きく素晴らしかったけど、帰りが参ったよな。覚悟していた渋滞だけど諦めて車の中で一晩過ごしたっけ」
「通り過ぎる人に見られるのを承知で貴男の手が下着の中に入って来て、クククッ、色々あった・・・そして、気が付くとカジノで働くようになっていた・・・憶えてる??」
目を閉じたまま返事をしない新田を見つめる瑞樹の瞳は優しく潤み、上体を倒して垂れた髪で胸や顔をくすぐる。
「クククッ・・・とぼけていられる??髪でくすぐられるのが好きでしょう??」

瑞樹を見つめる新田の瞳は眩しそうに輝き、魅力に気圧されるように視線は身体に沿って降りていく。
首から肩へのラインはすっきりと映え、諏訪湖に行った頃は堅さを感じさせた身体も三日にあけず可愛がるうちに悩ましさを増してムッチリとし、愛し愛される心の余裕で温かさを感じさせる。
大きすぎず、さりとて小さくもない乳房はマシュマロのような感触で新田の手に馴染む。ウェストの括れから腰から腿に続くラインは丸みを帯びて、しっとりとした色気を振りまき、見ているだけで唾を飲んでしまう。
「どうしたの??いつもと同じでしょう??そんなに見つめられると恥ずかしいよ・・・今日は、私が責めちゃう」

新田の両足の間に身体をすべり込ませ、男の小さくて固い乳輪を舌がなぞり、乳首を甘噛みする。
ウッ・・・残った乳首を指がつまみ、クチュクチュと刺激する。
「貴男が意識せずに漏らす吐息や喘ぎ声が好き。可愛いよ・・・いつも啼かされている事の敵討ち」
「ウンッ・・・いつも、オレの身体の下で悔しくて啼いていたのか??それは悪い事をしたね」
「いじわる、最低の男。貴男は最悪の男。ひどい男は暴力で女を傷つける。力の暴力、言葉の暴力。貴男はそんな事をしない・・・ずるい男は言葉で女を傷つける。夢を見させて騙すの・・・私が一番好きな男。こんな男を好きになるなんて・・・大好き」
「そうか、オレはずるい男か・・・そうだな、騙してるつもりはないけど結果的には騙した事になるか??そうだな・・・」
「そんな・・・真に受けないでよ。私は幸せなんだから。それにね、ひどい男やずるい男は、それなりに責任を取る覚悟があるけど、逃げ隠れするのが卑怯な男。これは最低・・・貴男は決して卑怯な男じゃない」

言いたい事を吐き出した瑞樹は気が晴れたと言い置いて再び新田の乳首を口に含み、指で摘まむ。
「女は気持ち良くなると勃起したようになるけど、貴男の乳首は固くなるだけで勃起しない。縮んだように感じる」
「それほど気持ち良くなってないと思わないのか??」
「フフフッ、残念でした。貴男のモノが私のお腹をつついてる。正直なのは貴男じゃなく、この子・・・こうすると、お腹の下でピクピクする」
瑞樹の舌が左乳首を叩くように刺激し、指で摘まんだ左乳首をコリコリと揉み込む。
「クククッ・・・分かる??貴男のチンチンがピクピクしてる。オレも可愛がってくれよ、乳首ばかり可愛がられてズルイよって言ってる・・・でも焦らしちゃうの」
「諏訪湖の想い出か・・・今回の仕事が一段落したら何処かに行こうか??」
「ほんとう??本当なの??嬉しい・・・じゃぁ、焦らさないでサービスしなきゃ」

内腿に指先や爪を這わせてヤワヤワとくすぐり、自然な風に頭を下げて髪で下半身を刺激する。
新田の股間が元気になったのを見た瑞樹は、カジノで見た紗耶香に嫉妬の感情を抱き、本能の赴くまま口に含み顔を激しく上下する。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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